✨４６）─１─「戦争受刑者の即時釈放要請に関する決議」。戦勝国は、Ａ級戦犯の釈放を認めた。東海村の原子炉。１９５５年～No.192No.193No.194 ＠

歩み―皇后陛下お言葉集

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　関連ブログを６つ立ち上げる。プロフィールに情報。
　　　・　　　・　　　｛東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博｝・　　
　日系二世のケイ・スガハラは、海運業で得た金を活動資金としてワシントンでジャパン・ロビーとして活動していた。
　スガハラは、上司に対日に関する意見書を送った。
　アメリカの議会は、合衆国憲法が掲げる自由と民主主義という崇高な政治理念で動いていたが、政治家個人個人はの政治献金と票で動いていた。
　ロビーストは、ある要求を政策に反映させたい個人・企業・団体から金と票を受け取り、政策に影響力ある政治家や官僚達に依頼者の要求を実現する様に活動していた。
　アメリカにおける自由と民主主義は、政治献金と票で得られた。
　スガハラは、日米開戦によって強制収容所に送られた所を、ＯＳＳ（戦略事務所）にスカウトされ、対日プロパガンダを行った。
　戦後。海運業を始め、ＯＳＳで得た人脈を利用し、ＣＩＡ（中央情報局）や軍情報機関などと関係を持つその依頼を受けて成功し、資産家となった。
　日本国内では、昭和天皇の通訳を務める宮内庁侍従職御用掛の真崎秀樹と連絡を取り合い、右翼の児玉誉士夫らと協力して密輸を行っていた。
　ＧＨＱ民政局と日本人共産主義者は、天皇制度を破壊して敗戦国日本を共産主義化す為に、財閥解体・農業改革・教育改革そして保守派の公職追放などの大改革を進めていた。
　昭和天皇と皇室には、日本全国に敗戦後の混乱で共産主義革命前夜の雰囲気が漂っている事が分かってたが、国民と国家を守る為の対応策をとる手段がなかった。
　スガハラは、ＧＨＱの日本改造計画は日本消滅の恐れがあるとして、知日派のジョセフ・グルーやユージン・ドゥーマンらに支援を要請した。
　日本を知るアメリカ人は、世界でも一番古い王室である、２０００年近い歴史と伝統を持つ日本皇室を守る為に協力した。
　グルーやドゥーマンらは、天皇制度は日本の要であるとの考えから天皇制度維持の為に奔走した。
　アメリカは、ソ連との冷戦が激しくなった為に、対日占領政策を日本改造から現状維持に転換するべく民政局の主要な改革派を本国に帰還させた。
　アメリカの知日派の努力よって、日本の共産主義化は食い止められ、天皇制度は残された。
　こうして。中国やソ連などの共産主義諸国で起きたイデオロギーによる大虐殺は防がれた。
　ケイ・スガハラは、１９８４年に戦争末期から占領期にかけての思い出を書簡として残した。
　「トルーマン大統領にこう訴えた。日本は精神的な核がなければ国家として存在できない。その核となるのが天皇制である。ドイツとの戦いが終わり、日本も長くは持たない。アメリカが天皇制存続に同意しない限り、日本人は最後まで戦い、アメリカは夥しい犠牲を生むだろう」
　「私も可能な限り、意見を広めようとしたが、強固な左翼勢力が占領を牛耳っていた。国務省の構造を熟知するドゥーマンやグルーは要人を説得し、やがて天皇制擁護派が長く厳しい戦いに勝利したのだった」
　昭和天皇と皇室関係者は、戦前の政府・軍部・外務省が正しい情報を知らせず嘘の報告を繰り返していた事を教訓として、政府の報告を額面通りに信用しない為に、独自に国内外の情報を入手する手づるを作った。
　昭和天皇は、１９５２年６月１１日に来日したイギリス国防大臣を引見して意見を聞いた。
　イギリス外務省報告「天皇は王室の近況を尋ねた後、国際情勢について質問してきた。中国、ソ連、マレー半島、ペルシア、エジプトなどに関する天皇の問いに、我々は然るべき回答を行った。式部官長によると、天皇は国際情勢に非常な関心を抱いているが、現在の憲法下では政府から情報が入らず、自分の意見を言う事もできないという」
　政府、議会、官庁内には、戦後間際の天皇制度廃止とマルクス主義的社会改革を行おうとした考えを正当論として受け継ぐ勢力が根強く存在し、皇室を自然消滅の為に、天皇と現皇室を命に懸けて守ろうとする皇族や藩屏を遠ざけて力を奪った。
　学会は、天皇の歴史的文化的宗教的影響力を弱める為の歴史教育を行っている。
