🎑108)─6─日本アニメは中国・韓国両国のアニメに競り負けて衰退していく。~No.240 

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 日本アニメ・マンガ産業の衰退は、人口激減によるアニメ・オタクやアニメ・ファンの減少である。 
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 exciteニュース 
 中国にもファン多い日本アニメ、「なんと衰退の危機らしい」=中国メディア
 サーチナ2018年3月9日 22:12

  また、日本のアニメ業界はテレビ局の制作費削減などの影響を受け、人件費のかかる動画製作などの作業を中国や韓国に受注しているのが現状であることを紹介。結果、日本のアニメ業界が衰退し始めており、中国や韓国などに「お家芸」を奪われてしまう可能性が浮上していると強調した。
 日本のアニメや漫画をきっかけに日本に興味を抱いたり、日本を好きになったりする中国人は大勢いる。これは非常に喜ばしいことだが、中国でも近年はアニメ産業の発展に力を入れており、質の高い作品を制作できるようになってきているのも事実だ。日本の文化でもあり、ソフトパワーの1つでもあるアニメや漫画を守り、さらに発展させるための努力が求められていると言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)」
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 日本のTVドラマや映画は、世界で韓国や中国のTVドラマや映画ほど人気がない。
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 日本アニメ・マンガ産業は、賃金が安く、奴隷労働を強いられるブラック産業である。
 日本アニメ製作会社は、人件費が高い日本を嫌い、経費削減として製作費を安くする為に中国のアニメ製作会社に外注する。
 企画・原案・ストーリーは日本アニメ会社が行い、作画・製作・完成は中国アニメ会社が行う。
 つまり、見た目はメイド・イン・ジャパンの日本アニメだが、中身は中国アニメである。
 事実、日本アニメ作品のスタッフの中に中国人や韓国人の名前が増え始めている。
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 2021年6月17日 朝日新聞「文化
 世界中でファンを獲得してきた日本のアニメ。国の『クールジャパン』戦略にも関わる存在だが、その地位が中国では揺るぎつつあると、北京大の古市雅子準教授は指摘する。世界最大級の市場を抱える中国で、日本アニメは今どのような立ち位置にあるのか、聞いた。
 今回の論考
 古市雅子『「日本アニメは衰退した」激変する中国人の日本観』 (中央公論6月号)
 日本アニメ 中国で揺らぐ地位
 『日本のアニメは衰退を始めたが・・・』。北京大で指導する学生の言葉を、古市さんは論考冒頭で紹介する。1990年代に放送された『SLAM DUNK』や『美少女戦士セーラームーン』。あるいは『名探偵コナン』、『ドラえもん』といった日本のアニメ作品の数々は、両国の政治的関係の悪化などを経験しながら、なおも熱狂的な人気で迎えられてきた。だが今、『日本のサブカルチャーに対する熱は少しずつ冷めつつある』と、論考は続ける。
 古市さんは3つの理由を挙げる。それは反日機運の高まりによって中国の配信サイトから『日本アニメ』という文言が消え、視聴者が日本の作品に向かう入り口が狭まったこと。また世界各国のコンテンツ産業が中国進出に力を注ぎ、競争が激化したこと。そして中国共産党が掲げた『文化大国』政策のもとで、中国アニメが急成長してきたことだという。
 『日本のアニメを研究し吸収し、それを超える作品をつくりたいというものすごい熱量を感じる』。四半世紀を中国で過ごしてきた古市さんは、そう語る。各地に設置された『動漫(どうまん)基地』などの取り組みが、近年成果を生みつつあるとみる。日本で2019年から劇場公開された『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』や、昨年放送を開始した『魔道祖師』など、独自の世界観を持った中国アニメが日本で人気を博す事例も増えているという。
 そもそも中国での日本アニメの人気は計画的に生み出されたものではなかったと古市さんは話す。
