⛩21)─1・B─コメ中心の日本食が日本人の体質をつくった。〜No.44 

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 日本民族の体質は、数万年前の石器時代縄文時代の食生活・食文化を数千年前の弥生時代古墳時代でつくり変え、室町時代・江戸時代で定着させ、明治時代・大正時代で安定させた。
 現代日本人の体質は日本民族の体質とは違い、敗戦後、高度経済成長期、バブル経済期でアメリカ化・西欧化し、バブル崩壊後の2000年代から民族的要素が崩れ初めて不安定化している。
 つまり、食料自給率の低迷と地産地消の崩壊による米離れ・魚介類離れである。
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 2022年10月8日 MicrosoftNews NEWSポストセブン「腸内の善玉菌が非常に多い日本人 「米中心の日本食」を守り続けた結果か
 © NEWSポストセブン 提供 米食は日本人の体質に合っているという(写真/GettyImages)
 日本人が米を食べなくなっている。1962年の1人当たりの米の消費量は、年118.3kgだったが、いまではその半分以下だ。だが、日本人の体は、米を食べてこそ動くようにできているという──。
 【グラフ】日本人が炭水化物の代謝が得意であることを示すグラフ。他国の人と比べてはるかに得意!
 8月18日、驚くべき研究結果が発表された。国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所などによって、腸内細菌の一種「ブラウティア菌」に、肥満や糖尿病を予防・改善する可能性があることがわかったのだ。ブラウティア菌はアジア人、特に日本人の腸内で比較的多くみられる菌だ。
 『日本人の「遺伝子」からみた病気になりにくい体質のつくりかた』などの著書がある内科医の奥田昌子さんによれば、日本人の腸内細菌は、その半分近くが日本人特有のものだという。
 「ほかの国の人と比べると、日本人の腸には、ブラウティア菌やビフィズス菌をはじめ、善玉菌が非常に多い。これらの働きにより、日本人は穀物の炭水化物やアミノ酸をムダなく利用できる体質を持っているのです」(奥田さん・以下同)
 つまり、炭水化物を効率よくエネルギーにできる日本人は米を食べても太りにくい民族なのだ。ということは、日本人には、糖質制限ダイエットは必要ないかもしれない。
 「悪玉菌が多いと、穀物を腸内で充分に分解できず、体の組織や細胞を傷つける有害物質がつくられます。しかし、善玉菌が多い日本人の腸では、有害物質はほとんどつくられない。これは、日本人の米中心の食文化により、効率よく米をエネルギーに変えられる腸内細菌を持つ人が生き残り、そうした遺伝子を受け継いできたのではないかと考えられます」
 一方、同じく米中心の食文化であっても、中国人の腸では、日本人のように効率よく穀物を分解することができないという。これは、中国の食習慣は日本よりも脂質が多いため。中国人の腸内細菌はなんと、アメリカ人に近いという。
 2021年の東京大学ほか国際研究チームの発表によると、日本人の腸内細菌は、スウェーデン人や、フランス人、オーストリア人と近い。その中でも、日本人は炭水化物のほか、ビタミンやミネラル、アミノ酸代謝に優れた腸内細菌を持っていることがわかった。
 「明治以降、日本人の食事は急速に欧米化しました。しかし、ステーキを食べるときもご飯を主食にしたり、ご飯に合うように照り焼きにしたりと、肉やパンばかりではなく、米を食べ続けてきました。食生活のすべてが欧米化されずに、米中心の日本食の様式を守り続けたことが、結果的に日本人の腸内細菌をいい状態で保つことにつながったのです」
 また、日本人は遺伝的に、でんぷんを分解するアミラーゼ酵素が多いほか、糖質の代謝を促すインスリンに対する感度が高い。医学博士で管理栄養士の岩崎真宏さんが言う。
 「すい臓からインスリンが分泌されると、糖質が筋肉に取り込まれ、エネルギーとして使われます。日本人は、欧米人と比べて少量のインスリンでも、筋肉が糖を取り込む性質があるため、米などの糖質では太りにくいのです。一方、欧米人が糖質を筋肉に取り込むためには、インスリンを大量に出す必要がある。すると、筋肉だけでなく脂肪細胞も反応してしまい、余った糖が脂肪として蓄えられてしまう」(岩崎さん・以下同)
 欧米では日本よりも肥満の人が多いのは知っての通り。だが、実は欧米人は日本人よりも糖質の摂取量は少ない。
 「昔の日本人は、1日に3〜4合もの米を食べて肉体労働をしていました。日本人の体は糖質をムダなく使い、しっかりと動くことができるのです」
 裏を返せば、日本人の体には、欧米人のような量の脂質は必要ない。日本人は、脂肪分を摂りすぎると、たちまち太ってしまう。
 ※女性セブン2022年10月20日
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