　マスコミは、国民に皇室軽視意識を植え付けるべく、皇室のイメージを貶める為に、有る事無い事、捏造、歪曲してまで皇族のスキャンダルを書き立てている。
　日本国内には、日本の歴史を完全否定し、民族の伝統や文化や宗教を完全消滅してまで、天皇制度を廃絶したい勢力が根強く存在している。
　そして。日本文化に関心も興味も無い外国人移民が増えれば、そうした反天皇勢力・皇室廃絶派は更に増えていく。
　外国人移民推進派の中には、天皇制度廃止論者が少なからず存在する。
　自分一人の金儲けや利益を優先的に求める者にとって、自分の得にならない古くさい歴史、文化、伝統、宗教などは無意味、無価値に過ぎず、役立たずとして破壊し役に立つ新しいものに取り替えるべきだと確信していた。
　つまり、古くさい祭祀王家・日本皇室は新しい時代には無用であると。
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　１９５５年　竹山道雄「歴史を解釈する時に、まずある大前提となる原理をたてて、そこから下へ下へと具体的現象の説明に及ぶ行き方は、誤りである。……『上からの演繹演繹』は、必ず間違った結論へと導く。事実に突き当たるとそれを歪めてしまう。事実をこの図式に合致したものとして理解すべく、都合の良いもののみを取り上げて都合の悪いものは捨てる。そして、『かくあるはずである。故に、かくある。もしそうでない事実があるなら、それは非科学的であるから、事実の方が間違っている』という」
　「『上からの演繹』によれば、東独は解放であり、西独は植民地である。これは理論の必然的な帰納であり、またそのように主張されている。
　ところが、事実は、この植民地から解放へ、ではなく、あべこべに解放から植民地へと、プロレタリアがぞくぞくと逃げ出している」
　「歴史を解釈するとき、まずある大前提となる原理をたてて、そこから下へ下へと具体的現象の説明に及ぶ行き方は、あやまりである。歴史を、ある先駆的な原理の図式的な発展として、論理の操作によってひろげゆくことはできない。このような〈上からの演繹〉は、かならずまちがった結論へと導く。事実につきあたるとそれを歪めてしまう。事実をこの図式に合致したものとして理解すべく、都合のいいもののみをとりあげて都合のわるいものは棄てる。そして、『かくあるはずである。故に、かくある。もしそうでない事実があるなら、それは非科学的であるから、事実のほうがまちがっている』という」（『昭和の精神史』）
　７月１９日　第２２回衆議院本会議で、　第４３号「戦争受刑者の即時釈放要請に関する決議」を行い、日本から戦犯はいなくなった。
　「戦いを終えて満十年今なお巣鴨刑務所には５８２名の同胞が、いわゆる戦争犯罪人の名のもとに残されている。講和条約が発効してすでに３年、その間本院においてこれら戦争受刑者の全面釈放に関して決議すること三度に及ぶにもかかわらず、いまだに、その根本的解決を見るに至らないことは、われらのもっとも遺憾とするところである。
　ひるがえつて世論の動向を見るに、戦争裁判に対するわが国民感情は、もはやこれ以上の拘禁継統をとうてい容認しえない限度に達している。
　時あたかも日ソ交渉において在ソ抑留同胞の全員送還の実現を要求している現状にかんがみ、政府は、これら戦争受刑者並びに留守家族の悲願と、国民の期待にこたえるべく、ただちに関係諸国に対し全員の即時釈放を強く要請し、きたる８月１５日を期して戦犯問題を全面的に解決するため、誠意をもって速かに具体的措置を断行せられんことを要望する。
　右決議する。」
　戦勝国は、日本人戦犯全員を無罪として釈放する事に同意して、政治及び司法の場での日本の戦争犯罪の一件は終了した。
　昭和天皇「敵国にとつては戦犯かもしれないが、わが国にとっては国に尽くした功労者だ」
　昭和天皇は、祭祀王として靖国神社親拝を繰り返し、国内外で誰も公的か私的かを問う者はいなかった。
　１１月１１日　東京駅中央口前広場で、巣鴨プリズムで刑死した戦犯達の鎮魂と慰霊を目的とした記念碑「愛（アガペー）の像」の除幕式が行われた。
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　１９５６年頃より　日本航空は、国際線の機内サービスとして初めて「おしぼり」を提供した。
　日本の「おしぼり」サービスが好評となり、他の航空会社も同じサービスを始めた。
　「おしぼり」サービスは、『古事記』や『源氏物語』まで遡る相手を思い遣る日本独自のサービスである。
