🌈87)─1─桜の起源論論争。桜は「元々は中国のものだ!」。ニセ桜文化。~No.148No.149 

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 日本のお花見に利用する桜は、日本固有種の染井吉野である。
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 日本の桜と中国・朝鮮の桜とは違うし、お花見も日本と中国・朝鮮とでは違う。
 お花見など日本文化を奪って自分の国が元祖・起源だとして日本の文化を否定する事は、「文化度が低い」と言うしかない。
 日本の文化は、世界中の文化を受け入れている。
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 FAQ・桜の豆知識 | 公益財団法人日本花の会
 日本以外にも桜は自生してるの?
 回答
 自生しています。 サクラ(サクラ亜属)は北半球に広く分布し、ヨーロッパから西シベリアにかけて3種が分布。また、東アジアに3種、中国には33種のサクラ亜属が分布してると報告されています。
 解説
 サクラはバラ科サクラ属サクラ亜属に属する落葉性の樹木です。
 この属はサクラの他にもウメ、モモ、アンズ、スモモなども含むかなり大きい属です。
 サクラと総称しているものはサクラ亜属に属するものをいいます。
 サクラ属は主として北半球の温帯に広く分布しており、ヒマラヤ地域が原産といわれています。
 日本以外にも桜は自生してるの?
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 2021年5月27日 ニコニコニュース「桜は「元々は中国のものだ!」、なぜ日本を代表する花になったのか=中国
 日本を代表するものには、富士山や寿司などたくさんあるが、「さくら」も間違いなくその1つだ。しかし、中国メディアの百家号は24日、「桜は中国のものだった」と主張し、「日本を代表する花になった理由」を分析する記事を掲載した。
 桜の起源に関しては、桜で有名な武漢市や中国櫻花産業協会なるものが2010年代になって「もともとは中国のもの」と主張を始めるようになったようだ。記事は、日本の桜は中国から100万年前に来たという説を紹介している。この桜の起源説は諸説あり、品種によっても原産地にはばらつきがあるのが現状だ。
 それはさておき、桜がこれほど日本人に愛され、全国に広まっていまや「日本の花」として認識されるまでになったのはなぜだろうか。記事は「嵯峨天皇が桜を気に入った」のがきっかけだったと紹介している。嵯峨天皇は、記録に残る最初の花見を開催した人物として知られている。
 また、桜は、日本の「武士道精神」にもぴったりだったと紹介している。美しくもはかなく散る様子がまるで武士のようで、「武士の象徴になった」という。これは、中国人にはない感情だとした。さらには、これだけ桜が日本全国に広まったのは、江戸時代以降日本人が桜を熱心に交配させてきた結果でもあると伝えている。
 記事は、「桜は中国由来なのに」と残念がっているが、由来はいずれにしろ、これほど桜を愛し国を代表する花にまでなっているのは、やはり日本をおいて他になさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
 桜は「元々は中国のものだ!」、なぜ日本を代表する花になったのか=中国
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 2015年4月16日 産経新聞「「桜の起源」論に中国も参戦 「中国発祥で広まったのは日本。韓国は何の関係もない…」
 【ウイークリーワールド】「桜の起源」論に中国も参戦 「中国発祥で広まったのは日本。韓国は何の関係もない…」
 近年、春を迎える度に、一部の韓国メディアによって「桜の起源は韓国」との主張が繰り返されている。今年は桜の原産地どころか、「花見」も韓国の文化という暴論が出現したようだが、案の定、日韓の論争に中国が「歴史」を掲げて割り込んできた。
