🌺16:─1─日本民族は攻撃的な性格で社会寛容性の低いアカゲザルに似ている。~No.30No.31 

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 日本人は、イエローモンキ(差別用語)である。
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 2024年8月8日号 週刊新潮池谷裕二の全知全脳
 サルに学ぶ最善の『復興策』
 地震、洪水、噴火、干魃、雪崩、津波──。自然の猛威を前にヒトはちっぽけな存在です。災害はときに人々の心の余裕も奪います。人間関係をギスギスさせ、火事場泥棒のように仁義にもとる行為さえ発生します。被災地での略奪行為やデマ情報などの心ない行為には、いつも強い怒りを覚えます。
 しかし、私たちは知恵の生物。ただ自然に圧倒されっぱなしの存在ではありません。多くの者は手を取り合い、あれやこれやと対策を講じます。
 1923年の関東大震災では、街を再建するにあたって防災が強化されました。この防災策は、その後の都市計画の重要な指針となっています。1995年の阪神・淡路大震災では、多くの支援者が復興を後押しし、『ボランティア元年』と呼ばれました。
 災害がヒトの営みに影響を与えるのは古代でも同じ。かつてナイル川はしばしば氾濫しました。洪水は大地に栄養をもたらし肥沃にしますが、災害を予測して被害を抑えることも重要です。このために天文学や数学、土木、宗教が発達し、これによって行政の中央集権化が促進され、巨大文明の礎となりました。自然災害はヒト社会の機能を進化させるという側面があるのです。
 自然災害はヒト以外の動物にも影響を与えます。動物は無防備です。ときに恐竜のように絶滅してしまうこともあります。6月の『サイエンス』誌に掲載されたローレン・ブレント博士らの調査報告を紹介しましょう。
 博士らはカリブ海に浮かぶ小島のアカゲザルに着目しました。この島には2017年に巨大なハリケーンが襲来したのですが、この前後10年にわたって1,498頭のアカゲザルを記録し、彼らの行動がどう変化したかを解析しました。
 ハリケーンによって森林は壊滅的な被害を受け、緑化率は63%も低下しました。40℃を超える猛暑が続くのに、日差しを避けるための木陰が減ってしまったのです。これほど厳しい状況にもかかわらず、意外にも、アカゲザルの個体数h減りませんでした。逆境を凌いだのです。
 アカゲザルは攻撃的な性格で、社会寛容性の低い種です。しかし災害時は攻撃性が低下し、仲間と日陰を分け合う行動が観察されました。
 もともと仲間に対して攻撃的で、かつ被災後に穏やかな性格に変わった個体ほど死亡率が下がることがわかりました。10年の観察期間のあいだに155頭が寿命を迎えましたが、博士らの調査によれば『社会的寛容性は死亡リスクを42%減少させる』と試算されたそうです。
 小さな島内では豊かなエリアを探して移動することもできません。狭い環境では、ちょっとした災害でも、集団全体が存亡の危機に陥ります。そんな苦境においては譲り合いの精神こそが最善の『復興策』であることを、サルたちは自然と悟るようです。
 ──火事場泥棒を働くヒト。のうのうとヒトをやっている自分が、ふと恥ずかしくなるのでした。」
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 ウィキペディア 
 アカゲザル赤毛猿、Macaca mulatta)は、哺乳綱霊長目オナガザル科マカク属に分類されるサルの一種。実験動物として利用されるほか、日本では野生化している外来種である。
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 日本民族は、縄文人(日本土人)の時代から幾度も自然災害によって死滅の縁に追い詰められるという地獄の経験を味わい、その悲惨な経験を遺伝子に深く刻んでいる。
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 日本列島とは、春夏秋冬、季節に関係なく、広範囲に同時多発的に頻発する複合災害多発地帯である。
 日本の自然は、数万年前の旧石器時代縄文時代から日本列島に住む生物・人間を何度も死滅・絶滅・消滅させる為に世にも恐ろしい災厄・災害を起こしていた。
 日本民族は、自然の猛威に耐え、地獄の様な環境の中を、家族や知人さえも誰も助けずに身一つ、自分一人で逃げ回って生きてきた、その罪悪感から祖先を神(氏神)とする人神信仰を受け継いで来た。
 日本人は生き残る為に個人主義であり、日本社会は皆で生きていく為に集団主義である。
 日本の宗教・文化・言語は、こうして創られてきた。
 日本民族は、「津波てんでんこ」で生きてきた罪人である。
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 日本民族は、有宗教有神論者であってマルクス主義的反宗教無神論者ではないが、天地創造の神や全智全能な神を信じないし、絶対神や救世主(メシヤ)の奇蹟などは信じてはいない。
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 日本民族の宗教は、八百万の神々を祀る多神教で、自然宗教・自然崇拝・自然神話である。
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 日本民族は想いを相手に伝える手段としての「言葉」を神聖視、万葉集でも「そらみつ大和の国は…言霊の幸ふ国(さきわうくに)と語り継ぎ言ひ継がひけり」(894)と詠っていた。
 それが、お互いに秘めた想いを詠い合う和歌である。
 言霊と言っても、昔の言霊と今の言霊は全然違う。
