🌈56)57)─1─鎖国の江戸時代は究極のサステナブル社会だった?リサイクル文化。~No.90No.91No.92No.93 ⑦ 

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 2022年6月24日 MicrosoftNews Forbes JAPAN エシカルな暮らし「江戸時代は究極のサステナブル社会だった?
 その結果、衣食住のあらゆる場面でリユース・リサイクルが行われるようになり、独自の循環型社会が生まれた。
 江戸時代は約260年も続いただけでなく、世界トップクラスの経済成長率を実現した究極のサステナブル社会である。
 今回は、その生活・文化からエシカルな暮らしのヒントを探っていく。
 「5R」が当たり前
 © Forbes JAPAN 提供
 江戸時代では5R(リデュース、リユース、リサイクル、リペア、リターン)が当たり前だった。
 紙屑買いや古着屋、取っけえべえ(子どもが拾い集めた古釘や鉄屑をオモチャや飴などと交換して回収する業者)などの回収業者に加え、金属製品を修理する鋳掛屋や瀬戸物や漆器を直す焼継師といったリユース・リサイクル業者が数多く存在していた。
 また、基本的に製品は土に還る原料でできていたため、不要なものは土へ還す(リターン)ことで環境汚染を防げたのだ。
 着物は灰まで活用する
 © Forbes JAPAN 提供
 着物のサイズは着付けの仕方によって調節でき、すべてが直線縫いで容易に仕立て直すこともできるため、体型が変わっても一着の着物を使い続けられる。
 汚れたり擦り切れたりした部分が増えてきたら、寝間着や布団、敷物、雑巾などにして、徹底的に使い尽くされた。
 布がぼろぼろになった後はかまどや風呂釜の燃料となり、燃やして出た灰さえも、灰買いが買い取り、農業の肥料や陶器の上薬として活用されていたようだ。
 ものを長持ちさせる匠の技
 江戸時代の職人たちは、100年も200年も持つ道具や建築物を作ることを誇りにしていて、1度使ったら終わりではなく、形を変えながら、何百年も使用できるように考えていた。
 家は何代にもわたって住み継いでいく工夫が随所に凝らされ、建物の基礎には、床下の風通しをよくして湿気やシロアリの被害を防ぐ「石場立て」が使われていた。
 耐震性にも優れており、地震の多い日本に適した構造なのだ。
 地産地消が基本
 © Forbes JAPAN 提供
 江戸時代は冷凍・冷蔵などの保存技術が発達しておらず、地元でとれたものを旬の時期に食べる地産地消が基本だった。野菜は四里四方といわれ、8kmから12km圏内でとれた新鮮なものを食べていたそう。
 野菜は漬け物、魚は干物にすることで保存し、野菜くずは集めて堆肥作りに利用。
 冷蔵庫がないためその日に食べられる分だけ買い、貴重な食べ物を無駄なく使い切っていた。
 エコな暑さ対策
 江戸時代の人々は夏の暑さには苦労しており、夕方になると打ち水をし、縁台を出して涼をとっていた。
 また、当時の家は向きを十分に考慮して設計され、大きな開口部を設けて家の中に風の道を作ることで、エネルギーを使わずに夏の暑さを乗り切れたのだ。
 日射による熱を防ぎながら風だけを通す簾も、生活必需品として使用されていた。
 近江商人の「三方よし
 江戸時代では「経済=経世済民」であり、GDPの数字を上げることではなく、すべての人々が救われることが目的だった。
 江戸から明治にかけて日本各地で活躍した近江商人の経営哲学は、売り手よし、買い手よし、世間よしの3つを大事にする「三方よし」。企業や消費者だけでなく、社会にも貢献することを忘れないという考え方だ。
 昔から持続可能な経営が行われた結果、創業年数が100年以上、200年以上の企業数はともに日本が世界一となっている。
 私たちにできること
 © Forbes JAPAN 提供
 今から江戸時代の暮らしに戻るのは現実的ではない。
 しかし、ものを循環させて可能な限り無駄をなくす精神は、今まさに世界中で必要とされているものである。
 100年以上前の時代だが、地産地消や5Rなど、私たちが取り組めるサステナブルな暮らしのヒントがたくさん隠れている。日本はサステナブル後進国といわれることもあるが、歴史に学べば世界をリードするポテンシャルは十分にある。
 何でも簡単に手に入る時代になったからこそ、1つ1つのものとじっくり向き合い大切にする江戸時代の精神から学び、1人1人が小さく実践していく心持ちを大事にしたい。その結果として、日本から再度世界をリードする文化が生まれるだろう。
 【参考文献】
 Japan for Sustainability
 https://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id035760.html
 https://www.japanfs.org/sp/ja/news/archives/news_id027225.html
 三井住友フィナンシャルグループ
 https://www.smfg.co.jp/sustainability/report/topics/detail086.html
 Daiwa House Group
 https://www.daiwahouse.com/sustainable/sustainable_journey/column/002/
 味の素
 https://story.ajinomoto.co.jp/history/002.html
 ※この記事は、2022年6月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。」
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 dodoキャンパス
サステナブルな社会とは ー社会の変化・社会で求められる力ー
 大学1,2年生
 2021.03.31
 Sustainable(サステナブル・サスティナブル)とは、「sustain」(持続する)と「able」(〜できる)を組み合わせた言葉で、「持続可能な」という意味です。
 そして「サステナブルな社会(持続可能な社会)」とは、地球環境や資源が保全され、平和で豊かな生活が将来の世代にも継承されていく社会という意味で用いられます。地球温暖化や資源の枯渇といった問題は深刻さを増し、今、すべての人に地球環境を存続させるための取り組みが求められています。
 今回は「サステナブルな社会」が叫ばれる背景、ならびにその活動の指針となる「SDGs」について考えていきましょう。
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