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 広東省の地元紙、南方都市報(電子版)によると、中国桜花産業協会の何宗儒会長は3月末、広州市で開いた記者会見で「桜の真の発祥地は中国だ。日本の権威ある桜の専門書も、それを証明している」と述べ、桜の起源について「日韓両国とも資格がない」と主張した。
 何会長が中国起源説の根拠としているのは、1975年に日本で出版された桜の専門書「桜大鑑」。その中に、「桜の原産地は中国で、日本の桜は中国のヒマラヤ山脈から伝来した。その時期は唐の時代だった」との記述があるという。
 中国植物学会植物園分会の張佐双理事が同紙に語ったところでは、桜の野生種は世界中で約150種存在し、そのうち50種以上が中国で確認されている。サクラ属の野生祖先種約40種のうち、33種が中国原産だという。
 何会長は日韓の論争への参戦の理由について、「日韓と争いたいのではなく、事実を述べる必要がある。多くの歴史資料が、桜の起源が中国にあると示している。中国人として、この歴史をより多くの人々に知らせる責任がある」と述べている。
 ただ、歴史認識で韓国と対日共闘姿勢を取っている中国にあって、桜論争については様子が違う。韓国メディアは「ソメイヨシノの原産地は韓国済州島であり、花見も韓国の文化だ」とうそぶいているが、何会長は「簡単に言うと、桜は中国を起源とし、日本で大々的に広まった。韓国は何の関係もない」と韓国の主張を一蹴している。
 中国としては、ソフトパワーとしての日本の桜文化を、ある程度認めているようだ。在上海日本総領事館の統計によると、3月に中国人に発給した観光ビザは過去最多の14万6千件。買い物に加え、「花見」をするために日本を訪れているとみられている。
 中国にも桜の名所はある。たとえば北京市内の玉淵潭公園。北京市観光局によると、約140ヘクタールの敷地の一部に設けられた25ヘクタールの「桜園」には、ソメイヨシノや山桜、八重桜など約2千本の桜が植えられている。清明節の5日、同公園は散りゆく桜を愛でる市民でごった返していた。
 同公園の桜は「1973年の春、北海道の山のふもとに植えられてあった180の桜が日中友好の記念として中国に贈られた」のだという。近年の中国での桜人気は、いわば日本から逆輸入されたもの。ネット上に掲載された青森県弘前市の桜の写真に「絶対に一度は行ってみたい」との声が挙がるように、中国人観光客にとって日本の桜は憧れとなっている。
 中国のネット上では、東京・上野公園に「花見のマナー」に関する中国語の看板が設置されていると伝えられている。在日本中国大使館も、花見に日本を訪れる中国人観光客に「木に登ったり、枝を折ったりしないように」などと、マナー順守を求めたとされる。
 何会長は「(桜の)起源として、さらに多くの中国人に桜を理解し、桜を観賞してほしい」と望んでいる。ただ、いくら中国が起源とアピールしても、「桜=日本」という中国人観光客の印象を変えるのは難しそうだ。
 (北京 川越一、写真も)
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 2016年4月11日 産経新聞「関西の議論
 中国大使館が訪日花見客に異例の注意喚起「大声で騒ぐな」「枝を折るな」…一方で中韓は「桜の起源説」堂々主張
 だが、昨シーズンは「桜の枝を折る」「トイレで用を足さない」「ゴミをポイ捨てする」といった迷惑行為が指摘され、中国人観光客を迎えた地域や自治体がその対処に追われたケースも目立った。こうした事態を受け、中国大使館は今年の花見シーズンを前にした3月24日、「花見に関する注意事項」を日本を訪れる中国人向けに発表した。
 そこでは日本の花見文化を紹介したうえで、「旅行客は他人の『領地』に踏み入らないこと」「日本人のように楽しみたいなら、適切な場所にシートを敷き、大声で騒がないこと」など、マナー順守を強調。他にも「桜の枝を折ったり、樹を揺らして花びらを落とそうとしない」、「写真撮影は現地の法律に従い、私有地などに立ち入らないこと」、「ゴミは指定の場所に捨てるか、持ち帰ること」と、細部にわたって注意を呼びかけている。
 「日本人は中国の桜を羨ましがり、花見文化を持ち帰った」
