🕯182)─1─平成・令和の廃仏毀釈。原因は無宗教無信仰無信心そして人口激減である。〜No.381No.382 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 平成・令和製の大仏は、無宗教無信仰無信心である。
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 日本人が仏像を拝むのは信仰ではない。
 日本人には、宗教的信心がない。
 明治の廃仏毀釈は起きるべくして起きた、無宗教無信仰の庶民による宗教弾圧であった。
 日本民族は、宗教を信じてはいない。
 平成・令和の廃仏毀釈は、金儲けの日本社会によって起きている。
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 2021年8月5日 MicrosoftNews 日刊SPA!「廃墟化が進む「迷惑大仏」の末路。全国に点在、まるで時限爆弾
 © 日刊SPA! 沖縄県沖縄市 琉球金宮観音菩薩 25m 2018年移設移設からわずか5か月で台風によって倒壊した悲劇の観音像。手を付けず顔面から階段に突っ込んだ姿が痛々しい
 © 日刊SPA! 石川県・加賀市 加賀大観音 73m 1982年建立不動産業の社長がレジャー施設と共に造立。施設は閉鎖し、所有者は転々とした
 © 日刊SPA! 北海道・芦別市 北海道大観音 88m 1989年建立閉山した炭鉱町を活性化すべく、’89年にレジャーランド内に造立。現在は宗教法人が所有しているが、廃墟化が進んでいる
 所有者不在で長年放置されてきた淡路島の大観音。崩落の恐れから多額の税金を投入して撤去されることとなった。だが、「迷惑大仏」はこれにとどまらない……。全国に点在する負の遺産の行く末を模索する。
◆「ヨソの人がやったことだから……」
 静岡県伊東市 うさみ大観音 50m? 1982年建立地元の人からまったく愛されていない悲しい大観音。廃墟化が進んでおり、誰が壊すのかと住民はやきもきしている© 日刊SPA! 静岡県伊東市 うさみ大観音 50m? 1982年建立地元の人からまったく愛されていない悲しい大観音。廃墟化が進んでおり、誰が壊すのかと住民はやきもきしている
 「土地の人は、ああいうのは相手にしません。ヨソの人がやったことだから……」
 静岡県伊東市宇佐美は、熱海と伊東の間にある海沿いの温暖な観光地。駅前の喫茶店で店を切り盛りする初老の女性に観光名所の一つ、うさみ大観音の話を聞くと、眉をひそめてそう吐き捨てた。
 観音は、うさみ観音寺が建てられた’82年に造立された。峠道を上った山腹に位置する観音像は、町のどこからでも視界に入ってくる。寺のHPには「高さが50mの座像で、日本一の大観音様」とあるが、店の常連らしき2人組の60代の婦人が話に入ってきて否定する。
 「50m? あるわけないでしょ。牛久大仏みたいに立派なら行こうかなっていう人もいるけど、あれじゃあオモチャだもん」
 「あそこは水子供養の地蔵を一体30万円だかで売って儲けてた。前は花火を上げたり派手な法要もやってたけど、十数年前に住職が亡くなってね。息子がやるって言ってたけど、あまり姿を見かけない」
◆否定的な地元民
 近くの土産物屋や定食屋でも聞いたが「知らないうちにできちゃった」「愛着も敬う気持ちもない」と、地元の人たちは一様に否定的だ。
 寺に向かうと駐車場には船の形をしたレストランの廃屋があり、山門は閉まっていた。外から様子をうかがうと、3万体ともいわれる無数の水子供養の地蔵と観音を従えた大観音像が鎮座している。高さはせいぜい15mといったところ。訪れる人もおらず、地蔵には線香も供花もなく、境内は世の無常に支配されていた……。
◆解体工事と再建のメド
 全国にはランドマークとして人々から愛される巨大仏もあるが、うさみ大観音のように廃墟化が進む「迷惑大仏」も少なくない。その多くはバブル期前後に客寄せとして造られたものだ。
 不動産業で財をなした男性が、淡路島に観光施設として80mの世界平和大観音像を建てたのは’82年のこと。当初は物珍しさから観光客を集めたが、徐々に人気は薄れていく。