 『中国でテレビ番組の製作能力が未発達だった90年代に、香港経由で安価に入手できたコンテンツが日本のアニメだった。権利関係があいまいで、ビジネスモデルも確立しないまま広まっていった』
 海外でも愛されるアニメを作り続けるためには、国内の環境整備が一層求められる。アニメ産業に詳しい敬和学園大准教授の松本淳さんはそう話す。『「鬼滅の刃」の大ヒットが業績を押し上げたソニーグループのように、自力で多方面に展開する力を持つ大企業と、中小のアニメスタジオとの間で二極化が進んでいる』。大小のスタジオ、出版社も含めた世界でも類を見ない視野の広さがこれまで日本アニメを下支えし、多様な作品が生まれたと説く。『日本のクリエーターたちの待遇は、海外と比して劣る。中小のスタジオを税制面などで長期的に支援する政策を整えていくべきだ』
 『これまで日本のアニメは作り手の情熱に頼ってきた。しかし、それだけでは必ず無理が出る。ヒットした作品に便乗して、「国が後押ししています」となってはならない』
(山本裕理)」
 論壇委員から
 競争激化 産業守るには
 アニメ制作は中国だけでなくNetflix等も注力しており、クリエーターへの報酬は日本より好条件なものが多い。今後はアニメだけでなく、様々なコンテンツが海外から発注され、優秀な日本のクリエーターは海外企業に引き抜かれていく可能性がある。日本のアニメ産業を守るためには、労働条件の改善、海外に対する戦略など、『クールジャパン』の見直しを業界や行政が議論する必要がある。
 このように、世界的に有名な日本アニメの影響力が低下しているという『現実』に、驚く人も多いだろう。一方、メディアでは『日本すごい』論が散見される。日本に誇りを持つことは重要だが、世界からみた日本の『現実』と向き合う必要がある。(学習院大学非常勤務講師・塚越健司)」
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 日本アニメ・マンガ産業は、資金力がない為に失敗作品を出す事は許されない。
 中国アニメ・マンガ産業は、資金力のある為に、数多くの失敗作を出しても一作品でも成功作品があれば許される。
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 人口が激減する人生100年時代では、日本アニメ・マンガ産業は衰退し、最悪消滅する。
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 日本アニメ・マンガ産業衰退の最大の原因は、若者が少なく老人が多い人口激減にある。
 日本アニメ・マンガ文化は、明治からの若者が多く老人が少ない人口爆発で発展した。
 日本の人口は年平均約200万人の子供が生まれて、1868年の明治初期には約3,000万人、昭和20(1945)年には約8,000万人、昭和55(1980)年には約1億2,000万人。 
 年間出生数は、令和元(2019)年に約86万人、令和2(2020)年に約84万人で、十数年後には75万人台に減少する可能性がある。
 昔の8,000万人と将来の8,000万人は、総人口数は同じでも年代層が全然違う。 
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 日本アニメ・マンガ文化とは、未来に夢と希望を無限に高める子供・若年層文化であって、現代のみに限定した夢と希望を抱く大人・老人層文化ではない。
 大人・老人にマンガを読みアニメを見ろと推奨できない以上、日本アニメ・マンガ文化は衰退は避けられない。
 老人が多く若者が少ない人口激減では、衰退する日本アニメ・マンガを救う手段はなく、高学歴な知的インテリによる政府のクールジャパン戦略は失敗する。
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 年金生活の老人で、子供染みたアニメ映画を観に行く人は少ない。
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 優秀な日本人クリエーターは、衰退する日本アニメ・マンガ産業に見切りを付け、その才能を生かす為に日本を捨てて高給料を払ってくれる国に行き仕事をしたほうが良い。
 例えれば、中南米諸国から野球の才能がある若者がアメリカ・大リーグと高額で契約するように、である。
 中国アニメ・マンガ産業は、中国共産党の「文化強国」戦略で、貧困生活を強いられる優秀な日本人クリエーターを好条件で雇用する。
 中国共産党系中国軍系中国資本は、巨額の投資・融資で日本白物家電産業を吸収したように日本アニメ・マンガ産業をも吸収していく。
