⚔42)─2─二代目プリンスとしての凡庸な徳川秀忠と英邁な豊臣秀頼。~No.171 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 徳川秀忠は、弱いリーダーとして、徳川幕府の基礎を築いて天下泰平をもたらし260年間続いた「徳川の平和」を実現した。
 豊臣秀頼は、強いリーダーシップを発揮するが最後に判断を見誤り滅亡した。
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 凡庸なリーダーは、自分の短所・欠点・弱点を自覚して否定せず受け入れ、虚背を張らず、自惚れと独断を避け、自我を抑え、数多くの優秀なブレーンを集めて意見を聞き、自分で最善と思われる幾つかの意見を取り纏めて、決断し実行していく、それが日本の理想的リーダーであった。
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 マルクス主義のエセ保守やリベラル左派は、イデオロギーから反徳川家康として豊臣秀頼贔屓ではあるが、それは民族の伝統文化である判官贔屓や滅びの美学などではない。
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 2023年11月21日 MicrosoftStartニュース サンケイスポーツ「NHK大河「どうする家康」なぜ2代目将軍は徳川秀忠森崎ウィン)? その理由に 「どうする家康」徳川秀忠森崎ウィン)(C)NHK
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 松本潤が小国に生まれながら乱世で奮闘し、江戸幕府を開いた徳川家康の生涯を演じるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・0)。19日に第44回「徳川幕府誕生」が放送され、家康が三男・徳川秀忠森崎ウィン)に征夷大将軍の座を譲ることを宣言するシーンが描かれた。
 ※以下、ネタバレあり
 第44回では、家康(松本潤)が征夷大将軍となり江戸に幕府を開く。国づくりに励むが、秀忠(森崎ウィン)の頼りなさが不安の種。一方、大坂では大野治長玉山鉄二)が茶々の下に戻り、反撃の機会を伺っていた…という展開だった。
 同回で家康は不安の種である秀忠に対し、事をあるごとに関ヶ原の戦い(慶長5年、1600年)に遅参したことを持ち出して叱責するなど厳しく指導。しかし、「征夷大将軍、1年のうちにそなたに引き継ぐ。用意にかかれ」と自身の後継者に指名したのは次男・結
 当の秀忠は「わしが将軍??」と困惑。本多正信松山ケンイチ)、榊原康政杉野遥亮)に「わしを選んだのは、兄(秀康)が正統な妻の子ではないからか?」と疑問をぶつけた。
 正信と康政は「才ある将1人に頼る家中は長続きしない」と秀康を選ばなかった家康の考えを説明。康政は「於愛様のお子様だけあって、おおらか。誰とでも上手くお付き合いなさる。豊臣家ともうまくおやりになりましょう」とフォローしたが、正信は「その点、あなた様はすべてが人並み」「言うなれば、偉大なる凡庸、といったところ」「関ヶ原でも(豊臣家の)恨みを買っておりませんしな。間に合わなかったお陰」と歯に衣着せぬ言い方で秀忠を評価した。
 「どうする家康」(C)NHK
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 しかし、秀忠は「たしかにそうじゃ。却って(関ヶ原に遅参したことが)よかったかもしれんな!」と意に介さず、高笑いするのだった。
 秀忠が後継者に選ばれた理由が描かれたシーンについて、X(旧ツイッター)上の視聴者からは「『人並みの者が受け継いでいけるお家こそ長続きする』って真理だなぁと思った」「『偉大なる凡庸』。深いシーンだった。トップに立つ人は人徳こそ大事」「家康と違うこの気質が、家臣たちを束ねて徳川260年の礎を固めたんでしょうね。。」「物は言いようだけどすごく納得!秀忠ポジティブ、2代将軍にピッタリかも」「秀忠様が将軍かあ。頼りねえ~と思ったら家臣から言いたい放題されてて笑った。それを笑って受け入れられる秀忠様は上に立つ器だよ」「家康が凡庸な秀忠を2代将軍に据えたのは、敢えて人並みにすることでカリスマ依存にしないためだったのか。一理あるよね」などの反応が上がっていた。
 「どうする家康」(C)NHK
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 「どうする家康」(C)NHK
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 11月24日 MicrosoftStartニュース ENCOUNT「【どうする家康】豊臣の期待のプリンス秀頼 どうする頼りない徳川秀忠
