⛩75)─1─狼神。神として崇められたニホンオオカミ。大口真神と日本書紀。~No.167No.168  

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   ・   ・{東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 西洋キリスト教文明社会では、狼は悪魔の化身であった。
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 ローマ建国神話では、建国の英雄は雌のオオカミに育てられた。
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 日本列島とは、春夏秋冬、季節に関係なく、広範囲に同時多発的に頻発する複合災害多発地帯である。
 日本の自然は、数万年前の旧石器時代縄文時代から日本列島に住む生物・人間を何度も死滅・絶滅・消滅させる為に世にも恐ろしい災厄・災害を起こしていた。
 日本民族は、自然の猛威に耐え、地獄の様な環境の中を、家族や知人さえも誰も助けずに身一つ、自分一人で逃げ回って生きてきた、それ故に祖先を神(氏神)とする人神信仰を受け継いで来た。
 日本人は生き残る為に個人主義であり、日本社会は皆で生きていく為に集団主義である。
 日本の宗教・文化・言語は、こうして創られてきた。
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 日本神道は自然崇拝ではあるが世界のアニミズムとは違い、日本独自の特殊で特別な民族宗教であるが、人類宗教・世界宗教的な高レベルな普遍宗教ではなく、世界の辺境にある素朴で地味な土着宗教であり、決して優秀ではない。
 日本神道は、日本民族の宗教であり、日本列島の宗教である。
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 2024年10月15日 YAHOO!JAPANニュース 草の実堂「【神として崇められたニホンオオカミ大口真神とは ~絶滅した山の神のご眷属
 画像:釜山神社の狼を象った狛犬 photo AC
 古来より日本では、生物無生物問わず様々な対象に霊性や神性を見出して、神として崇拝してきた。
 大口真神(おおくちのまがみ、おおぐちまかみ)もまた、日本の山々にかつて生息していた野生動物、ニホンオオカミが神格化されて生まれた神だ。
 大口真神は、猪や鹿などから作物を守護する神として崇められ、人々の生活に近しい農耕神として、時には人をも食らう獰猛な荒ぶる神として、篤く崇敬されてきた。
 今回は日本の神々の中でも珍しい、実在した動物が神として崇められ、その動物の名前の由来にもなったとされる神「大口真神」について解説していこう。
 ニホンオオカミは、いつから神とみなされていたのか
 画像:釜山神社の狼を象った狛犬 photo AC
 初めに述べた通り、大口真神ニホンオオカミが神格化された神だ。
 「オオカミ」という名称は「大神」が語源とされており、大口真神は古くから聖獣とみなされて人々に崇拝されてきた。その歴史は少なくとも、奈良時代にまでさかのぼる。
 日本神話の中で大口真神が活躍する場面は、『日本書紀』や『大和国風土記』などの文献に記されている。
 画像:ヤマトタケル 月耕随筆 public domain
 日本武尊(やまとたけるのみこと)は東征の折、信濃の山の邪神の化身である白鹿を退治したあと、山中で道に迷ってしまった。
 そこに忽然と白く大きな山犬が現れて、日本武尊を導いた。その結果、日本武尊は無事美濃に脱出できたのである。
 日本武尊は自分たちを導いてくれた山犬に対して、「大口真神」としてその地に留まり守護するように告げた。そして山犬はその言葉に従って神となり「大口真神」が生まれたのだという。
 『古事記』や『日本書紀』と同時期に編纂された『万葉集』にも、「大口の まかみの原に ふる雪は いたくなふりそ 家もあらなくに」という和歌が記されている。
