💍21)─2─《男性皇族はわずか5人》皇室が直面している“断絶リスク”…「男系男子のみ」はもう限界。〜No.92 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 2022年1月13日06:10 MicrosoftNews 文春オンライン「《男性皇族はわずか5人》皇室が直面している“断絶リスク”…「男系男子のみ」はもう限界なのか?
本郷 恵子
 「ご結婚はまだ?」「お子さんは?」――ひと昔前は、20~30代の男女に向けて、ほとんどあいさつ代わりに、このような言葉がかけられていた。結婚・出産をクリアしても安心できない。「一人っ子はかわいそうだから」「次は男の子をお願いね」――とかく世間は口うるさく際限がない。さすがに近年では、個人のデリケートな領域を侵犯する発言として、控えるのが常識になっている。
 ところが皇室に関しては、この原則が通用しない。皇族数が十分で後継男子が複数確保されていれば、わざわざ話題にはのぼらないが、現在の状況はそれにはほど遠い。天皇上皇も含めた皇室の男性メンバーはわずか5人、天皇の次世代にあたる男子は悠仁親王お一人だけだ。
 令和3年3月に設置された、いわゆる「安定的な皇位継承についての有識者会議」では、まだ中学生の悠仁親王の結婚問題、男子後継者を得ることができるのかなどについて、有識者や専門家がさまざまに言い立て、その内容が資料や議事録として全国民に公開されたのである。
 © 文春オンライン 天皇皇后両陛下と愛子さま ©時事通信社
皇室が直面している危機
 このようなことがおこるのも、「皇位は、世襲のものであつて」(日本国憲法)、「皇統に属する男系の男子が、これを継承する」(皇室典範)と定められ、天皇位がはるか昔より血統によって受け継がれているからである。
 不妊治療もなく、妊娠・出産のリスクが高い時代に世襲を全うするためには、側室・養子・政略結婚等の方策が講じられてきた。だが側室は今日の日本では、もはや禁忌に近く、養子は皇室典範で否定されており(政治利用や混乱を防ぐため)、一途な恋愛を貫く近年の皇室のご様子では、政略結婚は論外と思える。
 有識者会議で意見を聴取された専門家の一人は、「近代医学の粋を尽くして男子出生を」と述べたが、人体実験めいたイメージまでちらつくようでは、皇室に嫁すことの抵抗感は増すばかりだろう。
 厳密な世襲人智を超えたものだ。断絶のリスクをゼロにすることはできない。今日の皇室の危機は、天皇制について議論を尽くすために、天から与えられた機会かもしれない。
 天皇家は千数百年にわたって連綿と続いてきた。平成から令和へのお代替わりにあたって、過去の無数の先例が参照されたことからもわかる通り、儀礼・行事の体系をはじめとする天皇をめぐる営為は、時空を超えて踏襲され、実践されるものだ。天皇が、わが国の文化的一貫性を体現していることは間違いない。
 一方で、鎌倉幕府の成立以来、天皇を頂点とする公家政権は、権力という点では武家政権に完全に凌駕されていた。天皇はなぜ滅びなかったのか、天皇の力の本質は何なのか、歴史学はそれらの問いに対する明確な答えを見出していない。天皇天皇制は、明確な検証を経ないまま、今日まで続いてきたといえるだろう。
 今日の日本で、完全なる世襲が行われるのは天皇のみである。生まれた瞬間から天皇になることを運命づけられ、全身全霊でその運命を全うしようと努めてきた事実こそが、無二の存在感を生み出している。天皇の役割の本質は、天皇としての生き方を示すところにあるのかもしれない。本人の希望でも、資質でも、技能でもなく、ただ血統のみによって、このような使命を負わされることの重さは想像を超えている。
 男性を増やすか、女性の流出を止めるか
 現在の皇室が抱えている問題は、天皇の次の世代に男性皇族が一人しかいないこと、女性皇族の結婚により皇族の絶対数が減少の一途をたどることの二点である。解決策としては、男性を増やすか、女性の流出を止めるかしかない。
 前者なら旧皇族に連なる男子を皇室に迎え、後者は女性宮家の設置に向かうことになる。男系男子に固執する論者は前者を推すわけだが、70年以上前に皇室を離れた家柄で、国民に全く馴染みのない男子に皇位継承資格を持たせることにどれほどの説得力があるだろうか。
 後者については、当該の女性皇族に皇位継承資格を与え、その夫や子供を皇族とすれば、あらたな皇族と皇位継承資格者両方を確保することができる。もちろん、この方法は女性天皇女系天皇(母方のみが皇統に属する天皇)の出現につながるので、男系男子論者や伝統主義者には評判が悪い。女性天皇はともかく、女系天皇は確かに歴史上に前例がない。
 私たちは何を守りたいのか
 だが社会の趨勢に鑑みれば、晩婚化・少子化の進行は止まらず、皇室も例外ではなかろう。一組の夫婦が5人も6人も子を持つことは望めない。そのような時代に男系男子のみの世襲を唱えていては、どこかで行き詰る可能性が大きい。皇位の行方が不透明となり、個々の皇室メンバーの資質や行状があげつらわれ、興味本位に語られる事態は避けねばなるまい。天皇への信頼が損なわれ、そもそもの前提である世襲が成り立たなくなってしまうからだ。
