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・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
行列は、他人の目を怖れる同調圧力と自分を恥じる自戒’(穢れ)意識を強く持つ単一性の日本民族にあっている。
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日本で外国人移民(主に中国人移民)が増えて多様性・多文化共生社会の移民国家になれば、日本常識は世界常識で変貌し、日本から民族性が消えていく。
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行列文化は、日本にあって中国や朝鮮にはない。
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中国人は、行列を守らず、平気で横から割り込んでくる。
2025-06-25
🐒29」ー1ー「中国人はなぜ列に割り込む?」。中国人の答え「どこの国でもある」。~No.80No.81
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2025年7月10日 YAHOO!JAPANニュース 読売新聞オンライン「日本人は行列好き?訪日客「我慢強さを尊敬」…同質性高い国民気質
大阪・関西万博の人気パビリオン前で行列に並ぶ人たち。数時間待ちとなることも珍しくない(6月28日、大阪市此花区で)=浜井孝幸撮影
「並ばない」とぶち上げた大阪・関西万博の目標は、たしかに果敢な挑戦だった。思えば備蓄米にパンダに人気の店に、世は何しろ行列だらけなのだから。好んで待つ人はそういないはずだが、その出現率と整然たる秩序に驚く訪日外国人は少なくない。狭いニッポン、どうしてそんなに並ぶのか。
いつの時代から
「一遍上人絵伝(遊行上人伝絵巻)」(部分、東京国立博物館蔵)。輪になって施しを待つ人々が見える 出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)
混雑と暑さで目が回りそうな万博会場で、7か国15人の外国人旅行者に話を聞いてみた。
このうち、パビリオンに30分以上並んだと答えたのは、疲れ果てた様子のロシア人一家4人だけ。アイルランド人男性は「何時間もじっと待つ日本人の我慢強さを尊敬するよ」と言った。
どの国でも行列ができることはあるが、日本旅行中は「割り込まれる心配がない」(米国人女性)という安心感があるらしい。
ここは素直に喜んでおくとして、それなら日本にこうした光景が現れたのはいつ頃なのだろう。
東京大史料 編纂(へんさん)所の藤原重雄教授(日本中世史)によれば、中世には「順番待ちの行列」に相当する 語彙ごい や表現がなく、起源はわかっていない。少なくとも「行列の成立には、並ぶ人同士で身分が等しく、時間の意識が共有されていることが前提になる」という。
萌芽(ほうが)とも思えるのは貧困層への施しの場だ。鎌倉時代の「一遍上人絵伝」には人々が列でなく、輪を作って食事を待つ場面が描かれている。想像の産物かもしれないが、秩序と調和に対する美意識がうかがえて興味深い。
江戸期までには、貴族や武士の間で公共空間の様々な作法が生まれていた。明治以降、軍隊や学校がこれらを土台に集団行動の規律を徹底し、国民に共有されて今に至ったと考えるのが自然という。
SNSが後押し
現代の行列は、同質性が高い日本人の気質とも関係がありそうだ。「世間」をキーワードに時代を読み解く佐藤直樹・九州工業大名誉教授は「特有の同調圧力が働いているのではないか」とみる。
私たちが属する「世間」は、3人寄ればどこにでもできる。同調圧力はそんな場の空気から生まれるという。行列を乱すような行為は同じ時間を共有する「世間」のウチ側で「迷惑がかかる」「世間体が悪い」というわけだ。
しかも最近はSNSがきめ細かい口コミを瞬時に拡散させ、行列作りを後押しする。発信者は自己肯定感が高まるし、追随者は周りの評判に従うだけでその場を追体験できるから効率がいい。
シチズン時計が2023年に行った意識調査を見ると、人気飲食店、テーマパークで覚悟する待ち時間は、いずれも「1時間」という回答が最多で、18年の調査時より長い時間を選ぶ傾向が強まっている。これは「好きなこと・モノに時間を惜しまない価値観の表れ」とも考えられるという。
デジタル駆使も
なるほど、タイムパフォーマンス(タイパ)重視の時代。だが裏を返せば、好きじゃないことは「待てない社会」でもある。特に「なぜ」「いつまで」待つのか不明だと時間が長く感じられる心理は、誰もが経験済みだろう。
今や混み合う公共施設や病院、店舗などでは、手軽な事前予約や残り時間表示、呼び出し機能が必需品だ。イライラ対策が高評価のカギらしく、各業界でデジタルを駆使した「順番待ちシステム」の導入が進んでいる。
市場調査会社のグローバルインフォメーションと360iリサーチによると、関連市場は世界的に拡大中で、日本では23年の28億ドル(約4140億円)が30年には1・7倍に膨らむ見通しだ。
長蛇の列が「残酷博」「行列博」と 揶揄(やゆ)された前の大阪万博から55年。今回はネット予約が可能になったが、リアルの行列ばかりか、接続に数万人待つ「デジタル行列」まで現れ、何とも道は険しい。
<待つ身が 辛(つら)いかね、待たせる身が辛いかね>
借金返済を迫られた太宰治は、こう言って開き直ったと伝わる。みんな辛いんですね――と捨てゼリフをかみしめれば少しは気が楽か。「待たない未来社会」を夢見つつ、日本の行列文化に思いをはせてみるのも悪くない?
