🌈86)─1─韓国は染井吉野を盗んで韓国産と喧伝している。ニセ桜文化。~No.150No.151 

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 日本式お花見文化は、日本固有の民族文化であって中国や韓国とは関係ない。
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 桜は地球上には数百種あるが、染井吉野は日本の固有種である。
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 2024年4月2日 YAHOO!JAPANニュース クーリエ・ジャポン「米紙の報道「韓国人が日本のソメイヨシノを抜いて、韓国産の王桜に植え替えている」
 慶州で開花間近の桜を調査するシン・ジュンファンとボランティアたち Photo by Chang W. Lee / The New York Times
 お花見シーズン真っ盛りだが、韓国では植民地時代を想起させる日本のソメイヨシノ済州島原産とされる王桜に植え替える動きが進んでいると、米紙が報じている。
 【画像】米紙の報道「韓国人が日本のソメイヨシノを抜いて、韓国産の王桜に植え替えている」
 朝鮮人に「文化的洗練さ」を植えつけた日本の桜
 環境学者のシン・ジュンファン(67)は先日、開花寸前の桜並木を歩きながら、濃い紅色のつぼみの周りに生える細かい毛を観察した。
 韓国の古都・慶州に咲いているのは、日本で一般的なソメイヨシノだ。シンの団体は、それらを韓国原産の王桜に植え替えたいと考えている。
 「これらは私たち(韓国人)の祖先の土地で育っている日本の桜です」と、韓国の国立樹木園の元園長であるシンは言う。ソメイヨシノと王桜の見分け方は、王桜には毛がないことだ。
 数十人のメンバーとともにシンが率いる植え替えプロジェクトはまだ始まったばかりだが、韓国の桜の起源をめぐる複雑な論争は長年続いてきた。
 はかなさの象徴として詩人たちに讃えられる桜は、日本文化のなかで重要な位置を占めている。米ウィスコンシン大学人類学部教授の大貫恵美子によれば、桜は日本人のアイデンティティの象徴として江戸時代に国花に指定された。
 そして20世紀の日本の軍事政権は、戦場で命を落とした兵士たちを散りゆく桜の花びらにたとえ、彼らは「短くも美しい人生」を終えたのだと喧伝した。
 日本が朝鮮半島を統治していた時代には、朝鮮人に「文化的洗練さ」を教え込むためとして、この半島にソメイヨシノが植えられたと、『支配の種』(未邦訳)の著者で同時代の日本の政策に詳しいデビッド・フェドマンは言う。
 以来、この桜は植民地主義をめぐる政治的問題と絡み合ってきた。韓国人は折に触れて、抗議のためにソメイヨシノの木を伐採してきたほか、1900年代初めに日本が米ワシントンに贈ったソメイヨシノも王桜に植え替えるべきだと主張する人たちもいる。
 カリフォルニア大学アーバイン校で歴史を教えるフェドマンによれば、桜をめぐる政治は日韓関係とともに緊張と緩和を繰り返し、ナショナリストの主張のほうが科学的視点よりも幅を利かせてきた。
 桜の品種に関する「遺伝学でさえ複雑に見え、私たちが求めているような簡単な答えは得られません」と、フェドマンは言う。
 John Yoon, Mike Ives and Hisako Ueno
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 4月2日 YAHOO!JAPANニュース クーリエ・ジャポン「日韓関係と桜の起源をめぐる複雑な論争
 韓国で「日本のソメイヨシノを韓国産の王桜に植え替える」プロジェクト
 慶州で開花間近の桜を調査するシン・ジュンファンとボランティアたち Photo by Chang W. Lee / The New York Times
 ニューヨーク・タイムズ(米国)ニューヨーク・タイムズ(米国)
 Text by John Yoon, Mike Ives and Hisako Ueno
 お花見シーズン真っ盛りだが、韓国では植民地時代を想起させる日本のソメイヨシノ済州島原産とされる王桜に植え替える動きが進んでいると、米紙が報じている。
