✨5)─2─昭和天皇「日本国民に対する列強の人種差別が太平洋戦争の遠因」。日本の人種的差別撤廃提案。〜No.18 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 日本は、何時の時代でも、世界を相手に孤独な戦争を強いられて来た、その意味では専守防衛の積極的自衛戦争であった。
 その象徴が、昭和天皇靖国神社である。
   ・   ・   ・    
 アメリカが日本を滅ぼそうとした原因は、日本が世界の常識・人類の宗教的真理を覆すような「人種的差別撤廃」を国際会議で初めて提案したからである。
 白人によるヒロシマナガサキへの原爆投下や東京を含む都市への無差別大量虐殺の絨毯爆撃は、非白人非キリスト教徒の日本人に対する偏見と人種差別から正当化されている。
   ・   ・   ・   
 国際法や国際世論は、偏見と差別から、日本に対する如何なる非人道的残虐行為・虐殺も人道に対する罪とは認めない。
 その象徴が、国連憲章の旧敵国条項(第五十三条、第百七条)である。
 国連の敵国条項は、国連常任理事国のロシアと中国共産党による戦争犯罪国家日本に対する懲罰攻撃を正当化している。
 日本国内には、日本人の国連主義者が数多く存在している。
   ・   ・   ・  
 原爆投下とは、アメリカ・イギリス・カナダの3カ国が日本国と日本人をモルモットとしておこなった投下実験であった。
   ・   ・   ・   
 中世キリスト教会・イエズス会伝道所群と白人キリスト教徒商人は、偏見と差別から、日本人とアフリカ人を人間とは認めず獣・家畜・下等生物・毒虫と見下し奴隷として世界中に輸出して大金を稼いでいた。
   ・   ・   ・   
 近代国家日本は、キリスト教の宗教侵略、ロシアの軍事侵略、ソ連中国共産党アメリカのイデオロギー侵略から天皇・国家・民族を守る為に軍国主義民族主義に暴走した。
   ・   ・   ・  
 日本人の共産主義者無政府主義者テロリストは、キリスト教朝鮮人テロリスト同様に昭和天皇と皇族を惨殺すべく付け狙っていた。
   ・   ・   ・   
 2011年12月1日 『機』2011年12月号:「人種差別撤廃」と日本外交 中馬清福
 昭和天皇大東亜戦争の遠因」
 敗戦から七カ月たった一九四六(昭和二十一)年三―四月、昭和天皇は当時の宮内大臣松平慶民や御用掛・寺崎英成らを相手に、極めて機微に触れた問題について次々に語った。その記録の冒頭に登場するのが「大東亜戦争の遠因」である。太平洋戦争はなぜ起きたのか、昭和天皇はこう述べている。
 この原因を尋ねれば、遠く第一次世界大戦后の平和条約の内容に伏在してゐる。日本の主張した人種平等案は列国の容認する処とならず、黄白の差別感は依然残存し加州移民拒否の如きは日本国民を憤慨させるに充分なものである。又青島還附を強いられたこと亦然りである。かかる国民的憤慨を背景として一度、軍が立ち上つた時に、之を抑へることは容易な業ではない。
 昭和天皇は、日本国民に対する列強の「人種差別」が太平洋戦争の遠因、と言っているのである。第一に、第一次世界大戦の戦後処理を議したパリ講和会議で、日本の提案した「人種差別撤廃」案が列強の反対で否決されたこと、第二に、日本人は肌の色が黄色いが故に差別され、とくに米国ではカリフォルニア州を中心に排日運動が高まり、日本からの移民が拒否されたこと、を例としてあげている。戦犯訴追のうわさが飛び、退位の可否が密かに論じられていた時期の発言である。その解釈には慎重を期さねばならないが、「人種差別」と「開戦」とを直結させたこの昭和天皇の認識は簡明率直かつ重要な内容を含んでいる。それにしては、この指摘がこれまで究明し尽くされたとはいえない。