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 2021年6月2日 YAHOO!JAPANニュース ハフポスト日本版「日本のアニメが「中国で負ける日」が来る。「天才に頼らない」戦略が、圧倒的な差を覆そうとしている
 「スラムダンク」「聖闘士星矢」「ドラえもん」...こうした作品名を見るだけで、子ども時代が思い起こされる人も多いだろう。
 実は、それは海を越えた中国でも同じだ。これらの作品は、日本産であるにも関わらず、中国人にとって「国民的」な存在でもある。
 そんな日本のソフトパワーを象徴するアニメが今、中国で存在感を失いつつある。その原因を調べると、技術を吸収した中国側の台頭、そして「待っていればチャイナマネーが入ってくる」時代の終わりが見えてきた。
 「中国が作れるようになれば...」
 東京都町田市。街道沿いのオフィスビルに、中国発のアニメ制作会社「カラードペンシル」(本社:中国重慶市)が居を構えている。
 日本人と中国人、それにベトナム人などの国際的なメンバーがアニメ制作にあたる。大半は中国の動画プラットフォームに納入するものだ。
 日本のアニメ業界関係者を「これを中国が作ったのか」と驚かせた作品がある。現地で人気のウェブ小説が原作で、ネットゲームの世界を舞台にした「全職高手(マスター・オブ・スキル)」だ。主人公たちが武器や魔法を駆使した戦闘シーンなどの描写が高く評価されている。
 「制作工程や技術は、基本的に全て日本から勉強したものです。2Dアニメは特にそうですね」と瞿史偉(く・しい)代理社長は話す。
 中国の会社は過去にアニメ制作の下請けをした経験によって成長してきた。アニメの質を大きく左右する原画作業も「中国や韓国の単価が安かった時代は下請けに出されることも多かった」と振り返る。
 中国側も技術向上に積極的だ。日本に留学し技術を学んだアニメーターもいるが、「中国の場合は、アニメの専門学校というより美術大学を卒業した人材が多い。もちろん時間はかかりますが、表現力に基礎があるぶん上達が早いのです」という。
 原作の供給も増えた。「カラードペンシル」が提携する閲文集団はウェブ小説プラットフォームなどを運営する。膨大な投稿作品から人気の出たものをアニメ化させ、収益につなげていく。
 閲文集団は中国IT大手・テンセント傘下。同じくテンセントから出資を受ける「カラード」に制作を依頼し、テンセント系の動画プラットフォームに配信する。巨大ITに護られた生態系でコンテンツを育成していく。
 制作側の技量が向上し、中国産の原作も増えた。日本アニメが徐々に淘汰されつつあるのは当然の流れだと瞿さんは言う。
 「なぜ、かつては日本アニメのインパクトが強かったか。中国には(レベルの高い)アニメがゼロだったからです。何もないところに別世界のものが入ってきた。『こんな面白いものがあるのか』と感動を受けたくらいです。スラムダンクドラえもんは私たちにとっても国民的な作品なのです」
 「日本アニメが急に無くなることはありません。ただ中国人消費者にとって、より面白いものを作れるのは中国人クリエイターです。今までは自分たちで作れないから日本のものが入ってきましたが、作れるようになれば中国製が強くなるのです」
 中国産、ついに日本を追い越す
 数字も瞿さんの話を裏付ける。
 日本のアニメは、中国の動画プラットフォームが放映権を購入している。例えるなら、YouTubeニコニコ動画が海外アニメの権利を買い取り、日本語字幕をつけ配信するようなものだ。
 その買い付け数に変化が出ている。知的財産の中国展開などを手がけるIP Forwardによると、2018年には年間192作品が配信されていたのに対し、2019年は178作品。2020年は169作品と減少傾向だ。
 また現地メディアによると、日本のサブカルチャー好きが特に多く集まる「bilibili」でも、日本アニメの視聴数は2019年に中国産に追い抜かれた。
 介護の現場から、アニメの世界へ
 人材面でも課題解決に積極的だ。「カラード」は7人のクリエイターを正社員として雇う。非正規雇用も7人いるが、1年間働いて問題がないと判断されれば社員登用への道が開ける。新卒社員は月給およそ18万円、平均給与は20万円台後半だという。
 平均的なアニメーターの労働実態はどうか。「日本アニメーター・演出協会」の『アニメーター実態調査2019』によれば、アニメーターの平均年収は440.8万円。だが、20~24歳は154.6万円(全産業平均262万円)、25~29歳は245.7万円(同361万円)となっており、いずれも平均を100万円以上下回る。またフリーランスが50.5%と突出し、正社員は14.7%に留まる。
