🌏6)─2─ロシアにとって戦争は防衛や侵略ではなく祝祭であり歴史的記念碑であった。~No.12No.13 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 日本にとって、中国や朝鮮は古代から敵であり、ロシアは江戸時代後期から敵であった。
 歴史的事実として、日本の戦いは積極的自衛戦争で、敵はアメリカやイギリスではなくロシア、中国、朝鮮の三カ国であり、宗教のキリスト教イデオロギーマルクス主義共産主義であった。
 地政学や戦争学からすれば、北東アジア情勢は今も昔も変わらない。現代日本人は昔の日本民族とは違ってその現実が理解できない。
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 歴史的事実として、ロシア、中国、朝鮮は好戦国であり、日本は反戦国でも厭戦国でもなく避戦国であった。
 朝鮮は何度も日本を侵略して日本人の虐殺を繰り返し、中国は何度も日本侵略を計画していたが頓挫していた。
 「日本は、海と海流で守られていた」は、ウソである。
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 日露戦争時、中国と朝鮮は反日敵日としてロシアに味方し、日本を敗北させて滅ぼすべく無勢の日本軍の軍事情報を多勢のロシア軍に流していた。
 それ故に、世界は「日本惨敗、ロシア大勝利」を確信していた。
 日露戦争は、欧米列強による植民地獲得を目的とした侵略戦争であったが、ロシアが敗北した事で他国を侵略して植民地とする時代は終了した。
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 歴史的事実として、日本は被害者であって加害者ではない。
 日本の大陸戦争は、ロシア・中国・朝鮮の日本侵略に対する専守防衛の積極的自衛戦争であった。
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 2024年6月20日 YAHOO!JAPANニュース 東洋経済オンライン「なぜ戦争に訴える?ロシアの根源感情を読み解く ロシア独特の「陰鬱」や「憂鬱」の背景
 ロシアの「憂鬱」は、深い根源的な原始性から直接漂ってくる、人間存在そのものを襲う憂鬱であった(写真:himagine9221/PIXTA
 ロシアの文明を特徴づける精神性があるとしたら、それはドストエフスキーが描いたような「地下生活者」が、陰鬱さからの解放を求める狂気かもしれません。文明論者の佐伯啓思氏がロシアの根源感情を読み解きます。
※本稿は、佐伯啓思氏著『神なき時代の「終末論」』から一部を抜粋・編集したものです。
■文明の根源感情
 『西洋の没落』のシュペングラーは、歴史上の文明には、その文明を特徴づける「根源感情」があり、それを象徴するものがあるという。
 古代ギリシャ文明を特徴づけるものは明晰で調和のとれたアポロン的精神であり、西欧文明を特徴づけるものは、未知なるものを求め、万象を知り尽くし、生の可能性をあますところなく享受するというファウスト的精神だという。この果てしない欲望にこそ西欧の「根源感情」があるというのだ。
 もちろん、「根源感情」という概念は、科学的でもなければ正確に定義できるものでもない。曖昧な言い方でしかない。まったく学術用語にはならない。またその内容も何かひとつに限定されるものでもない。
 しかし、あえてひとつの文明をひとつの言葉で象徴させるというこのやり方は、ある意味では、その文明の本質を印象的に取りだすことにもなりうる。そこで、改めてロシアの根源感情について考えてみたい。
 若いときにロシア文学に傾倒していた井筒俊彦は、戦後しばらくたって書かれた『ロシア的人間』(1953年)において、それをまずは、「ロシア的現象としての混沌」に求めている。