 昭和天皇が指摘した人種差別にかかわる二つの実例は、一九二〇年代前後に起きた歴史的な事実である。当時、日本では大きな問題とされたのだが、最近では話題にされることも少なくなった。しかし日本は、当時としては破天荒な人種差別撤廃構想を国際舞台に提示したのである。
 「排日移民法」成立時の外交官
 執筆を進めるにあたって、日本のある外交官の生涯が重要な柱となった。人種差別と移民の問題を一貫して凝視してきた埴原正直(一八七六―一九三四年)である。若くして外務次官や駐米大使を歴任し、米国在勤が長かった彼は米国政界や外交界に多くの知人友人を持っており、根っからの日米友好論者であった。運命のいたずらか、排日移民問題で日米関係が最悪の状態になった時期、つまり米国の排日移民法が米国議会で成立する一九二四年前後、埴原は駐米大使の要職にあった。それだけにこの「事件」の全貌を最もよく知るひとりは間違いなく埴原である。
 しかし懸命の努力にもかかわらず、結果的に埴原は米国議会の一部勢力の奸計といって過言でない言動によって、身を引かざるを得ない状況に追い込まれてしまう。その後埴原はこの件についてはいっさい黙して語らず、日本政府の側の応対もなぜか明瞭さを欠いていて、そこにはなお謎が多い。その結果、日本で埴原を語る人は少なく、業績も評価も不十分のまま今日まで来た。本書(『「排日移民法」と闘った外交官』)では埴原の近親者である筆者のひとりが新たに発掘した資料を活用しながら真相に迫りたい。
 また、筆者のひとりが現職の新聞記者である以上、冒頭の昭和天皇の発言「国民的憤慨」は誰によってつくられたかを問うのは、本書の務めであると我々は思っている。昭和天皇があげた二つの事例に際して新聞はどう報道しどう主張したか、それがどう国民に受け止められたか、煽るような行為はなかったか、さらに新聞以外のメディア、総合雑誌や外交専門誌、単行本はどう論じたかの分析も欠かせない。ことに総合雑誌は、新時代の到来をめぐって百家争鳴の観があり質的にも水準の高いものが多いが、従来、あまり重視されてこなかったのは残念である。本書では在野の思想家・評論家・ジャーナリストの言動にあらためて注目し、その役割の再評価を試みたい。彼らの言動は、当時の有識者を惹きつけた「民本主義」と絡み合い、大正デモクラシー運動に大きな影響を与えた事実を軽視したくないからである。 (構成・編集部)
 (ちゅうま・きよふく/信濃毎日新聞主筆
   ・   ・   ・   
 上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「本当のことがわかる昭和史」第六章・第4回。
 「人種差別といえば、第一次世界大戦後のパリ講和会議で新しく国際連盟をつくるための委員会において、日本が「人種的差別撤廃提案」をしたことは知る人も多いだろう。日本は、「各国均等の主義は国際連盟の基本的綱領なるに依り締約国は成るべく速に連盟員たる国家に於る一切の外国人に対し、均等公正の待遇を与え、人種或いは国籍如何に依り法律上或いは事実上何等差別を設けざることを約す」という内容を規約に盛り込もうとしたのである。
 国際会議において、人種差別の撤廃を訴えたのは日本が初めてであった。このことは、ぜひ強調しておくべきことである。」
 ……
 その結果、賛成したのは日本、フランス、イタリア、ギリシャセルビアクロアチアチェコスロバキアポルトガル中華民国。反対はアメリカ、イギリス、ブラジル、ポーランドルーマニアであった。条文に規定がない内容を前文に入れるのはおかしいという理由での反対もあったが、それでも賛成票が反対票を上回ったのであった。
 だが、議長だったアメリカのウィルソン大統領が、こう述べる。
 「全会一致でないので、本修正案は否決された」
 日本は「多数決で...」
