🌈9)─1・D・ロ─日本本土と離島に生息するシカ類は遺伝子的に別種に近い。⦅1⦆〜No.18 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 生物の分類として、見た目は日本列島の種と大陸の種は同種のようであるが、遺伝子レベルでは別種に近く、同じ日本と言っても本土と沖縄や北海道など離島でも別種に近い。
 日本の生物種は、多様性に満ちている。
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 2023年5月22日 MicrosoftStartニュース RSK山陽放送「最新研究「シカの骨をスライスしたら分かったこと」離島に生息する哺乳類は本土より長寿化
 © RSK山陽放送
 恐竜研究は日々進んでいて近年、新たな事実が次々と発表されています。中でも、最先端の研究の一つとして注目されているのが「ボーンヒストロジー」です。
 恐竜の骨の化石をスライスして恐竜の生態に迫る研究で、岡山理科大学生物地球学部の林昭次准教授は日本の「ボーンヒストロジー」研究のフロントランナーの1人です。(シカの映像は「新村龍也・足寄動物化石博物館」提供)
 研究チームは今回、恐竜研究の手法を日本に生息するシカに応用し、本島と離島に生息したシカを比べ成長の違いを明らかにしました。研究の対象は150万年以上隔離された絶滅種のシカまで含まれ、そこには、離島ならではの大型哺乳類の進化の選択が見えてきます。
 研究テーマは「島に生息する哺乳類の長寿化の過程を解明する」というもので、5月22日、スイスの科学雑誌「Frontiers in Earth Science」オンライン版に掲載されました。恐竜研究の手法「ボーンヒストロジー」を野生動物の研究に応用したものとして注目されています。
 発表したのは、岡山理科大学生物地球学部の林昭次准教授と東京大学大学院新領域創成科学研究科の久保麦野講師を中心とした、日本とスイスの研究チームです。
 これまでも、”離島では大きい動物が小型化し、小さい動物が大型化する”という「島しょ化」という進化の法則が知られていました。また、体の大きさ以外にも、本土や大陸の同じ種の集団にない独自の特徴を持っていることも分かっています。これらの変化は、「食べ物が限られる」「天敵がいない」など、島特有の環境が影響していると考えられていますが、変化の過程や期間などは明らかになっていませんでした。
 研究チームは、本土と離島の野生のシカ類(絶滅したシカを含む)の骨を調べ比較することで、「離島に長時間隔離されるほど、大人になるまでの期間が長くなり、長寿になること」が明らかになったと発表しました。今後、島に生息する小型哺乳類についても同様の分析を行うことで、さらなる島での哺乳類の進化の解明が期待されます。以下、研究の要点をまとめました。
 研究の対象は絶滅種を含むシカ類
 研究の対象となったのは、本土に生息する4種類のシカ類と離島に生息する4種類のシカ類です。サンプル数は54個体です。「本土集団」は北海道・本州・九州・四国に生息する、ヤベオオツノジカ、エゾシカ、ホンシュウジカ、キョン、「離島集団」はケラマジカヤクシカリュウキュウジカ、リュウキュウムカシキョンです。このうち、ヤベオオツノジカ、リュウキュウジカ、リュウキュウムカシキョンは絶滅しています。
 それぞれの生息期間は文献などから推定できます。例えば、「ケラマジカ」は400年前に島に持ち込まれたシカなので、島に生息している期間は400年前から現在までの400年間、「ヤクシカ」が生息する島は2万年前から10万年前に陸から分離して誕生したので、島に生息する期間は現在までの2~10万年間。「リュウキュウジカ」は沖縄本島に150万年前に大陸から移入し2万年前まで生息していたとされており、沖縄本島は150万年以上どこの島ともつながってないことから、リュウキュウジカは離島で約150万年間生息したと考えられます。
 研究の手法は恐竜研究で用いられる「ボーンヒストロジー
 研究の手法は恐竜研究で用いられるボーンヒストロジー(骨組織学)です。骨を切断し、薄くスライスすることで、内部の組織を観察し、骨の成長様式を推定します。
 多くの動物の骨には「成長停止線」が刻まれます。木の年輪と同じように1年ごとに刻まれることから、これを分析することで、年齢を推定できます。また、成長停止線の密度(線と線の間)を分析することで、年齢に応じた成長の速度が分り、その個体の成長速度が推定できます。この手法を用いることで、従来は推定が困難であった、絶滅動物の成長速度、年齢、生活様式ながを推定できます。
 シカの骨をスライスしたら分かったこと