(編集委員 稲垣収一)
「優しい世間」プラスに
佐藤直樹・九州工業大名誉教授
「世界は一つ」という万博の理念を思うとき、独特の「世間」の空気に支配されがちな日本人に大切なことは何だろう。佐藤名誉教授は、行列の秩序に見える「世間」のプラス面を広めるべきだと語る。
根強い「世間」の意識の下では、法のルールの前に「世間」のルールを考え、「みんな同じがいい」という発想で同調圧力を生みやすい。日本では歴史的に、西欧流の強い「社会」や「個人」の意識が十分育たなかったことが背景にある。
東日本大震災当時、暴動などは起きず、秩序だった被災者の行動は海外メディアに称賛された。行列のマナーもその一つで、同質性を求める空気が治安の良さにつながる例と言える。
しかし、コロナ下の「マスク警察」「自粛警察」のように「世間」のルールに反したとみられれば、徹底的に排除しようとする動きも生まれる。
考えが近いウチには優しく、ソトに攻撃的なSNSも「世間」の一つ。SNS(Social Networking Service)の最初のSは「世間(Seken)」と思えるほどだ。特に最近は「世間」が肥大化していると考えられ、SNS上での 誹謗(ひぼう)中傷など悪い面ばかりが目に付く。
多様な価値観が存在するグローバルな社会でも、日本人の「世間」はなくならない。まずはその特殊性を自覚し、合理性のない息苦しさに疑問を持つこと。多様な考えを受け入れて風通しを良くすること。他人を束縛しない「優しい世間」を意識することで、「世間」が持つ良い面が広がっていくといい。
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2012年3月15日 NETIB NEWS「行動経済学的に見る「行列が好きな日本人」
<合理的ではない行列>
東日本大震災復興支援グリーンジャンボ宝くじが、14日まで発売され、これまで1等が多く出たことで知られる西銀座チャンスセンターには、恒例とも言える長い行列ができていた。
0315_gyoretu.jpg 宝くじファンの間では縁起がいいとされる1番売り場の待ち時間は1時間超。ほかの2番、3番売り場では、並ばずにスムーズに買えるにも関わらず、こちらで買う人はあまりいない。当選確率は、当然、どの売り場で買っても同じ。千葉県から買いに来たという40代女性は「初詣のような感覚で、ここ数年、銀座で買っています。銀座まで来たからには1番売り場に並んで買います」と話す。縁起ものと似たようなものか。
この並ばなくてもいいのに並ぶという無駄な時間を費やす行動は、合理的ではない。行動経済学に、「人間は感情で動く生き物であり、時に合理的ではない行動をしてしまう」という考え方がある。
本来、2番で買おうが、3番で買おうが同じなのに、「1番売り場で買いたい」という感情の集まりが行列を形成。イベントのような感覚で「並んで買った」という満足感を得るために並んでいる。
<大勢順応性が高い日本人>
周囲のトレンド、流行に従う傾向を「大勢順応性」といい、日本人はこの「大勢順応性」が高い。バブル期の株価が適正価格を越えて、どんどん上がっていったのも、この「大勢順応性」に起因し、やがて崩壊を招いた。個人も、集団でさえ間違う。
この合理的でない「行列を作る」という行動に、日本人の国民性の長所と短所が浮かび上がる。長所は、礼節、儀礼を大切にし、誰にでも丁寧に接することのできる国民性。これは、大事にしたい。
短所は、人の集まるところに、いいものがあると考えてしまう国民性。行列ができていれば、その店はおいしいとか、誰もが買っていれば、その品物は価値があるとか安直に考えてしまう。必ずしもそうではないだろう。「自分の頭で考えることをしない」という短所。あくまで国民性だが、この短所を解消しないと、「何でも起源だと主張する韓国」や「自己主張が強く、譲らない中国」など濃いアジア勢との対峙が厳しさを増すだろう。
【岩下 昌弘】
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2025年2月16日 GOETHE「何気ない勝者の思考
仕事で失敗した時は効果的!? “行列に並ぶ人”の深層心理とは
人気ラーメン店、有名スイーツ、新規オープン店やユニバーサルスタジオまで、私たちはつい行列に並んでしまう。そもそも、なぜ行列に並んでしまうのか? また、並ぶ時間を短く感じる人と長く感じる人の違いはどこから生まれるのか? その理由を書籍累計40万部のベストセラー脳科学者が解説。
勝者の思考
※画像はイメージ
並ぶ間隔によって、待ち時間の感じ方が変わる
「あなたが行列に並ぶとしたら、どのくらいの時間待てますか?」こんな質問をすると、人によって全く違う答えが返ってきます。
「60分だったら待てるかな〜」という人もいれば、「5分も無理」という人もいるかもしれません。民間の企業が行なった日本のアンケート調査(at home VOX 調べ)では「行列の待ち時間、何分まで許せますか?」に対して、「30分」と答えた人が32.9%で1位、2位は「10分」で21.6%、3位は「20分」で16%だったそうです。ちなみに1時間以上並べる人は11.6%、逆に5分以下の人は13.2%という結果が出ています(*1)。