   ・   ・   ・   

2020-01-29
✨5)─1─日中戦争は、宗教とイデオロギーの戦争であった。〜No.16No.18・ 
2022-10-18
✨6)─1─水平社、軍隊内の差別解消を目指しながら戦争を肯定。重い教訓「負の歴史」。〜No.19No.20 ③  
   ・   ・   ・   
 昭和天皇は、親ユダヤ派、差別反対主義者、避戦平和主義者、原爆は非人道的大量虐殺兵器であるとして開発中止を厳命した反核兵器派、難民・被災者・弱者などを助ける人道貢献を求め続け、戦争には最後まで不同意を表明し、戦争が始まれば早期に講和して停戦する事を望むなど、人道貢献や平和貢献に努めた、勇気ある偉大な政治的国家元首・軍事的大元帥・宗教的祭祀王であって戦争犯罪者ではない。
 同時に、日本の歴史上最も命を狙われた天皇である。
 昭和天皇や皇族を惨殺しようとしたのは日本人の共産主義者無政府主義者テロリストとキリスト教朝鮮人テロリストであった。
 昭和天皇は、反宗教無神論・反天皇反民族反日本のマルキシズムボルシェビキ、ナチズム、ファシズムの攻撃・侵略から日本の国(国體・国柄)・民族・文化・伝統・宗教を守っていた。
   ・   ・   ・    

 北米大陸に広く住んでいたインディアン2,000万人以上は、外国人移民や混血児によって虐殺され、生き残ったごく僅かな人数が不毛な僻地に作られた先住民居住区へと追いやられた。
   ・   ・   ・   
2024-03-16
〖目次〗貼り付ける記事。:皇位継承と人口激減の原因はアメリカ大統領の道徳エゴであった。令和6年版。
   ・   ・   ・   
 アメリカの奥深い基層には、宗教的科学的心情的人種差別が存在し、ハワイ王国侵略以来、親中国反天皇反日本が存在する。
 日本の歴史的位置関係は、大陸から侵略してくる中国・ロシア・朝鮮と海から侵略してくるアメリカに挟まれていた。
 日本の地政学は、歴史を教訓として、アメリカと同盟を組み中国・ロシア・朝鮮の侵略を挟む事であり、その為にはアメリカと中国・ロシア・朝鮮が敵対して対立する事が望ましかった。
 その為にも、安倍晋三元総理がアメリカ議会で講演したように日本とアメリカとの戦争は避けられない戦争、必要な戦争であった。
 が、現代の日本は昭和天皇安倍晋三元総理の真意をを受け継いでいない。
   ・   ・   ・   
 アメリカを中心とした戦勝国連合(国連)は、昭和天皇戦争犯罪者として裁き処刑するか退位・追放を目論んでいた。昭和天皇の死を望んでいたのは、ソ連中国共産党・国際的共産主義勢力と日本人共産主義者プロテスタントアメリカ・キリスト教会であった。
 日本国内にも、昭和天皇の戦争責任や戦争犯罪を問う声がメディアや教育現場に根強く残っている。
   ・   ・   ・   

2024-02-09
🏞74)─5─田沼意次の改革による開国と近代化の幕開け。ロシアの日本侵略元年。~No.305No.306No.307 
   ・   ・   ・   
2024-01-08
💖目次)─8─近代天皇と軍部・陸軍の人道貢献・平和貢献。「歴史の修正」は悪なのか?~No.1 * 
   ・   ・   ・   
2018-06-17
🎶08:─1─日本の「人種差別撤廃提案」。朝鮮の三・一独立運動。中国の五・四運動。孫文ソ連。1919年~No.12No.13 @ 
2019-03-25
🎶10:─1─日本封じ込めのワシントン体制。日本の軍縮と中国の軍拡。1919年No.16No.17No.18 * 
2018-08-13
🎶17:─2─日米戦争の原因の一つが、増える日本人移民に対するアメリカ国民の人種差別であった。排日移民法。~No.38No.39 @ 
2023-08-29