 天皇は「伝統」という言葉とともに語られてきた。だが伝統を守るだけでは、天皇制はとっくに消滅していただろう。伝統は踏まえておくもので(ただし決して忘れないのが天皇制の凄いところなのだ)、あとは時局に応じて変えていけばよろしい。
 危機を乗り切るための最善の道は、世襲の方法を可能な限りシンプルにすること、男女の別なく直系・長子を優先として、誕生と同時に継承順位が決まるようにすることに尽きるのではないだろうか。私たちは、伝統を守りたいのか、それとも天皇制を守りたいのか。もちろんどちらも守る必要がないという選択肢もありうる。「男系男子」から踏み出し、前例のない女系天皇の可能性を容認するなら、それは天皇について国民が下す、初めての歴史的決断になるだろう。
 もちろん上記の体制を実現するためには、運用上の細かい検討が必要となるだろう。だが、今後永続的に安定をもたらす道筋を定められるか否かは、私たちの決断にかかっている。
◆このコラムは、政治、経済からスポーツや芸能まで、世の中の事象を幅広く網羅した 『文藝春秋オピニオン 2022年の論点100』 に掲載されています。
 (本郷 恵子/ノンフィクション出版)」
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 現代日本における政治家・官僚・学者・教育者には、新井白石に匹敵する見識と博識を持った日本人はいない。
 つまり、現代の日本人は民族的な歴史力・文化力・伝統力・宗教力がなく、ローカルな日本民族の歴史や民族神話・崇拝宗教が嫌いであり、そもそも理解不能である。
 それは、グローバル志向の高学歴な知的エリートや進歩的インテリに顕著である。
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 現代の日本人は、昔の日本人・日本民族とは別人のような日本人である。
 戦後民主主義教育を受けた高学歴な知的エリートや進歩的インテリ、特にマルクス主義者・共産主義者といわれる日本人の多くは民族的な歴史力・文化力・伝統力・宗教力が乏しいかない為に、日本民族の歴史・宗教・文化が嫌いである。
 現代の国際常識、世界正義は、男女平等、女性権利の向上、フェミニズムジェンダーで、正統性男系父系天皇制度は悪とされている。
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 現代の日本人は、昔の日本人・日本民族とは別人のような日本人である。
 戦後民主主義教育を受けた高学歴な知的エリートや進歩的インテリ、特にマルクス主義者・共産主義者といわれる日本人の多くは民族的な歴史力・文化力・伝統力・宗教力が乏しいかない為に、日本民族の歴史・宗教・文化が嫌いである。
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 昭和天皇「本土決戦を行えば、日本民族は滅びてしまう。そうなれば、どうしてこの日本という国を子孫に伝えることができようか。自分の任務は祖先から受け継いだ日本を子孫に伝えることである。今日となっては、一人でも多くの日本人に生き残ってもらいたい、その人たちが将来ふたたび立ち上がってもらう以外に、この日本を子孫に伝える方法はない。そのためなら、自分はどうなっても構わない」(1945年8月10日聖断)
 天皇にとって民(日本民族)は「大御宝(おおみたから)」である。
 仁徳天皇「私はすっかり富んだ。民が 貧しければ私も貧しい。民が豊なら私も豊ななのだ」(かまどの逸話)
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 天皇・皇族・皇室を戦争をして命を捨てても護ろうとした勤皇派・尊皇派・天皇主義者とは、日本民族であり、身分・地位・家柄・階級・階層が低い、下級武士、身分低く貧しい庶民(百姓や町人)、差別された賤民(非人・穢多)、部落民(山の民{マタギ}・川の民・海の民)、異形の民(障害者、その他)、異能の民(修験者、山法師、祈祷師、巫女、その他)、芸能の民(歌舞伎役者、旅芸人、瞽女、相撲取り、その他)、その他である。
 日本民族には、天皇への忠誠心を持つた帰化人は含まれるが、天皇への忠誠心を拒否する渡来人は含まれない。
 身分・地位・家柄の高い上級武士・中流武士や豪商・豪農などの富裕層・上流階級には、勤皇派・尊皇派・天皇主義者は極めて少ない。
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 日本列島には、自然を基にした日本神話・民族中心神話・高天原神話・天孫降臨神話・天皇神話が滲み込み、その上に石器時代縄文時代弥生時代古墳時代日本民族が住んできた。
 日本民族は、ヤポネシア人、石器人・日本土人縄文人弥生人(渡来人)、古墳人(帰化人)が乱婚して混血して生まれた雑種である。
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 正統男系父系天皇制度は、数千年前の弥生時代古墳時代に、ナラの有力豪族達が集まって弥生の大乱を鎮め平和と安定、幸せと豊かさの為に話し合って作り上げた制度であった。
 日本は正統男系父系天皇制度のお陰で陰惨な虐殺に次ぐ虐殺という、中国や朝鮮の様な思想地獄、西洋や大陸の様な宗教地獄、ソ連中国共産党共産主義諸国の様なイデオロギー地獄は起きなかった。
