💍33)─2─10年後の皇室に迫るプリンセス不在と高齢化。世間の「愛子天皇」待望論。〜No.122No.123 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 開かれた王家は、王国を継ぐ正統な王位継承者を失えば、他国の王族に継承権を与えて自国の国王に迎えた。
 正統性として護るべき王家は、世襲制血統王家ではなく非世襲制非血筋王統王家とされている。
 つまり、国民の国王は存在しても民族の国王は存在しない。
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 日本国民日本人の多数派が「愛子天皇」を待望している。
 日本は、リベラル左派(マルクス主義)の洗脳教育(戦後民主主義教育)によって国民意識が植え付けられ民族意識戦争犯罪を生み出す元凶であるとされて消されてきた。
 つまり、反宗教無神論・反民族の「愛子天皇」待望論の真の狙いは日本民族の否定・消滅である。
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 2023年1月7日 MicrosoftStartニュース AERA dot.「「10年後の皇室」に迫るプリンセス不在と高齢化 公務を減らせば「象徴天皇制の実態はなくなる」と専門家
 令和の皇室も5年目を迎えた。しかし、皇位継承の危機的状況は何も解決していない。どのような状況にあるのか「10年後」を想像してみると、問題点がまざまざと浮かび上がる。
 2023年1月2日、3年ぶりとなる皇居での新年一般参賀愛子さまも初出席された(写真/アフロ)
 © AERA dot. 提供
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 「皇室の将来を考えたとき、5年後がひとつの節目となります。そして10年後の皇室の姿を現実として認識する想像力が、日本には必要です」
 そう話すのは、皇室の制度に詳しい、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんだ。
 令和皇室も4年が過ぎようとしていた2022年の秋から初冬にかけて、世間をざわめかせる出来事があった。
 天皇陛下の健康問題だった。天皇陛下が受けたMRI検査で前立腺の肥大が認められたため、組織検査をすると発表された。
 【速報】「天皇陛下前立腺組織検査 異常認められず」
 2日間にわたる東京大学医学部付属病院(東京都文京区)での検査入院の結果を受けて、メディア各社は「異常認められず」の速報を打った。
 宮内庁でも安堵(あんど)の声が漏れたという。
 「念には念をという意味での検査ではありましたが、ほっとした空気が広がりました」(宮内庁関係者)
 天皇陛下の健康問題は、重大事項である。
 令和の天皇陛下が即位したとき59歳。奈良時代に至る公式の歴史書続日本紀』に記載がある文武天皇以降では、60歳で即位した光仁天皇奈良時代)に次いで2番目の高齢即位となった。
 とはいえ、平成の天皇として55歳で即位した上皇さまと美智子さまは60代、70代で膨大な公務をこなし、国内外を訪問している。
 先の小田部さんは、こう話す。
 「平成の天皇は、69歳で前立腺がんの手術をなさるなど健康面が思わしくない時期もありました。しかし、むしろ60代から70代が天皇として円熟味を増した時期でもありました。即位してから15年、70歳になる年に全47都道府県への訪問を達成。国内外を精力的に訪問します。78歳で心臓のバイパス手術を受け、無理を押してではありましたが3カ月後にはエリザベス女王の招きで訪英も実現しました」
 平成の天皇と皇后が高齢になっても多忙な公務を抱えていた背景には、皇室の高齢化と皇族の減少がある。
 22年1月、岸田内閣は、皇位継承のあり方を議論した政府の有識者会議の報告書を衆参両院議長に提出した。首相は、皇族の数の減少が緊急の課題だと説明。「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持」「旧宮家の男系男子の養子による皇族復帰」の2案の検討を求めた。
 それを受けて1月下旬に自民党は、「皇室問題等についての懇談会」の初会合を開催。しかし、「静かな環境で議論を進めていくことが望ましい」との認識からいまだ具体的な動きは聞こえてこない。
 小田部さんは、いま皇室の将来について言及できるのは、皇室の深刻な高齢化と人数の減少だけ、と慎重な物言いをしつつも、こう警鐘を鳴らす。
 「10年後を想像してみると、天皇陛下と皇后雅子さまは10年後に72歳と69歳です。先にも説明したように、平成の両陛下は60代、70代でも熱心に公務を務めました。しかし、問題は天皇家を支える宮家を含む全体の高齢化をなすすべもなく見守るしかないという点です」