 この根源感情は、人間的な営為のすべてを飲み込む「原初的自然」である。すべては大自然、母なる大地へとつながっており、人間の営みも文化も原初的な自然から切り離すことはできない。それは、人間と自然を分離し、自然を人間という主体に従属するものとみなす西欧の知性的な文化と対極にあった。
 「ロシア人にあっては、自然と人間の魂の間には血のつながりがある」のだ。このつながりがなければロシア人ではない。そしてそこに、自然を対象化し合理的に理解しようとする西欧文化に対する強い反発も生まれるのであろう。
 だが、この根源的な自然にまで降りて人間性をみるとは、その根源にほとんど理解不能な深く暗い闇をみることでもあろう。そこにロシア独特の「陰鬱」や「憂鬱」が立ち現れる。
 ドストエフスキーの『地下生活者の手記』のように、地下室の真っ暗な闇、病的な陰鬱さのさなかをロシア的精神はあてどなくさまようことになる。
 それゆえ、ロシアの「憂鬱」は、たとえばパリにいたボードレールのように文明化された都市的人間を襲う憂鬱とはまったく違っており、深い根源的な原始性から直接漂ってくる、人間存在そのものを襲う憂鬱であった。
 だからこそ、逆にまたこの陰鬱な原始の森からの全面的な解放をロシア人は求める。そこに「自由への熱狂的な情熱」がでてくる。それは、西欧近代思想が理性の旗のもとに掲げた「自由への平等な権利」や「幸福追求の権利」などというものとはまったく違っている。自由と解放は、地下生活者が逆説において求める狂気というべきものであろう。それはロシア流の「革命の精神」なのである。
■国境が確定しない不安定な国家
 ロシア史をざっと眺めれば、ロシア的な憂鬱は、実に歴史的背景をもっていることがよく分かる。それはまずは何より、その地理的条件をみれば一目瞭然だろう。
 時代区分を無視して大雑把にいえば、ロシアの東には、13世紀から17世紀初頭まで巨大帝国を作った騎馬民族モンゴル帝国がある。西には、反宗教改革の戦闘教団というべきイエズス会カトリック大国ポーランド王国と、13世紀以来のローマ・カトリック大国リトアニア大公国がある。
 その北方にはドイツ騎士団がいすわり、大国スウェーデン王国がかまえている。ポーランド王国の背後に神聖ローマ帝国、後にはプロシアが控え、その南にはハンガリー王国とその後続であるオーストリア・ハンガリー帝国が横たわる。さらに南にいけば、イスラム教のオスマン帝国が陣取っている。
 実際、13世紀から始まったモンゴル支配と時を同じくして、西のリトアニア大公国が、現在のウクライナベラルーシからロシア西部に侵入し、14世紀にはこの地域を支配する。また、バルト海沿岸には、スウェーデン王国ドイツ騎士団が控え、海へのルートを確保したいロシアはこれらの国々とも戦わねばならなかった。
 17世紀にはポーランドとの間に13年におよぶ戦争があり、18世紀に入るや、ピョートル大帝のもとで、ロシアはスウェーデンとの大戦を経験する。この戦争に勝利してバルト海沿岸は手に入れたものの、次は南方である。
 スウェーデンとの戦争の後、18世紀を通じてトルコと戦い(露土戦争)、19世紀になると、クリミア戦争があり、また露土戦争が勃発する。ことほどさように、ロシアの歴史は、周辺の大国との戦争の連続であった。
 長い間、これだけの巨大帝国、強国にはさまれた、国境が決して確定しない不安定な国家がロシアなのであった。だから、ロシア人の心の内には、常に周辺に脅かされるという底知れぬ恐れと、それに耐え忍ぶ途方もない忍耐力と、いっきに形勢逆転をはかる軍事力を手に入れ、勢力を拡張するという「力への意思」というようなものがあっても不思議ではない。
■戦争とは祝祭である
 ロシア正教会は、基本的に、ロシアを守る戦争には好意的である。決して平和主義ではない。兵士も武器も神によって祝福されると考える。その延長で、ロシア正教会は、ロシア防衛のための核兵器の使用を認めているのである(角茂樹『ウクライナ侵攻とロシア正教会』〈KAWADE夢新書〉参照)。
