🎑108)─9・D─日本の若者の間で「中国発」漫画・ゲームの人気が上昇中、次世代の中国観とは。~No.243 

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 日本の産業・経済、日本民族の文化・伝統・芸術・芸能・工芸品・その他多くが中国に奪われていく。
 日本の中国化に協力する反天皇反民族反日的日本人と左翼・左派・ネットサハ達。
 そうした日本人に多いのが、戦後民主主義教育を優秀な成績で卒業した超エリート層、高学歴な政治的エリートや進歩的インテリであり、彼らには民族的な歴史力・文化力・伝統力・宗教力が無いか少ない。
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 2022年10月14日 YAHOO!JAPANニュース ダイヤモンド・オンライン「日本の若者の間で「中国発」漫画・ゲームの人気が上昇中、次世代の中国観とは
 ベルギー漫画センターで売られていた日本流の漫画の描き方の指南本(筆者撮影)
 近年、日本では、中国発のコミックやゲームのファンが増えている。海外における日本アニメの人気は周知のとおりで、それぞれのコンテンツが、国と国の政治や社会問題を乗り越えていく“国境破壊力”はとどまるところを知らない。日中国交正常化50周年を迎えた今年、「日中友好」の言葉の意義が問われているが、若い世代はこの四文字にとらわれず“自分なりの中国観”を掘り下げている。(ジャーナリスト 姫田小夏)
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● アニメが持つ異国での浸透力
 日本の漫画『NARUTO-ナルト-』には、日本のラーメン文化や、「九尾の狐」の昔話、ヘビ・カエル・ナメクジの三すくみや呪文に使う“手印”の結び方など、日本の“エキゾチズム”(異国の文物に憧れを抱く心境)が凝縮されている。
 筆者は9月末、ベルギーの首都ブリュッセルのベルギー漫画センターで開催されていた『NARUTO-ナルト-』の特別展示を訪れた。平日午前にもかかわらず、子ども連れのファミリーや、孫と一緒に訪館する祖父母の姿が散見された。小学生の男の子が、おばあちゃんにNARUTOの良さを懸命に説明しているのが印象的だった。
 ミュージアムショップで売られていた書籍を手に取ると、主人公の好物であるラーメンの紹介や、物語のキーワードとなる漢字の書き方が紹介されていた。さらに日本流の漫画の描き方を伝授する書籍もあった。日本のサブカルチャーが、ベルギーの若い世代に自然な形で浸透しているのがわかった。
 実は、同じようなことが日本でも起こっている。中国のサブカルチャーが若い世代に評価され始めているのだ。
● 研究書や専門書で埋まる店内に中国語版コミックが
 都内の神田神保町にある内山書店は、中国に関する本を専門的に扱っている。初代店主の内山完造氏(1885~1959年)が1917年に上海に開いた店であり、書店の歴史はすでに100年を超える。なお、完造氏は、魯迅を含む中国の文化人と交流を深めた人物としても知られている。
 主に中国語学習者や中国研究者の“御用達”の店でもあり、店内は難しそうな本が中心なのだが、近年、同店に並ぶ中国書籍に異変が起きているという。
 中国から輸入したコミックの取り扱いが増えているのである。
 例えば「赤笛雲琴記」がそれだ。中国の作家である墨香銅臭(ぼっかどうしゅう)がボーイズラブを描いたオンライン小説「魔道祖師(まどうそし)」をコミック化したもので、日本では2021年からTOKYO MXなどでアニメのテレビ放送もあった。
 店主の内山深さん(50歳)は「若い日本の女性を中心に、中国語版コミックが求められています。これを読むために中国語を始めたり、歴史を勉強し始めたりするお客さんもいます」と語る。店内には中華風の描写をマスターするための“手ほどき本”も販売されていた。
● 「日中友好は死語」と言われる時代になった
 一方で今年、中国との国交正常化50周年を迎えた日本では、「日中友好」の言葉の意義が改めて問われた。日本人でもこの言葉を意識する人は少なくなったが、中国人も同じで、「50周年を話題にしたら、中国人が白けた」と、ろうばいする日本人もいる。筆者も、東京生活が長い中国人から出た「『日中友好』など死語だ」と言う衝撃の発言に面食らった。
 そもそも日中友好運動は、日中戦争を経て、戦後の日本で発展したものだ。当時の目指すところは日中関係の修復だった。
 1980年代まで自民党議員の秘書をしていた小川和幸さん(仮名)は、「『戦争を直視し中国と仲良くしていこう』という純粋な気持ちは、正常化前後の自民党議員の中にもありました」と語る。
 他方、中国としては、台湾との外交関係を樹立した日本(1952年に日華平和条約を締結)に対し、経済や文化などから着手して民間交流を促し、最終的には政治面での交流を回復させようという狙いがあった。
 政治的な深謀遠慮もあっただろうが、戦争の痛みを感じた人々が、純粋な志で「日中友好」の井戸を掘ってきたことを疑う余地はない。
 その後「日中友好」は日中双方を結び付ける重要なキーワードにもなったが、時代とともに変化を遂げた。「日中友好」を掲げた活動は中国側の宣伝のために利用される側面もあり、また日本側の金もうけ的野心で利用される側面もあった。「時代とともにうさんくさいものになっていった一面も否定できない」と小川さんは話す。