 上皇さまの弟の常陸宮さまは、現在87歳、妃の華子さまは82歳。昭和天皇の弟の故・三笠宮崇仁さまの妃である百合子さまは99歳だ。
 天皇ご一家をのぞく宮家において膨大な量の公務を主に担っているのは、皇嗣家である秋篠宮さま(57)と紀子さま(56)、そして高円宮妃の久子さま(69)だ。10年後、秋篠宮ご夫妻は67歳と66歳である。久子さまは、79歳になっている。 
 久子さまは3人のお子さまを育て、夫の高円宮憲仁さまが02年に47歳で急逝して以降は、宮家の女主人として切り盛りしてきた。
 久子さまと親交のある人物は、こう話す。
 「秩父宮家、高松宮家の妃殿下方に学び、御所言葉など皇室に伝わる伝統や作法を学んできたのが久子妃殿下です。次女の典子さんと三女の絢子さんは結婚して皇室から離れ、いらっしゃるのは長女の承子さまのみです。久子さまが学び守ってこられた皇室の文化を受け継ぐ先があればよいのですが」
 久子さまの長女の承子さまは、現在36歳。久子さまも公認のお相手とは、数年前から結婚のタイミングをうかがっているとうわさされてきた。
 「ヒゲの殿下」と人びとに愛された故・三笠宮寛仁さまの妃であった信子さま(67)と長女の彬子さま(41)と次女の瑶子さま(39)も、10年後は、信子さま77歳、おふたりの姉妹は51歳と49歳になる。
 将来のことはわからないが、彬子さまご本人は周囲にこう話しているという。
 「結婚はしない。三笠宮家に人生をささげるつもりだ」
 若い世代は、天皇家の長女の愛子さま(21)と秋篠宮家の次女の佳子さま(28)だが、10年後に愛子さまは31歳、佳子さまは38歳となる。
 秋篠宮家の長男で皇位継承順位2位の悠仁さま(16)は、26歳になる。
 いま30代、20代の女性皇族は承子さまと瑶子さま、佳子さま、愛子さまの4人。
 10年後には、結婚などにより皇室を離れている可能性が高い。
 「その10年後に公務を担うことが可能な70代以下の皇室メンバーは、72歳の天皇陛下と69歳の皇后雅子さま。そして79歳の久子さまをはじめ、77歳の信子さま。67歳の秋篠宮さまと66歳の紀子さま。若い世代では、51歳の彬子さまがいらっしゃる。そして26歳の悠仁さまだ」(小田部さん)
 公務を担うことが可能な70代以下の皇室のメンバーは合計8人だ。72歳の天皇陛下と皇族は70代が2人、60代が3人、50代が1人の7人である。
 いまの愛子さまや佳子さま、承子さまや瑶子さまといった、若い世代の「プリンセス」不在の皇室となる。
 小田部さんは、
 「皇室の人数が少なくなるならば、単純に公務を減らせばいいという声もあります。ただし、担い手が減れば地方を訪ねて人と触れ合う余裕はなくなる。必然的に国民と皇室のきずなはうすれます。それは、象徴天皇としての実態がなくなることを意味します」
 冒頭で述べたとおり、小田部さんは5年後がひとつの節目だと話す。
 なぜなら5年後であれば、愛子さまや佳子さまらの女性皇族の結婚について見通しが立っている可能性が高いからだ。そして悠仁さまの結婚についても候補者のリストアップが進んでいる可能性もある。
 しかし、女性皇族が結婚後も皇室に残るといった議論が5年後までにまとまり、制度として確立されている可能性は低いだろう。
 「極端な話、天皇陛下が国事行為をできる環境があればいい、という議論も出てくるかもしれません」(小田部さん)
 日本社会と同じように、皇室の高齢化は深刻な問題だ。タブー視して、目を背け続けた先に見えるのは、どのような風景なのか。
 (AERA dot.編集部・永井貴子)」
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 リベラル左派は、反宗教無神論・反天皇反民族反日的日本人として、神話宗教の血統を唯一の正統とする世襲制の現皇室を消滅しようとしている。
 現代の日本人は、民族的な歴史力・伝統力・文化力・歴史力そして宗教力がない為に民族中心神話が理解できない。
 彼らとはマルクス主義者であり、リベラル派・革新派一部の保守派であり、超エリート層である高学歴の政治的エリートと進歩的インテリとして政治家、官僚、学者・教育者、弁護士・法律学者、メディア関係者、企業家・経営者、その他である。
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 1月8日 MicrosoftStartニュース AERA dot.「世間が熱狂する「愛子天皇」待望論と旧皇族との「結婚」論 新旧の狭間で令和皇室が歩む道
 「愛子天皇」待望論が続いている。現在の皇室典範によれば将来的に天皇となるのは秋篠宮家の長男、悠仁さまだ。しかし、愛子さまが成年皇族となった2021年以降、世間ではそのキーワードを目にする機会が増えた印象すら受ける。
 2023年1月2日、新年一般参賀に出席された愛子さま(写真/アフロ)
 © AERA dot. 提供