 かつて、大和国(現在の奈良県にあたる)の飛鳥の真神原に住んでいた老オオカミは、大勢の人間を捕食してきたため、その獰猛さに恐れをなした人々によって神格化された。真神原(まかみの原)という地名は、読んで字のごとく真神(まかみ)が住む草原という意味だ。
 これらの記述から、少なくとも8世紀頃にはオオカミが広く神として、日本人から崇められていた事実がうかがえる。
 大口真神の神性と、ニホンオオカミの習性
 画像:満月の下のオオカミを描いた『武蔵の満月』(月岡芳年) public domain
 農作物を食害する猪や鹿を捕食してくれるオオカミは、農耕民族である日本人にとっては恐ろしくありつつ、とてもありがたい存在でもあった。
 それゆえに「大口真神」は、山間部では農業の守護神として、都市部では火難や盗難除けの神として崇められた。
 大口真神は人語を理解する賢さを持ち、それに加えて人間の性質を見分ける能力も持っており、善人を守護して悪人を罰するという。
 山に生息するというオオカミの性質上、大口真神は特に山岳信仰との結びつきが強い。
多くの大口真神を祀る神社では、大口真神は山の神の眷属とみなされている。
 また、日本の各地には「送り犬」という伝承が残っている。送り犬とは妖怪の一種であり、夜中に人が山道を歩いていると、後を追うようについてくるという。
 もし山道で、何かの拍子に転んでしまうと送り犬に食い殺されてしまうが、たとえ転んだとしても「どっここいしょ」と声を出して座ったように見せかけたり、ため息をつきながら座り直して休憩を取っているように見せかければ襲われない。
 さらには正しく対処をすれば、襲うどころか道中の安全を守ってくれるという言い伝えも存在する。
 一説には、ニホンオオカミが自分の縄張りに侵入した人間を監視するように後をつけてくる習性を、人間が都合よく解釈したものが送り犬だといわれている。
 大口真神を祀る神社
 大口真神を山の神の眷属として祀る神社は、日本各地に鎮座している。
 中でも有名なのは、奥多摩の武蔵御嶽神社や、秩父三峯神社だ。
 画像 : 三峯神社 拝殿 wiki c Mayuno
 日本武尊が東征中に創建したと伝わる三峯神社では、国生みの神である伊弉諾尊 (いざなぎのみこと)と伊弉册尊 (いざなみのみこと)が主祭神として祀られているが、摂社の「御仮屋」に神の眷属として大口真神が祀られている。
 通常、大口真神は山中にその身を置いているが、祭りを行うための仮の宮として、大口真神の宮には御仮屋という名が付けられた。
 三峯神社南北朝時代に一時衰退したが、室町時代に再興し、江戸時代には秩父の山中に棲息していたオオカミを崇める狼信仰の中心地となった。
 三峯神社で狼の護符を受ける御眷属信仰が流行し、三峯の大口真神は「お犬さま」と呼ばれ親しまれた。
 画像:武蔵御嶽神社大口真神社 public domain
 奥多摩の武蔵御嶽神社は、武蔵御岳山の山上に鎮座する神社で、三峯神社と同様に御眷属として大口真神を祀っている。
 武蔵御嶽神社では日本武尊がオオカミに救われ、守護を命じた山こそが御岳山であると伝えられているという。
 武蔵御嶽神社大口真神は、江戸時代の天保の頃から魔除けや盗難除けの霊験あらたかな「おいぬ様」として親しまれてきた。その愛称にちなんで近年は「愛犬の守り神」として人気を集め、愛犬の健康祈願が受けられる全国的にも珍しい神社となった。
 また、神社には狛犬が欠かせないものだが、三峯神社や武蔵御嶽神社をはじめとする大口真神を祀る神社の多くには、オオカミの姿を象った狛犬が鎮座しているのも特徴的だ。
 神でありながら絶滅してしまった「ニホンオオカミ
 画像:ニホンオオカミ(Canis hodophilax)の剥製。国立科学博物館の展示。 wiki c
 かつては神として崇められたニホンオオカミだが、現在では残念ながら絶滅種となっている。
 1905年1月に、奈良県で捕獲された若いオスが確実な最後の生息情報であり、その後もニホンオオカミの可能性がある個体は確認されているものの、可能性の域を脱することはなかった。
 ニホンオオカミが絶滅した原因は、明治期以降に流入してきた西洋の犬から広まった狂犬病や、ジステンパーなどの病気、人為的な駆除、山林開発による食料や生息地の減少など、複数の要因が合わさってのものだと考えられている。