 朝鮮人に「文化的洗練さ」を植えつけた日本の桜
 環境学者のシン・ジュンファン(67)は先日、開花寸前の桜並木を歩きながら、濃い紅色のつぼみの周りに生える細かい毛を観察した。
 韓国の古都・慶州に咲いているのは、日本で一般的なソメイヨシノだ。シンの団体は、それらを韓国原産の王桜に植え替えたいと考えている。
 「これらは私たち(韓国人)の祖先の土地で育っている日本の桜です」と、韓国の国立樹木園の元園長であるシンは言う。ソメイヨシノと王桜の見分け方は、王桜には毛がないことだ。
 数十人のメンバーとともにシンが率いる植え替えプロジェクトはまだ始まったばかりだが、韓国の桜の起源をめぐる複雑な論争は長年続いてきた。
 徴用工の像
 韓国人ジャーナリストが米紙に寄稿「憎めと教えられた国、日本が私は大好きだ」
 はかなさの象徴として詩人たちに讃えられる桜は、日本文化のなかで重要な位置を占めている。米ウィスコンシン大学人類学部教授の大貫恵美子によれば、桜は日本人のアイデンティティの象徴として江戸時代に国花に指定された。
 そして20世紀の日本の軍事政権は、戦場で命を落とした兵士たちを散りゆく桜の花びらにたとえ、彼らは「短くも美しい人生」を終えたのだと喧伝した。
 日本が朝鮮半島を統治していた時代には、朝鮮人に「文化的洗練さ」を教え込むためとして、この半島にソメイヨシノが植えられたと、『支配の種』(未邦訳)の著者で同時代の日本の政策に詳しいデビッド・フェドマンは言う。
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 2019年3月31日 現代ビジネス「なぜ日本と韓国の間で「桜の起源論争」はこれほど長引いたのか
 桜を愛でる文化は日本が育てたが…
 青山 潤三ネイチャーフォトグラファー
 文化としての桜、植物としてのサクラ
 昨春、「中国人も韓国人も、日本の桜が気になってしかたない理由」という記事を書きました。
 幸い多くの読者に読んでもらえたようで、コメントも沢山いただきました。ただ残念だったのが、「日本の素晴らしい桜の文化を中国や韓国からの観光客が分かるわけがない」……というような、一歩間違えれば、お隣の国々に対する差別とも受け取れかねないコメントが少なくなかったこと。
 筆者も、そうした意見の前半部分には賛同します。桜を身近な存在に育てあげたのも、世界に誇る文化として磨き上げたのも、紛れもなく日本と日本人です。
 しかし、筆者が伝えたかったのは、そこじゃないのです。桜も(当たり前のことなのだけれど)「もとは野生の植物である」ということ。「桜の文化」を語る前に、「桜の文化は日本独自だけれど、野生植物としてのサクラは、アジアの共有自然財産である」という事実を、まずは知っていただきたかったのです。
 ソメイヨシノ「起源論争」のその後
 「桜の起源」にまつわる論争について、改めて整理しておきましょう。筆者の見解は、まとめると下記になります。
(1)野生生物としてのサクラは、日本にも中国にも韓国にも在来分布している、よって、そのような次元からいえば、東アジアのどの国も「桜の発祥の地」であると主張する権利を有している。
(2)「桜を愛でる」習慣が広く大衆に行き渡っているのは、日本独自の文化と言ってよい。
(3)日本で作成された品種ソメイヨシノが、現在の「桜を愛でる」文化の中心になっている。
 日本と韓国の間では、長らく「ソメイヨシノの起源」が争点となってきました。韓国では「ソメイヨシノ済州島の野生の桜である」とか「韓国で親しまれている王桜(ワンボンナム)がソメイヨシノの起源である」と主張する向きが、少なくありませんでした。
 しかし、この問題はすでに決着がついています。ソメイヨシノが、日本の伊豆諸島周辺地域の野生集団(オオシマザクラ)と本州の集団(エドヒガン)の交配により作出された品種であることは、DNA解析によって証明されています。
 また昨年9月には、韓国でも「ソメイヨシノと王桜は別の植物である」との見解が報じられ、徐々に受け入れられつつあるようです。