🎶26:─2─関東大震災(1923年)と排日移民法(24年)そして日米戦争(41年)。レーニン号事件。~No.58No.59 
2024-04-10
🎹28:─9─フランクリン・ルーズベルト大統領の隔離演説に激昂した軍国日本。昭和12年10月5日~No.172 
2018-09-29
🎺14:─1─アジア・太平洋戦争は、アメリカ・イギリス・ソ連中国共産党が始めた日本殲滅戦であった。~No.84No85No.86 @ 
2019-01-24
🎺88:89:─1─人道に対する罪で、日本は無罪、ドイツは有罪。~No.387No.388No.389No.390No.391No.392 @ (56)
2023-08-15
💖23)─5・C─ユダヤ人の命のビザ発給は日本陸軍東条英機)の功績であった。〜No.98 
2023-01-29
💖24)─4・C─日本陸軍主導、東南アジア占領地でユダヤ人保護。英傍受公電で裏付け。〜No.102 
2023-02-26
💖40)─1─日本にはアフリカ人やユダヤ人に対する偏見や差別は弱い。〜No.168No.169 
   ・   ・   ・   


 2024年3月15日 YAHOO!JAPANニュース ダイヤモンド・オンライン「「日本はしょせんアニメとゴジラだけ」アカデミー賞での快挙さえ邪推してしまう、アジア系差別騒動の根深さ
 鎌田和歌:フリーライター
 「日本はしょせんアニメとゴジラだけ」アカデミー賞での快挙さえ邪推してしまう、アジア系差別騒動の根深さ
 米アカデミー賞で『ゴジラ−0.1』が視覚効果賞を受賞。日本初の快挙だが……。 Photo:JIJI
 現地時間3月10日に発表された今年の米・アカデミー賞宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞、山崎貴監督の『ゴジラ−0.1』が視覚効果賞を受賞した。日本映画の快挙に国内は湧いたが、その裏で授賞式の様子については「アジア人差別」だという声が上がり、SNS上で議論が紛糾している。日本人として、今回のアカデミー賞をどう評価したらいいのだろうか。(フリーライター 鎌田和歌)
 「アジア系差別ではないか?」
 きっかけとなった授賞式の動画
 SNS上で広く拡散されて議論を呼ぶきっかけとなったのは、助演男優賞と主演女優賞の発表時の様子だ。
 前提として、前回アカデミー賞のそれぞれの受賞者は中国系ベトナム人キー・ホイ・クァンと、中国系マレーシア人のミシェル・ヨーで、どちらも『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(通称エブエブ)での演技で受賞した。また、例年プレゼンテーターは前年の受賞者を含む1〜3名で行われることが多い中、今回は5名がプレゼンテーターを務めていた。
 まず、今年の助演男優賞のロバート・ダウニー・ジュニア(『オッペンハイマー』)は名前を呼ばれて壇上に上がると、トロフィーを持つキー・ホイ・クァンをほとんど見ずに片手で受け取り、横に並んだ他のプレゼンテーター2人とは握手をしたり、拳を合わせたりした。
 前年度の受賞者に対して全く敬意がないように見える態度ではある。
 さらに、主演女優賞のエマ・ストーン(『哀れなるものたち』)は、ミシェル・ヨーの隣にいたエマの親友として知られるジェニファー・ローレンスが一緒にトロフィーを渡すかたちになり、壇上でしっかり抱擁を交わしたジェニファーへの態度と比べて、他のプレゼンテーターへの対応は簡素だったように見える。
 SNSの意見を見ると、エマ・ストーンはまだ壇上で混乱したようにも見えるが、ロバート・ダウニー・ジュニアの振る舞いは言い訳できないのではないかという見方が強いようだ。
 差別?差別じゃない?