 そんな中国で、最近喧伝(けんでん)されているのが「花見の起源は中国」説だ。中国桜花産業協会(広東省広州市)のサイトでは、「桜は中国のヒマラヤ山脈を原産とし、その後長江流域や台湾地区に伝わった」と、原産地であることを強調。さらに「唐代には諸国の使者が訪れる中、日本人は中国の桜植樹や観賞の文化を羨ましがり、茶道や剣道の文化とともに日本に花見の文化を持ち帰った」と記している。
 起源説でにぎやかなもう一つの国は、韓国だ。韓国メディアはソメイヨシノの原産地が韓国の済州島で、花見も韓国の文化だと主張。これが日韓のネットユーザー間で激論となっている。
 日本の花見は豊作祈願の行事や、奈良時代の貴族が中国から伝来した梅を観賞して歌を詠んだ「花見」が起源-との説がある。「日本後紀」には嵯峨天皇弘仁3(812)年に神泉苑で「花宴の節」を催したとあり、これが確認できる花見の最初の記録とみられ、その歴史は古い。また、ソメイヨシノは江戸時代に人工交配で作られたもので、韓国の「原産地論」には無理があると言わざるを得ない。
 中国では社会問題に
 その中国では、訪日旅行者に対し中国大使館がクギを刺したように、花見のトラブルが数年前から問題になっている。
 広大な中国大陸は、寒帯から熱帯まで気候分布も幅広く、大都市を中心に花見の名所は少なくない。上海一の桜の名所ともいわれる「顧村公園」では、「芝生の上でピクニックを楽しむ観光客も少なくない」と、日本に似た花見の様子が地元のニュースサイト「東方網」で報じられている。
 ただ、「食事後、ゴミ箱が近くにあるのにポイ捨てする」、「樹木を故意に揺らす」といった観光客の行為に、公園関係者が頭を抱えている-というニュースも、3年前から報じられていた。
 今春も香港紙「明報」が、桜の枝を揺らして花びらの雨を降らせたり、桜の木に登って写真撮影する観光客について報道。中国でも花見の迷惑行為は社会問題として指摘されてはいるが、不届き者は後を絶たない。
 ただ、中国での花見は日本のスタイルとは少し異なるものもあるようだ。奈良を訪れた河南省のリ・ユエンチーさん(27)は「私の故郷やその周辺では、花見で飲食する人はあまり見かけない。花見酒などは日本独自の文化では」と指摘。香港の教師、デン・インシャンさん(29)も「そもそも、香港には日本のようにたくさん桜がない。花見といえば、写真撮影を楽しむこと」と話した。
 「日本はトイレもゴミ箱も少ない」!?
 桜の季節の4月には、多くの観光客が訪れる奈良(26年は約415万人)。「ホテルフジタ奈良」(奈良市)では今春、「花見文化を外国人のお客さまに正しく伝えたい」と、英語と中国語で花見の文化やマナーを説明したリーフレットを配布している。
 リーフレットでは、花見を「日本の風物詩」とし、「飲酒禁止でないか確認すること。飲み過ぎ、騒ぎ過ぎに注意すること」「場所取りは必要最小限に」「写真撮影時は桜の枝を引っ張ったり、折ったりしない」「ゴミは持ち帰るか、分別して所定の場所に廃棄する」といったマナーを、イラスト付きで説明。トイレの問題についても、「トイレ以外の場所で用を足さない。トイレットペーパーは持ち帰らない」と明記している。
 リーフレットを見たフランス人のティム・ケリーさん(34)は「なぜその行為が禁止されているのか理由が明記され、イラストもあり分かりやすい」と評価。一方、内モンゴル出身で現在は日本に留学中の苑白露さん(26)は「日本は花見の名所に限らずゴミ箱が少ない。持ち帰らないといけないのは結構大変」と不満顔。「トイレも少なくて、いつも並んでいる」と話した。
 ただ、花見マナーが問題になるのは外国人だけではない。奈良公園室の担当者は「国によって習慣も違うだろうが、現地のルールに合わせてほしい。日本人も同様で、しっかりマナーを守ってほしい」と話す。実際、記者も枝垂れ桜の名所「氷室神社」(奈良市)で、桜の枝を引っ張って写真撮影する日本人カップルを見かけた。
 担当者は「『一観光客である自分の姿も見られている』という意識を持ち、お互い気持ちよく花見を楽しんでほしい」と話した。   (神田啓晴)
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