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 自然災害は、言霊として口に出したら起きるのではなく口に出さなくても起き、神や仏に関係なく起き、敬虔な信仰を持とうが神の福音や戒律・律法を護って正しい道を歩こうとも、善人も悪人も、貧乏人も金持ちも関係なく襲って殺す。
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 日本の脅威は、海の外から襲い来る異民族の侵略ではなく、天と地で発生する自然災害であった。
 日本列島の自然災害は、中国大陸や朝鮮半島で発生する災害とは違っていた。
 日本民族は、数万年前の旧石器時代縄文時代から甚大な被害をもたらす自然災害の中を生きてきた。
 地球上で、日本国・日本民族のように自然災害に耐えて生き残ってきた国や民族は他にない。
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 日本民族は、権力闘争に於ける内戦と異民族の侵略に対する外戦で殺し合いを繰り返してきた漢族系中国人や半島系韓国人・朝鮮人とは全然違う。
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 現代の日本人から日本民族性が急速に薄れ始めている、特に都会に住む高学歴で社会的地位の高い富裕層にその傾向が顕著に見える。
 彼らは、自分の権利と利益を要求するが、責任と義務を拒否している。
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 日本民族人間性である価値観・人格・気質を作り出したのは、人間(他国・異民族・異教徒)の脅威ではなかったし、唯一絶対神(全智全能の創り主)の奇蹟と恩寵ではなく、自然の脅威と恩恵(和食)である。
 つまり、日本人と朝鮮人・中国人は違うのである。
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 MS&ADインターリスク総研株式会社
 コンサルタントコラム
 「津波てんでんこ」を正しく理解しよう~災害に強い組織づくりへの第一歩~
 所属 リスクマネジメント第一部 リスクエンジニアリング第二グループ
 役職名 コンサルタント
 執筆者名 加藤 真由 Mayu Kato
 自然災害
 2023年6月2日
 「津波てんでんこ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。「津波てんでんこ」とは、「津波が来たら、いち早く各自てんでんばらばらに高台に逃げろ」(岩手県HPより)という津波襲来時の避難に関する三陸地方の言い伝えである。2011年3月に発生した東日本大震災にて、従来から津波防災教育を受けていた岩手県釜石市の小中学生が、この「津波てんでんこ」の教えを実践した。これにより、多くの命が助かった事例は「釜石の奇跡」として大々的にメディアに取り上げられた。その一方で、「津波てんでんこ」は、その注目度の高さ故、言葉がひとり歩きした結果、「自分だけが助かればよい」という意味で誤解され、「利己的で薄情である」と批判された事例も見受けられる。津波被害から身を守り、災害に強い組織づくりをするためにも、まず「津波てんでんこ」という言葉の意味を正しく理解する必要がある。
 京都大学の矢守克也教授は、「津波てんでんこ」は4つの意味・機能を多面的に織り込んだ重層的な用語であることを述べている(2012年)。
 1つ目は、「自助原則の強調」である。「自分の命は自分で守る」という考え方は重要だとされている。しかし、単純に津波避難における「自助」の重要性にとどまるものではなく、自己責任の原則だけを強調するものではないことに注意が必要である。
 2つ目は、「他者避難の促進」である。避難する姿が目撃者にとっての避難のきっかけとなり、結果的に他者の避難行動を促す仕掛けとなる。
 3つ目は、「相互信頼の事前醸成」である。「津波襲来時はお互いに"てんでんこ"する。」という行動を、事前に周囲の他者と約束する。この信頼関係が共有されていれば、「てんでんこ」の有効性が飛躍的に向上する。
 4つ目は、「生存者の自責感の低減」である。被災時には、津波で命を落とした他者に対して自責的感情に苛まれやすい。しかし、事前に他者と「てんでんこ」を約束しておくことで、「亡くなった人も"てんでんこ"した(しようとした)にも関わらず、それも及ばず犠牲になった」と考え、生存者の自責的感情を低減する可能性がある。
 この4つの意味・機能より、「津波てんでんこ」という言葉には、自助だけでなく、共助の重要性を強調する要素が含まれている。加えて、一刻を争う津波避難時の行動原則だけでなく、事前の社会のあり方や事後の人の心の回復等にも大きな意味を持つものである。
 東洋大学の及川康教授は、「津波てんでんこ」という言葉に対する考えを認識度別に調査した。その結果、「津波てんでんこ」に対する真の理解を得るためには、一義的・表面的な原義を提示するのみでは不十分で、適切な解説・解釈がなされる必要があることを示唆した(2017年)。
 「津波てんでんこ」という1つの言葉から学ぶべきことは非常に多い。災害に強い組織を作るためにも、東日本大震災をはじめとした過去の災害を振り返り、1つの言葉をテーマに皆さんで深い議論を重ねてみてはどうだろうか。
 以上
 (2023年5月25日 三友新聞掲載記事を転載)
 古川 崚仁 Ryoto Furukawa
 氏名 加藤 真由 Mayu Kato
 役職 リスクマネジメント第一部 リスクエンジニアリング第二グループ コンサルタント
 専門領域 自然災害リスク/カーボンニュートラル/スポーツ・リスクマネジメント/イベント・リスクマネジメント/施設等(指定管理者)の安全管理
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