🌏35)36)─1─戊申詔書。1908年~No.103No.104No.105No.106No.107No108 @ 

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 戊申詔書(明治四十一年十月十三日){文部科学省
 朕惟フニ方今人文日ニ就リ月ニ將ミ東西相倚リ彼此相済シ以テ其ノ福利ヲ共ニス朕ハ爰ニ益々國交ヲ修メ友義ヲ惇シ列國ト與ニ永ク其ノ慶ニ頼ラムコトヲ期ス顧ミルニ日進ノ大勢ニ伴ヒ文明ノ惠澤ヲ共ニセムトスル固ヨリ内國運ノ發展ニ須ツ戦後日尚浅ク庶政益々更張ヲ要ス宜ク上下心ヲ一ニシ忠實業ニ服シ勤儉産ヲ治メ惟レ信惟レ義醇厚俗ヲ成シ華ヲ去り實ニ就キ荒怠相誡メ自彊息マサルヘシ
 抑々我力神紳聖ナル祖宗ノ遣訓ト我力光輝アル國史ノ成跡トハ炳トシテ日星ノ如シ寔ニ克ク恪守シ淬礦ノ誠ヲ諭サハ國運發展ノ本近ク斯ニ在リ朕ハ方今ノ世局ニ處シ我力忠良ナル臣民ノ協翼ニ倚藉シテ維新ノ皇猷ヲ恢弘シ祖宗ノ威徳ヲ對揚セムコトヲ庶幾フ爾臣民其レ克ク朕力旨ヲ體セヨ
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 2002年12月臨時増刊号 正論 「明治天皇生誕百五十年記念 明治天皇とその時代」 戊申詔勅明治41年10月13日)
 「朕惟(ちんおも)フニ、方今(はうこん)人文(じんぶん)日ニ就(な)リ、月ニ将(すすみ)ミ、東西相倚(あひよ)リ、彼此(ひし)相済(あひさい)シ、以テ其ノ福利ヲ共(とも)ニス。朕(ちん)ハ爰(ここ)ニ益々(ますます)国交ヲ修メ、友義(いうぎ)ヲ惇(あつく)シ、列国ト与(とも)ニ永ク其ノ慶(けい)ニ頼ラムコトヲ期(き)ス。顧ミルニ、日進ノ大勢ニ伴ヒ、文明ノ恵沢(けいたく)ヲ共ニセムトスル、固(もと)ヨリ内、国運ノ発展ニ須(ま)ツ。戦後日尚(な)ホ浅ク、庶政(しょせい)益々更張(かうちゃう)ヲ要ス。宜(よろ)シク上下、心ヲ一(いつ)ニシ、忠実、業(げふ)ニ服シ、勤倹(きんけん)、産(さん)ヲ治メ、惟(こ)レ信、惟レ義、醇厚(じゅんこう)、俗ヲ成シ、華(くゎ)ヲ去リ、実(じつ)ニ就キ、荒怠(くゎうたい)相誡(あひいまし)メ、自彊(じきゃう)息(や)マザルベシ。
 抑(そもそも)我ガ神聖ナル祖宗(そそう)ノ遺訓(ゐくん)ト、我ガ光輝アル国史ノ成跡(せいせき)トハ、炳(へい)トシテ日星(にっせい)ノ如シ。寔(まこと)ニ克(よ)ク恪守(かくしゅ)シ、淬礪(さいれい)ノ誠ヲ輸(いた)サバ、国運発展ノ本近ク斯(ここ)ニ在リ。朕ハ方今(はうこん)ノ世局(せいきょく)ニ処(しょ)シ、我が忠良(ちゅうりゃう)ナル臣民(しんみん)ノ協翼(けふよく)ニ倚藉(いしゃ)シテ、維新ノ皇猷(くゎういう)ヲ恢弘(くゎいこう)シ祖宗ノ威徳ヲ対揚(たいやう)セムコトヲ庶幾(こひねが)フ。爾(なんぢ)臣民其レ克(よ)ク朕が旨(むね)ヲ体(たい)セヨ」
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 『現今、人類文化は日進月歩、東洋と西洋とは互いに信頼強力の関係にあって文明の福利を共有している。私はこの時に当たって、益々外国との国交を親密にし、友交の情を深め、列国と手をたずさえて、共に喜びに浸りたいと願っているところである。これは一般の論であるが、己の身にふりかえってみれば、日進月歩の世界情勢に伴って文明の恵みを共有しようとする場合、もとより、自分の国を自らの努力で発展させる事が前提であって
であって、この事あって初めてそれを期待する事ができるのである。日露戦争は終わったがまだ戦後間もない事であり、万般の政治は益々引き締め直す必要がある。したがって、上下一心、忠実に仕事に就き、勤倹を旨として家計を運営し、どこまでも信義を重んじ、人情に厚いのが国民全般の気風となるように、軽薄を退けて質実を重んじ、荒んだ生活や怠けた暮らしに落ち込まないように、互いに戒め合って、弛みなく努力を続けてゆくべきである。
 思うてもみよ。我が神聖なる皇祖皇宗の遺訓と、我が光輝ある歴史の実績とは、あたかも日や星の光の如くきらきらとして明かである事を。これを仰いで真に強固に祖先の教えを慎み守り、真心を込めて自らを打ち鍛え研ぎ澄ましてゆくならば、国運の発展は眼前にある、私は、現今の世の成り行きに対処し、忠良なる臣民の協力を頼みとして、維新の大業を拡張し、先祖の威徳を受けて更にそれを一層高める事ができるようにと、心から希っているのである。皆の者よ。私の願いを噛み締めて自分のものとしてくれるように。』


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