 豊臣秀頼を演じる作間龍斗【写真:(C)NHK
 © ENCOUNT
 松本潤徳川家康を演じるNHK大河ドラマ 第45回の見どころ紹介
 松本潤が主演を務め、徳川家康を演じるNHK大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)。11月19日放送の第44回では、家康は大坂城で、関ヶ原の戦勝報告を行う様子や征夷大将軍となり江戸に幕府を開く展開が描かれた。一方、大坂では大野治長玉山鉄二)が茶々(北川景子)の下に戻り、反撃の機会をうかがう流れと成長した豊臣秀頼作間龍斗)の姿も描かれた。26日放送の第45回はどんな展開になるのか。
 (※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
 NHKによると、関ヶ原で敗れ、牢人となった武士が豊臣のもとに集結していた。憂慮した家康は、秀頼を二条城に呼び、豊臣が徳川に従うことを認めさせようとするという。しかし、初めて世間に姿を見せた秀頼の麗しさに人々は熱狂。脅威を感じた家康は、秀忠(森崎ウィン)の世に憂いを残さぬためにも、自らの手で豊臣との問題を解決しようとする。そんな中、豊臣が大仏を再建した方広寺の鐘に刻まれた文言が、大きな火種になるという。
 第45回のサブタイトルは『二人のプリンス』。公式サイトの次回予告の映像には「プリンスの光と闇」という字幕が映し出された。麗しさに人々が熱狂する豊臣秀頼に対して、徳川秀忠が「私は負けます。負ける自信がある」と弱音をはく姿があった。その後、「逆襲の豊臣」という字幕と茶々の不気味な笑みが映し出された。終盤には家康の「わしの志を受け継いでくれ」という秀忠に向けた声が聞こえ、「どうする秀忠」という字幕があった。
 第45回は、豊臣にとっては頼もしい期待の秀頼と頼りない徳川秀忠という対照的な2人のプリンスが描かれるようだが、茶々と家康がどう絡んでくるのかも見どころの一つのような気がする。さらに、気になるのは方広寺の鐘に刻まれた文言をめぐる事件。史実では大坂の陣のきっかけの一つとなったとされる方広寺鐘銘事件。歴史好きにはよく知られている事件ではあるが、この作品では、どう描かれ、視聴者の心を揺さぶってくれるのか注目したい。ENCOUNT編集部
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 11月24日 MicrosoftStartニュース Lmaga.jp「【どうする家康】秀頼と秀忠の魅力、カリスマ?ポジティブ?
 古沢良太脚本・松本潤主演で、江戸幕府初代将軍・徳川家康の人生を描きだす大河ドラマ『どうする家康』(NHK)。11月19日放送の第44回『徳川幕府誕生』では、ついに家康が将軍となり、正真正銘の天下人に。それと同時に、豊臣秀頼徳川秀忠という、対照的な二代目たちにも注目が集まった(以下、ネタバレあり)。
 【どうする家康】秀頼と秀忠の魅力、カリスマ?ポジティブ?
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 『どうする家康』第44回より、将軍職を譲り受けた秀忠(左・森崎ウィン)と成長した秀頼(作間龍斗) (C)NHK
■ どうする家康、それぞれの二代目が成長
 関ヶ原の戦いで勝利した家康は、茶々(北川景子)と豊臣秀頼から、天下の政を引き続きおこなうという了承を得た。そこで本多正信松山ケンイチ)が「いっそ将軍になるというのは?」と提案し、家康も「徳川は武家の棟梁で、豊臣は公家」という住み分けができると賛同。そうして1603年に家康が征夷大将軍に任ぜられ、徳川幕府は開闢(かいびゃく)した。
 しかしまだ豊臣の威光と、戦を求める牢人たちが数多く残っている状況を案じた家康は、早々に将軍の座を三男・秀忠(森崎ウィン)に譲る。それを知った茶々や豊臣の家臣・大野治長玉山鉄二)は、「太閤殿下との約定破り」と激怒した。やがて時代が流れ、秀頼(作間龍斗)は19歳の青年に成長。家康もまた、時が満ちたことを感じたのだった・・・。
■ 「柱の傷」で平坦な年月の経過を刻む描写
 とうとう家康が幕府を開き、日本史も江戸時代に突入。家康の人生のひとつの大きな到達点であり、SNSでも「征夷大将軍おめでとうございます!」「徳川幕府爆誕」とお祝いの言葉が相次いだ44回。ただこの後の10年は、歴史の教科書に記されるような大きな出来事が起こらなかった時期でもある。その平坦な年月の経過を、秀頼の1年ごとの成長を記録する「柱の傷」を刻みつけることで描写するという構成は、非常に優れた発明だった。
 【どうする家康】秀頼と秀忠の魅力、カリスマ?ポジティブ?
