🏯59)60)─1─大名にとって百姓は手を出しづらい嫌な相手であった。隠し田。隠れ里。~No.111No.112No.113No.114 * 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 2017年11月30日号 週刊新潮「変見自在 高山正之 
 半藤史観
 ……
 天声人語で言えば『二段落ごと』に嘘が入ってくる。
 先日のコラムは江戸時代の隠し田を書いていたが、二段落目に『隠れて耕作したのは重税に喘ぐ農民たちの智恵だろう』とあった。
 あのころは世の中真っ黒で、百姓は飢え、女を売られ・・・という貧農史観にたった言い分だが、それは真っ赤な嘘だ。
 隠し田摘発は秀吉がやった。次は100年も後に綱吉だけ検地した。そうしたら40万石の隠し田が見つかった。
 将軍様のお膝元でこのありさまだ。諸大名も検地したい。でもやる気配だけで百姓は筵旗(むしろばた)を持ち出した。一揆になれば代官は切腹で、大名は改易させられる。
 結局、明治まで検地なし。百姓は好きなように隠し田で儲け、武士は曲げわっぱや金魚の養殖でしのいだ。
 こういう小さな嘘を忍ばすだけじゃない。ときには大嘘も押し付けてくる。
 ……」
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 大名にとって、百姓とは煮ても焼いても食えぬ厄介で手強い相手であった。
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 幕府・大名・武士は権力と武力を持っていたが、西洋の王侯貴族・大地主・資本家などの支配階級ではなかった。
 庶民・百姓や町人などは、西洋の差別され搾取され虐げられていた人民・民衆・大衆とは違う。
 日本では、専制君主・大名と庶民・百姓や町人は対立し反目し合う敵対関係ではなかった為に、マルクス主義階級闘争史観はあてはならない。
 日本の歴史において、マルクス主義歴史教育は無意味である。
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 世界常識的な支配者と被支配者の関係は日本ではあてはまらない。
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 日本天皇を崇拝し、皇族に敬意を払い、天皇家・皇室を守護していたのは、軽蔑され差別されていた極貧の最下層民である町内の非人・エタや町外の山の民・海の民・川の民などの民族的賤民達である。
 日本においては、人民の解放を目指すマルクス主義共産主義)の最大にして最強の敵は、軽蔑され差別されていた賤民達であった。
 民族的賤民が存在する限り、天皇家・皇室・皇族は安泰であり、天皇制度(国體)は存続する。
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 天皇制度(国體)を破壊し、天皇家・皇室を廃絶し、皇族を葬ろうとする日本人は、歴史と伝統と文化そして宗教を持った日本民族日本人ではない。
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 井上章一「近代化は社会階層の平準化をおしすすめた。下層とみなされた人々を、あしざまに難じるふるまいも、社会はゆるさなくなった。だが、人間のなかには、自分が優位にたち、劣位の誰かを見下そうとする情熱もある。これを全面的にふうじこめるのは、むずかしい」(『京都ぎらい』)
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 日本の歴史は、明治以降の中華儒教価値観、キリスト教価値観、軍国主義価値観、GHQの共産主義価値観などで改竄された。
 現代日本の歴史を支配しているのが、東京裁判による日本人極悪非道の重犯罪人史観=自虐史観である。
 1980年代から始まったマルクス主義歴史教育の目的が民族社会の分断・分裂と崩壊・破壊である為に、子供達に和解と共生ではなく拒絶と反目を教えている。
 その核心は、反天皇・反国家・反民族・反家庭である。
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