 「カラード」の安定した雇用を支えるのがビジネスモデルの違いだ。「中国はどちらかといえばアメリカ流。ネットフリックスやアマゾンのように、いい作品は予算を出して購入してくれます。受注件数や金額を予測しやすいのです。ここは日本と大きく異なる点だと思います」と瞿さん。
 このシステムで業界に戻った人もいる。動画検査や新人教育などを担当する藤森大志さん(28)はかつて、日本の制作会社で働いていたが「経済的な理由で脱落した」と退職。介護関係の仕事に就いていたが、去年6月に正社員として「カラード」に入社した。「普通に働いて普通にお金がもらえる。業界全体でも片手で数えるくらいです」と話す。
 常に同じメンバーが顔を揃えることで、技術の継承も進む。朱奕ハン(しゅ・やくはん)さん(26)は新卒で入社して3年目。「ほぼ毎日、仲良しの作画さんから書き方や構成を勉強させてもらっています」と声を弾ませる。原画に加え、演出も手がけるようになった。
 「アニメ業界だから特殊、ではない。プロフェッショナルに給料を出して育成し、長く働いて欲しい、というのは普通の態度では」と瞿さんは話す。一方で、中国側からの発注は日本と違って「急に来たのに(作品の)設定ファイルも足りない」など対応力が試されるものもある。「柔軟に対応するには正社員を揃えた方がやりやすいというのも正直なところ」と頭をかく。
 原作の供給増加、アニメ化の技術向上、雇用状況の改善...中国アニメはすでに、無敵を誇った日本アニメのシェアを目に見える形で奪いつつある。両者の差はどのくらい詰まっているのか。瞿さんは「個人的な意見」としたうえでこう話す。
 「日本には『天才』がいます。鉄腕アトムの時代から、最近では『エヴァンゲリオン』の庵野秀明さんまで。そういう存在は中国にはまだいません。トップ層は日本の方が全然強いのです。ただ天才は相応の給料をもらっていても、その下の人たちは(生活も)大変だと思います。天才たちの栄光を頼りにするのは限度があるのではないでしょうか」
 では、中国に天才は生まれるのか。
 「時間はかかりますが、掘り出しますよ。マーケットがそれが要望していますから」
 天才に頼らない時代へ
 中国勢の進撃に危機感を抱く人がいる。中国の知的財産法などが専門の弁護士・分部悠介(わけべ・ゆうすけ)さんだ。中国の海賊版対策に第一線で関わってきた経験を持ち、日本アニメの中国進出にも携わる。
 「ここ5年ほどで、中国アニメ産業が底上げされていると感じます。日本アニメ産業はもう少しこの市場を真剣に見ておくべきでした」と分部さん。
 これまでは、競合となる中国勢が育っていなかったため「作っていれば中国で売れ、口を開けていればチャイナマネーが入る時代」だったという。しかし認識を変えるべきフェーズにあると訴える。
 こうした議論でよく出るのが「中国人は日本のアニメを見なくて結構」といった声だ。
 分部さんは「それも一理あります。中国に進出する・しないは企業の戦略次第です」と前置きしたうえで、「日本の市場はシュリンク地盤沈下)していきます。すぐ隣にエンタメを求める魅力的な市場があれば、重視するのも戦略です。また、日本文化の象徴の一つとして外交的な側面もあると思います」と話す。
 中国のアニメ市場は2020年末時点で3.3兆円規模と推測される。統計主体が違うため単純な比較はできないが、日本動画協会が発表した日本の市場規模は約2兆5000億円(2019年)だ。
 中国では2021年4月、劇場版「名探偵コナン」が日本から1日遅れで公開され、話題を呼んだ。2016年には新海誠監督の「君の名は。」が大ヒットするなど、明るい話題もある。
 「稀に天才が生まれ、その作品は国境を超えます。それが中国でも享受されたということです」と分部さんは話す。一方で「天才はいつ出てくるか分かりません。日本のアニメを中国で継続的にヒットさせる仕組みづくりが必要です」。
 分部さんの提言はシンプルだ。
 「中国市場を分析し、考え、動くことです。流行っている作品を見て、裏で動いているプレイヤーや構造を知る。新市場に踏み込んでいく上では普通の経営戦略を、産業全体で考えるべきではないでしょうか」
 取材後記
 2011年、中国のテレビで流れたアニメに大笑いしたことがある。コメディだったからではない。あまりにひどい出来だったからだ。「デジモンアドベンチャー」の模倣としか思えないデザイン、足を一歩あげるごとに動く床にでも乗っているかのように移動するキャラ...