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 政府サイドはピリピリ。世間では「新しい皇室」への期待感――それが「愛子天皇」というキーワードだ。
 オランダ、デンマークスウェーデンノルウェー、ベルギー。男女同権が根付く欧州では、王室の王位を男女に関係なく継承させる国が増えた。オランダでは、愛子さまと同世代のアマリア王女が将来、女王として王位を継ぐ。ジェンダーフリーの価値観が自然なものとして浸透するなか、日本でも「愛子天皇」への期待は高まり続けている。
 世間と温度差があるのが政府サイドだ。
 皇室のあり方をめぐる政府の有識者会議は、岸田文雄内閣のもとで、「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持」することと「旧宮家の男系男子の養子による皇族復帰」について検討を重ねていた。しかし、そこでは愛子さまの話題はタブーといった空気であった、と会合に参加した人物は振り返る。
 「会合の場で、愛子さまのご活動について意見が出される度に、『皇位継承問題に関わることは……』と遮られた。愛子さまに関する話題は、タブーといった雰囲気でした。世間では『愛子天皇』といった話題が熱をもって語られている状況に対して、ピリピリしていたのでしょう」
 現在の皇室典範にのっとって、皇嗣である秋篠宮さまが皇位継承順位1位、長男の悠仁さまが2位だ。有識者会議の報告書にもはっきりと、「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない」と書いてある。
 悠仁さまが将来天皇となることにゆるぎはない。政府サイドや一部の勢力が、愛子さまにかけているのは別の期待だ。
 2022年1月、先の有識者会議の最終報告書を受けたのち、政府は各党に皇族の減少について議論することを求めた。
 有識者で「旧宮家の男系男子の養子による皇族復帰」が議題に上がっただけに、関心が高まっているのが旧宮家の存在だ。
 同じ22年1月、旧皇族である伏見宮家の24代当主の伏見博明氏(90)が、オーラルヒストリーをつづった著書『旧皇族の宗家・伏見宮家に生まれて』を出版した。著書の中で伏見氏は、皇族への復帰についてこう述べている。
 「天皇陛下に復帰しろと言われ、国から復帰してくれと言われれば、これはもう従わなきゃいけないという気持ちはあります」
 旧皇族の復帰。それは、有識者会議が検討課題としてあげたように、「養子」といった形での復帰を念頭に置いた発言だと思われる。
 さらに踏み込むならば、「愛子さまのご結婚相手」としての旧宮家の存在だ。安倍晋三政権の当時、旧皇族から愛子さまと年の近い「お相手」をリストアップしていた。旧皇族との結婚によって男系を維持するという意味である。
 皇統を維持は確かに重要な命題だ。一方で、いまの時代に「政略的な結婚」が国民に受け入れられるのかという疑問もある。特に、愛子さまをはじめとする女性皇族自身が、旧皇族との結婚という考えに対してどう感じているのか。その胸の内は、国民には聞こえてこない。
 他方、ご自身の「家」と「家」の関係を断ち切り、本人の意思を貫いた眞子さんと小室さん結婚では、予想外のトラブルが露わになり皇室への反発を招いた。
 「あくまで、ごく自然な形で、ということです」(当時の政府関係者)
 皇室制度に詳しい八幡和郎・徳島文理大学教授も、こう話す。
 「もちろん、ご本人に意思がないのにお見合いをさせるような話ではないと聞いています。しかし、旧皇族はどのような形でも話があれば真剣に受け止める気持ちはあると思います。さらに言えば、政界有力者も含めて具体的に愛子さまとの結婚を打診してみては、と意見を口にする方もいます」
 自然な流れで成立すればよいし、そうでなければ無理はしないという程度だという。
 いずれにせよ、悠仁さまが天皇に即位することが前提だ。
 「愛子さま旧宮家の結婚は、悠仁さまの次の代に備えたひとつの案です。そもそも悠仁さまのご誕生以来、政府も宮内庁も、『愛子天皇』を想定してはいなかったはずです。仮にそうした案があるならば、愛子さまへの帝王教育がなされていなくてはいけない。しかし、知る限りそうしたものがなされた形跡はありません」(八幡教授)
 皇室を支えてきた保守系の支持層は、「男系で存続してきた」ことにこそ意味がある、と主張する。他方、世界の王室は次々に、男女に関係なく継承者を決めている。
 新旧の価値観と思いが混在する狭間で、皇室はどのような道を歩むのだろうか。
 (AERA dot. 編集部・永井貴子)」
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2022-09-24
🔯64」─3・D─日本人はイギリス人の王室に対する認識を何も知らない。開かれた 王家。~No.240 ㉘  
欧州諸王家。
2018-09-07
🔯66」─1─他国人に開かれた王家。フランス系スウェーデン王家。デンマークノルウェー王家。~No.244No.245No.246・ @ 