 〈韓国・中央日報は、『済州か日本か...ソメイヨシノ起源めぐる110年論争に終止符』と見出しを取り、韓国の研究チームが行ったゲノム分析の結果を報じた。韓国では、同国の済州島に自生する「王桜(ワンボンナム)」がソメイヨシノの起源であるとする説が広く信じられているが、今回の分析により「済州の王桜と日本のソメイヨシノは明確に異なる別の植物であることが分かった」という。その結果は、世界的な学術誌『ゲノムバイオロジー』9月号に掲載された〉(ニューズウィーク日本版、2018年9月19日「ソメイヨシノ韓国起源説に終止符? 日本文化の起源巡る韓国世論に変化の兆しか」より)
 しかし、なぜ「ソメイヨシノ」と「王桜」をめぐる論争はこれほどまでに長引いたのでしょうか。また確かに、これら2つの植物の見た目は似ていますが、それはなぜなのでしょうか。
 それを知るためには「桜/サクラ」という、2つの異なる次元から理解する必要があります。
 ソメイヨシノと王桜のルーツ
 東アジアに広がる野生のサクラ
 ひとつは、通常話題にのぼる、人間社会の生活圏における「桜」ソメイヨシノエドヒガンとオオシマザクラという2つの野生種を人為的に交配した品種ですし、カンザクラ、シダレザクラ、ヤエザクラなども、生物学的な分類という意味での「種」ではなく、人為的に作出した「同じような外観の品種の総称(俗称)」です。
 一般的に「桜」と呼ばれて親しまれている対象は、こうした人為的に作られた「品種」群です(便宜上、漢字の「桜」と表しておきます)。その数はいまなお増え続けていて、一説には現在、日本だけで1000種近くの桜があると言われています。
 そしてもうひとつは、野生生物としての「サクラ」です。
 「サクラ属」が示す範囲は研究者によって異なります。狭義で捉える場合はいわゆる「サクラ」類のみが含まれますが、広義で捉える場合は、ほかにもいろんな馴染の植物を含み、それぞれが「亜属」に置かれます。
 代表的なグループには、スモモ亜属(スモモやプラム)、アンズ亜属(ウメやアンズ)、アーモンド亜属(モモやアーモンド)などがあり、メジャーな果物やナッツが属します(日本にはどれも野生しません)。
 サクラ亜属の中でも、ヨーロッパや中国においては、日本には野生しないセイヨウミザクラやカラミザクラなどの果実(すなわちサクランボ)を食べるために栽培されている種が主流です。例えば中国の都市のスーパーに行くと、多種多様の「サクランボ」が山盛りに並べられていますし、奥地の少数民族の村でも、道端の露店のいたるところで、様々な種類の「地元のサクランボ」が売られているのに出会います。
 そのような意味で、サクラ属の各種をまず第一に「食用」と見做す諸外国とは違って、サクラの「花」に重きを置く日本の文化は、独特と言えるのかもしれません。
 一方、日本に分布する野生のサクラには、ヤマザクラエドヒガン(ソメイヨシノの片方の親)、マメザクラ、チシマザクラ、チョウジザクラ、カンヒザクラ(日本には石垣島のみに自生するとされる)などがあります。
 便宜上、こうした分類からみたものをカタカナで「サクラ」と表すことにしましょう。これらは生物として互いに近縁で、そのため交配ができ、新たな品種を作ることができるのです。
 野生のサクラは、日本だけでなく朝鮮半島、ロシア沿海州、中国大陸、ヒマラヤ地方、インドシナ半島北部、台湾など、いわゆる「東アジア」に広く在来分布し、日本産はざっと10種前後ですが、さらに統合したり細分したりする見解もあります。
 中国で自生していた野生ザクラの一種
 特にヤマザクラは、ヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラオオシマザクラソメイヨシノのもう片方の親)の4つに分け、それぞれを独立の種として扱うことが一般的です。
 このうち、前述したように、オオシマザクラエドヒガンの交配品種の一つが「ソメイヨシノ」であることが確定済みです。しかしポイントは、ヤマザクラ4種のうちオオシマザクラ以外の3種とエドヒガンも、同様に交配可能と考えられることです。
 つまり、「ソメイヨシノ」に似た別の桜が(天然にか、人為的にかは問わず)存在していても不思議ではないのです。ソメイヨシノと「似て非なる桜」である韓国済州島の「王桜」は、そのような桜のうちのひとつである可能性もあります。
 中国人も韓国人も「日本の桜」が気になって仕方がない理由
 近々、ソメイヨシノが消える?