 それが10年後、こんな記事を書くとは思ってもいなかった。
 アニメの中国進出には障壁も増えた。中国政府は日本を含む海外産アニメの放映を制限することで、国産アニメを保護している。さらに2021年4月から、ネット配信される海外産アニメへの検閲も強化されたとみられる。中国の動画プラットフォームからすれば、せっかく日本から作品を買い取っても、検閲終了までに時間がかかるか、最悪検閲を通過しない可能性もある。買い控えが起きるのは当然だ。
 「天才の作品は国境を越える」分部さんの言葉が重い。中国には表現の自由がない。思いもつかないような発想という日本のアドバンテージが消えることはない。「天才」たちに続く新しい芽を育てつつも、片方で依存しすぎない戦略を立てることが求められる。こちらは今後の取材の課題としたい。
 中国も、アリババが突如当局の締め付けに遭うなど、世界的な巨大ITといえども経営環境をめぐる不安定性は高い。テンセントの生態系に暮らす今回のケースも、必ずしも安泰とは言い切れないはずだ。
 最後に、日本の強みを活かすべきだというカラードペンシル・瞿さんの提言を紹介したい。中国発の会社の経営層でありながら、日本アニメへの思い入れを随所に滲ませる瞿さんも、先行きを案じる一人だ。
 「中国は他の人と違う方向を目指す人にはあまり優しくはありません。比べて、寛大でなんでもありなのが日本だと思います。『こういう世界があるんだ』と見せられるのが日本の強みです。それを発揮するには若い世代が必要。そのためにはきちんとお金を出さないと。根性や愛情で頑張ろう、には限度があります。業界全体で1つのチームとなって欲しいです」 【高橋史弥/ハフポスト日本版】」
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 2018年3月6日 産経新聞「日本のアニメ産業ブラック化で衰退の危機! このままでは中韓に…
 【経済インサイド】日本のアニメ産業ブラック化で衰退の危機! このままでは中韓に…
 経済産業省がアニメ産業の生産性革命に乗り出した。海外に比べ、デジタル化に遅れた日本の制作工程をIT化するため、描画ソフトの共通規格を設ける。非効率的なアニメ制作の現場はブラック化しており、アニメーターの待遇改善が大きな課題となっているからだ。動画作成に大量の人手がかかる労働集約的な産業構造を変化させ、アニメーターの待遇を改善できなければ、日本のアニメ業界は衰退し、作画技術を伸ばす中国や韓国などにお家芸のお株を奪われかねない。
 2月20日、経産省の地下2階の講堂に約100人のアニメ業界の関係者が集まり、「アニメのデジタル制作導入ガイド報告会」が開かれた。大手制作会社のIT化の取り組み事例などが報告され、アニメーターの間で主流となっている5つの制作ソフトのデータ規格を統一することを確認。2月末に、共通規格の仕様を定めた最終報告書をまとめ、経産省に提出する予定だ。
 こうした細々した指示による制作工程は指示書を添付したカット袋という紙袋を使って管理されている。監督から指示を受けた原画担当者が印刷した原画を袋に入れ、動画担当者に渡す。動画担当者は監督の指示をもとに動画を作成し、実物を袋に入れて監督に差し戻すという具合だ。「制作会社がアニメーターを直接訪問して動画を回収している」というアナログ手法が残っている。作画ソフトごとに異なっていたデータ規格を統一することで、パソコン上でやりとりできるようにし、生産性の効率化につなげる。
 日本のアニメは「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」をはじめとしたスタジオジブリの作品のほか、マンガを原作にしたものなど、海外での人気が根強い。各国で開催されるイベントには数十万人が訪れており、平成28年に公開されたアニメ映画「君の名は」の世界興行収入が3億5500万ドル(約380億円)に達するなど、ビジネスチャンスが広がっている。
 日本動画協会によると、消費額を推定した「アニメ産業」市場は28年に2兆円の大台を突破。一方、全国に約600社あるアニメ制作会社の売上合計を推計した「アニメ業界」の市場規模は約2300億円にとどまる。経産省は「アニメは芸術品と同じで、人気作品にしか値段がつかず、無名のアニメーターにお金が回らないのが一因」と指摘する。「品質を重視する職人かたぎのアニメ業界とは対極的かもしれないが、効率化を支援し、少しでももうける産業にしていきたい」という。