 所有者の男性が’88年に死亡し、営業を引き継いだ妻も亡くなると、遺族は相続を放棄。この間に老朽化が進み、近隣に破片が落ちてくるなど崩落の危険が高まったため、所有権を得た財務省近畿財務局によって、8億8000万円もの税金を投入した解体工事が今年6月に始まっている。
 ’18年4月に福岡県の飯塚市の山腹から沖縄市東南植物楽園へ移設された琉球金宮観音菩薩像は、同年9月の台風24号で根元から倒壊。翌年の再建を目指すと報道されたが、問い合わせた園の担当者は「再建のメドは立っていませんので、現時点でお答えできることはありません……」と、あまり触れてほしくない様子だった。
◆耐用年数を迎えつつあるバブル期建立の「迷惑大仏」
 観音を含む大仏は全国に500体を数え、40mを超える巨大仏が15体含まれる。巨大仏は鉄筋コンクリート造の高層ビルのような構造で、定期的な点検・補修が必須だが、当然コストはバカにならない。久留米大観音は30年ぶりの色直し中で、費用は2億円。新たな試みとして、クラウドファンディングで支援金が集められた。
 建築エコノミストの森山高至氏はバブル期に建てられた巨大仏が耐用年数に達していると話す。
 「表面仕上げの劣化が一番の問題。ビルも10年ごとに補修を繰り返さなければ、ヒビや剥がれが生じます。淡路の大観音はモルタル仕上げで、木造モルタルアパートの壁面と同等の表面保護力しかない。放っておくと劣化は内部まで進行して、30年ともちません」
 奈良の大仏のように銅板で覆った牛久大仏は例外で、ビル以上の耐久性が期待できるという。
 「牛久大仏を施工した川田工業は耐久性が求められる橋梁建築で有名で、ロボットまで作るハイテク企業ですから、よく考えられています。銅は腐食に強く、『鋼の錬金術師』のアルフォンスみたいに中身が空洞のため軽量です。しかし、全国には長期の耐久性を考慮せず、勢いで作ったとしか思えないものも多い。奈良時代の人たちのほうがよほど先を見据えていたのでは」
 空き家問題と同様、大仏問題は全国各地で時限爆弾のように破裂する可能性を孕んでいる。
◆「積極的放置」も必要な時代になった
 そもそも、「迷惑大仏」は将来のリスクを考慮せずに建てられたのか。内閣府地域活性化伝道師も務める地方創生のスペシャリスト・木下斉氏が解説する。
 「バブル期に公共施設やインフラを造るとき、先々までの維持管理を考えることは一切ありませんでした。公共施設ですら『一生もつものじゃなく、維持費、更新費が必要』と認識されたのは’00年頃ぐらいからで、ごく最近のこと。『迷惑大仏』は民間人が造ったとしても自治体が開発許可を出したから建っています。建設需要などで短期的には潤う人たちもいて、地域の話題作りにいいことだと。『メンテナンス? そんなもの後々考えりゃいい』という考えです」
 そのツケが今、全国各地で噴出しており、今回、税金を投入して取り壊すことになった淡路島の「迷惑観音」のケースは、その最たるものだろう。
 「全国の空き家だけでもすでに846万戸に上り、学校は年によっては年間約500校が廃校になります。これらの取り壊しをきめ細やかに税金でやろうとすれば、未来に向けて使える予算が減っていく。このトレードオフ(二律背反)は考えなければいけません。利活用の道を考えつつ、当面の危険性がない『迷惑大仏』などは、周囲を立ち入り禁止にして『積極的放置』も必要になってきます」
◆廃墟を増やさないために
 ただ、皮肉なことに地方自治体は、自ら廃墟を増やし続けているのが現状のようだ。
 「日本人は明治以降人口拡大の社会で生きてきたので、何でもどんどん作るのが正義だと思い込んでいます。その証拠に、大仏処理に悩むような町ですら、空き家が毎年大量に生まれているのに、自治体は脈略なく新たな土地に新築住宅開発や施設開発の許可を出しており、将来の廃墟を今も作り続けている。過去の施設の廃墟化への対策だけでなく、少なくともこれから廃墟を増やさないように、町の総容積での開発調整など工夫すべきでしょう」
 廃墟対策は待ったなしだ。
 © 日刊SPA! 森山高至氏
 【建築エコノミスト・森山高至】 
 一級建築士。建築設計事務所を運営し、建築と経済に関するコンサルタントのかたわら、サブカルチャーにも造詣が深い
 © 日刊SPA! 木下 斉氏
 【まちビジネス事業家・木下 斉】