つまり、人によって、行列を待てる時間は異なるということです。
ただ、並ぶのが好きではない人も、行列によっては時間を短く感じることはないでしょうか? たとえば、人気ラーメン店に並ぶのと、ディズニーランドのアトラクションに並ぶのとでは同じ1時間待ちでも、時間に違いを感じることがあります。
同じ時間なのに不思議ですが、この違いが生まれる理由の1つが「行列の前後の人との距離」が関係していることがわかってきました(*2)。
つまり、人と人との距離が近い状態、ギューッと詰め込まれて並んでいる場合は、時間を長く感じます。なぜなら、一人進んでもその距離が短いため、体感的に脳が前に進んでいると認知しづらいからです。一方、人との距離が離れていると1回で進む距離が長くなるため、体感時間は短くなります。
ですから、もし行列に並ぶストレスを少しでも減らしたい場合は、少しスペースに余裕を持たせて並んでみるとよいでしょう。
「日本人=行列好き」は嘘
日本人というと「行列好き!」というイメージがありますが、実際の研究では、日本人は行列好きとは言えないようです(*3)。
行列は専門用語で「同調行動(conformity)」の一種とも言われます。同調行動とは周りがやっていると自分もそうしたくなるという行動のこと。例えば、「赤信号、皆で渡れば怖くない!」という言葉がありますが、多くの人がやっていると、危険なことでも大丈夫だと思えてしまう脳のクセの1つです。間違った行動だとわかっていても、私達は、周りがやっていると同じ行動をしてしまう傾向にあるのです。
同調行動を比較した研究では、米国と日本では有意差はないというデータが出ていて(*4)、国民性というよりは、人それぞれの個性によるものと言えるかもしれません。
不安な人ほど行列に並びたくなる
それでは行列を苦に感じない人と感じる人の差は、何から生まれているのでしょうか?
昔から、同調行動には人によって差があることが確認されてきましたが(*5)、多くの研究からこんな傾向がわかってきています。
「不安が大きく、自尊心が低い人は、同調行動をしやすい」(*6,7)
「権威に弱い」人も同調行動しやすいのですが、その根底にあるのは「不安感の大きさ」でした。
私も以前、ホラー映画を見せた後の人の行動の変化を調べたことがあります。その結果、怖い映画を見て大きな不安感を感じた人ほど、周りと同じ行動をする傾向にありました(同じものを触ったり、食べたりします)。
これは動物も同じで、敵に襲われるような危険な状況では、周りと同じ行動をとることがわかっています。なぜなら、周りと同じ行動をしたほうが、圧倒的に生存率が高まるからです。群れからはみ出した個体は、敵から襲われ死亡する可能性が高くなります。専門用語で「公的自己意識」と言いますが、周りからどう見られているか気になる人も、周りと同調しやすいようです(*8)。
待てる時間にはセロトニンが関係している
また、行列を待てる人とそうでない人の違いは、脳内物質のセロトニンが関係しているようです(*9)。これはマウスの実験ですが、セロトニン神経が活性化していないマウスは、餌が出てくるのを待てません(せっかちです)。しかし、セロトニン神経を活性化させると、マウスは餌を長時間、辛抱強く待つことができます。
セロトニンは、リラックスしたときや安心したときに分泌される脳内物質。不安がある人が行列に並ぶと「みんなと一緒」という安心感を感じて、大量のセロトニンが出ることが予想されます。だからこそ、余計に長時間待てるのかもしれません。
ですので、仕事で失敗して落ち込んだり不安な気持ちになったときは、いろいろ悩むより、何も考えずに行列のラーメン店や人気店に並んでみるのも1つの方法です。ストレスが軽くなって、行列の時間まで短く感じられるダブルの効果が期待できます。
また行列に並ばなくても、みんなと同じ行動をするだけでも、不安が軽くなります。レストランで食事をしたり、温泉に入ったり、ジムに行ったりなど、周りの人が同じ行動をしている環境に身を置くと、脳は安心して不安が軽減されて驚くかもしれません。是非うまく利用してみてください。
過去の連載記事はコチラ
脳科学者・西剛志「勝者の思考」
西剛志/Takeyuki Nishi