 そして、これはロシア人の一般的な気分の、少なくともある部分を示しているようである。それを亀山陽司は次のように述べている(『地政学と歴史で読み解くロシアの行動原理』〈PHP新書〉参照)。
 「ロシアにとって戦争とは、単なる防衛でもなく、単なる侵略でもない。それは巨大な『祝祭』であり、国民によって何度も追体験されるべき歴史的記念碑である」
 戦争は「祝祭」のごときものだ、というのは面白い表現だろう。私はつい、あのチャイコフスキーの「序曲1812年」を思いだしてしまうが、これなどまさに戦争を祝祭として描いたかのように聞こえる。確かに列挙するのも面倒なほど、ロシアの歴史は対外的な戦争の連続であった。そして、亀山の前掲書によると、19もの「軍事的栄光の日」が法的に定められているそうである。
 佐伯 啓思 :京都大学こころの未来研究センター特任教授、京都大学名誉教授
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 6月19日 YAHOO!JAPANニュース FNNプライムオンライン(フジテレビ系)「ロシア軍艦艇が津軽海峡を通過し太平洋へ 駆逐艦戦車揚陸艦の計3隻 自衛隊は警戒監視
 防衛省ロシア海軍の艦艇3隻が、津軽海峡を太平洋に向けて通過したことを確認したと19日、発表した。
 防衛省によると、18日午前7時頃、海上自衛隊が北海道の渡島大島の南西約50kmの海域で、東に向かって進むロシア海軍駆逐艦1隻と、戦車揚陸艦2隻の計3隻を確認。
 その後、3隻は北海道と青森県の間の津軽海峡を通過し、太平洋へ向けて航行した。
 自衛隊は、情報収集と警戒監視を続けている。
 ロシア国防省は18日、日本海や太平洋、オホーツク海で軍事演習を28日まで実施すると発表していて、水上艦や潜水艦など約40隻と航空機20機余りが参加して潜水艦への対応を想定した訓練を実施する他、ミサイルの発射やドローン攻撃の撃退など、実践的な戦闘訓練を行うとしている。
 防衛省は、「当該訓練との関連を含め、今般のロシア海軍の航行目的について確たることは答えられない」としている。
 (※画像は防衛省提供)
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 6月20日 MicrosoftStartニュース アサ芸biz「接近するロシアと北朝鮮に中国が加わる「日本包囲網」最悪シナリオ
 © アサ芸biz
 ロシアのプーチン大統領が6月19日未明、北朝鮮の首都平壌に到着した。プーチン大統領北朝鮮を訪問したのは2000年7月以来の24年ぶりで、金正恩総書記がプーチン大統領の到着を空港で迎え、両者は軍事・安全保障面を中心に関係を深めていくことで一致した。
 両氏は昨年9月にロシア極東アムール州でも会談しており、最近はロシアと北朝鮮が急速に関係を深めている。当然だが、両国が接近を図る背景はそれぞれのメリットがあるからだ。ロシアは2年以上にわたってウクライナ侵攻を継続しているが、兵士や弾薬の数などが決して十分と言えるような状況ではなく、武器や弾薬など軍事面で支援を必要としている。そこで目をつけたのが北朝鮮で、ロシアは北朝鮮に接近することで武器や弾薬を調達し、ウクライナでの戦闘でも北朝鮮製が多く使用されている。ロシアが使用した爆弾などの残骸から、ハングルの文字が記されているものも発見されている。
 一方、軍事支援の見返りに北朝鮮がほしいのが宇宙開発支援だ。ロシアは長年にわたって宇宙開発で世界の先端を走るが、北朝鮮は5月にも失敗に終わったものの偵察衛星の打ち上げ実験を行うなど、宇宙開発に尽力を注いでいる。また、懸念されるのがロシアによる核開発支援だ。ロシアは世界で最も多くの核弾頭を保有しており、核開発を強化したい北朝鮮からすれば、是が非でもロシアからの核開発支援を獲得したいはずだ。
 このように、両者は“支援し合う”ことで利害が一致しており、ロシアと北朝鮮の蜜月関係はいっそう強化されていくだろう。
