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・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
日本には、数万年前・数千年前からの歴史的文化的宗教的な神聖な遺伝子が自然の中に生きて、現代に受け継がれている。
奈良春日大社の鹿は、「神鹿」である。
日本神話には、数多くの神獣が存在し、中には祭神として神社に祀られている。
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日本人には、旅行鳩を絶滅させた西洋キリスト教価値観が理解できなかった。
2022-07-24
🗽7」─6・B─50億羽もいたリョコウバトがたった100年で滅ぶ。1914年。~No.27
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2024年5月31日 YAHOO!JAPANニュース クーリエ・ジャポン「“神聖な遺伝子”を継承する奈良公園の鹿以外は駆除すればいいのか? 市民の葛藤を米メディアが取材
奈良公園の鹿は1000年以上前から固有の遺伝子を受け継いできたという Photo: Wikimedia Commons
宗教的にも文化的にも重要で、大きな観光資源でもある野生動物をどう保護・管理していくのかという課題は世界各地にあるだろう。日本の天然記念物にも指定されている奈良公園の鹿の事例を、世界の知られざる事象を紹介する米トラベルメディア「アトラス・オブスキュラ」が紹介する。
【画像】奈良の鹿の保護地区と管理地区の違い
滑らかな枝角が生えそろった雄鹿が1頭、奈良公園内にある春日大社の古い石柱のあいだでのんびり草を食んでいる。朝方、ホルンの音が響くと、この雄鹿や数百頭の鹿が集まってきて、観光客からせんべいをもらう。
公園内に生息する1200頭の鹿は、厳密には野生だが、こうした鹿と人の特別な関係は1000年以上も昔から続いている。
ニホンジカ(学名はCervus nippon)は、神道では神聖な生き物と考えられている。その宗教的な地位は、春日大社がのちに奈良公園となる場所に建立された、1400年近く前にまでさかのぼる。奈良公園は、日本の古代の首都だった奈良市内にある。広大な公園には手つかずの自然がだいぶ残っており、宗教施設がいくつも建てられている。
春日大社が建立されて以来、その境内で鹿を狩ることは禁じられてきた。しかし、鹿は境内にずっと留まっているわけではない。さらにこの50年間で、保護地区内外の個体数は飛躍的に増えてきた。奈良市中や周辺の農地に棲みつく鹿の数もますます増えている。
境内の外に出れば、鹿は農家から害獣扱いされて久しいが、宗教的にも文化的にも重要であり続けており、大きな観光資源でもある。
1985年、日本政府は農家らの嘆願を聞き入れ、奈良市を鹿の保護地区と管理地区とに分割した。管理地区では、鹿の駆除が認められている。これまでのところ駆除は実施されていないが、それは駆除すればインスタグラマーや他の経済的に重要な観光客を遠ざけてしまうことになるだろうと地元住民が恐れているからにすぎない。
さて、この話に新たな展開がある。鹿の神聖さをその遺伝子に基づいて判断しようという動きだ。
奈良の鹿の遺伝子を分析してみると…
学術誌に掲載された最近の研究で、奈良公園で保護されている鹿は、近隣地区に生息する鹿の個体群と比べて遺伝子的に固有であり、神聖な祖先のDNAを保持していることが示されたのだ。
この発見は、異なる鹿の個体群をそれぞれの遺伝子に基づいて、奈良市民が宗教的にも文化的にもどう価値づけるかに影響を与えるかもしれないと、論文の共同執筆者である福島大学の兼子伸吾は言う。
そうした価値づけとそれに伴う感情は、保護地区の内外で増え続ける鹿の個体群がどう管理され、祖先伝来の固有な遺伝子が保護されるかという面に作用することになるかもしれないのだ。
奈良公園内の鹿は長らく特別扱いを受けてきた。地元の民話によれば、春日大社の主祭神の一柱である武甕槌神(たけみかづちのかみ)は768年のある日、白鹿の背に乗ってこの地に到着したという。以来、奈良の人々は鹿を、都を見守る神聖な使者と見なしてきた。
1637年まで、神聖な鹿を殺せば死罪に処せられた。その後も、鹿を殺そうと試みる者などいなかった。第二次世界大戦後、境内の鹿は国の天然記念物に指定され、さらに手厚く保護され、文化的な重要性も守られている。
境内の外では鹿は狩られ、奈良周辺の地域からはほぼ根絶やしにされ、境内にいる個体群は1000年以上も孤立することになった。
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5月31日 YAHOO!JAPANニュース COURRiER JAPAN NIPPON「米メディアが注目 神聖な遺伝子を継承する「奈良公園の鹿」以外は駆除すればいいのか?
奈良公園の鹿は1000年以上前から固有の遺伝子を受け継いできたという Photo: Wikimedia Commons
アトラス・オブスキュラ(米国)アトラス・オブスキュラ(米国)
宗教的にも文化的にも重要で、大きな観光資源でもある野生動物をどう保護・管理していくのかという課題は世界各地にあるだろう。日本の天然記念物にも指定されている奈良公園の鹿の事例を、世界の知られざる事象を紹介する米トラベルメディア「アトラス・オブスキュラ」が紹介する。
滑らかな枝角が生えそろった雄鹿が1頭、奈良公園内にある春日大社の古い石柱のあいだでのんびり草を食んでいる。朝方、ホルンの音が響くと、この雄鹿や数百頭の鹿が集まってきて、観光客からせんべいをもらう。
公園内に生息する1200頭の鹿は、厳密には野生だが、こうした鹿と人の特別な関係は1000年以上も昔から続いている。
ニホンジカ(学名はCervus nippon)は、神道では神聖な生き物と考えられている。その宗教的な地位は、春日大社がのちに奈良公園となる場所に建立された、1400年近く前にまでさかのぼる。奈良公園は、日本の古代の首都だった奈良市内にある。広大な公園には手つかずの自然がだいぶ残っており、宗教施設がいくつも建てられている。
春日大社が建立されて以来、その境内で鹿を狩ることは禁じられてきた。しかし、鹿は境内にずっと留まっているわけではない。さらにこの50年間で、保護地区内外の個体数は飛躍的に増えてきた。奈良市中や周辺の農地に棲みつく鹿の数もますます増えている。
境内の外に出れば、鹿は農家から害獣扱いされて久しいが、宗教的にも文化的にも重要であり続けており、大きな観光資源でもある。
1985年、日本政府は農家らの嘆願を聞き入れ、奈良市を鹿の保護地区と管理地区とに分割した。管理地区では、鹿の駆除が認められている。これまでのところ駆除は実施されていないが、それは駆除すればインスタグラマーや他の経済的に重要な観光客を遠ざけてしまうことになるだろうと地元住民が恐れているからにすぎない。
さて、この話に新たな展開がある。鹿の神聖さをその遺伝子に基づいて判断しようという動きだ。
鹿の保護地区と管理地区の違い
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奈良の鹿の遺伝子を分析してみると…
学術誌に掲載された最近の研究で、奈良公園で保護されている鹿は、近隣地区に生息する鹿の個体群と比べて遺伝子的に固有であり、神聖な祖先のDNAを保持していることが示されたのだ。
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