 日本アニメは独自に進化した2次元の表現方法に強みを持つ。動画を細かくつなげば滑らかな動きになり、省略すれば、一瞬で大きく動いたようにみえて、スピード感が強調される。こうしたノウハウは職人の世界の中でアナログ手法で積み上げられ、守られてきた。一方、欧米のアニメで主流になっている3D(3次元)CG(コンピューターグラフィックス)のプログラマーがゲーム業界などからも引き合いがあることで、好待遇で迎えられるのに対し、日本のアニメーターは閉じられた業界で疲弊している。
 日本のアニメ業界はテレビ局の制作費削減などのあおりを受けて、さらに苦境に立たされている。人手がかかる動画作成を中国や韓国に外注することでアニメ制作を続けている。
 この結果、動画作成に携わった中国、韓国のアニメーターはめきめきと技術を向上させている。アニメの制作現場を見直し、生産効率とアニメーターの待遇改善が急務だ。(経済本部 高木克聡)」
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 中国市場で、中国人作家のアニメ・マンガが日本人作家のアニメ・マンガを駆逐していく。
 中国資本は、日本のアニメ・マンガ産業に対して大金を投じ、若き有能な日本人クリエーターに対してリクルートヘッドハンティングといった「千人計画」を発動し、日本のアニメ・マンガ産業を空洞化し、中国製アニメ・マンガ作品を日本に輸出し始める。
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 日本のアニメ・マンガ産業は奴隷労働のブラック産業で、長期的に見て若き才能が出なくなり、作品は売れなくなり、そして活力をなくして衰退していく。
・・・
 中国文化は、孫悟空の「西遊記」、梁山泊の「水滸伝」、「三国志演義」など数多くの世界文学作品を生み出している。
 日本のアニメ・マンガは、中国文化作品の影響を強く受けている。
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 日本の衰退は、モノ作り・白物家電の次はアニメ・マンガ文化である。
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 中国や韓国で、日本アニメ・マンガブームが起きたのは、内容が面白かったからではなく、安価で購入できたからである。
 それは、日本のテレビ黎明期にアメリカTVドラマが数多く放送されていたのに似ている。
 日本人は、その事が理解できず、有頂天になり、馬鹿になり、うかれてしまった。
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 将来、日本は中国や韓国から安価で良質なクオリティーが高いアニメ・マンガを輸入する事になる。
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 歴史的事実として、日本文化と中華文化(中国文化・朝鮮文化)は違うモノである。
 日本文化は、中華文化(中国文化・朝鮮文化)・西洋文化などを積極的に取り入れて新しい文化を生み出した。
 中華文化(中国文化・朝鮮文化)は儒教価値観に支配され、日本文化や西洋文化に影響されても、中華思想で下等で下劣の異物として排除し独自の文化を作り唯一絶対文化としたが、その多くはパクリ・盗作・海賊版であった。
 それは、韓国でも同じである。
 現代の日本人は、国内外に対する歴史力・文化力・伝統力・宗教力が乏しい為にその事が理解できない。
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 日本国内には、日本の国益や日本人の利益よりも、中国・中国共産党、韓国・北朝鮮の利益の為に活動する日本人が少なからず存在する。
 東アジアに於ける秩序=儒教華夷秩序では、上位者・絶対支配者は中国で、中位者は朝鮮で、下位者・絶対被支配者は日本であった。
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 日本政府が大金を投じて行う「クールジャパン」が失敗するのは、当然の事である。
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 戦前の漫画がつまらなくなったのは、御用作家として、政府に迎合して時流・時勢に合わせ、軍部に媚びを売り戦争を美化したからである。
 それは、戦前の日本画も同様である。
 御用作家となった理由は、生活を維持する為に体制の弾圧を怖れたからである。
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 日本の文化・芸能・芸術には、越えてはならない不文律がある。