 町づくりの政策立案をするエリア・イノベーション・アライアンス代表。内閣官房地域活性化伝道師。近著に『まちづくり幻想』など
 取材・文/池田 潮 写真/時事通信社 PIXTA
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 ANA ニッポン大仏巡り 仏像大きさランキング
 ニッポン大仏巡り 仏像大きさランキング
 日本各地にある巨大な仏像、いわゆる大仏。寺院だけでなく、駅前や公園、アミューズメントパークなどにも大仏があるのが日本の面白いところ。皆さんも、思わぬ場所に大仏のご尊顔が現れて驚いた…なんてことがあるのではないでしょうか。
 そんな天高くそびえる大仏、身丈が何mくらいあるかご存じですか?例えば1位の牛久大仏はなんと100m!台座を入れると120mという、ブロンズ像では世界一の高さを誇ります。大阪のランドマーク、通天閣が108mということからも、巨大さが分かります。ほかにも巨大仏が多い日本。今回は日本各地の大仏をランキングしました。
 ちなみに世界に目を向けると、最も大きい仏像は中国にある魯山大仏で128m(台座を入れると208m)。2位はミャンマーのレイチュンセッチャー大仏で116m(台座を入れると129.5m)。日本の牛久大仏は世界3位です。
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 ウィキペディア
 巨大仏は、大きな仏像を指す「大仏」のなかでも特に大きなものを指す日本語の表現である。もともとは、バーミヤンの石仏などに言及する場合などに用いることがあったが、特に、20世紀に日本各地で建造された屋外の巨大建築物としての仏像類について、この表現で言及することがある。本項目では、この限定された意味での用例について述べる。
 どのくらいの大きさの仏像を「巨大仏」とするかという明確な基準は特にない。宮田珠己は『晴れた日には巨大仏を見に』において「厳密な理由はないが、ウルトラマンよりデカいというのが一応の目安だ」とし、40m以上のものを対象とする旨を述べている。この基準によって宮田が取り上げた巨大仏は、(厳密には仏像ではない親鸞聖人大立像を含め)16件であった。そのうち恵山釈迦涅槃像は後に札幌に移設されて佛願寺大涅槃像となっている。
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  科学を重視する現代日本では、見えない所で、知らない所で、神話殺し、神殺し、仏殺しが静かに進行している。
 心の隙間を埋めるかのように、癒しの善意と金儲けの悪意が渦巻く占い、スピリチュアル、パワースポットが日本で流行っている。
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仏教。
2017-12-27
⛎2〉─1─人口激減時代の第4回宗教改革。ゼロ葬。~No.2No.3No.4・ @ 
2017-12-28
⛎2〉─2─檀家減少。空き寺。寺院消滅。墓じまい。直葬。自然葬。無縁仏。~No.5No.6No.7・ @ 
2017-12-31
⛎2〉─3─副業・副職を持つ兼業僧侶は過労死ライン超えた過重労働を強いられる。宗教家はブラック聖職者。~No.8No.9No.10・ @ 
2020-03-09
⛎2〉─4─日本仏教界での骨肉の争い。静かに浸透するチャイナマネー。〜No.11No.12No.13No.15・ ① 
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葬儀。
2018-01-04
⛎3〉─1─散骨のトラブル。海洋散骨。自然葬。樹木葬。~No.16No.17No.18・ @ 
2018-01-06
⛎3〉─2─死後の弱みに付け込んだ悪徳商法、無許可の納骨堂。〜No.19No.20No.21・ * 
2018-01-05
⛎3〉─3─直葬とは、宗教的・儀礼的要素を排除した日本式家族葬である。〜No.22No.23No.24・ * ② 
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神道
