💍39)─1─紀子さまを攻撃するリベラル左派やエセ保守の本音。〜No.142No.143 

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 2023年6月29日 YAHOO!JAPANニュース「なぜ皇室に1男2女をもたらした「良妻賢母」が嫌われるのか…紀子さまを攻撃する人たちの"本音"
 雅子さまも悩んだ「皇后陛下との比較」
 八幡 和郎 徳島文理大学教授、評論家
 皇后陛下雅子さまに比べて秋篠宮皇嗣妃殿下・紀子さまに対する批判が目立つのはなぜか。評論家の八幡和郎さんは「雅子さまも皇太子妃時代は皇后の美智子さまと比較され、心ない批判を受けることがあった。いつの時代も皇后陛下への批判は憚られる傾向があり、現在は雅子さまから紀子さまへ矛先が変わった」という――。
 「日本結核・非結核性抗酸菌症学会学術講演会」で講演される秋篠宮紀子さま=2023年6月10日、東京都新宿区[代表撮影]写真=時事通信フォト「日本結核・非結核性抗酸菌症学会学術講演会」で講演される秋篠宮紀子さま=2023年6月10日、東京都新宿区 [代表撮影]
 紀子さまは本当に不人気なのか
 週刊誌やネット上では、紀子さまに批判的な記事が多くみられる。プレジデントオンラインでもジャーナリストの元木昌彦氏が、雅子さまの人気と、紀子さまへの風当たりの紹介と分析を詳細にしておられた。
 「皇室を支える」熱意が強まるほど嫌われてしまう…紀子さまがここまでバッシングを浴びる根本原因
 といっても、そこでは、「雅子さま人気」と「紀子さま不人気」が誇張されているし、それが正当かという分析もないので、立ち位置は客観的とは言えない。
 たしかに、5月の英チャールズ国王戴冠式には、両陛下の出席を期待していた人が多かった。しかし、「『将来の天皇悠仁さまも秋篠宮ご夫妻に同行したほうがいい…英国王戴冠式をめぐる『皇室外交』の最適解とは」で指摘したように、角が立つので外向きにはいいにくいが、平成・令和の即位礼にエリザベス女王が出席されていないのだから、両陛下の出席はありえなかった。
 そして、ロンドンでの秋篠宮ご夫妻の立派な振る舞いとか、紀子さまの和服姿は好評だったし、最近の佳子さまの公務での大活躍もあって、秋篠宮家への印象が好転する要素が多い。
 一方、両陛下ご一家については、新型コロナ禍がゆえに目立たなかった難問が出てきて、週刊誌では心配げな報道も出てきている。雅子さまが、体調の悪さとそこから生じる困難と闘っておられる現状と、すべて順調で絶好調というメディアが振りまく印象との乖離かいりが雅子さまに無理を強いて、贔屓の引き倒しが危惧される。
 *紀子さまのファッションについて、雅子さまと比べて見劣りがすると揶揄する向きもあるが、専門家の観察では、お持ちになっているものの価格に差があったり使い回しをしたりされているためで、秋篠宮家の予算不足の問題(平成年間は秋篠宮家の予算は東宮家の3分の1だった)であるという。
 絶賛と誹謗という極端な対応はやめるべき
皇室報道を巡っては、昭和のころから過度に「よいしょ」して、風向きが変わると逆さ落 としすることが繰り返されていた。
 眞子さんと小室圭氏との結婚でも、小室家に問題が多いことは婚約内定発表の直後から分かっていたのに、お祝い事にケチをつけるなという空気が支配していた。ところが、母親の借金という些事から火がつくや、袋たたきで、眞子さんが公式行事や一時金の受け取りを辞退し、立派にけじめをつけて結婚し民間人になられても攻撃の手が休まらないのは気の毒だ。
 そもそも、明治以来の5人の皇后や妃殿下たちにしても、長所・短所があり、さまざまな苦難に遭われてきた。絶賛と誹謗ひぼうの二分法をやめて、国民がもう少し穏やかに受け止めないと、極端な称賛と誹謗の連鎖を断ち切れまい。
 次女佳子さまと長男悠仁さまの見送りを受け、英国へ出発される秋篠宮ご夫妻写真=時事通信フォト次女佳子さまと長男悠仁さまの見送りを受け、英国へ出発される秋篠宮ご夫妻=2023年5月4日午前、東京都港区[代表撮影]
 華麗なる一族でもないしシンデレラでもない
 紀子さまは、賢く良い家庭のお嬢様だが、美智子さま雅子さまと比べると、バランスは取れているもののインパクトは弱い。美智子さまのように女優として通用しそうな輝くばかりの美貌とオーラではないし、雅子さまのような華麗な学歴やキャリアもない。
