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・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
2017年11月30日号 週刊新潮「変見自在 高山正之
半藤史観
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天声人語で言えば『二段落ごと』に嘘が入ってくる。
先日のコラムは江戸時代の隠し田を書いていたが、二段落目に『隠れて耕作したのは重税に喘ぐ農民たちの智恵だろう』とあった。
あのころは世の中真っ黒で、百姓は飢え、女を売られ・・・という貧農史観にたった言い分だが、それは真っ赤な嘘だ。
隠し田摘発は秀吉がやった。次は100年も後に綱吉だけ検地した。そうしたら40万石の隠し田が見つかった。
将軍様のお膝元でこのありさまだ。諸大名も検地したい。でもやる気配だけで百姓は筵旗(むしろばた)を持ち出した。一揆になれば代官は切腹で、大名は改易させられる。
結局、明治まで検地なし。百姓は好きなように隠し田で儲け、武士は曲げわっぱや金魚の養殖でしのいだ。
こういう小さな嘘を忍ばすだけじゃない。ときには大嘘も押し付けてくる。
……」
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大名にとって、百姓とは煮ても焼いても食えぬ厄介で手強い相手であった。
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幕府・大名・武士は権力と武力を持っていたが、西洋の王侯貴族・大地主・資本家などの支配階級ではなかった。
庶民・百姓や町人などは、西洋の差別され搾取され虐げられていた人民・民衆・大衆とは違う。
日本では、専制君主・大名と庶民・百姓や町人は対立し反目し合う敵対関係ではなかった為に、マルクス主義の階級闘争史観はあてはならない。
日本の歴史において、マルクス主義歴史教育は無意味である。
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世界常識的な支配者と被支配者の関係は日本ではあてはまらない。
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日本天皇を崇拝し、皇族に敬意を払い、天皇家・皇室を守護していたのは、軽蔑され差別されていた極貧の最下層民である町内の非人・エタや町外の山の民・海の民・川の民などの民族的賤民達である。
日本においては、人民の解放を目指すマルクス主義(共産主義)の最大にして最強の敵は、軽蔑され差別されていた賤民達であった。
民族的賤民が存在する限り、天皇家・皇室・皇族は安泰であり、天皇制度(国體)は存続する。
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天皇制度(国體)を破壊し、天皇家・皇室を廃絶し、皇族を葬ろうとする日本人は、歴史と伝統と文化そして宗教を持った日本民族日本人ではない。
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井上章一「近代化は社会階層の平準化をおしすすめた。下層とみなされた人々を、あしざまに難じるふるまいも、社会はゆるさなくなった。だが、人間のなかには、自分が優位にたち、劣位の誰かを見下そうとする情熱もある。これを全面的にふうじこめるのは、むずかしい」(『京都ぎらい』)
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日本の歴史は、明治以降の中華儒教価値観、キリスト教価値観、軍国主義価値観、GHQの共産主義価値観などで改竄された。
現代日本の歴史を支配しているのが、東京裁判による日本人極悪非道の重犯罪人史観=自虐史観である。
1980年代から始まったマルクス主義的歴史教育の目的が民族社会の分断・分裂と崩壊・破壊である為に、子供達に和解と共生ではなく拒絶と反目を教えている。
その核心は、反天皇・反国家・反民族・反家庭である。
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