 本土と離島に生息するシカ類8種類の骨を分析した結果、それぞれの成長の過程を比較することができます。本土集団、離島集団(隔離期間が短い)、離島集団(隔離期間が長い)の3つのグループに分けて成長曲線と生存曲線を作成し比較します。
 成長曲線は横軸が年齢、縦軸が体重(kg)です。「本土集団」は2歳ごろまでに急成長しその後はあまり変りません。つまり、早く大人になります。「離島集団(隔離短い)」は3歳~9歳ぐらいまでに成長して大人になります。「離島集団(隔離が長い)」は14歳ぐらいまで成長し大人になります。つまり、離島の隔離の時間が長いほど、成長の速度がゆるやかになることを示しています。
 例えば、沖縄本島(離島)に長期間(150万年以上)隔離された絶滅種のリュウキュウジカは本州や大陸のシカと比較して繁殖、成熟時期が5~10年以上遅いことが分りました。
 生存曲線は縦軸が生存数(対数化した数字)、横軸が相対年齢(%)です。相対年齢は寿命を100として%で表わし変化を比較するものです。「本土集団」は相対年齢が100(寿命)に近くづくにつれて一定の割合で生存率が下がり、「離島集団(隔離が長い)」は80%ぐらいまで生存数は下がらず、それ以降に急激に下がります。「離島集団(隔離が短い)」はその中間です。
 つまり、離島で隔離期間が長いほど、高齢まで生存することを示しています。分析の結果、本土のシカが若い時期に死亡率が高いのに対して、長期間隔離された離島では老齢期まで多くの個体が生き延びる長寿化が起こっていることが分りました。
 大型哺乳類(シカ類)は島に長期間隔離されるほど長寿化
 今回の研究で、大型哺乳類(シカ類)は捕食者がいない島に長期間隔離されるほど、大人になるまでの期間が長くなり長寿化することが明らかになりました。
 生物には、早く成長して一度に多くの子を残し寿命も短いという「早いライフスタイル」を持つ種と、ゆっくり成長して少数の子を確実に育て長く生きる「遅いライフスタイル」を持つ種がいます。ネズミなどは前者、ゾウやチンパンジーなどは後者のタイプです。
 今回の研究により、島で隔離された大型哺乳類は「遅いライフスタイル」を進化させることが明らかになりました。このタイプの種は、子を残せるまでに時間がかかるため、外部から捕食者が侵入すると絶滅する可能性が高くなる、つまり、人為的影響により個体数が減るとなかなか回復できず、絶滅の恐れがあることが分りました。リュウキュウジカも、先史時代人の沖縄への渡来と時を同じくして絶滅したと考えられており、彼らが島で進化させた「遅いライブスタイル」が絶滅の要因となった可能性が示唆されました。
 岡山理科大学生物地球学部の林昭次準教授のコメント
 「日本には本土や大陸との隔離期間が異なるさまざまな島々が存在し、そこに生息する動物や絶滅種を調査することで、数百万から数年のスケールで、島の中で動物がどのように生態を変化させ適応するかについて、解明することが期待できます。島固有の独特の進化は、哺乳類だけでなく、恐竜類などの絶滅種でも知られているため、日本の動物を対象とした研究は、哺乳類以外の絶滅した島嶼性動物の生態を解明することにも寄与できると思います。日本ならでは、日本だからこそできる研究テーマと言って良いかもしれません。」
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 日本民族(和人)の祖先は、琉球民族アイヌ民族同様に、数万年前から日本列島に移り住んだ旧石器人(ヤポネシア人)・縄文人(日本土人)であって、大陸の漢族系中国人や半島の人々(朝鮮人・韓国人)ではなかった。
 全人類全民族の祖先は、アフリカ生まれのアフリカ人(ホモ・サピエンス)であった。
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 日本のトキは、渡り鳥ではなく土着した在来種であった。
 列島系日本のトキと大陸系中国の朱鷺は別種であり、再生された新生トキは日本固有のジャポニカ・ジャポンではなく中国由来朱鷺である。
 今風に言えば、死滅した純正固有トキの穴埋めとして、人間の強欲で強制連行されてきた移民朱鷺、移住者朱鷺で外来種であった。
 それでも、日本の空を飛んで日本の大地で生活し巣を作って子孫を増やせば、大陸の朱鷺ではなく日本のトキとなる。
 何時か、日本全国に中国由来朱鷺が日本のトキとして住み着いて繁殖する。
 ある意味、トキ再生プロジェクトは日本人の醜悪・ブラック面を証明していて、そこには日本人が好むと言われる「滅びの美学」や「生き死にの潔さ」は微塵もない。
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