2019-08-13
🔯66」─2─開かれた王族。キング、クイーン、プリンス、プリンセスを返上する自由権利。~No.247No.248No.249・ ㉚ 
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2023-01-11
🔯68」─1─ギリシャ人は王制廃止を国民投票で決めた。~No.253No.254No.255 
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 天皇の正統性とは、最高神の女性神を神聖不可侵にして絶対不変の根拠とする、民族宗教、神話物語、血筋・血統の家世襲万世一系の男系父系天皇制度である。 
 天皇の正当性とは、イデオロギーで作成された憲法・法律を根拠とする、非民族神話、非崇拝宗教、非血筋・非血統の非家世襲万世一系を排除した女系母系天皇制度である。
 現代日本の国民世論の90%以上が、正統性の男系父系天皇制から正当性の女系母系天皇制度への制度変更を要求している。
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 日本民族が崇拝してきた八百万の神々が正統な神である事を保証しているのは、最高神・女性神の血筋・血統の家世襲万世一系の男系父系天皇の神性である。
 つまり、民族宗教、神話物語でる天皇神話である。
 近代の憲法や法律の宗教法人法が認定する神仏には、合憲・合法に基づいた正当性がっても、神性・神聖の正統性はない、つまり金儲けの為に作られたウソの神仏である。
 当然、非民族神話、非崇拝宗教、非血筋・非血統の非家世襲万世一系を排除した女系母系天皇には神仏を認め保証する神力はない。
 日本の八百万の神々は天皇家の祖先神である伊邪那岐命イザナギノミコト)と伊邪那岐命イザナミノミコト)から生まれた、それが天皇神話である。
 八百万の神々の正統な神性は、天皇神話は保証している。
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 現代の日本人は、昔の日本人・日本民族とは別人のような日本人である。
 戦後民主主義教育を受けた高学歴な知的エリートや進歩的インテリ、特にマルクス主義者・共産主義者といわれる日本人の多くは民族的な歴史力・文化力・伝統力・宗教力が乏しいかない為に、日本民族の歴史・宗教・文化が嫌いである。
 現代の国際常識、世界正義は、男女平等、女性権利の向上、フェミニズムジェンダーで、正統性男系父系天皇制度は悪とされている。
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 日本の天皇制度は、閉じた王家として、即位する正統必須条件は、日本民族であり、民族宗教、神話物語で語られる最高神・女性神からの血筋を神聖不可侵の絶対根拠とする血筋・血統の家世襲万世一系の男系父系天皇家・皇室の家族・一族のみである。
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 日本は建国物語として、世界のいずれの国とも違い、特殊・特別で、1,神の民族神話、2,人類の文明発展・進化・進歩の物語、3,人間の英雄伝説の3つを持っている。
 神の宗教的民族神話とは、古事記日本書紀を正統根拠とする天皇神話、つまり天皇の祖先である女性神最高神として崇める高天原神話・天孫降臨神話・諸神話である。
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 神代の民族固有神話を持っている国家や国民は、古代の古層を受け継ぐ日本以外に存在しない。
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 日本民族は、数万年前の旧石器時代縄文時代から日本列島に住んでいた。
 天皇家・皇室は、数千年前の弥生時代古墳時代に、内戦や争いを避け平和と安定を取り戻し、幸せと豊かさを求めたムラ論理で、古代の有力豪族達による長老者会議において衆議の結果として「天皇下駄論」・「天皇人身御供説」・「天皇生け贄説」で作られた、責任を押し付けて逃げるという無責任な生存論理である。
 その神聖不可侵の裁可者・天皇という地位を護る為に考え出されたのが、「政治的無答責の君主」、つまり政治権力も宗教権威も持たない天皇の権威つまり「天皇の御威光」である。
 祖先と国と民族に対して重い責任を負うのは、益荒男・日本男児の責務であって、手弱女・大和撫子ではなかった。
 故に、日本天皇は、最高神の女性神による民族神話、神話宗教、血筋・血統の家世襲万世一系で受け継ぐ事で正統性を与えられていた。
 民族神話で正統と認められた宗教的万世一系の男系父系天皇制度とは、いつ終わるか分からない弥生の大乱に辟易とした古代日本民族が、争いを避け、起きた争いを短期間で終わらせ、偽りでもいいから平穏無事を維持する為の歴史的叡智である。