 1732年頃には、ニホンオオカミの間で狂犬病が流行して狂暴化し、駆除に拍車がかかってしまった上に、オオカミの頭骨などを魔除けの加持祈祷に用いる文化が広まり、多くのニホンオオカミが捕殺されてしまったことも絶滅の要因とされている。
 しかし1970年代には、山中で捕獲されたイヌ科の動物がニホンオオカミではないか、と騒がれる事例がいくつかあった。
 それらの動物がタヌキやキツネ、野犬など他のイヌ科の動物である可能性や、ニホンオオカミと野犬が交雑して生まれた種であることも否定できないが、日本の国土のおよそ3分の2が森林であることを考えれば、今も山のどこかでニホンオオカミがひっそりと生きている可能性はゼロではないかもしれない。しかし、たとえ生き残っていたとしても、その数は限りなく少ないだろう。
 今、日本の山間部では、猪や鹿、猿などの野生動物が大繁殖し、農作物や森林に被害を大規模な被害を与えてしまうことが問題となっているが、これらの草食動物が増えすぎてしまったのは、捕食者であったニホンオオカミが絶滅してしまったからだともいわれている。
 神の眷属を失ってしまった日本の山々は、今後どのように変化を遂げていくのだろうか。一部ではオオカミの再導入が検討されているというが、大いなる自然はいつでも人の想像をはるかに超えてくるものだ。
 私たち人間ができるせめてものことと言えば、これ以上人の手により絶滅する動物たちを増やさないようにして、自然に与える悪影響を少なくすることぐらいなのかもしれない。
 参考文献
 茂木 貞純 (監修)『神社のどうぶつ図鑑』
 宗像 充 (著) 『ニホンオオカミは消えたか?』
 文 / 北森詩乃
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 2021年9月8日 DIAMOND online「最強の神様100 八木龍平
 漫画『ワンピース』のヤマトの能力、「大口真神」の正体はみんなが知っている白い狼
 私たちの生活には、いろいろなところで神様の存在を感じられることがあります。身近なところでは、「初詣」。受験生なら「合格祈願」。ビジネスパーソンなら「商売繁盛」。名だたる経営者も、日本の歴史をつくった戦国大名や歴代天皇も、神様を信仰し、力を借りて成功を収めてきました。漫画やゲームのキャラクター名でつかわれていることもあります。もしかしたら、ヒットの要因は、神様のご利益かもしれませんね。
 日本には、八百万(やおよろず)の神様がいると言われています。膨大な神様の中から100項目にわたって紹介する新刊『最強の神様100』には、古代から現代まで、めちゃくちゃ力のある神様が登場します。最強クラスの神様なので、ご利益も多種多様。
 今回、紹介する大口真神は、漫画「ワンピース」のヤマトの能力で初めて聞いたことがあるかもしれませんが、じつは、超有名な映画でも登場しているんですね。美輪明宏さんが声をあてていますが、そこからすでに神がかっています。
 漫画『ワンピース』のヤマトの能力、「大口真神」の正体はみんなが知っている白い狼
 達人の精神を磨き上げる
 『もののけ姫』の白い狼
 漫画『ワンピース』のヤマトの能力、「大口真神」の正体はみんなが知っている白い狼
 大口真神
 イラスト/朝倉千夏
 「だまれ小僧!」の台詞で知られる大ヒット映画『もののけ姫』のキャラクター「モロの君」。森を守る白い巨体の犬神ですが、そのモデルが「大口真神(おおくちのまがみ)」で、かつて日本に生息していた日本狼を神格化した存在です。
 大口真神を祭る神社といえば、埼玉県秩父市三峯神社、東京都青梅市の武蔵御嶽(みたけ)神社などがあげられますが、そのご利益を一言でいえば、「道を極める」。武道や芸事をする人たちが、孤高ともいえるハイレベルまで、己の技術や精神力を高める効用があります。三峯神社極真空手創始者大山倍達(ますたつ)氏が修行の場としていたことで知られており、今でも極真空手の合宿地です。
 武蔵御嶽神社は、多数のオリンピックメダリストを輩出し、ウエイトリフティングの三宅ファミリーがよく参拝されています。結果が厳しく問われる人のための神様ですね。個人的には、三峯神社でベストセラー祈願のご祈祷をしたら、見事に当たりました。