脳科学者(工学博士)、分子生物学者。武蔵野学院大学スペシャルアカデミックフェロー。T&Rセルフイメージデザイン代表取締役。東京工業大学大学院生命情報専攻修了。2002年に博士号を取得後、特許庁を経て、2008年にうまくいく人とそうでない人の違いを研究する会社を設立。子育てからビジネス、スポーツまで世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、大人から子供まで才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて2万人以上に講演会を提供。『世界仰天ニュース』『モーニングショー』『カズレーザーと学ぶ。』などをはじめメディア出演も多数。TBS Podcast「脳科学、脳LIFE」レギュラー。著書に20万部のベストセラーとなった『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』、『1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える 「やりたいこと」の見つけ方』など海外を含めて累計38万部突破。最新刊『「おとなしい人」の完全成功マニュアル 内向型の強みを活かして人生を切り拓く方法』も好評発売中。
<参考文献>
1 全国20〜60代の男女1,410名のインターネットリサーチ/2014年5月実施
2 S. Otsubo, et.al. “Maintaining distance in a queue decreases the perceived waiting time and improve the mood: a verification in a virtual environment”, The 27th virtual-reality academic conference, 2022, 1E2-3
3 Frager, Robert. “Conformity and Anticonformity in Japan.” Journal of Personality and Social Psychology 15 (1970): 203-210
4 Takano, Y. & Sogon, S. (2008) Are Japanese more collectivistic than
Americans?: Examining conformity in in-groups and the reference-group
effect. Journal of Cross-Cultural Psychology, 39, 237-250
5 Asch, S. E. (1956). Studies of Independence and Conformity: I. A Minority of One against a Unanimous Majority. Psychological Monograph: General and Applied, 70, 1-70.
6 Takami K, Haruno M. Dissociable Behavioral and Neural Correlates for Target-Changing and Conforming Behaviors in Interpersonal Aggression. eNeuro. 2020 Jun 11;7(3):ENEURO.0273-19.2020
7 Hamilton, C., & Mahalik, J. (2009). Minority Stress, Masculinity, and Social Norms Predicting Gay Men's Health Risk Behaviors. Journal of Counseling Psychology, 56, 132–141.
8 Froming, W. J., & Carver, C. S. 1981 Divergent influences of private and public self-consciousness in a compliance paradigm. Journal of Research in Personality, 15, 159-171
9 Miyazaki KW, Miyazaki K, Tanaka KF, Yamanaka A, Takahashi A, Tabuchi S, Doya K. Optogenetic activation of dorsal raphe serotonin neurons enhances patience for future rewards. Curr Biol. 2014 Sep 8;24(17):2033-40.
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2025年2月26日 MyーDo!「日本人は行列好き?公共の場での順番待ちのマナーとは
日本で暮らす
日本に来て、駅のホームやレストランの整然とした行列に驚いたことはありませんか?
行列で、大人しく並んで順番を待つのは、日本の日常風景。多少待ち時間が長くても、騒いだり割り込んだりする人はほとんどいません。子どもの頃から、学校でも家庭でも「順番を守ろう」と教えられていて、すっかり習慣になっているのです。
今回は、日本の順番待ちのマナーをお伝えしましょう。
日本でお仕事をお探しの方はご相談ください!
