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猫を神として祀る宗教は、古代エジプトや日本など少数派であった。
日本の民族宗教は、古代性を強く持つ不思議な宗教であった。
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2023年8月9日 MicrosoftStartニュース 読売新聞 大手小町「【猫返し神社】ジャズピアノ界の神もすがった猫神様の大いなるパワー
の意見
いつのころからか耳にするようになった「気になる言葉」を、漫画家でコラムニストの辛酸なめ子さんが独特の切り口で読み解く夕刊「popstyle」の人気連載「辛酸なめ子のじわじわ時事ワード」。今回は 【猫返し神社】 (ねこ・がえし・じんじゃ)です。
【猫返し神社】ジャズピアノ界の神もすがった猫神様の大いなるパワー
© 大手小町 提供
家族の一員、というか、もはや家の主人である愛猫がいなくなってしまったら大変です。そんな時に、飼い主にできることは何があるでしょうか?
猫の行きそうな場所を調べたり、近所で聞き込みしたり、貼り紙を作って協力を頼んだり。今ならSNSなどで拡散するのも有効です。
また、猫が帰って来ることを願うおまじないの効果もあなどれません。
有名なのは、百人一首の歌の 言霊(ことだま) のパワーを使うもの。「立ち別れ いなばの山の峯に 生(お) ふる まつとし聞かば いま帰り来む」という、中納言行平の歌。いなくなった人や猫などを家に戻すためのおまじないに使われているのです。
SNSの体験談を見ると、この歌を書いた札を玄関に貼ったところ、本当に帰ってきた猫もいるようです。他にも、「愛猫が使っていたトイレの砂を、『カムバック!○○』と声を出しながら家の周りにまく」という、人に見られたら気まずいおまじないも……。
いろいろ手を尽くしても猫が戻って来ない場合は、神頼みが良さそうです。東京都立川市砂川町の 阿豆佐味(あずさみ) 天神社は、「猫返し神社」と呼ばれていて、お参りすると猫が帰ってくる、と信じられています。
このご利益を最初に体験したのはジャズピアニストで作家の山下洋輔さん。白猫のミオがいなくなり、17日間近所を捜し回って、通りかかったこの神社で神様に「どうかミオをお返しください」と深く拝んだところ、翌朝、台所のドアのところで鳴き声がして感動の再会。以降も、猫がいなくなるたびにお参りすると無事に戻ってきたとか。山下さんの件が評判になり、「猫返し神社」として有名になりました。今も全国各地から参拝者が訪れ、愛猫への思いをつづった絵馬を奉納して参拝しています。
阿豆佐味天神社の境内には養蚕の神様を 祀(まつ) った「 蚕影(こかげ) 神社」があります。蚕の天敵がねずみで、ねずみの天敵が猫なので、猫が守り神として祀られているそうです。ねずみ退治の祈願は昔より減ったので、猫を捜す余裕があるのでしょう。猫神様が放浪している猫に「そろそろ帰りなさい」と語りかけている光景が浮かびました。威厳を漂わせた猫神様のお姿を想像するだけでもかわいいです。猫に身を 捧(ささ) げる愛猫家は、猫神様への崇敬の念を自然と抱いて、祈りも届きやすいのかもしれません。
【猫返し神社】ジャズピアノ界の神もすがった猫神様の大いなるパワー
© 大手小町 提供
江戸時代には遠路はるばるおつかいに行く忠犬たちが。当時流行していたお伊勢参りで、病気の主人に代わって愛犬が伊勢まで行き、お札をもらってきたそうです。犬には難易度の高いミッションですが、道中は首にお金などが入った巾着をさげ、親切な人に餌を買ってもらうなどして旅を続けました。
無事帰ってきたのは、伊勢神宮の神様のご加護でしょうか。猫や犬など、純粋な存在には霊験が作用しやすいのかもしれません。
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