 経営者にも人気で、毎月1日に定期的に参拝する人も数多くいます。大口真神は、猪や鹿から作物を守ることから、さまざまな災いから守る「魔除け」のご利益が強いとされます。「モロの君」のように人語を理解し、人間の性質を見分ける力があるとされるので、獣から守るだけでなく、人間の悪意や悪気からも守るわけですね。
 大口真神といえば、神札(お札)が熱心に信仰されています。三峯神社では大口真神を、お犬様、御眷属様などと呼び、この御眷属(ごけんぞく)様を神札として1年間拝借し、地域や一家の守護を祈る習慣があります。これを「御眷属拝借」と呼び、ある友人によると、御眷属様が部屋にいると、オカルト現象で特有のラップ音もなくなるとか。変な霊を寄せ付けないのかもしれませんね。1年経ったら、神社に必ずお返しください。
 武蔵御嶽神社でも「おいぬ様」の絵が描かれた大口真神のお札が提供されています。道を極めたい人、強力な魔除けを求める人は、どちらかの神社でお札をいただいてください。
 【主なご利益】必勝祈願、厄除祈願、身体健全
 【こんな人にオススメ!】
 プロセスではなく、結果が大事と考えている人。災いが多いと感じている人
 *本原稿は、八木龍平著『最強の神様100』からの抜粋です。
 八木龍平(やぎ・りゅうへい)
 1975年、京都市生まれ。博士(知識科学)
 スピリチュアルな感覚を活用する社会心理学
 科学とスピリチュアルを組み合わせた今までにない「神社分析」が好評を博し、『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(サンマーク出版)はまたたくまに27万部超のベストセラーに。
 NTTコムウェアシステムエンジニア富士通研究所シニアリサーチャー、北陸先端科学技術大学院大学・客員准教授、青山学院大学・非常勤講師などを歴任。性格分析やコミュニケーションの学術論文を出版する社会心理学者である。2006年度コンピュータ利用教育学会(CIEC)学会賞・論文賞。
 現在は武蔵野学院大学・兼任講師として「情報リテラシー」を教えるかたわら、ブログや神社ツアーで「リュウ博士」と呼ばれ活躍中。全国の企業・団体での講演や、神社ツアーには、毎回多くの参加者が集まり、人気を博している。
 著者からのメッセージ
 「神は人の敬によりて威を増し、人は神の徳によりて運を添ふ」
 鎌倉時代に制定された「御成敗式目」の第一条に記された言葉です。意味は、神様は人間の敬う心によってそのお力を増し、人間は神様の徳をいただいて運を開く。この神様の徳こそ、ご利益です。
 御成敗式目は、鎌倉幕府の第3代執権・北条泰時が中心になってまとめた日本初の武家政権による法令です。武士にも一般庶民にも大きく影響を与えたこの法令は、神様と人との関係を説くことから始まるわけですね。
 神様と人との関係は一方通行ではありません。お互いを助け合い高め合う存在。神様のお力をいただく「開運」は、このお互い様の関係の中で起こることを、読者の皆様にご理解いただければ、本書を出版した甲斐があります。
 神様のやりたいことを助ける人は、神様から多くのプレゼントを受け取るでしょう。
 本書を、神様との「良き隣人関係」を結ぶ一助としてくだされば幸いです。
 本書の見方
 漫画『ワンピース』のヤマトの能力、「大口真神」の正体はみんなが知っている白い狼
 古代から現代まで、めちゃくちゃ力のある神様が登場しますが、最強クラスの神様たちなので、ご利益も多種多様。あなたにピッタリな神様を見つけていただくためにも、本書の見方を紹介いたします。
■ナンバリング
 本書では、何度も登場する神様がいます。本を活用する機会が多いはずなので、各項目初出のみ、数字を入れています。
■神様の特徴
 同じご利益でも、性格が違います。神様の個性を表したご利益となります。
■神様を祭る寺社
 神様を祭る代表的な神社・お寺を紹介。P271には、ご参拝におすすめの神社をピックアップしています。
■神様のご利益
 神様が最も得意とするご利益を全21項目から主な3つを紹介。P255にはご利益別索引があるので、自身が欲するご利益ごとに神様を探せます。
■こんな人にオススメ!
