💎4)─1─日本人は、契約書がなくてもウソをつかないし約束を破らないし、落とし物は猫ばばしない。~No.7No.8 

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 2024年4月29日 YAHOO!JAPANニュース 文春オンライン「契約書がなくてもウソをつかない、約束を破らない…“駐日ジョージア大使”が語った「日本のビジネスパーソンの素晴らしい所」
 ティムラズ・レジャバ
 「一般の人たちがこれほどまじめでなければ、日本の経済的な繁栄は成し得なかったでしょう。日本は根幹がしっかりしているのです」
 駐日ジョージア大使で、日本企業にも務めたことがあるティムラズ・レジャバ氏が語る「日本人の素晴らしいところ」とは? 新刊『 日本再発見 』(星海社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/ 後編 を読む)
 駐日ジョージア大使が驚いた「日本人の性質」とは? 写真はイメージ ©getty
© 文春オンライン
 「普通の人」のレベルが普通ではない国・日本
 日本人は社会構造的に、富裕層でも貧困層でもない「中間層」が厚いと言われています。これは非常に立派なことです。もちろん日本の政治家もみなさん力を尽くしてがんばっておられますけれども、一生懸命に働いている、まじめでウソをつかず、プロフェッショナル精神を持つ中間層の人たちこそがもっとも尊い存在だと思います。
 そういう人たちが「普通の人」として当たり前にいて日本社会を支えていますが、これはほかの国ではまったく普通でも当たり前でもないことなのです。
 たとえば私のところに取材に来られる記者の方々は、みなさん事前にジョージアのことをよく調べ、私の過去の発言も調べた上で、深いコメントをもらえるよう準備してから取材に臨んできます。ジョージアにも優秀な記者はたくさんいますが、あまり下調べせずに初歩的なことから尋ねてくる記者も正直少なくありません。
 そういう記者職の人たちは頭が良くて高学歴な人が多いし、ちゃんとしていて当たり前ではないかと思うかもしれません。しかし、日本では、メディアで取り上げられることもなければ、一般的にステータスがあるとはみなされていないような仕事に就いていらっしゃる人でも仕事に手を抜きません。「そんなにバカ真面目にやらなくてもいいだろう」という、社会で注目されないようなところでも高いプロ意識を持っている。どんな職種、役職であっても、です。これは日本特有のことだと思います。
 たとえば清掃員の方がそうですね。外国人は「日本は道もトイレも、どこに行ってもきれいだ」と驚きます。それはもちろん日本人ひとりひとりが汚さないように気をつけていることもありますが、清掃をされる方のクオリティがすばらしいからです。
 まるで心を読んだかのような「接客サービス」
 先日もそれを実感することがありました。デパートの化粧品売り場に行って、保湿用のアフターシェーブローションを探していたのですが、売り場の販売員の女性は非常にテキパキと質問に答えてくれました。失礼ながら初めて知ったブランドの店員さんでしたが、「うちにはアフターシェーブローションはないけれども、ローションはあるし、アフターシェーブローションはこのフロアならあそこで売っているかもしれない」と即座に調べ、その上で「うちの保湿用ローションはこんな感じです」と、ぴかぴかのきれいな手で私の手に塗りながら商品説明をしてくださいました。
 その流れはあまりにもスムーズで丁寧で、すべてがこちらの心を読んだかのような対応でした。「この人はサービスのプロだ」と感じ、「こんなによくしてもらうのは悪いな」と思ったほどです。その方に教えていただいた商品を買うことを伝えると、やはり効果が最大限発揮されるような使い方や注意点をひとつひとつわかりやすく教えてくれました。その接客からは、自分の仕事に誇りと責任を持った上で楽しんでいることが伝わってきました。
 このように、何気なく足を運んだデパートにこのレベルのスタッフがいるのが日本です。外国人が予期しないようなところで、ものすごいプロフェッショナルと出会えるのが日本なのです。
 私が勤めていたキッコーマンにも長年蓄積されたノウハウが山ほどありました。外に出さないのはもったいないと思えるような独自のノウハウがローカルに閉じた形で使われていたりするのです。日本では庶務の女性が会社の歴史に通暁していて、何十年も前の出来事を生き字引のように語れたりすることもありますよね。
 しかも驚くべきは、従業員と企業とが契約を結んでいるがゆえに徹底してプロフェッショナルとして振る舞っている、というわけではないことです。