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　１９５６年　童話作家の鈴木三重吉は、戦中・戦後の混乱で本が読めなかった子供達の為に、赤い鳥教育運動として昭和４年に休刊となった童話童謡雑誌「赤い鳥」を再刊した。
　活字に飢えていた子供達は、落ち着いて本が読めるようになるや本を貪り読んだ。
　児童文学の赤い鳥運動によって、ＧＨＱや西洋礼賛主義者日本人が奨励した合理的論理的で明快なグローバル言語英語の日常語化は失敗し、情緒的心情的で曖昧なローカル言語日本国語は日本人から消滅する事なく残った。
　世界的言語発展史において、敗れて武力占領された地方が、支配言語のグローバル言語公用化を拒否して敗戦原因のローカル言語を守り通した例は稀有であった。
　地球上では、グローバル言語が公用語になる事で多くのローカル言語が消滅した。
　日本に於いても、グローバル言語普及させる目的でローカル言語撲滅の言語教育が強制的に行われた事がある。
　明治新政府は、新しく創作した東京国語（現代日本国語）を統一日本国語とする為に、初等義務教育で子供達に教え込んで多様な地方方言を消滅に導いた。
　もし、英語の公用語化が成功して中流階級以上の共通言語となり、日本国語が貧しい下層階級言語として残った場合、科学技術に基ずくもの作りで成功させた戦後復興や高度経済成長は生まれなかった。
　子供達は、明日の命さえ分からない絶望的な時代、空腹に耐えながらも日本文字に飢え、どんな本でも良いから日本国語で書かれた本を読みたいという渇望を抱き、その一心で生き抜いてきた。
　日本民族日本人の如何なる逆境、苦難にもめげず立ち上がる底力は、自然災害多発地帯で長年鍛え育まれた日本国語にある。
　だが。日本国語とて無敵ではなく、消滅しないという保障は何もない。
　９月７日　アメリカ国務長官ダレスは、重光葵外務大臣に対して、北方領土問題交渉で国後島と択捉島を放棄すれば沖縄を永久占領すると恫喝した。
　『日ソ交渉に対する米国覚書』「ヤルタ協定なるものは、単にその当事国の当時の首脳者が共通の目的を陳述した文書に過ぎないものと認め、その当事国によるなんらの最終的決定をなすものではなく、また領土移転のいかなる法律的効果を持つものではないと認め……択捉、国後両島は常に日本固有の領土をなしてきたものであり、かつ、正当に日本の主権下にあるものとして認められなくてはならないものであるとの結論に達した」
　アメリカは、北方領土を日本固有の領土と認めた。
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　１９５７年　東海村の原子炉で、日本最初の臨界に達した。
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　１９５７年　映画「明治天皇と日露戦争」が大ヒットした。
　日教組や反戦平和市民団体は、祖国防衛の戦争を美化し天皇の権威や国家の権力を肯定する映画は、侵略戦争を行った軍国主義復活につながるとして猛反対した。
　左翼・左派のマルクス主義者らは、日本人の目や関心を現実から逸らし、日本を無力化無防備化する事に躍起となっていた。
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　１９５８年　日本は、独立を回復した主権国家として、国民を一つにまとめる為には道徳教育が重要であるとして教育改革に取り組んだ。
　日教組や革新団体は、日本の美徳や気概を教える道徳教育は戦前の修身教育の復活につながるとして猛反対した。
　戦前を反省する平和な時代の教育とは、社会のしがらみや家族の絆を大事にする道徳よりも個を確立する為に子供の権利を教えるべきであると主張した。
　４月７日　靖国神社に、日清戦争から大東亜戦争まで軍馬として徴用され戦没した約１００万頭の霊に、祖国の為に戦った事に対して感謝し、数々の軍功を残した事に対して顕彰し、生きて故郷に帰還できなかった悲しさを慰めるべく、「戦没馬慰霊像」を建立された。
　この後、全国の護国神社や騎兵連隊跡地、畜産牧場や軍馬補充部跡地などに、戦没軍馬の慰霊像が建立され、毎年、慰霊祭が執り行われた。
　時代が降ると。軍馬に対する慰霊祭と戦没軍馬慰霊像の保存・維持は困難となっていった。
　５月　巣鴨プリズムに収監されていた戦犯者は、恩赦で全員釈放された。
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　1９５９年　「天皇に私なし」