 ちなみに自然界では、同所的にあるいは隣接して分布する近縁種同士は、遺伝的にごく近い組み合わせであっても、何らかの忌避機能のような働きが作用するためか、自然の状態で交配することは少なく、むしろ離れて存在する遺伝的にもやや離れた種の間のほうが交配確率が高い、という傾向が見られます(※野生アジサイやいくつかの蝶類における筆者の観察に基づく)。
 実際、ヤマザクラとカスミザクラとオオヤマザクラは、血縁上極めて近く、同じ地域に生えていることが多いのですが、野生下では互いに独立した集団として存在するのが通常です。同じ地域に生えていることが多い、やや血縁の離れたエドヒガンについても同様です。
 一方で、オオシマザクラエドヒガンは分布域が離れており、重なっていません。そのため、これらが交配に成功し、ソメイヨシノが生じたといえるでしょう。
 済州島原産の王桜の場合も、離島という特殊な条件下で、ヤマザクラ群のどれかの種とエドヒガンとの交配が起こったのかもしれません。だとしたら、王桜がソメイヨシノそっくりであっても不思議はありません。でもそれは、やはりソメイヨシノではないということも確かです。
 ソメイヨシノが消えるかもしれない
 現在日本で生育しているソメイヨシノは、もとはと言えば、全ての個体が同じ祖先の遺伝子をそのまま受け継いでいる「クローン集団」です。
 野生の植物の場合は、原則として雄しべから雌しべに受粉がなされて種子を形成し、次世代が生まれます。一方、人間の手によって作られた園芸品種の多くは、生殖機能をもっていません。そのため、次世代に繋げることは出来ず、ソメイヨシノも接ぎ木などによってしか増やすことができません。
 もちろん、ある程度の個体差はあるとしても、日本のソメイヨシノはそろそろ、一斉に寿命が尽きる時期を迎えています。ということは、もしかすると近々、ソメイヨシノに代わる新たな「鑑賞用の桜」を作成しなくてはならないかもしれません。
 繰り返しになりますが、野生のサクラは日本だけでなく、朝鮮半島にも中国大陸にも数多く生えています。生物地理的視点からは、東アジアのどの国も「桜の発祥地」を名乗る権利があるでしょう。ただし、「文化としての桜」の主流をなすソメイヨシノは、疑いなく日本発祥です。
 もしも今後ソメイヨシノが失われてしまうとすれば、「文化としての桜」を象徴する品種を、人間の手で新たに作り出す必要が生じてきます。その際のスタートラインは、どの国も同じです。
 中国であろうが韓国であろうが、自国の野生種に基づいて「これこそが次世代の桜」であると国際的に認められる品種を世に送り出すことができれば、その暁には改めて「桜の発祥地は我が国である」と主張できないこともない――と言えるでしょう。
 だとしても、「桜文化」の歴史的な発祥が(たぶん)日本であることは、変わりないのですが。
 「真実」とは何か?
 最後に、私が言いたかったこと
 さて、筆者は約2年間、20回あまりこの「現代ビジネス」でコラムを掲載してきましたが、残念ながら筆者の力量不足で、今回が「ひとまずは」最後の掲載となります。
 継続的に取り組んできた中国や琉球の自然についても、途中で終了してしまうことになります。楽しみにしてくださっていた読者の方々に、お詫びを申し上げます。いつかまた続きを読んでいただける機会があるかもしれません。それまでお待ちいただければ幸いです。
 これまで執筆してきた記事を通して、筆者が本当に伝えたかったこと。それは突き詰めて言えば、「真実は一つではない」「正義は一つではない」ということの確認です。
 現代社会では、特にメディアにおいては、情報を発信する側もそれを受け取る側も、何らかの「答えに直結する情報」だけを「価値がある」とみなし、必要としているように感じられます。
 人間にとって快適な空間を創り上げる、近代的で、科学的で、能率的で、即効性があり、社会に貢献することだけが求められ、必要のないもの、無駄なもの、非生産的なものは置き去りにされ、排除されています。
 その結果、例えば観光資源にならないただの山野などは切り捨てられることになります。日本の山野が全て人間の管理下に置かれ、本来の「自然」が消滅してしまったときには、野生のサクラも消滅してしまうでしょう。
 別に自然の山の中に桜が生えている必要はない、庭や公園や植物園に移植すればいい、という考え方もあるでしょう。研究室の試験管の中ならば、いくらでも種を維持できる。人の手でいくらでも新しい品種を作り出すこともできる。それで困らないし、むしろ能率的で好ましい、と。
 しかし筆者は、それは違うと考えています。なぜ違うのか――筆者の記事をきっかけに、読者の皆さんも考えてみてくれればうれしく思います。
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 4月3 日MicrosoftStartニュース 中央日報「韓国社団法人が桜国産化運動推進…新羅王陵には日本産の桜のみ