 それは、天皇・皇室である。
 何故なら、天皇・皇室が民族における全ての文化・芸能・芸術の絶対的唯一の保護者であるからである。
 それは、御上ではないし権威でもなく、強いて言えば生きる為、存在する為の空気、舞台でもあり、画紙などの素材である。
 それが、皇室の文化である。
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 アニメ・マンガを読んだ事がない愛した事がない、受験勉強の高学歴な知的インテリや進歩的インテリでは理解できずアニメ・マンガ文化を衰退させる。
 日本のアニメ・マンガ文化をダメにするのは、熱烈な日本人愛好家(オタク)である。
 日本のアニメ・マンガ文化とは、子供心、子供の好奇心、子供の興味、子供の遊びで、常識を持った頑固な大人は場違いの部外者である。
 現代教育は、大人中心の世界常識を教える事を最優先として、子供心、子供の好奇心、子供の興味、子供の遊びを潰している。
 民族的な子供心、子供の好奇心、子供の興味、子供の遊びは、日本国語で自然と生まれて来るのであって、英語などの語学教育では不可能である。
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 世界では、日本の映画・TVドラマ・音楽より韓国の映画・TVドラマ・音楽が売れている。
 日本の映画・TVドラマ・音楽が世界で好まれ、海外の才能豊かな芸術家に影響を与えたのは昔の日本であって現代の日本ではない。
 同様に、日本文学作品も世界で読まれるのは古典文学作品であって現代文学作品ではない。
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 日本のアニメ・マンガは、何時は売れなくなる。
 現代の日本人は、日本画や浮世絵を買わず、大金を出して西洋画を買って人に見せびらかして自慢する。
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 江戸時代の文化・芸能・芸術は、中華や西洋などの世界的な文化・芸能・芸術とは違っていた。
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 日本の文化・芸能・芸術は、市井にあって反権力・反権威・反体制・反御上として強い者に迎合せず反発し粋(いき)がり突っ張り弾圧されてこそ怪しげな魅力を発したが、御上である幕府や大名などの庇護を受けお抱え御用師として名誉と地位を得て安定・安心すると魅力がなくつまらなくなった。
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 日本の文化・芸能・芸術が粋・美と野暮・醜を兼ね備えた高度な境地まで極められたのは、中途半端・あやふや・手抜き加減・小手先を認めず排除する厳しい審美眼で吟味して金を出した身分低く貧しい庶民(百姓や町人)であった。
 日本の文化・芸能・芸術の面白さとは、支配者・権力者・強者・勝利者に対する遠回しな批判・風刺・嘲笑の「落書・落首」、つまり判官贔屓と勧善懲悪である。
 日本の文化・芸能・芸術の極致は、色も形もない余白・空白・曖昧さ・好い加減をどう活かし、何もない所で時空を越えた無限を邪魔にならないよう煩わしさを出さずにさりげなく現すかである。
 日本伝統では、白は黒でもあり、その間に濃淡様々な無限色の灰色が存在する。
 そして、完成型はない。
 身分低く貧しい庶民(百姓や町人)は、完成されたモノに興味がなく、不完全なモノが好きであった。
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 日本発祥のアニメ・マンガ文化における賞味期限は後僅かで切れ、中国など各国に独自のアニメ・マンガ文化が生まれる。
 音楽劇は古代ギリシャ・ローマから始まりイタリアで歌劇・オペラとして誕生しドイツで発展し完成したが、世界的な指揮者や有名楽団が数多く演奏するのはドイツ・オペラでで、紳士淑女の観客が好むのはドイツ・オペラであってイタリア・オペラではない。
 若者は、音楽激・歌劇と言ってもクラシック・オペラよりショー・ビジネスとしてのミュージカルを好む。
 日本のアニメ・マンガ文化も何れは魅力を失い、古代ギリシャ・ローマの音楽劇と同様に古典として地球の最果てのローカル文化として生き残る事になる。
 文化とは、そういうモノである。
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