2017-12-29
⛎4〉─1─無人神社を救う女性宮司。氏子の減少で神社の廃社が増加し、由緒ある伝統的祭りが消滅する。プアー神主。〜No.25No.26No.27・ * 
2017-12-30
⛎4〉─2─資金難・経営難の神社は境内を切り売りする。〜No.28No.29No.30・ * ③ 
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祭り。踊り。祭祀。
2018-01-01
⛎5〉─1─人口激減でローカルな民族の祭祀が行事は消えていく。山・鉾・屋台行事のユネスコ登録。〜No.31No.32No.33・ * 
2018-01-03
⛎5〉─2─有名な祭が赤字となり開催が危ぶまれている。大阪・天神祭。京都・祇園祭。徳島・阿波踊り。〜No.34No.35No.36・ * ④ 
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 明治の廃仏毀釈も平成・令和の廃仏毀釈も、本質的には日本人に宗教心・仏教への信仰心が薄い、もしくはない、という事である。
 つまり、日本民族は命を賭けるほどに宗教を信仰する、という事に懐疑心を抱いてきた民族である。
 明治時代に国家の近代化を大義として、仏教破壊の廃仏毀釈神道破壊の神社合祀令、そして自然破壊の殖産興業を行った。
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 共産主義の科学万能主義は、石器時代縄文時代から受け継いできた自然崇拝神話や弥生時代に生み出された神の血筋正統男系父系天皇神話(古事記日本書紀)を非科学的非人間的非論理的として否定し抹殺している。
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 現代の日本人は、無宗教で神や仏など信じてはいない。
 現代の日本人がハマっているパワースポットは、気分的な流行りであって信仰ではなく、奇跡や恩寵を求めた「如何しても欠かせない」という心の巡礼行為ではない。
 早い話が、自己満足の飾りに過ぎない。
 が、日本人は浮かれた気分での「人が行くから自分も行く」というパワースポット巡りが好きな民族である。
 昔の日本人の巡礼と現代の日本人の巡礼は、同じ弘法大師を巡る行為ではあるが意味が全然違う。
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 日本文化とは、明るく穏やかな光に包まれた命の讃歌と暗い沈黙の闇に覆われた死の鎮魂であった。
 キリシタンが肌感覚で感じ怖れた「日本の湿気濃厚な底なし沼感覚」とは、そういう事である。
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 日本の文化として生まれたのが、想い・観察・詩作を極める和歌・短歌、俳句・川柳、狂歌・戯歌、今様歌などである。
 日本民族の伝統文化の特性は、換骨奪胎(かんこつだったい)ではなく接木変異(つぎきへんい)である。
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 御立尚資「ある禅僧の方のところに伺(うかが)ったとき、座って心を無にするなどという難しいことではなく、まず周囲の音と匂いに意識を向け、自分もその一部だと感じたうえで、裸足で苔のうえを歩けばいいといわれました。私も黙って前後左右上下に意識を向けながら、しばらく足を動かしてみたんです。これがびっくりするほど心地よい。身体にも心にも、そして情報が溢(あふ)れている頭にも、です」
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 日本の建て前。日本列島には、花鳥風月プラス虫の音、苔と良い菌、水辺の藻による1/f揺らぎとマイナス・イオンが満ち満ちて、虫の音、獣の鳴き声、風の音、海や川などの水の音、草木の音などの微細な音が絶える事がなかった。
 そこには、生もあれば死もあり、古い世代の死は新たな世代への生として甦る。
 自然における死は、再生であり、新生であり、蘇り、生き変わりで、永遠の命の源であった。