 実家の正田家が大企業オーナー、父親の小和田恆氏がエリート外交官という雅子さまと比べ見劣りする。かといって、紀子さまの父親は学習院大学教授で著名な経済学者だから、イギリスのキャサリン妃のような本物の「庶民出身のシンデレラ」とはいえない。「3LDKのプリンセス」といわれたように、国民人気が出るには中途半端なのだ。
 紀子さま秋篠宮殿下は、大学のサークル活動で交友を深められ、どちらが積極的だったのか不明だが、紀子さまや実家の川嶋家が熱心だったと信じている人が多い。
 一方、両陛下については、結婚を辞退したいという雅子さまや小和田家を、陛下が「私が守る」と口説かれたということになっている。実際には、小和田家にその気があったから交際は始まったし、外務省関係者が広く組織的に動いたから成立した縁談だが、そこはあまり語られない。
 ただ、一部の女性からすると、皇室から懇願されて優位な立場で結婚したとされる雅子さまに比べて、玉の輿をゲットした印象の紀子さまは好感が持てない存在らしい。
キャリアウーマンから良妻賢母路線への反発
 紀子さま美智子さまと同じように典型的な、良妻賢母である。就職せずに結婚し、舅・姑である上皇陛下と美智子さまによく仕え、一男二女を皇室にもたらし、健康、受験、お稽古事、公務への真摯しんしな姿勢など、いずれにおいても成功した教育ママである。
 ただ、この路線は、キャリアウーマンとか婚家に縛られない生き方指向の女性たちにとっては怨嗟の的である。
 彼女たちは、大学卒業後、本格的な仕事をすることだけが正しい生き方だと、専業主婦を少し馬鹿にする傾向がある。舅・姑や婚家に過度の配慮はするのは嫌いだ。息子の進学に熱心すぎるのは教育ハラスメントだという考え方も流行だ。
 また、紀子さまが録画を見ながら、身振り手振りや話し方まで、美智子さまを真似ているという噂を聞いて、「姑の真似して媚びる嫁なんぞ許せない」となる。本当は、彼女たちは美智子さまについても良妻賢母路線にすり寄ったとして批判的なのだが、美智子さまへの批判は憚られるので、紀子さまスケープゴートにされているのだ。
 さらには、男子誕生を期待する婚家のために39歳にもなって子供を産んだのも、不愉快と受け止められている。
 それに対して、雅子さまが、子供より海外訪問を優先させたいという希望を持たれて上皇両陛下と意見が合わないと報じられたときや、美智子さまなどより実家の両親と頻繁に会い、2006年にテーマパークを一部貸し切りって妹一家と一緒に楽しんだことが批判されたときも、「よくぞ権利を主張してあっぱれ」といわんばかりに彼女たちは応援した。
 学習院OBが許さない「学習院離れ」
 眞子さんも佳子さまは高校まで学習院だが、眞子さんは直接、佳子さまはいったん学習院大学に進まれたのちICUに移られた。本人の希望の大学で学ぶことに問題ないはずだが、学習院は評判を落とした。
 学習院大学正門学習院大学正門(写真=momoishi/CC-Zero/Wikimedia Commons)
さらに、悠仁さまは、幼稚園からお茶の水女子大学附属で、高校は筑波大学附属に進まれたが、学習院OBらの反発は強い。秋篠宮両殿下が熟慮され、本人の意思も尊重して決めたのだから、批判される理由はないし、私は学習院より好ましい選択だと思う。
 美智子さま雅子さまは、自分が学習院出身でないので、OBの反発を避けて子供たちを学習院で学ばせた面があるが、学習院出身の紀子さまは、そんな配慮をされる立場にないだけだ。
 *「なぜ秋篠宮家は『アンチ学習院』なのか…何人もの皇族方が通ったという伝統と実績を無視した本当の理由」という藤原志穂子さんの記事では「皇族方を受け入れてきた蓄積とノウハウは、他校にはないものです」「受け入れ態勢のない学校が、その準備にかける負担も並大抵のことではないでしょう。そうした周囲を慮る気持ちは、秋篠宮家にどのくらいあったのでしょうか」と批判的に書いている。しかし、皇位継承者が学習院で学んだのは半世紀前の陛下のときが最後である一方、これまで悠仁さまが在籍されていたお茶の水女子大附属と筑波大附属はよく似たルーツを持ち、しかも提携校進学制度があり、ノウハウもバトンタッチが容易である。地理的にも近隣で、幼稚園から行われてきた悠仁さまの警備体制をそのまま継続できるのだから、はるかに合理的だ。
悠仁さまにまで容赦ないバッシング
 学習院は皇族に特別の配慮をしてもいいのに、他の学校では「お立場に配慮した」と噂が出るだけでも、まだ高校生である悠仁さまにまで、許されないといわんばかりに容赦ないバッシングが行われている。