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 『どうする家康』第44回より、秀頼の成長記録として柱に傷を入れる茶々(北川景子) (C)NHK
 SNSでも「今日のMVPは『柱の傷が刻まれるごとに容赦なく止めどなく残酷に経過する歳月』の演出」「柱の傷と時間の経過(つまり去り行く人たち、成長する若い人たち)を絡めるってうまい」「豊臣家にとっては1年に一度のめでたい行事が、すでに破滅のカウントダウンでもあった事を暗示してるみたい」などの声が上がった。
■ カリスマ性を感じる秀頼、一方で不吉さも
 そうして最後に登場した大人秀頼は、父・秀吉とは似つかぬシュッとした美丈夫。一昔前までの秀頼は、母に頭の上がらない優男として表現されることが多かったが、最近は身の丈190cm超えの堂々たる風貌だったことも合わせて、今回の作間龍斗や『真田丸』(2016年)の中川大志のように、カリスマ性を感じさせる若手がキャスティングされるようになっている。
 【どうする家康】秀頼と秀忠の魅力、カリスマ?ポジティブ?
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 『どうする家康』第44回より、成長した豊臣秀頼作間龍斗) (C)NHK
 おそらくは茶々に帝王学と「家康は信用できない」という呪詛を吹き込まれて成長した秀頼。SNSでは「秀頼さま~!(うちわ振る家臣)」「雅なる天下人のお顔立ち」「この秀頼さまなら今年は豊臣方が勝つ」と盛り上がる声と同時に、「腹の底に黒いものを抱えた雰囲気をまとう秀頼もめっちゃ良い」「文句なしの毒親で、秀頼が真っ直ぐ育つ方が無理だわな」と、不吉さを読み解いたコメントもあった。
■ 父同様の「頼りないプリンス」が二代目に
 そんな天下への野心満々そうな秀頼に対して、父親同様「頼りないプリンス」キャラが定着してきたのが秀忠だ。今回は登場早々、家康に関ヶ原の失態を責められるという仕打ちに、SNSでは「ヤッス厳しいけど間違ってないから何も言えんな」「やっぱあれ? 自分に似てるからこそキツくなっちゃうやつ?」「秀忠、まさに昔の自分を見ているようなんじゃないか」と、家康のパワハラを叱りつつも納得したような声が。
 このように心の傷をえぐっておきながら、二代目の座を優秀な兄ではなくて自分に譲ると言われたら、確かに誰もが疑心暗鬼になるだろう。そこで本多正信が「偉大なる凡庸」さが二代目には必要ということを秀忠に説くのだが、その容赦のない表現の数々に「すべてが人並みって、秀忠くんボロクソ言われてて草」「主君の息子にまったく忖度してないのが良い」と笑いが止まらないような言葉が。
 【どうする家康】秀頼と秀忠の魅力、カリスマ?ポジティブ?