 日本は会社の中で従業員と会社組織との間で結ぶ契約の内容も曖昧ですし、会社と会社の間の商談ですら契約書なしで話を進めることが多いでしょう。むしろ交渉の内容があらかた決まったあとで事後的に契約を交わす――つまり明文化された契約がなかったとしても、相手がウソをつかない、約束を破らないという信頼に基づいてビジネスが進められていきます。言い換えると、日本人は「言ったことはすべて守る」「発言には責任が伴う」という価値観に厳格なところがあります。
 しかし現実には、社内の会議や対外的な交渉ごと、あるいは政治家の発言にしても「言った」「言わない」がいくらでも生じますし、同じ言葉でも受け取り方は人によって変わります。だからこそ契約書で交わしたことや公式な場での発言と、そうでないことを区別する国・地域のほうが世界的には多数なのではないでしょうか。少なくともジョージア人は、日本人ほど言葉に対する責任意識は高くありません。
 翻って、「契約で定められていないことはいい加減にやってもかまわない」「オフィシャルな記録に残らない場での発言に責任を負う必要はない」とは日本人は思っていません。お互いウソをつかないことを前提にして、発言に対する責任を重んじる、そして契約の条文に書かれていなくてもプロとしてこだわりを持って仕事に取り組むというモラルが高い人たちで社会が構成されています。私からするとあまりにも人々の責任感が強すぎて、もう少し肩の力を抜いていいのではないかと思うほどです。
 「日本は根幹がしっかりしているのです」
 一般の人たちがこれほどまじめでなければ、日本の経済的な繁栄は成し得なかったでしょう。日本は根幹がしっかりしているのです。バブル崩壊後に「失われた30年」と呼ばれた停滞期があったものの、近年では改めて外国の著名な投資家も日本に注目し、高く評価した上で投資をするようになっています。
 さらに驚くべき日本人の特徴は、お金にならないことにも最大限パワーを注ぐ点です。
 〈 「外国の人間からしたら、まったく信じられない」駐日ジョージア大使が『欽ちゃんの仮装大賞』は“日本でしか成立しない”と考えるワケ 〉へ続く
 (ティムラズ・レジャバ/Webオリジナル(外部転載))
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 4月29日 YAHOO!JAPANニュース 文春オンライン「「外国の人間からしたら、まったく信じられない」駐日ジョージア大使が『欽ちゃんの仮装大賞』は“日本でしか成立しない”と考えるワケ
 ティムラズ・レジャバ
 〈 契約書がなくてもウソをつかない、約束を破らない…“駐日ジョージア大使”が語った「日本のビジネスパーソンの素晴らしい所」 〉から続く
 「お金をもらって仕事でやるのと同等のクオリティできっちり取り組み、睡眠を削ってまでやる。これは外国の人間からしたら、まったく信じられないことです」
 駐日ジョージア大使で親日家のティムラズ・レジャバ氏が、テレビ番組『欽ちゃんの仮装大賞』を見て気づいた「日本人の素晴らしさ」とは? 新刊『 日本再発見 』(星海社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/ 前編 を読む)
 『欽ちゃんの仮装大賞』はなぜ日本人にしかできない? ©時事通信社
 © 文春オンライン
 『欽ちゃんの仮装大賞』のために努力できる日本人はすごい
 私は年末年始のテレビ番組が好きなのですが、『欽ちゃんの仮装大賞』では芸人やタレントではない一般の素人の方々がとんでもない発想で力を合わせて出し物を披露しますよね。仮装を発表したあとのインタビューでは「会社が終わったあとに毎日みんなで練習して……良いものが作れたなって」などと言って声を詰まらせて涙を流したりします。
『仮装大賞』は入賞すれば賞金がもらえますが、ほとんどの参加者はお金目当てに努力しているのではなく、何かを目標にして一丸となってがんばること自体に価値を見いだしていると思います。趣味に情熱を注ぎ、あれだけの正確な表現ができる日本人はすごいとしか言いようがありません。
 私や妻が参加している子供のPTAや保育園の保護者会もそうです。みなさん本職ではなく、学校や保育園からお金をもらっていないどころか頼まれてもいないことにすら、ものすごい時間をかけて議論をし、超細かいところまで丁寧にやっています。うちの妻が入っている保護者会LINEは、1日中通知が止まりません。
