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日本天皇の国際社会における立ち位置。
天皇・皇族・皇室を守るのは日本民族だけで、他国は期待できない。
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2019年6月号 波「英国で「末席」を用意された天皇陛下を「最前列」に呼び寄せた人物とは? 天皇陛下が尊敬される理由
『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』 著者 西川 恵 [著]出版社 新潮社
国際社会における皇室の存在感 ――西川恵『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書) 松浦晃一郎
[レビュアー] 松浦晃一郎(元駐在仏大使、ユネスコ元事務局長)
皇室は、最強の外交資産だ。「私は通常、外国の大使には会わないが日本は例外である。日本の皇室を尊敬しているからだ」(サウジアラビアの王族)。
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本のタイトル(『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』)を見て、よくある日本礼賛本と思われる方もいるかもしれない。しかし本書は、戦後の日本が国際社会で存在感を高める中で、皇室の国際的活動がいかに大きな貢献をしてきたかを見事にまとめた、他に例を見ない力作である。
皇室を外交資産たらしめているものは何か。筆者はそれを「長い歴史と伝統の蓄積」と「それに立脚した先の天皇皇后両陛下を中心とした皇族の人間力」としている。
長年、サウジアラビアの駐米大使を務めたバンダル・ビン・スルタン王子は帰国後、国家安全保障会議の事務局長という重職についた。面会が極めて難しいことで知られたが、当時の中村滋(しげる)駐サウジ大使は2度私邸で会い、イランとの水面下の交渉などの重要情報を得た。その際、事務局長は「通常、外国の大使には会わないが日本は例外である。なぜなら日本の皇室を尊敬しているからだ」と述べたという。
皇室は戦後日本の統合の象徴として日本国民から支持を得ていると国際社会でみなされている。その存在感の大きさは、実際に外交の場にいれば理解できる。そして、皇室の国際的活動は、個別の外交課題を一つずつ具体的に解決していくものではないが、そのための空気を醸成する役割を果たす。
昨年7月から今年2月までフランスで開かれた日本文化を伝えるイベント「ジャポニスム2018」は、総動員数300万人を超える大成功を収め、アンケートでは96%の人が「日本により親近感を感じるようになった」と答えた。
しかし、両国の交流は、突然深まったわけではない。大きな契機となったのは、1994年の先の天皇皇后両陛下のフランスご訪問であった。日本からの初めての国賓だったということもあり、シャンゼリゼ通りには両国の国旗が掲げられ、大ニュースとして新聞、テレビで連日報じられた(海外から見ると日本の国家元首は天皇なので、総理大臣が訪問しても国賓扱いにならず、両国国旗掲揚もない)。私は当時駐フランス大使として両陛下をお迎えした。そもそもフランス人は日本の文化、経済を高く評価しているが、この時の歓迎ぶりは、皇室への敬意と高い好感を表したものでもあった。
その後97年には、紀宮さまが国賓並みの待遇で招かれた。これは3年前の両陛下のご訪問の成功を受けてのもの。そして、それが「ジャポニスム2018」の成功へとつながっている。皇室の国際的活動はすぐに結果が出るものではないけれども、国際交流に広く深い影響を及ぼすと考えるべきなのである。
サウジアラビア王子の心遣い
皇室が「なぜ世界で尊敬されるのか」、さらに知るためには実際に本書を読んでもらうしかないが、本書のもう一つの魅力は、皇室の国際的活動に関する知られざるエピソードを、いくつも掘り起こしていることだ。
1953年のエリザベス女王の戴冠式には当時の明仁皇太子が出席した。第2次大戦終結後まもなくということもあり、日本に向ける英国社会のまなざしは厳しく、式で用意されたのは末席だった。ところが、それを見かねて最前列の自分の席の近くに呼び寄せたのが、後にサウジの国王となるファイサル王子だった。その18年後の71年、ファイサル国王は国賓として日本に招かれるが、これは戴冠式での恩義にも関係していると筆者はみる。