 2日午後、桜の花が満開の慶州味鄒王陵(ミチュワンヌン)の入口。国内外の観光客で込み合っている。[写真 慶州=チョン・ウンヘ記者]
 © 中央日報 提供
 2日、慶尚北道慶州(キョンサンブクト・キョンジュ)味鄒王陵(ミチュワンヌン)陵(史跡 第175号)前。古墳を取り囲むようにして植えられている約20本の桜に春雨が降ると、国内外の観覧客が感嘆の声をあげながら忙しそうに写真撮影を始めた。王陵前で会ったソン・ヨンファさん(55)は「広い大陵苑(テルンウォン)地区でも王陵の前には特に桜が多く、最初は少し変だなと思ったが、花が咲く姿が美しく鑑賞していた」と話した。
 世界文化遺産である大陵苑地区の新羅王陵を取り囲む桜のほとんどが日本樹種のソメイヨシノだ。国産桜植栽運動を行っている社団法人ソメイヨシノプロジェクト2050が調査した結果、慶州市内の主要な桜の名所に植えられている桜10本のうち9本は日本ソメイヨシノと明らかになった。
 普門湖(ポムンホ)トゥレキル、仏国寺(プルグクサ)桜団地、興武路(フンムロ)桜通り、瞻星路(チョムソンロ)、暗谷洞(アムゴクトン)桜トンネルなど9カ所・往復約45キロを調査した結果、ソメイヨシノは4956本で、全体(5576本)の88.9%を占めた。残りは改良種であるヤエザクラが8.9%、日本産シダレザクラが95本(1.7%)、韓国と日本のどちらでも分布している桜(24本、0.4%)、ヤマザクラ(4本、0.1%)、エドヒガン(1本)などだ。国産の済州(チェジュ)ソメイヨシノは1本もなかった。
 ソメイヨシノプロジェクト2050は「味鄒王陵にソメイヨシノの老巨木が古墳を守るように立っている姿を見て茫然自失としないわけにはいかなかった」とし「歴史が生きて呼吸する慶州は寿命を終えた老巨木のソメイヨシノを我が国特産の済州ソメイヨシノと植え替えることを始めなければならない」と主張した。北東アジア生物多様性研究所のヒョン・ジノ代表は「ソメイヨシノ日本帝国主義の象徴であり、日帝が不純な狙いで朝鮮に持ってきた樹種という点で、少なくとも主要遺跡や忠武公〔=李舜臣(イ・スンシン)〕を賛える鎮海(チンヘ)軍港祭に席を占めてはいけない」と話した。
◇「樹齢が尽きた日本の桜、国産自生種と植替えを」
 生態学者など111人が集まって昨年発足したソメイヨシノプロジェクト2050は樹齢が尽きた日本ソメイヨシノを2050年まで国産ソメイヨシノに植え替える事業を推進している。ソメイヨシノの樹齢は60~80年といわれ、樹齢が尽きた木を植え替えて2050年ごろには国内の桜の名所には自然に国産の済州ソメイヨシノが位置するようにしようというものだ。
 日本ソメイヨシノが日本国内でも温暖化によってなくなるかもしれないという警告が出てくるほど気候変化に弱いのも植替え理由の一つだ。反面、済州ソメイヨシノは漢拏山(ハルラサン)自生の個体がそれぞれ固有の遺伝子を保有していて、単一遺伝子の複製品である日本ソメイヨシノよりも環境変化対応力が高く、気候変動に強い新品種開発の可能性がより高いというのが団体の説明だ。
 関連するビデオ: 動画:満開の桜の下を散策 韓国で恒例の桜祭り開催 (AFPBB News)
 ソウル永登浦区(ヨンドンポク)も汝矣島(ヨイド)桜通りで有名な汝矣東西路に韓国固有種である済州ソメイヨシノを導入することにした。区は毎年枯死木や病虫害被害木など50余本を植え替えているが、日本ソメイヨシノの代わりに済州ソメイヨシノに徐々に変えていく予定だ。永登浦区庁長の崔鎬権(チェ・ホグォン)氏は「我が国固有樹種である済州ソメイヨシノを後継樹としてソウルを代表する桜祭りの名声を引き継いでいく」と話した。
◇樹種交代の声、外信も関心
 桜国産化運動は外信も関心を寄せている。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は最近の報道で「ソメイヨシノの原産地は韓国と日本の間で長く続く論争の種」と紹介し、雑種であるソメイヨシノの原産地を確認するのは難しいという海外科学者の意見を掲載した。
 実際、日本ソメイヨシノと済州ソメイヨシノは区分しにくいほど外観がよく似ていて、長く原産地論争があった。
 そのような折、最近国立樹木園や成均館(ソンギュングァン)大学などで行われていたソメイヨシノ全体のゲノム検査の結果、済州ソメイヨシノと日本ソメイヨシノは遺伝的な関連性が全くないことが明らかになった。それぞれ韓国と日本の自生種だった。ヒョン所長は「多くの人々が桜は日本の木と考えているが、事実はそうでなく、韓国固有の桜があるという事実を知らせるのもプロジェクトの目標」と話した。
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