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 『どうする家康』第44回より、正信(松山ケンイチ)から「偉大なる凡庸」を説かれる秀忠(森崎ウィン) (C)NHK
 しかしそれを怒りもせず、むしろ超ポジティブに受け止めた秀忠に、「於愛の方の育て方が良かったのか、大らかすぎるw」「ここで怒らずに『たしかに! かえってよかったかも』って笑えちゃう秀忠。ぜんぜん凡庸じゃないよ大物だよ」「秀忠くんめちゃ推せるわ。このリーダーは支え甲斐がある」と、好感度が爆上がりしたというコメントが相次いだ。
 家康の人生と並行して、今川氏真武田勝頼などの「父親に比べたら・・・」と言われ続けた武将たちの汚名をすすぐ物語を紡いできた『どう家』だが、その姿勢は家康のネクストジェネレーションとなる、秀頼や秀忠にも続いていきそう。これまでになく応援したくなる秀忠と、これまでになく曲者の予感がする秀頼。このあと対照的な運命をたどる2人の2代目の対比も、今後の注目ポイントとなりそうだ。
 『どうする家康』はNHK総合で日曜・夜8時から、BSプレミアムは夕方6時から、BS4Kは昼12時15分から放送。11月26日放送の第45回『2人のプリンス』では、秀頼の人気が高まっていくことにあせった家康が、自らの代で豊臣家との問題を解決しようとする姿と、今川氏真溝端淳平)との再会が描かれる。
 文/吉永美和子
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 12月1日 MicrosoftStartニュース スポニチアネックス「「どうする家康」二条城会見“緊迫の上座下座バトル”策士・秀頼にネット鳥肌「狡猾」正信の屁理屈も打破
 大河ドラマ「どうする家康」第45話。「二条城会見」。豊臣秀頼作間龍斗・手前左)は徳川家康松本潤・手前右)の手を取り…(C)NHK
 © (C) スポーツニッポン新聞社
 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は11月26日、第45話が放送された。話題のシーンを振り返る。
 <※以下、ネタバレ有>
 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となった。
 第45話は「二人のプリンス」。関ヶ原に敗れ、牢人となった武士が豊臣の下に集結。憂慮した徳川家康松本潤)は若き当主・豊臣秀頼作間龍斗)を二条城に呼び、自らの権威を誇示しようとしたものの、世間にお披露目された秀頼の麗しさに人々は熱狂。豊臣人気に再び火がつく。脅威を感じた家康は徳川秀忠森崎ウィン)の世に憂いを残さぬためにも、自らの手で豊臣との問題を解決しようと試みる。そんな中、豊臣が大仏を再建した方広寺の鐘に刻まれた文言が大きな火種に…という展開。
 「二条城会見」(慶長16年、1611年)「方広寺鐘銘事件」(慶長19年、1614年)が描かれた。
 慶長16年3月28日。寧々(和久井映見)は秀頼に上段に座るよう勧めたが「滅相もない。大御所様こそが…」と遠慮。家康は「いえ!そういう取り決めでございます」「豊臣は、関白に任じられる高貴な家柄。武家の棟梁である徳川は、及びませぬ。上段に座られるのが、しきたりというもの。さあ」と下段に座った。
 2人とも上段&横並びに、という寧々の提案に、秀頼は家康の手を取り「意地を張るのも大人げのうございますので、横並びにいたしましょう」。秀頼が立ち上がった家康の手を引き、歩みを進める。家康が上段に座ると、秀頼は下段に降りた。
 「大御所様。長らくの無沙汰、大変ご無礼いたしました。秀頼、心からお詫び申し上げまする。何卒お許しくださいますよう、お願い申し上げまする。武家として、徳川殿と手を携えて、共に世を支えて参りましょう」
 「豊臣は武家ではなく、公家ってことにしちまう。公家ならば、城だの武力だの、持つべきではありませんな」という本多正信松山ケンイチ)の“屁理屈”は崩れ「えらいことじゃ」。秀頼は慇懃・立派、家康は無礼・恥知らず、の評判が沸き立った。本多正純(井上祐貴)は「してやられました」。家康は「涼やかで様子のいい、秀吉じゃ」と警戒した。
 SNS上には「秀頼様、策士すぎて鳥肌」「これは二条城会見という名の腹の探り合い」「カリスマだけど狡猾な秀頼様に、上座下座どうぞどうぞバトルでうっかり主導権を握られるスリリングな展開」「二条城会見は今まで見た中で最も知恵深い秀頼。徳川の狙いをことごとくかわして豊臣有利の状況に持っていく上座下座のやり取りは、家康の警戒を呼ぶに相応しい所作」「派手な動きはないものの、小さなやり取りの隅々まで極上のポリティカルアクション、激烈なパワーゲームとなっていて、息をのみました。このシーン、過去の大河でも何度も描かれましたが、自分の中で歴代最高が更新されました。非の打ち所がない」などの声が上がった。
 次回は第46話「大坂の陣」(12月3日)が放送される。
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