 私もキッコーマン時代に任意参加のクラブに入ってみた際に、参加者が議題別に書類やプレゼン資料を作って賛成反対の決議を取って、お金の運用についての話し合いをし……と熱心で、「ボランティアなのに、よくここまでしっかりやるな」と驚かされました。日本人は趣味やプライベートの団体に対して、お金をもらって仕事でやるのと同等のクオリティできっちり取り組み、睡眠を削ってまでやる。これは外国の人間からしたら、まったく信じられないことです。
 関連することとして、日本人は社会での行いのレベルが非常に高いです。たとえばゴミ出しに関して、とても複雑で外国人にとっては難解なほどのルールを徹底的に守ります。ジョージアのお客さんが日本に来たとき、みんな口を揃えて言います――「街の清潔なことに驚いた。どんな国に行ってもこんなのは見たことがない」。極め付けが私の妻の発言です。「日本ではゴミさえ抱きしめられるわ」。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、何かいろんなことを集約している気がします。
 日本人はとにかく基本的なレベルが高い
 日本人は「普通の人」が普通でないくらいにすごい。基本的なレベルが高い。このことについて、もっと自信を持っていいと思います。
 なんでここまでするのか、さまざまな分析ができると思います。実際にこれを読んでいる人も、脳裏で自分なりにあれこれと巡らせながら考えているのではないでしょうか。
 しかし、日本人から何度かこのような言葉を聞いたことがあります――「何もしていないと不安になる」。多くの解説は私からは控えますが、私にとって、このことを巡って一番しっくりくる説明だということだけ言い残しておきます。
 (ティムラズ・レジャバ/Webオリジナル(外部転載))
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 4月29日 YAHOO!JAPANニュース Hint-Pot「「日本では誰も盗まないのよね」 外国人が飲食店を絶賛 驚いたよくあるサービスとは
 ポリネシアンアーティストとして活動するヨーコさん【写真提供:ヨーコ】
 © Hint-Pot
 訪日外国人が日本での楽しみに挙げるひとつが「食事」でしょう。和食やラーメンをはじめ、多様な食文化は多くの外国人を魅了しています。トンガ王国と日本のハーフのヨーコさんは、日本に住むようになってから、飲食店で見かけたサービスにとても驚いたといいます。外国では考えられない、日本の飲食店には当たり前に置いてあるものとは何なのでしょうか。
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 飲食店のサービスも客のマナーもいい日本
 「日本のレストランはサービスが最高よ!」
 笑いながらこう語るヨーコさんは、トンガ王国出身の母を持つ日本生まれのアーティスト。トンガやニュージーランドで暮らしたのち、結婚、出産を経て日本へと戻ってきました。アーティスト活動だけでなく、トンガを含めた太平洋諸国と日本をつなぐ活動をしています。
 ヨーコさんには、日本でまた暮らすようになり驚いたことがあるといいます。それは、飲食店でのサービスの質の高さ。とくに、水やお茶の入ったポットや調味料がテーブルの上になにげなく置かれているのは、信じられない光景でした。
 「日本ではあれを誰も盗まないのよね。トンガだったらみんな持って帰っているわ」
 日本にいると気づきませんが、海外では水が有料なことも多く、テーブルに備えつけられた調味料類も店の厚意です。多くの人が、使用後は自然に元あった場所へ戻していますが、そうした客側のマナーの良さにもヨーコさんは驚いたそうです。
 自身で手がけたアートを手にするヨーコさん【写真提供:ヨーコ】
 © Hint-Pot
 ほかにも、ヨーコさんが絶賛するサービスがあります。来店するとまず出てくる、おしぼりです。
 「レストランといっても、普通の食堂だってまずは温かいおしぼりが無料で出てくる! こんな国は日本以外にないわ」
 日本では、低価格な店でもごく当たり前に素晴らしいサービスを受けることができます。その丁寧な接客は、外国人にとって感動の体験になるよう。世界に誇りたい魅力ですね。
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 日本人は、今も昔も中国人や朝鮮人・韓国人とは違い、歴史的に見ても悪人より善人の方が多かった。
 つまり、性善説を信じた「お人好し」で、人を騙し貶める事より騙され辱められる方を選ぶ。
 が、現代日本人は昔の日本人とは違ってきている。
 現代日本人には、武士道、百姓根性、職人気質、商人気質はない、あるのは無気力な惰性にすぎない。
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