 人によって、職業も年齢もバラバラ。よりイメージしやすいように、あなたと神様とのマッチングをお手伝いします。
 新刊書籍のご案内
 漫画『ワンピース』のヤマトの能力、「大口真神」の正体はみんなが知っている白い狼
 『最強の神様100』
 八木龍平著、定価1650円(本体1500円+税)、ダイヤモンド社
 第1章では、日本の国が始まった最初の最初、弥生時代から古墳・飛鳥時代に大きな力を発揮した神々をご紹介します。日本で一番古い神社の神様など、神々の最長老ぞろいの第1章はご利益のスケールも大きく、「人として成長したい方」に特におすすめです。
 第2章では、怨霊が不幸をもたらすと人々が本気で恐れた奈良時代から平安時代に、大きな力を発揮した神々をご紹介します。鬼から守る神様、今年の福徳をもたらす神様など、長く繁栄した神々ぞろいの第2章は、「不幸体質から幸運体質になりたい方」に特におすすめです。
 第3章では、大きな戦乱が起こった鎌倉時代から戦国時代に、大きな力を発揮した神々をご紹介します。戦わない勝利の神様、宇宙根源の究極神など、人々が最も力を欲した時代にふさわしい神々の強者ぞろいの第3章は、「強力なパワーが欲しい方」に特におすすめです。
 第4章では、安土桃山時代から江戸時代に大きな力を発揮した神々をご紹介します。「あとひと押し」をくれる神様、思いがけない知恵をもたらす神様など、新時代を切り開いた神々ぞろいの第4章は、「新しい流れを呼び込みたい方」に特におすすめです。
 明治時代から昭和初期に大きな力を発揮したカリスマな神々ぞろいの第5章は、その道を究める神様など、「魅力を磨きたい方」におすすめの神様をご紹介。現代に大きな力を発揮している龍神さんや犬神さんなど、人間の要望に積極対応する神々ぞろいの第6章は、「大舞台で力を発揮したい方」におすすめの神様をご紹介します。
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 最強の神様100
 八木龍平 著
<内容紹介>
 弥生時代から現代にいたるまで、いつの時代も教科書に載るような偉人は皆、神様の力を借りて成功を収めてきた。なかでも最も力のある神様をリュウ博士が厳選して紹介。良縁成就、商売繁盛、金運向上……あなたに合った神様・寺社にきっと出合える! 神社に行かなくてもできる「運気を上げる神様ワーク18」付き
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 吉福社中
 大口真神(おおくちのまがみ)
 東征の旅のさなか、険しい山道に差し掛かった日本武尊
 大鹿の姿で現れた邪神を退治しましたが、大山鳴動して霧が立ちこめ、道に迷ってしまいます。
 そこに忽然と白い狼が現れ、道案内をして日本武尊軍を導きました。
 日本武尊はこの狼に大口真神と名付け、守り神としてこの地に留まるようにと命じたのです。
 吉福社中の神楽「大口真神」では霧に迷う日本武尊とその打開を、白い布をひるがえす大きな鹿との直接対決として表現しています。
 大口真神と狛狼
 武蔵御嶽神社にて奉納致しました
 令和神社「白狼祭」での奉納
 東征の旅をする日本武尊
 大きな鹿との戦い
 霧に迷わされる日本武尊
 窮地を救う白い狼
 山の守り神「大口真神
 武蔵御嶽神社境内にて
 大口真神と狛狼
 武蔵御嶽神社にて奉納致しました
 登場人物
 日本武尊(ヤマトタケル)
 父景行天皇の命により、東征(東国征討)をした皇子。
 邪神やまつろわぬ民との戦い、降りかかる天災など、様々な苦難を乗り越えて旅をした 日本神話のヒーロー。
 大口真神
 道に迷ったヤマトタケルを導き、窮地を救った白い狼。
 ヤマトタケルから大口真神という名を賜り、山の守り神となる。
 山岳信仰とも結びつき、武蔵御嶽神社三峯神社などを筆頭に「おいぬ様」として祀られ広く信仰されている。
 大鹿の神
 山の邪神が姿を変えた大きな鹿。
 ヤマトタケルに野蒜(ニラのような植物)を使って征伐されるが、そのとき大山鳴動して霧が立ちこめ、ヤマトタケル軍を道に迷わせる。
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 ウィキペディア