　天皇とは、国と国民の統合の象徴であるがゆえに、余人と替わる事ができない立場である為に、最も苛酷な「孤独」の身である。
　孤独な天皇陛下を支えられるのは、唯一、皇后陛下のみである。
　４月　戦争裁判においてＢ級及びＣ級で有罪判決を受けて刑死した者３４３柱を、靖国神社に合祀した。
　戦犯の合祀が始まる。
　４月１０日　明仁皇太子殿下と正田美智子嬢のご成婚。
　警察は、過激派によるご成婚阻止のテロを未然に封じ込めた。
　ご成婚パレードは、皇居から渋谷・常磐松の東宮仮御所までの８．８キロで行われた。
　沿道には、５３万人の人々が詰めかけていた。
　皇太子・同妃両殿下を乗せたお馬車は、余りにも無防備な乗り物であった。
　少年は、馬車めがけて二つの石を投げつけ、一つは外れたが、もう一つは馬車に当たった。
　逮捕された少年の供述「天皇制には反対だ」
　無防備なパレードは、中止される事なく続けられた。
　日本の天皇や皇族は、何れの国の国王・女王に比べても無防備に国民の前に身を晒している。
　４月１８日号　神社新報「御馬車が皇居から出て間もなく兇漢が妃殿下をめがけて投石し、御車を襲った。妃殿下は体を傾けて難をさけられたが、それは瞬間のことであった。直ちに立ち直って、今までと少しも変わらぬ微笑を浮かべて歓呼する大衆へ会釈された。沿道の大衆が仰いだ妃殿下の御表情には、何事もなかったかのような明るい静かな笑顔があった。必死凶漢の形相をもって襲い来たる兇漢を、いま寸尺の間に見た人の表情とは、到底思われない穏やかさだった。これはまことに驚嘆すべきものであった。
　このことは妃殿下の御結婚に対するなみなみならぬ御覚悟のほどを察せしむる十分であろう。それは決して平民の花嫁の心情ではない」
　美智子皇后陛下は、平成１６年の御誕生日の日にご成婚パレードの思い出を文書で語られた。「もう４５年以前の事になりますが、私は今までも、昭和３４年のご成婚の日の御馬車の列で、沿道の人々から受けた温かい祝福を、感謝と共に思い返す事がよくあります。
　東宮妃として、あの日、民間から私を受け入れた皇室とその長い歴史に傷を付けてはならないという重い責任感と共に、あの同じ日に、私の新しい旅立ちを祝福して見送ってくださった大勢の方々の期待を無にし、私もそこに生を得た庶民の歴史に傷を残してはならないという思いもまた、その後の幾月、私の中の常にあったと思います」
　７月　小泉信三は、首相官邸で開かれた憲法調査会に参考人として呼ばれて、国会議員を前に、天皇の地位と在り方についての私見を述べた。
　「国民のいずれの党が陛下のお味方だという事は最も慎まなければなあないといったのが『帝国論』の論旨です。政治というものは非常に厳しいものであるが、皇室というものは、常に、春のような、これを仰げば、人の心が和らぐというような、あたたかみの中心であっていただきたい、勧善懲悪というが、悪を懲すのは法律上政府がやるべきで、皇室は善をおし進めるというのが御任務でるといういう意味の事を書いたのが『帝室論』で、要するに、不偏不党とい事を当時の情勢にかんがみて言ったのでありますが、私どもは現在そういうふうに考えております」
　チェ･ゲバラは、来日し、広島の原爆資料館を訪れ悲惨な展示を見て感想を述べた。
　「なぜ日本人はアメリカに対して、原爆投下の責任を問わないのか」
　１０月　Ｂ級Ｃ級戦犯４７９柱の靖国神社合祀。
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　マッカーサーは、解任されて帰国して連邦議会の公聴会に出席して、西洋優位・東洋蔑視という人種差別的日本観を話し、日本をキリスト教化して天皇崇拝の民族宗教を排除すべきであると証言した。
　マッカーサー「もしアングロ・サクソンが、科学、芸術、神学、文化などの分野において４５歳だとすると、ドイツ人は我々同様成熟している。しかし、日本人は歴史の長さにも拘わらず、まだまだ勉強中の状態だ。近代文明の尺度で測ると、我々が４５歳であるのに対し、日本人は１２歳の子供のようなものだ。勉強中は誰でもそうだが、彼らは新しい手本、新しい理念を身に付け易い。日本人には基本的な思想を植え付ける事が出来る。事実、日本人は生まれたばかりの様なもので、新しい考え方に順応性を示すし、また、我々がどうにでも好きな様に教育が出来るのだ」

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瀬音―皇后陛下御歌集