 今では関係回復に奔走した先達の多くは鬼籍に入り、国際情勢の風向きも変わった。正常化50年を経て中国そのものが変貌するなか、「日中友好」は、「時代遅れ」の感すらある言葉になってしまった。本来なら継承者となる若い世代も、言葉そのものに大きな魅力を感じてはいない。
 一方で、小川さんは「『日中友好』には、『戦争を二度と起こさない』という重要なメッセージが含まれていますが、これが次世代にうまく引き継がれていません」と嘆く。案の定、今では各国が軍事費を積み増し、第3次世界大戦さえ起こりかねない状況だ。
● 「友好」と「対立」の二極化でいいのか
 「友好」は、目指すべき最も望ましい状態であることは言うまでもない。しかし、「日中友好」ほど“お題目化”している言葉はない。
 「友好ではない状態だから、繰り返すしかない」という考えもある一方で、「仲良くしなければならない」という義務感が、結果的に「友好」を“形式的なもの”にとどめてしまった可能性もある。
 こうした現状に対し、1970年代生まれの内山書店店主の内山さんは「むしろ大げさに『日中友好』を唱える必要はなくなったのではないでしょうか」と語る。「唱えすぎるあまりに、結果として『友好』か『対立』かという二極化を招いてしまう」というのがその理由だ。
 中国の動画共有サイトの日本支社に在籍する范博文さん(20代)も、先細る“日中友好のスローガン”とはいえ、「次世代は正面からの押しつけを好みません」と語る。
 范さんによれば、日本では中国が開発したゲームが人気で、「ゲームに中国の京劇や水墨画、月餅や火鍋などが登場することから、日本の若い人たちが中国の伝統文化に興味を持ち始めています」と言う。
 友好活動に携わってきた日本の“長老派”の中からは「若者の中国離れを座視することはできない」という声も上がるが、極度な悲観論に走る必要もないのかもしれない。水面下ではコンテンツが持つ“国境破壊力”で、ごく自然な交流現象が見られるからだ。
● 「ドコミ」が示した「ゲームに国籍はない」の実態
 こんなエピソードもある。2021年8月、ドイツのデュッセルドルフ市で日本のアニメ・ジャパンエキスポ「ドコミ(ドイツ・コミック・マーケット)」が開催され、欧州全域から若い日本ファンを集めた。
 ところがその年、思いがけないことが起こった。参加者の多くが中国の“原神キャラ”のコスプレを身にまとっていたのだ。原神とは、中国企業が開発して世界的にヒットしたオンラインゲームである。
 これを目撃したドイツ在住の日本人女性(20代)は、「ドイツで開催されているジャパンアニメのエキスポ会場を、中国のゲームコンテンツの“原神キャラ”が歩いている」とショックを隠さなかった。この女性が会場にいたベルギー国籍の男性(20代)に意見を求めたところ、返ってきたのは「プレーヤーからすれば、中国かどうかではなく、面白いかどうかだ」という感想だった。
 「原神コスプレ現象」は、若い世代にとって「コンテンツの国籍はあまり問われない」ということを教えてくれている。
 このような現象は小説にも言える。中国の劉慈欣氏によるSF小説「三体」は、オバマ元大統領も夢中になり、世界累計2900万部を売ったヒット作だが、神奈川県で塾講師をする谷美里さん(30代)は「私のように、この小説をきっかけにして中国のSF小説や中国人作家に関心を持ち始めた人は少なくないと思います」と話している。
 前出の内山さんも「中国コミックも、日本の購入者は最初から『中国』という国を意識して読んでいません。最初は作品に関心を持ち、後から『どこの国の作品か』に気付くわけです」と指摘する。
 世界の若い世代の間では、アニメ、コミック、ゲームなどのコンテンツを楽しむことがほぼ常識化している。彼らはごく自然な形で他国の文化を受け入れる素地を持っていて、エンタテインメントの領域における交流はますますボーダーレスになっている。作品が「どこの国のものか」などは“おかまいなし”なのだ。
 「日中友好」という言葉自体が色あせていくのは止められないとはいえ、日本と中国の関係が終わったわけではない。若い世代は“昔のスローガン”の縛りがないところで、無意識に互いの文化を吸収し合い、深掘りし、自分なりの「中国観」を養っているといえるだろう。
 【訂正】記事初出時より以下の通り訂正します。
・2ページ目の画像差し替え
・9段落目:例えば「魔道祖師(まどうそし)」がそれだ。中国の作家である墨香銅臭(ぼっかどうしゅう)がボーイズラブを描いたオンライン小説をコミック化したもので、日本では2021年からTOKYO MXなどでのテレビ放送もあった。
→例えば「赤笛雲琴記」がそれだ。中国の作家である墨香銅臭(ぼっかどうしゅう)がボーイズラブを描いたオンライン小説「魔道祖師(まどうそし)」をコミック化したもので、日本では2021年からTOKYO MXなどでアニメのテレビ放送もあった。
・10段落目:「魔道祖師」に出てくる→削除
(2022年10月14日17:54 ダイヤモンド編集部)
 姫田小夏」
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