 真神(まかみ、まがみ、しんじん)は、狼(ニホンオオカミ)の古名や異名、「まことの神」「正しい神」を指す言葉。「大口真神(おおくちのまがみ、おおぐちまかみ)」「御神犬」とも呼ばれる。
 概要
 日本に生息していた狼(ニホンオオカミ)が神格化されたもの。真神は古来、聖獣として崇拝されてきた。また、猪や鹿から作物を守護するものとされた。人語を理解し、人間の性質を見分ける力を有し、善人を守護し、悪人を罰するものと信仰された。また、厄除け、特に火難や盗難から守る力が強いとされ、絵馬などにも描かれてきた。
 大和国(現在の奈良県)にある飛鳥の真神原の老狼は、大勢の人間を食べてきたため、その獰猛さから神格化された。『万葉集』巻八には「大口の まかみの原に ふる雪は いたくなふりそ 家もあらなくに」(舎人娘子)と記され、少なくとも(大和国風土記逸文と合わせ)8世紀からみられる。この「大口の真神原」には後に飛鳥衣縫造祖樹葉(あすかきぬぬいのみやつこ の おや このは)の邸宅があったとされ、用明天皇の代に蘇我馬子が寺の建立を発願、崇峻天皇の代に館を廃し法興寺(後の飛鳥寺)の造営が始まったとされる。
 現在も埼玉県秩父地方の神社を中心に、狼が描かれた神札(お札)が頒布され、信仰を集めている。このすぐ南の武蔵御岳山上の武蔵御嶽神社には『日本書紀』の記述に基づく「おいぬ様」(または「お犬さま」)の伝説があり、日本武尊の東征の折、邪神が大鹿の姿で現れたのを野蒜で退治したが、その時に大山鳴動して霧に巻かれて道に迷ったのを、そこに忽然と白い狼が表れて道案内をして、無事に日本武尊軍を導いたので、尊は「大口真神としてそこに留まるように。」といったという。大口真神は江戸時代の天保年間ころより盗難除け・魔物除けとしての信仰が盛んになり、本殿のおいぬ様の狛犬はブロンズ製(1807年の作)で、本殿前の像は北村西望の作(1985年奉納)である。
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 真神(まかみ)は、日本に生息していた狼(ニホンオオカミ)が神格化したもの。大口真神(おおくちのまがみ、おおぐちまかみ)、御神犬とも呼ばれる。
 真神は古来、聖獣として崇拝されてきた。また、猪や鹿から作物を守護するものとされた。人語を理解し、人間の性質を見分ける力を有し、善人を守護し、悪人を罰するものと信仰された。また、厄除け、特に火難や盗難から守る力が強いとされ、絵馬などにも描かれてきた。
 大和国(現在の奈良県)にある飛鳥の真神原の老狼は、大勢の人間を食べてきたため、その獰猛さから神格化された。『万葉集』巻八には「大口の まかみの原に ふる雪は いたくなふりそ 家もあらなくに」(舎人娘子)と記され、少なくとも(大和国風土記逸文と合わせ)8世紀からみられる。この「大口の真神原」には後に飛鳥衣縫造祖樹葉(あすかきぬぬいのみやつこ の おや このは)の邸宅があったとされ、用明天皇の代に蘇我馬子が寺の建立を発願、崇峻天皇の代に館を廃し法興寺(後の飛鳥寺)の造営が始まったとされる。
 現在も埼玉県秩父地方の神社を中心に、狼が描かれた神札(お札)が頒布され、信仰を集めている。このすぐ南の武蔵御岳山上の武蔵御嶽神社には『日本書紀』の記述に基づく「おいぬ様」(または「お犬さま」)の伝説があり、日本武尊の東征の折、邪神が大鹿の姿で現れたのを野蒜で退治したが、その時に大山鳴動して霧に巻かれて道に迷ったのを、そこに忽然と白い狼が表れて道案内をして、無事に日本武尊軍を無事に導いたので、尊は「大口真神としてそこに留まるように。」といったという。大口真神は江戸時代の天保年間ころより盗難除け・魔物除けとしての信仰が盛んになり、本殿のおいぬ様の狛犬はブロンズ製(1807年の作)で、本殿前の像は北村西望の作(1985年奉納)である。
 関連項目
 三峯神社 - (埼玉県秩父郡大滝村三峰)大口真神を祀る
 山住神社 - (静岡県磐田郡水窪町山住)大口真神を祀る
 大川神社 - (京都府舞鶴市大川) 大口真神を祀る 
 釜山神社 - (埼玉県大里郡寄居町大口真神を祀る
 武蔵御嶽神社 - (東京都青梅市御岳山)大口真神を祀る
   ・   ・   ・   
 ウィキペディア