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 1847(弘化4)年 マルクスエンゲルスは、プロレタリア革命を広める為に共産主義者同盟の綱領を起草して、共産党宣言を行った。
 マルクス主義社会主義共産主義は歴史の浅い、反宗教無神論の新しいイデオロギーである。
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 リベラル派・革新派そして一部の保守派やメディア関係者は、女性天皇女系天皇即位に賛成し、天皇制度を正当女系母系天皇制度への変更を求めている。
 自民党内でも、正当女系母系天皇制度においても女性天皇女系天皇即位に賛成する政治家が多数派である。
 日本国内において、正統男系父系天皇男制度を護って女性天皇女系天皇即位に反対する日本人は少数派である。
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 現代の日本人は、昔の日本人・日本民族とは別人のような日本人である。
 戦後民主主義教育を受けた高学歴な知的インテリや進歩的インテリ、特にマルクス主義者・共産主義者といわれる日本人の多くは民族的な歴史力・文化力・伝統力・宗教力が乏しいかない為に、日本民族の歴史・宗教・文化が嫌いである。
 現代の国際常識、世界正義は、男女平等、女性権利の向上、フェミニズムジェンダーで、正統性男系父系天皇制度は悪とされている。
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 昭和7(1932)年 ソ連コミンテルンは、社会ファシズム論から日本共産党に対し32年テーゼ「日本に於ける情勢と日本共産党の任務に関するテーゼ」を送った。
 「帝国主義戦争の内乱への転嫁を目標とする日本共産党」に、暴力革命勝利の為の「統一戦線戦術」を命じた。
 日本人共産主義者は、人民の正義の為に昭和天皇や皇族を殺すべく活動を本格化させた。
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 三十二年テーゼ
 1932年5月コミンテルン執行委員会西ヨーロッパ・ビューローによって決定された「日本における情勢と日本共産党の任務に関する方針書」のこと。日本の支配体制を絶対主義的天皇制とみなし,きたるべき日本革命は天皇制を打倒し,地主制を廃止するブルジョア民主主義革命であり,社会主義革命はその次の段階とする二段階革命論の立場を明確にした。日本では河上肇翻訳で同年7月 10日『赤旗』特別号に掲載され公にされた。同種のものには 27年,31年のものがある。これらのテーゼは当時の日本の経済理論,社会主義運動理論に大きな影響を与え,活発な論争を引起した。
 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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 日本の歴史には3種類あって、1,日本民族の民話・伝承・寓話・宗教によるローカルな神話物語、2,アフリカを源流とする科学的根拠のグローバル人類史、3,記録が残る正史による人物英雄伝説である。
 ローカルな神話物語とは、古事記日本書紀を正統根拠とする日本神話・民族中心神話・高天原神話・天孫降臨神話、つまり女性神天照大神最高神とする天皇神話である。
 それが、皇国史観であった。
 グローバルな人類史には、科学的経験的正当性はあっても宗教的合理的正統性はない。
 神話物語・人類史・英雄伝説の3つを持つのは、民族としては日本民族琉球民族アイヌ民族だけで、国家としては日本国だけで、その歴史に正当性を裏書きしているのが正統な天皇の神格である。
 その意味で、日本は特殊で特別であるが、日本国と日本人が優れているとは無関係である。
 天皇は日本を統一して日本建国宣言の詔を発していない為に、日本には建国年と建国記念日は存在しない。
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 天皇の存在意義とは、国内においては国家と国民統合の象徴であり、国外においては日本国と日本民族の信用の源泉である。
 日本円貨の信用も、日本の国家、政府、日銀、国民ではなく天皇である。
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 日本国憲法が、日本国と日本国民の国際的信用を保証してはいない。
 そもそも、日本国憲法を保証しているのは天皇である以上、正統な天皇の承認なくし日本国憲法の正当性はない。
 日本において、数万年の石器時代縄文時代及び数千年前の弥生時代古墳時代から受け継いできた歴史・伝統・文化・宗教における天皇の正統性は、1946年成立のキリスト教マルクス主義共産主義によって書かれた日本国憲法の正当性の上位にある。
 戦後民主主義教育を受けた日本国民や外国人日本国籍保有者が、日本国憲法における国民主権で自分達が日本国の国際的信用を責任を持って保証すると宣言した所で認められない。