 そして、今後懸念されるのが、これに中国が接近を試みるシナリオである。ロシアも北朝鮮も中国も、米国主導の国際秩序に対する不満を募らせ、それを打破しようという範囲で3カ国の思惑は一致しており、日本を含む東アジアの安全保障において米国を排除したい。習近平氏は依然、アジアの安全保障はアジア人が担うべきだとの認識を示しており、ロシア北朝鮮の関係強化に中国が加わるとなれば、日本は北方領土のロシア、核・ミサイルの北朝鮮尖閣諸島の中国という3正面の脅威に同時多発的に直面する恐れがある。
 (北島豊)
 関連するビデオ: 「すべての手段で軍事的援助」北朝鮮がロ朝条約の全文公開 (テレ朝news)
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 6月20日 YAHOO!JAPANニュース 八重山日報「【視点】攻撃性増す中国船 漁業者守れるのか
 中国が南シナ海で、領有権を争うフィリピンの船舶に対し攻撃的な行動を強めており、フィリピン側に負傷者が出るなど、緊張が高まっている。石垣市尖閣諸島周辺でも、常駐する海警局の艦船がすべて重武装船に交代し、武力を背景に圧力をかける姿勢が顕著だ。
 実力行使で領土・領海を拡張しようとする中国共産党政権の振る舞いは時代錯誤的であり、紛争の危険性を増幅させるだけだ。中国は直ちに態度を改め、関係各国との平和的な対話に応じるべきである。
 南シナ海で中国は、ほぼ全域の領有権を主張し、軍艦や海警局船を派遣。フィリピン船への放水や体当たりなどの危険行為を繰り返している。フィリピンのテオドロ国防相は「中国の行動が南シナ海の平和の障害になっていることが明白になった」と訴えた。
 中国が今月15日に施行した「海警機構行政執行法手続き規定」は、2021年に施行し、海警局の武器使用を認めた「海警法」を執行するための詳細規定のようだ。中国領海に違法侵入した疑いがある外国人を最長60日拘束できることを盛り込んだ。
 海警局船は新法令に基づき、フィリピン船に臨検を実施したと発表した。フィリピンメディアによると、中国側はフィリピンのゴムボートを一時拿捕し、ボートに穴を開けるなどの行動に出たという。新法令施行を口実に、南シナ海支配に向けた行動をさらにエスカレートさせているとしか思えない。
 尖閣諸島周辺の海警局船が同じタイミングで武装強化したのも、恐らく偶然ではないだろう。
 海警局船は4隻体制で常駐し、領海侵入を常態化させている。日本の海上保安庁によると、これまでは4隻のうち1隻に砲らしきものが搭載されていたが、今月から4隻すべてが砲搭載船に交代した。一方的に緊張を高める中国の行為は南シナ海にとどまらず、尖閣周辺にも及ぼうとしている。
 中国の新法令施行を機に、尖閣諸島周辺を操業する八重山の漁船が悪辣な妨害行為や、直接的な攻撃に遭う恐れはないのか。漁業者の安全に関わる問題だけに、懸念が深まる。
 ただ尖閣周辺の海警局船は南シナ海とは異なり、現時点で日本漁船への体当たりや拿捕までは試みていない。一定程度、行動を自制しているようだ。
 南シナ海との違いは、一つには領海警備に当たる海保が質量ともに優勢で、巡視船が鉄壁の守りを構築しており、海警局船といえども日本の船舶に簡単に手出しできないことが挙げられよう。
 また政治的には日米同盟が存在し、尖閣を侵略すれば米国との対決が予想されることが、中国を踏みとどまらせていると考えられる。
 ただ、中国は年々驚異的な勢いで軍事費を増大させている。海警局が保有する艦船も、数量では既に日本を上回る。尖閣周辺がいつ、南シナ海のような熾烈な争いの海と化すのか、全く楽観できない状況である。
 日本は今後とも中国に平和的な対話を促していかなくてはならない。だが台湾に対しても高圧的な中国共産党政権の体質を見ると、話し合いだけで事足りるとは思えない。沖縄周辺の平和を守るため、抑止力の強化が不可欠である。
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