 日本列島の自然には、花が咲き、葉が茂り、実を結び、枯れて散る、そして新たな芽を付ける、という永遠に続く四季があった。
 幸いをもたらす、和魂、御霊、善き神、福の神などが至る所に満ちあふれていた。
 日本民族の日本文明・日本文化、日本国語、日本宗教(崇拝宗教)は、この中から生まれた。
 日本は、極楽・天国であり、神の国であり、仏の国であった。
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 日本の自然、山河・平野を覆う四季折々の美の移ろいは、言葉以上に心を癒や力がある。
 日本民族の心に染み込むのは、悪い言霊に毒された百万言の美辞麗句・長編系詩よりもよき言霊の短詩系一句と花弁一枚である。
 日本民族とは、花弁に涙を流す人の事である。
 日本民族の「情緒的情感的な文系的現実思考」はここで洗練された。
 死への恐怖。
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 日本の本音。日本列島の裏の顔は、雑多な自然災害、疫病蔓延、飢餓・餓死、大火などが同時多発的に頻発する複合災害多発地帯であった。
 日本民族は、弥生の大乱から現代に至るまで、数多の原因による、いさかい、小競り合い、合戦、戦争から争乱、内乱、内戦、暴動、騒乱、殺人事件まで数え切れないほどの殺し合いを繰り返してきた。
 日本は、煉獄もしくは地獄で、不幸に死んだ日本人は数百万人あるいは千数百万人にのぼる。
 災いをもたらす、荒魂、怨霊、悪い神、疫病神、死神が日本を支配していた。
 地獄の様な日本の災害において、哲学、思想、主義主張そして信仰宗教(普遍宗教)は無力であった。
 日本民族の「理論的合理的な理系論理思考」はここで鍛えられた。
 生への渇望。
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 日本の自然は、人智を越えた不条理が支配し、それは冒してはならない神々の領域であり、冒せば神罰があたる怖ろしい神聖な神域った。
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 現代の日本人は、歴史力・伝統力・文化力・宗教力がなく、古い歴史を教訓として学ぶ事がない。
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 日本を襲う高さ15メートル以上の巨大津波に、哲学、思想、主義主張(イデオロギー)そして信仰宗教は無力で役に立たない。
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 助かった日本人は、家族や知人が死んだのに自分だけ助かった事に罪悪感を抱き生きる事に自責の念で悶え苦しむ、そして、他人を助ける為に一緒に死んだ家族を思う時、生き残る為に他人を捨てても逃げてくれていればと想う。
 自分は自分、他人は他人、自分は他人の為ではなく自分の為の生きるべき、と日本人は考えている。
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 日本で中国や朝鮮など世界の様に災害後に暴動や強奪が起きないのか、移民などによって敵意を持った多様性が濃い多民族国家ではなく、日本民族としての同一性・単一性が強いからである。
 日本人は災害が起きれば、敵味方関係なく、貧富に関係なく、身分・家柄、階級・階層に関係なく、助け合い、水や食べ物などを争って奪い合わず平等・公平に分け合った。
 日本の災害は、異質・異種ではなく同質・同種でしか乗り越えられず、必然として異化ではなく同化に向かう。
 日本において、朝鮮と中国は同化しづらい異質・異種であった。
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 日本民族の感情は、韓国人・朝鮮人の情緒や中国人の感情とは違い、大災厄を共に生きる仲間意識による相手への思いやりと「持ちつ持たれつのお互いさま・相身互(あいみたが)い」に根差している。
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