🕯104)─2─伝統的宗教行事の盆踊りが消えゆく時流にあっても盆踊りを守る地域。~No.226 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 盆踊りとは、表の面として舞踊って祖先供養という神聖=行(修業)の場であり、裏の面として遊び・遊興・娯楽・男女の出会いそして夜店(金銭欲)・男女の営み(性欲)とうい俗欲=業の場でもあり、老若男女、身分・地位・階級、貧富そして敵味方、宗教宗派、思想信条、国籍、人種民族、他に一切関係なく平等・公平に輪になって踊る事である。
 盆踊りの主役は子供で大人は脇役で、主役の子供達が寄り集まって踊って歌ってふざけて騒いで美味い食べ物を食べて「皆と一緒に楽しむ」屈託のない子供の笑顔が「宝」であった。
 日本民族は、女性や子供の泣き顔や涙に弱く、子供や女性を守る為に大人や男性を犠牲にしてきた。
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 2022年8月19日 読売新聞「ニュースの門 大阪社会部 苅田
 盆踊り 守り続けた地域の心 
 日本の夏の風物詩、『盆踊り』。各地で親しまれてきたその風習が、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産になるかもしれない。文化庁ユネスコに『風流踊(ふうりゅうおどり)』として申請しており、秋にも登録の可否が審議されるからだ。世界に羽ばたこうとする盆踊りだが、その伝統の陰には、踊り続けた先人たちの苦労があった。
 『風紀の乱れ』明治時代に禁止令
 『もってのほかの悪習で、一切禁止』『すこぶるわいせつ』
 今から約150年前、『盆踊り禁止令』が全国各地で出された。男女が夜通し騒ぎ、女装や男装、そして派手な化粧も。近代化を目指した明治政府にとって、盆踊りは風紀の乱れと映ったのだ。
 盆踊りの起源の一つは、鎌倉時代の僧・一遍が始めた『踊り念仏』だ。その後、室町時代には、奇抜に着飾って踊る『風流』が流行し、先祖供養の意味で盆に踊られるようになったという。
 江戸時代には各地に根付き、庶民は華やかな〝非日常〟を楽しむようになった。ただ、あまりに盛況ぶりに、幕府や藩は一揆につながることを警戒し、躍る時期や場所を制限したこともあったという。
 多様で華やか 世界に誇る文化に
 盆の『徹夜踊り』で知られる岐阜県郡上市の『郡上踊り』も規制を受けた一つだ。明治7年(1874年)、県は踊りが風紀を乱すとして、布達で禁止した。それでも、町民たちは細々と踊りを受け継ぎ、大正時代に、町の有力者が警察署長と交渉を重ねて保存会を設立。その後、風紀の改善や踊り、お囃子(はやし)の統一に取り組んで芸術性を高め、今につながる。
 そのようにして、各地に受け継がれてきた踊りは多様だ。華やかな花笠を使ったり、女装した青年が踊ったり。形式の違いが各地の風土を伝え、地域コミュニティーの核としての役割も果たしている。
 文化庁は踊りを育んだ風土や背景、その役割を評価し、全国24都府県の盆踊りや念仏踊りなど計41件をユネスコに申請。ユネスコは早ければ今秋にモロッコでの委員会で、無形文化遺産への登録の可否を審議する見通しだ。
 文化庁の担当者は言う。『踊りが禁止された時代も守りぬき、地域で受け継がれてきた。今の形には先人の思い、知恵が詰まっている』。かつてお上から問題視された踊りは、国の『お墨付き』を得た文化となった。
 若者を呼び込め
 評価が高まる一方で、若者を中心とした担い手不足は深刻な問題だ。
 町内会などによると地域の盆踊りは、全国で次々と姿を消しているとされる。阿波おどりで知られる徳島市でも2019年、少子高齢化で踊り手の減少が懸念されることから、クラウドファンディングで費用を募集すえうなど育成に乗り出している。
 熱狂は、なぜ消えたのだろうか。日本大学芸術学部の小林直弥教授(舞踊学)は、動画投稿アプリなどSNSの広がりを、その理由の一つに挙げる。
 踊りは『非日常』を味わえる娯楽であったからこそ、庶民は禁じられても『盆だから』『先祖供養だから』と理由を付け、何とか踊ろうとした。しかし、今やダンスは中学の体育で必修。SNSはダンサーの動画があふれる。小林教授は、踊りが『非日常』ではなくなったとみる。その上で『誰でも参加できたり、コンテスト化したり、動機づけの工夫も必要』と話す。