 燕尾形御正服姿の明治天皇(明治5年4月、内田九一撮影)燕尾形御正服姿の明治天皇(明治5年4月、内田九一撮影)(写真=『明治天皇大日本帝国』より/CC-PD-Mark/Wikimedia Commons)
 たしかに、学習院はかつて皇族・華族のための教育機関だったが、いまの学習院は法的にも他の学校と同じであるから、これはおかしい。とくに、元木氏が冒頭に紹介した記事で以下のように悠仁さまの容姿まで揶揄されているのは理解に苦しむ。
 「(悠仁さまに)失礼ないい方になるが“ひ弱”な感じがしてならない。将来、天皇になるという“重圧”に耐えられるのか。いらぬおせっかいだろうが、いささか心配になる」
 明治天皇昭和天皇など近代皇室の男子は痩せ型で少し猫背気味だが、体幹がしっかりして筋力もある方が多い。それが、偉躯堂堂とした欧州君主とはひと味違った温かみを醸し出してきた。悠仁さまはそのDNAが引き継がれているだけだ。
 完璧な美智子さまと比べられた雅子さま
 元木氏も指摘しているように、雅子さまへの好感度が一貫して紀子さまより高かったわけではない。とくに、2004年に皇太子殿下(現天皇)が記者会見で、「それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実」とおっしゃられた「人格否定発言」のあとは非難轟々だった。
 また、2004年に適応障害と公表され、公務が困難になって風当たりが強くなったときに、雅子さまシンパの人が「原因は皇室側にある」と主張したのが反発を招いた。
 こうした雅子さまへの批判は、いずれも美智子さまとの比較でなされたものだ。いつの時代も皇后陛下は不可侵なのである。英国でカミラ王妃よりキャサリン妃のほうが過大評価といっていいほど褒められているのは、カミラ王妃がチャールズ国王を故ダイアナ妃から「略奪」した過去があって不人気だからで、こうしたケースは異例だ。
 もちろん、美智子さまが完全無欠であろうはずもない。美智子さまに欠点があるとすれば、完璧主義者であることだ。あまりにもよくできておられるからこそ、些細な批判にも心を痛められて体調を崩されることがあり、いつしか礼賛しかできなくなり、それが雅子さまへの相対的な低評価につながった。
 美智子さまと比べられる雅子さまが気の毒だという話は、宮内庁関係者や政府首脳など内情を知る人からもよく聞いた。
 国民の批判の矛先が紀子さまに変わった
 それが、令和になると、即位へのご祝儀的な意味もあり雅子さまについてのネガティブな報道は出にくくなって、なんでも素晴らしいと称賛された。新型コロナ禍における公務の少なさは、感染拡大を避ける配慮とされ、愛子さま学習院大学に通学されないことは両親に感染させないための親孝行と褒められたが、やはり打開策が必要な話なのだから、これこそ贔屓の引き倒しだ。
 そして、その反動として紀子さまに、誹謗中傷が浴びせられるようになったが、そのほとんどが不公平なものに見える。
 「宮内庁職員に厳しすぎる」という批判は、これまでもさまざまな女性皇族が同じように批判を受けてきたが、紀子さまが厳しい注文をされるのにはやむを得ない事情があった。雅子さまのご不調とか、悠仁さまという将来の皇位継承予定者を抱え、秋篠宮家に負担がかかる一方、それにふさわしい職員や警護体制の不足、施設の貧弱さから注文をつけたくなるようなことが多かったのである。
 また、お側の職員数も少ないから、不満があったときに、美智子さま雅子さまに比べて紀子さまが自分で言葉に出さざるを得ない環境もある。
 紀子さまの気苦労はなかなか減らない状況
 秋篠宮さまが皇嗣殿下になられて、スタッフや予算・設備の不十分は大分改善されたし、皇族への過度の誹謗中傷に対応する体制も模索されている。
 ただ、警備体制などは、「天皇ご一家→上皇ご夫妻→皇嗣ご一家」という官僚主義的序列にこだわっているせいで、対外的活動が桁違いに多く、現実的に誹謗中傷の対象になっている秋篠宮家がさらされているリスクにふさわしいものとはいえないし、紀子さまの気苦労も減っていないように見受けられる。
 秋篠宮皇嗣殿下が、歴代の皇太子と異なる存在でいらっしゃることは「次の天皇秋篠宮さまか、悠仁さまか…『皇嗣というジョーカー的立場』に期待していること」で指摘した通りだ。
 秋篠宮ご一家が置かれている特殊な立場にふさわしい体制をどう作っていくか。宮内庁だけでなく岸田総理など政府全体として取り組まないと、紀子さまの心痛は増すばかりだろう。
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