■電車やバス
駅のホームやバス停では、乗車口の前できちんと並びましょう。乗車位置を示す枠線に従って、2列に並ぶのが一般的です。座りたいからと、列を無視して駆け込んだり割り込んだりしてはいけません。また、降りる人を優先することも大切です。
■銀行や郵便局
受付カウンターで番号札を引いて、呼ばれるまで座って待ちます。ATMの場合は、使用している人のすぐ後ろではなく、1メートルくらい下がった位置で一列に並びます。たくさん人が並んでいる時は、連続使用で長時間ATMを陣取るのはやめましょう。
■病院や役所
病院や役所などでは、受付や案内カウンターで番号札を渡されます。自分の番号が呼ばれるまで、座って静かに待ちましょう。混んでいると、1~2時間待たされることもあるので、本を読むなどして時間をつぶします。待合室でのスマートフォンでの通話は控えます。
■飲食店
人気の飲食店では、店の前に順番待ちの長い行列ができることがあります。店員の案内に従って、静かに並びましょう。順番待ちのリストに名前と人数を記入する場合もあります。リストに名前を書いたら、呼ばれるまで店の周辺で待ちます。
この他、スーパーやドラックハウスのレジなど、日本で順番を待つ場面はたくさんあります。順番を守らないのはマナー違反。割り込みや順番抜かしはやめましょう。
大人しく順番を待っているとはいえ、日本人も並ぶのが好きなわけではありません。必要だから仕方なく並んでいるケースがほとんどです。最近は、オンラインで待ち時間の確認や自分の順番を知らせてくれるサービスもあります。そういったサービスが利用できる病院や店舗が増えれば、順番待ちのストレスも減るでしょうね。
でも、順番待ちが特別な体験になることもあります。たとえば、有名店の美味しいラーメンや遊園地の人気アトラクション。わくわくしながら何時間も並んだことで、忘れられない思い出に変わることもあるのです。
順番待ちのマナーが守られていることで、待ち時間にスマートフォンで日本語を勉強するなど、有効活用できます。そう考えると、順番待ちも悪くないかもしれませんね。ただし、自分の世界に没頭して順番が来るのを忘れないようにしてくださいね。
日本でお仕事をお探しの方はフォームよりお問い合わせください。
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2022年8月2日 noto「日本の行列文化から学んだこと
こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112)
日本人は子供の時から「行列文化」が身に染み付いている。どこに行っても何かを待っても文句を言わずに、行列を綺麗に作って、自分の順番まで待っている。この文化は外国人である僕から見てとても面白くて、素晴らしい文化だと感じた。
イタリア人は綺麗に行列を作れないことはないけど、日本みたいに綺麗にならない。すぐ諦めるか、周りの人より先頭がいいと思って1番前に行ったり、他の人のことを考えずに動いたりすることが多い。
指示を出したらイタリア人もなんとか並ぶことができるけど、そうではないと大変。例えば乗り物なんかは、順番抜かしは当たり前。遠慮がないからちょっとした口論になることもよくある。
外国人から見ると、日本の行列は文化。だけど日本人から見るとこれは習慣だ。この感覚の違いに気が付いた時に、何故か僕も自然に並べるようになった。日本では先生や家族に「きちんと行列を作りなさい。守りなさい」と小さい頃から教えてもらう。だから知らないうちに自分から並ぶ。毎日教えている結果、行列の習慣が自然身に付いてきたのだ。
食べるのが大好きな僕は「食べる行列」を見てその店に行きたくなる。食べる前から美味しさを感じることが多い。食べる楽しみの一つはこの行列にある。周りの人のことは全く知らないけど、並ぶだけ、それだけで共通点がある。並んでいるうちに気持ちの距離感が縮まっていると感じるのだ。
待っている人は10人でも20人でも40人でもみんな落ち着いて喋りながら、スマホを見ながら自分の順番まで待っている。イタリアではこれができるのか、難しい質問だ。多くのイタリア人は30-40分待つなら違う店に行ってしまう。イタリアにいた頃、僕も長く待たずに違うお店に行ったり、文句を言ったりしていたことを。今思い出すと恥ずかしい。日本に長く住んで一時帰国すると、決まりのないところに大人しく並ぶ。
日本人に行列を作る理由を聞くと、「これは公平だから」って。行列を作らないで急に列に割り込むのは、日本人にとって行儀の悪い行為という感覚があるらしい。ここまで考えなかった僕は、また恥ずかしいことが増えた。
「並ぶことは時間の無駄、意味がない」だった僕は、人生のいい勉強ができて成長した。日本人から毎日たくさんの学びを頂いているから感謝している。これからも楽しく、お店の前に並んでいこう。
マッシ|エッセイスト・ライター
みなさんからいただいたサポートを、次の出版に向けてより役に立つエッセイを書くために活かしたいと思います。読んでいただくだけで大きな力になるので、いつも感謝しています。
マッシ|エッセイスト・ライター
文筆家。note創作大賞2024 エッセイ入選|書籍「イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ」|OCEANS、LEON、マダムフィガロ等 連載中|日本食文化の面白さと魅力から日常エッセイまで執筆|テレビ出演もあり|お仕事はmassirenraku@gmail.comまで
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