 ロムルス (Romulus) とレムス (Remus) は、ローマの建国神話に登場する双子の兄弟で、ローマの建設者。 ローマ市は紀元前753年4月21日にこの双子の兄弟によって建設されたと伝えられている。
 この双子は、軍神マルスとレア・シルウィア(アルバ・ロンガ=ラティウム王ヌミトルの娘)の間に生まれたとされている。王の末弟のアムリウスは王位を奪っていたが、兄の孫である双子の復讐を恐れて、双子をテヴェレ川に捨てた。しかし、双子は狼によって育てられた。やがて、羊飼い夫婦に引き取られ立派に成人する。その後、祖父の軍隊に山賊と間違えられてとらえられ尋問されるうちに孫と判明する。間もなく兄弟は反逆者の大叔父を殺し、祖父を復位させた。兄弟は、自分たちが捨てられた地に都市を建設しようと決めた。兄弟のうちのどちらが建設者になるかを鳥占いで決めることになり、兄のロムルスに軍配が上がり、羊の守護の女神パレスを讃えるパリリア(Parilia)祭の日(4月21日)新しい町(Roma quadrata)の城壁を築くために線を引き始めた。その時に弟のレムスが怒り兄をあざけったので、兄弟の間で戦いが起こり、弟が兄に殺されてしまった。弟を立派に埋葬した兄ロムルスは、町に多くの人を住まわせた。彼は40年間統治し、雲の中へ消えていった。
 このローマ建設伝説は、紀元前3世紀にはすでに存在していたと伝えられている。紀元前296年に牝オオカミの乳を飲む双子の兄弟の像が献上され、同269年製造のローマ貨幣の表裏にオオカミと双子像の同じ場面が刻印されている。
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文化
 ヨーロッパや中国など牧畜が盛んであった地域では家畜を襲う害獣として忌み嫌われる傾向にあり、逆に日本(北海道を除く)のように農業が盛んであった地域では、農作物へ被害をあたえるシカなどの害獣を駆除する益獣として、怖れをもたれると同時に慕われもした。また、アイヌネイティブアメリカンなどのように、狩猟採集生活が盛んであった民族でも神格化されることがある

 神話、伝説、民俗
 中世ヨーロッパにおいては、狼はしばしば死や恐怖の対象として描写される。北欧神話では巨大な狼であるフェンリルが神々の敵として描かれている。童話の『赤頭巾』では、狼は赤頭巾を食べようとする悪役として描かれている。18世紀中旬には、「ジェヴォーダンの獣」と呼ばれる巨大な狼(大山猫とも)が出現したとされ、フランス中部地方を震撼させた。しかし、オオカミは一匹だけで大きな獲物を狩る習性はなく、臆病な動物であるため、科学的に見てこの事件にオオカミは関わっていないとされている。
・ロゲンヴォルフ(コルンムーメ、コルンデーモン(ドイツ語版))ライ麦(Roggen)+狼(wolf)。畑の穀物を食べる貪欲さがあり豊穣や不作を司り、畑作業の熱射病、麦畑を駆け回る風などとも関連付けされる。畑で遊ばないよう子供などが入ると襲われると脅かされる。
キリスト教でも、狼は邪悪な害獣として扱われることが多く、七つの大罪では、ユニコーンやドラゴンと同じく『憤怒』を象徴する動物として扱われることがある。
・人間が狼に変身する人狼についての記述が古代よりしばしば見られる。ヨーロッパで狼を忌み嫌うのは中世キリスト教が、土着の信仰を駆逐するため人狼伝説を利用してきた影響も大きい。中世のヨーロッパでは、人狼の存在が信じられており、昼間は人間の姿をしている人狼が、夜間には狼の姿で他の人間を襲い、銀の武器(銀の弾丸など)でなければ倒すことが出来ないなどとされた。古代ローマ博物学者であるプリニウスは著書『博物誌』において、人狼が現われたという噂を紹介したうえで、このような変身の存在はでたらめであると否定している。イギリス本土の諸島では早い段階で狼が駆逐されたために、人狼の伝説は外国起源のものであり、魔法使いや巫女はたいてい猫や兎に化けることになってしまった、という説をセイバイン・ベアリング=グールドが唱えている。
・インドにはオオカミが子供を育てたという噂が多数あり(狼っ子)、特にアマラとカマラという少女の事例が知られる。
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