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 天皇の正統性とは、最高神の女性神を神聖不可侵にして絶対不変の根拠とする、民族宗教、神話物語、血筋・血統の家世襲万世一系の男系父系天皇制度である。 
 天皇の正当性とは、イデオロギーで作成された憲法・法律を根拠とする、非民族神話、非崇拝宗教、非血筋・非血統の非家世襲万世一系を排除した女系母系天皇制度である。
 現代日本の国民世論の90%以上が、正統性の男系父系天皇制から正当性の女系母系天皇制度への制度変更を要求している。
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 日本民族が崇拝してきた八百万の神々が正統な神である事を保証しているのは、最高神・女性神の血筋・血統の家世襲万世一系の男系父系天天皇の神性である。
 つまり、民族宗教、神話物語でる天皇神話である。
 近代の憲法や法律の宗教法人法が認定する神仏には、合憲・合法に基づいた正当性がっても、神性・神聖の正統性はない、つまり金儲けの為に作られたウソの神仏である。
 当然、非民族神話、非崇拝宗教、非血筋・非血統の非家世襲万世一系を排除した女系母系天皇には神仏を認め保証する神力はない。
 日本の八百万の神々は天皇家の祖先神である伊邪那岐命イザナギノミコト)と伊邪那岐命イザナミノミコト)から生まれた、それが天皇神話である。
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 日本の天皇制度は、閉じた王家として、即位する正統必須条件は、日本民族であり、民族宗教、神話物語で語られる最高神・女性神からの血筋を神聖不可侵の絶対根拠とする血筋・血統の家世襲万世一系の男系父系天皇家・皇室の家族・一族のみである。
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 日本は建国物語として、世界のいずれの国とも違い、特殊・特別で、神の宗教的民族神話と人の科学的民族伝説の二つを持っている。
 神の宗教的民族神話とは、古事記日本書紀を正統根拠とする天皇神話、つまり天皇の祖先である女性神最高神として崇める高天原神話・天孫降臨神話・諸神話である。
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 日本民族は、数万年前の石器時代縄文時代から日本列島に住んでいた。
 天皇家・皇室は、数千年前の弥生時代古墳時代に、内戦や争いを避け平和と安定を取り戻す為にムラ論理で、古代の有力豪族達による長老者会議において衆議の結果として「天皇下駄論」・「天皇人身御供説」・「天皇生け贄説」で作られた、責任を押し付けて逃げるという無責任な生存論理である。
 その神聖不可侵の裁可者・天皇という地位を護る為に考え出されたのが、「政治的無答責の君主」、つまり政治権力も宗教権威も持たない天皇の権威つまり「天皇の御威光」である。
 祖先と国と民族に対して重い責任を負うのは、益荒男・日本男児の責務であって、手弱女・大和撫子ではなかった。
 故に、日本天皇は、最高神の女性神による民族神話、神話宗教、血筋・血統の家世襲万世一系で受け継ぐ事で正統性を与えられていた。
 つまり、民族神話で正統と認められた宗教的万世一系の男系父系天皇制度とは、数万年生きてきた日本民族の歴史的叡智の結晶である。
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 天皇下駄論・天皇人身御供説・天皇生け贄説とは、日本民族にとって面倒な事や厄介な事を困った事を「否応もなく」天皇と皇族に引き取って貰う事である。
 つまり、押し付けられる損な役回り・貧乏くじを嫌だと言わず拒否せず無条件に「引き受けて貰っている」、「やって貰っていただいている」、という事である。
 それが、天皇の御威光、天皇の権威、天皇の御稜威・大御心である。
 日本民族天皇・皇族・皇室を護ったのは、「責任逃れをする為に犠牲を強要していた」からである。
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 日本国・日本民族を1つにまとめている3つの力が存在している。
 1つ目が武力の政治権力、2つ目が経済力の宗教権威、3つ目が文化力=畏れの天皇の御威光・権威・御稜威・大御心であった。
 日本の歴史において、政治権力と宗教権威は人間の強欲・私欲・個人欲で栄枯盛衰を繰り返し目まぐるしく入れ替わっていたが、その中で文化力の天皇の御威光だけは変わらなかった。
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 世界の王侯貴族は他国からの軍人征服者であったが、日本の天皇は民族の伝統・文化・宗教の権威者であり保護者であった。
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 祖先霊・祖先神・氏神の人神信仰は、命と魂、血と身体、遺伝子とDNAを受け継ぐ事である。
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