 『なねばはねよ、をどらばをどれ(跳ねたければ跳ねよ、踊りたければ踊れ)──』。一遍は、踊り念仏を批判する人にそう返し、踊り続けた。時代を超えて守られてきた文化を、どう未来に伝えていくか。先人たちに負けない知恵が求められている。
 MEMO
 海外で開催 交流深める
 無形文化遺産への登録が期待されている盆踊りだが、一足先に海を渡った例もある。
 ブラジルやハワイなどでは、現地の日系人が中心となり、いくつもの催しが開かれている。空調機メーカー・ダイキン工業大阪市)は地域貢献の一環として、工場などがある場所で盆踊りを主催している。アメリカや中国でも開催され、現地の人も多数参加しているという。
 マレーシアでは長年、盆踊りが親しまれている。日本大使館などが主催し、海外で行われるものでは最大規模だ。しかし、今年は同国の宗教担当大臣が『仏教要素がありイスラム教徒は参加しない方がいい』と指摘し、開催が危ぶまれたという。
 これに対し、長年参加してきた現地の人たちから『文化的なお祭りだ』との反論が上がり、前回を約1万5,000人上回る約5万人が参加する盛り上がりをみせた。
 日本国内で独自に進化を遂げた『盆踊り』も。
 東京・中野駅前では、アニメの主題歌や洋楽に合わせて踊るイベントがあり、有名アーティストも参加した。横浜市では、オシャレにジャズをつかったものも。コロナ禍に負けず、インターネットで盆踊り動画を配信する動きも各地で広がっている。」
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 現代の左傾化した学校教育は、戦前の反省から宗教を教えず、よって民族や地域の伝統文化である宗教行事も子供達に教えない。
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 左派系反宗教無神論者や外国人移民異教徒など少数派は、盆踊り、除夜の鐘、祭祀、その他の宗教行事は、憲法が定める信仰の自由、静かで安心でる生活の権利を脅かす騒音だとして猛反対し、中止を求めている。
 現代日本では、左派系マイノリティ・ファシズムが吹き荒れ、民族の伝統的宗教文化である神や仏が殺されている。
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 寺院の盆踊りは、神社の夜祭り・宵宮同様に男女の出会いの場であり、出会った男女は会場外・境内の暗闇に姿を消し夜が明ける前に帰宅したが、家族も誰も咎めなかった。
 キリスト教会は、男女混浴同様に獣のような野蛮な風習であると嫌った。
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 少子高齢化で人口激減する日本は、人材・労働者として外国人移民(特に中国人移民)を受け入れ、増える異文化異宗教異言語を交えた多様化社会を目指すべく、少数派の意見を尊重するとの建前で、少数派の要望・反対に従って地域で行ってきた宗教的伝統祭祀を不本意ながらも廃止もしくは規模縮小してきている。
 日本国内から、民族色宗教色の強い伝統文化や伝統行事が消えて、非民族非宗教の人集め金儲けイベントが増えてきている。
 それも、マジョリティ-・日本民族の宗教・文化・伝統・言語そして歴史を消し去ろうとする左派系マイノリティ・ファシズムの攻勢である。
 現代日本で、数万年前の石器時代縄文時代から守られてきた日本民族の自然精霊=神崇拝と仏教伝来からの仏信仰が消され、日本民族八百万の神々・祖先神と祖先の仏が殺され、日本はダイバーシティーの掛け声の下で急速にマルクス主義的反宗教無神論に染まっていく。
 その時、日本の民族主義愛国心愛郷心・郷土愛、皇国史観・民族中心神話、皇室・天皇制度など民族所縁の全てが消滅する。
 それは、広義的には多様性なグローバルであり、狭義的には中国化である。
 何時の時代か、寿命が尽きた日本民族アメリカ旅行鳩や日本在来種トキの様に消えていく。
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