 つまり、白黒を、善悪を、正邪を、ハッキリ区別しない為の宗教的正統な万世一系の男系父系天皇制度であった。
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 天皇下駄論・天皇人身御供説・天皇生け贄説とは、日本民族にとって面倒な事や厄介な事を困った事を「否応もなく」天皇と皇族に引き取って貰う事である。
 つまり、押し付けられる損な役回り・貧乏くじを嫌だと言わず拒否せず無条件に「引き受けて貰っている」、「やって貰っていただいている」、という事である。
 それが、天皇の御威光、天皇の権威、天皇の御稜威・大御心である。
 日本民族天皇・皇族・皇室を護ったのは、「責任逃れをする為に犠牲を強要していた」からである。
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 歴史的事実として、天皇・皇族・皇室を戦争をして命を捨てても護ろうとした勤皇派・尊皇派・天皇主義者・攘夷論者とは、日本民族であり、学識と知識などの教養を持たない小人的な、身分・地位・家柄・階級・階層が低い、下級武士、身分低く貧しい庶民(百姓や町人)、差別された賤民(非人・穢多)、部落民(山の民{マタギ}・川の民・海の民)、異形の民(障害者、その他)、異能の民(修験者、山法師、祈祷師、巫女、その他)、芸能の民(歌舞伎役者、旅芸人、瞽女、相撲取り、その他)、その他である。
 日本民族には、天皇への忠誠心を持つた帰化人は含まれるが、天皇への忠誠心を拒否する渡来人は含まれない。
 儒教の学識と知識などの教養を持つ、身分・地位・家柄の高い上級武士・中流武士や豪商・豪農などの富裕層・上流階級には、勤皇派・尊皇派・天皇主義者は極めて少なく、明治維新によって地位を剥奪され領地を没収された彼らは反天皇反政府活動に身を投じ自由民権運動に参加し、中にはより過激に無政府主義マルクス主義に染まっていった。
 江戸時代、庶民は周期的に伊勢神宮への御陰参りや都の御所巡りを行っていた。
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 現代の部落解放運動・同和解放運動が対象とする被差別部落民は、明治後期以降の人々で、それ以前の人々ではない。
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 同じ儒教価値観で卑賤視され差別される部落民や賤民(非人・穢多・散所{さんじょ}・河原乞食・他)とでは、何故・どういう理由で偏見をもって差別されるかが違う。
 マルクス主義共産主義階級闘争史観やキリスト教最後の審判価値観では、日本の部落民や賤民を解釈できないし説明できない。
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 徳川幕府は、目の見えない視力障害者・検校が行う高利貸しを保護していた。
 検校の中には、御家人株を買って子供を武士にし、上司や同輩に賄賂を贈っていた幕臣にしていた。
 百姓や町人も、金を使って武士の身分を手に入れ、才覚で町奉行勘定奉行などの役職について出世した。
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 数千年前の弥生時代古墳時代から、日本国・日本民族を1つにまとめている3つの力が存在している。
 1つ目が武力の政治権力、2つ目が経済力の宗教権威、3つ目が文化力=畏れの天皇の御威光・権威・御稜威・大御心であった。
 日本の歴史において、政治権力と宗教権威は人間の強欲・私欲・個人欲で栄枯盛衰を繰り返し目まぐるしく入れ替わっていたが、その中で文化力の天皇の御威光だけは変わらなかった。
 そんな文化力の天皇の御威光を滅ぼうと忍び寄ってきたのが、キリスト教の宗教とマルクス主義共産主義イデオロギーであった。
 そして、現代日本人は日本のグローバル化の為にローカルな日本の文化力をゴミのように捨てようとしている。
 反天皇反民族反文化的行動を行っている日本人の多くが高学歴な知的インテリや進歩的インテリ達である。
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 世界の王侯貴族は他国からの軍人征服者であったが、日本の天皇は民族の伝統・文化・宗教の権威者であり保護者であった。
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 戦後のマルクス主義者・共産主義者は、反宗教無神論・反天皇反民族反日本で日本人を洗脳すべくメデイア・学教教育・部落解放(同和解放)運動などへの支配を強めていった。
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