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・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
日本の正しい歴史は、1945年の敗戦による戦後民主主義教育(キリスト教史観、マルクス主義史観・共産主義史観・無政府史観、儒教史観など)と反天皇反民族反日的メディアによってズタズタに切り刻まれて虚偽で改編・改竄・歪曲された。
その教育を受けてきたのが、日本を動かしている政治的エリートや進歩的インテリである。
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2018-06-25
💄7)─1・A─平安時代。日本の女性相続、女流作家、母系女系図。『枕草子』。~No.15 ・ ・ ・
2024年5月21日 YAHOO!JAPANニュース JBpress「平安時代は「一夫多妻制」という誤解、一夫一妻制、婿入り婚の真実
倉本 一宏 に
© JBpress 提供
大河ドラマ「光る君へ」で注目を集める平安時代。大河ドラマといえば時代は、戦国、江戸、幕末、テーマも武将や智将の「合戦」が中心でした。
なぜ今、平安なのか。
「光る君へ」の時代考証を務める倉本一宏氏は「平安時代はもっと注目されてほしいし、されていい時代。人間の本質を知ることができます」と語ります。
その倉本氏は5月21日に、平安京に生きた面白い人々の実像を綴った『平安貴族列伝』を上梓。
日本の正史である六国史に載せられた個人の伝記「薨卒伝(こうそつでん)」から、藤原氏などの有名貴族からあまり知られていない人物まで、その生涯を紹介しています。
今回はその著者の倉本一宏氏に、改めて平安時代とはどんな時代だったのか?お伺いしました。
「一夫多妻制」という誤解を生んでしまった理由
——今回のお話を聞き、平安貴族のコネを作るにあたり、出世には婚姻、誰と結婚するか、その関係性みたいなのは非常に人生を左右するんだろうと思いました。
これは本当に何度も主張しているのに、いまだに誤解している人が多いんですが、平安時代は一夫一妻制です。古文の時間などに、当時は一夫多妻制だったとか平気で言う人がいるんですが、これはもうはっきりしています。
しかも婿取り婚といいまして、男性が女性の家に婿に入る。例えば藤原道長が源雅信の家に婿に入ります。妻は源倫子で、夫は藤原道長、生まれた子供は藤原彰子、藤原頼通で、その子供たちは妻の家が育ててくれて、夫の食事や装束、牛車は妻の家が用意してくる。完璧に婿入りですが、姓は変えません。
一夫多妻制という誤解を生んでしまったのは、おそらく文学作品を読んだ人が、女性のところに男が通って来る、また帰っていくというのを見て、当時の結婚は通い婚なんだな、あるいは他にも女がいるみたいだから一夫多妻制なんだと単純に思ってしまったのを、全員がそうだと思ってしまったからでしょう。これはからくりがわかっていまして、文学を書く女性はほとんどすべて妻ではなく妾(しょう)だからです。
妻というのは要するに男を婿にとった人です。それだけが妻なんです。例えば『源氏物語』の中でも、光源氏の妻というのは二人しかいない。一人は葵の上、もうひとりは女三ノ宮で、紫の上は妻でも妾でもない、同居人です。だから紫式部は賢いので、紫の上に子供を作らせなかった。子供がいると物語がちょっと面倒なことになると。
和泉式部にしても蜻蛉日記の作者にしても、相手の男には嫡妻がいて、自分のところへ通って来て…とありますが、そのほうが面白いわけです。同居する夫との物語を書いても面白くないでしょう。現代の夫婦と同じなわけです。身分も安定していますからね。妾の方はものすごく不安定…あの人は長いこと来てくれないとか、来ないから捨てられたのかしらとか、でも読む人にはそれが楽しいんです。物語はまず女房が読みますが、女房にも嫡妻の人はあまりいないので、同じ身分の同じ立場の人の「恋バナ」がうけたのでしょう。
『源氏物語』がヒットした理由
さらに、『源氏物語』がなぜあんなにうけたかというと、光が付き合った人、藤壺や紫の上、明石の君ではない末端の女性、空蝉や夕顔がポイントになります。空蝉や夕顔は多分、他の人の妾なんですけど、読んでいる人と登場人物の女性が同じ身分だとすると、感情移入できる。自分にも光のような人が来てくれるというのが、読者にとっては最大のファンタジーなんだと思うんですね。いつか自分にも王子様が…という感じで、読んでいたんじゃないかと想像しています。
あくまで『源氏物語』の中心は藤壺や女三ノ宮とか、そういう立派な人たちとの物語で、なおかつ藤壺が産んだ皇子が天皇になっていくという、恋愛小説ではなくて王権小説だと私は思っています。
藤原実資の『小右記』や藤原行成の『権記』を読むと、妻は一時期に一人しかいないんです。二人とも妻が死んで、次の妻と結婚するんですが、それでもいろんな女性と付き合っている感じがしない。妻の家に婿入りして、そこに養ってもらって、今日はあの女のところへ行くわって、車と衣装を喜んで出す妻がいるとは思えないんです。
——そうなると婿に入れるということが非常に重要な戦略であり、一族が生き残るためにとても大事になりますが、これはどういうふうに決めるんでしょうか?
親同士が決めることが多いです。女性の方の親は、あの男を婿にとったらこの家は繁栄するだろう、生まれた子供も偉くなるだろうと。男の方は裕福な受領の婿になる場合と、権力のある人の婿になる場合があります。兼家は受領の娘と結婚したので、お金がすごくある。道長は倫子、明子二人とも源氏の立派な血筋の人と結婚して、権力を優先したことになります。
当時は、書いている女性も読んでいる女性も政務や儀式の場には立ち入らないので、政治や儀式の話は知らないわけです。書く方も読む方も恋バナが好き。僕は古記録を研究していますが、古記録を読んでもらえばいかに当時の貴族が大変だったかとわかるんですけど、なかなか読んでもらえません。なるべく多くの方に古記録を読んでもらえるように、書き下し文をデータベースで公開したり、現代語訳や解説本を出版したりしているんですが、いかんせん、あまり売れないので。
今の大河ドラマ「光る君へ」も、視聴者は政治のあり方よりもやっぱり恋愛ストーリーを喜んでいるようです。よく考えたら、平安時代の女性と同じじゃないかと思ったりしています。
せめてもと思い、NHKの大河ドラマのWEBサイトでこの場面はこの古記録をもとにして…と、なるべく古記録をもとにした粗筋を毎週流してるんですけど、あんまり見てもらえないようなので、今後は史実の部分にも注目してもらえたら嬉しいです。
『平安貴族列伝』倉本一宏・著 日本ビジネスプレス(SYNCHRONOUS BOOKS)
© JBpress 提供
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