 意見が分かれる3つのポイント
 すでに様々な意見が噴出しているが、SNS上での反応を見ると大きく3つに分けることができそうだ。
(1)ドタバタした壇上の一瞬で、そう見えただけ
(2)失礼ではあったかもしれないが差別ではない
(3)白人の無意識のアジア人差別が表出した瞬間だ
 (1)については、プレゼンテーターが5人いたことが混乱の元で、受賞者は誰に対してアクションするか戸惑ったのではないか、といった意見がある。一方、アジア系の受賞者2名がプレゼンテーターとなった今年に限ってプレゼンテーターが5人であったことを偶然とは思えないという声も。
 アジア系のプレゼンテーターだけでは見栄えが……といった考えが(意識的にせよ無意識にせよ)主催側にあったのではないかという推測だ。ただ、2009年に同じくプレゼンテーター5人での授賞式があり、このときのスタイルを踏襲したかっただけではという見方もある。
 また、エマ・ストーンについてはミシェル・ヨーが「あなたを混乱させてしまったけど、オスカー像をあなたに手渡すという輝かしい瞬間を、あなたの親友ジェニファーと共有したかった」という内容をインスタグラムに投稿している。確かにエマ・ストーンが受け取ろうとした瞬間にミシェル・ヨーからジェニファー・ローレンスの方へ歩いて行って、2人で渡しているようにも見える。
 ただ、ミシェルのコメントが出てもなお問題を指摘する声はあり、これは後述する。
実生活でも「あるある」
 指摘されるアジア系への無視
 (2)の意見は、不遜に見えるロバート・ダウニー・ジュニアの態度も、ドレスのファスナーが壊れたと慌てたノリではしゃいでいるように見えるエマ・ストーンも、トップスターである受賞者の振る舞いとして失礼かもしれないが、そこにアジア人への差別意識があったと受け取ることはできないという意見。
 ロバート・ダウニー・ジュニアが別の場面でキー・ホイ・クァンと抱擁を交わす画像があったことから、意図的に彼をスルーしたわけではないと擁護する人もいる。
 たまたま前年度の受賞者がアジア系だったから、アジア人差別のように受け取られてしまったけれど、悪い偶然だったというのだ。
 (3)については、経緯がどうであれ、これは無意識の差別の表出だとする意見だ。例えば前年度の受賞者が黒人であった場合、黒人差別への意識が高いアメリカにおいて、差別を指摘されないために、スターたちはもっと丁重に気を遣った振る舞いをしたであろうという推測がある。
 アジア人に対してはスルーしたとしても、それがすぐに差別だと判断されることがないため、より雑に扱われるのではないかという意見だ。
 これについて、アメリカなどで暮らしたことのある人から、アジア系差別は確かにあるという声が相次いだ。その内容については、あからさまに罵倒されたり、攻撃されたりすることよりも、無視の方が傷ついたという声が多い。
 例えば、機内食で他の人が「肉と魚どちらが良いか?」と聞かれているのに自分だけ聞かれなかったり、レストランで空席ばかりなのに予約でいっぱいと言われたり、アジア系だけが奥の席にまとめて座らされたり……。
 故意なのかそうでないかわかりづらいために、差別だと指摘しづらい。差別ではないかと指摘しても「ミスしただけ」「偶然です」などと言われてしまう。
 今回の件も壇上での様子は、不運な事故のようにも見えるし、無意識の差別意識の表れにも見える。それだけに、「故意にやったわけじゃないだろう」という擁護意見に、納得しがたい感情を持つ人もいる。アジア系への差別を知らないから、そう言えるのではないかと。
 ミシェル・ヨーは前述のように、インスタグラムでコメントを出した。これは不運な誤解であると知らしめるための投稿だ。
 しかし、被差別側がこのように「私は気にしていない」とか「これは差別ではない」という態度を取ることが実際にある差別を温存させるとして、ミシェルの投稿を批判する人もいる。
 とにかく、今回改めて問題提起されたのはアジア系への差別の根深さだ。アジア系として差別をされた経験を持つ人たちは、今声を上げなければ軽視や蔑視が繰り返されると感じている。日本人は差別に抗議したり、声を上げたりすることが少ないと言われがちだが、SNSでは声が可視化されやすい。
 日本はやはり「アニメとゴジラ」なのか
 またいつの日か俳優の受賞を見たい
 今回、日本の作品は長編アニメーションと視覚効果賞を受賞した。2022年に村上春樹原作の『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)が国際長編映画賞を受賞しているが、2000年以降の日本映画での受賞はアニメ作品関連の印象が強い。国別の印象として日本はアニメ(漫画やイラスト含む)とゴジラと言われがちだが、アカデミー賞においてもその傾向がうかがえるように感じられる。
 日本人俳優の受賞者は、今も1957年のミヨシ・ウメキ(ナンシー梅木助演女優賞)のみ。アジア系はオーディションに受からない、そもそもアジア系の登場する作品が少ないといった問題が指摘されているが、いつかまた日系の俳優がアカデミー賞に輝く日が来るだろうか。その日が来ることを待ち望みたい。
   ・   ・   ・   

   ・   ・   ・