1921年に当時皇太子だった昭和天皇が、パリでスペイン国王アルフォンソ13世と昼食会を持っていたという話も初耳だった。80年に来日したフアン・カルロス1世に、昭和天皇が「私はあなたのおじいさんにごちそうになったことがあります」と囁いた言葉をきっかけに、吉川元偉(もとひで)スペイン大使の執念で、詳細が明らかになる。これはスペインの公的な対外政策史の中でも引用され、両国関係の緊密化に寄与した。
新天皇についてのエピソードでは、雅子皇后とのご成婚にも尽力した山下和夫東宮侍従長が登場する。山下氏はモロッコ大使を経験した経歴を生かし、1991年に徳仁皇太子のモロッコ訪問を実現させる。ご成婚後、最初の外国訪問もアラブ諸国だったが、新天皇とアラブ諸国との縁は、皇太子時代のモロッコ訪問から始まったと言ってもよい。
本書には多くの外交官が登場する。ほとんど私が存じ上げている人たちだが、深い取材により、外交官が皇室の国際的な活動をしっかりと支えていることが書かれてある。外務省のOBとしては誇らしい限りだ。
こうした皇室の活動を知ってもらうためにも、一人でも多くの方に本書を読んでもらいたい。そして、その皇室の活動がどうすれば今後も変わらず続けられるのか、多くの国民に考えてもらう機会になればと思う。
※国際社会における皇室の存在感 ――松浦晃一郎 「波」2019年6月号より」
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正統な天皇とは、最高神である女性神・天照大神の血・命、心・志・気概を血の神話・日本中心神話で正しく受け継ぐ特別な一族の男系父系のみである。
日本民族は、日本人と同一ではなく、日本国民とも違う。
日本民族とは、縄文人が乱婚を繰り返して生まれた混血の・雑種民族で、純血の純種民族ではない。
交配種である日本民族の血は、数万年の間に何度も乱婚を繰り返した為に汚れている。
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日本人は、中世キリスト教会や白人キリスト教徒商人によって奴隷として売り買いされ、日本人の命は金で買えた。
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2019年10月20日 NEWSポストセブン 女性セブン「天皇は奇跡的存在、世界の主要国でエンペラーは1人だけ
2013年、オランダ国王の即位式に出席され、国際親善を果たされた(時事通信フォト)
天皇陛下が即位を宣言される『即位礼正殿の儀』が10月22日に行われる。世界の王室では、イギリスからはチャールズ皇太子、オランダのウィレム国王夫妻、スペインのフェリペ国王夫妻、ベルギーのフィリップ国王夫妻、サウジアラビアのムハンマド皇太子などが参列する予定だ。大統領などの首脳級では、ドイツのシュタインマイアー大統領、トルコのエルドアン大統領、フィリピンのドゥテルテ大統領、インドのコーヴィンド大統領らの参列が予定されている。
◆「世界最古の王朝」支えた天皇の人柄
なぜこれほどまでに多くの世界の要人たちが天皇陛下の即位に関心を持ち、集うのか。米出身の弁護士で、日本文化や皇室の歴史に詳しいケント・ギルバートさんはこう説明する。
「日本の皇室は、ほかに類を見ない、2000年以上続く『世界最古の王朝』です。歴史が長い国はほかにもありますが、国名が変わらずひとつの国として突出した歴史を持つ国は日本以外にはありません。そうした貴重な歴史の中心にいたのが、天皇と皇室なのです。
世俗の権力から一定の距離を置き、ひたすら国民の安寧を祈り続ける天皇という存在は、世界に唯一無二の奇跡的な存在です。そのことに、世界の国々が敬意と憧れを持っているのです」
実際、ギネスブックにも、日本の皇室は「世界最古の王朝」と記録されている。
上皇陛下から天皇陛下への譲位は、第119代光格天皇以来、約200年ぶりだったことが注目された。日本人にとっては“たった200年前か”という感覚だが、太平洋の向こうのアメリカ合衆国は建国そのものから250年も経っていない。アメリカ在住の作家で、国際外交関係に詳しい冷泉彰彦さんが解説する
「世界の外交の常識で言えば、総理大臣よりも、大統領よりも、国王よりも、エンペラー(天皇、皇帝)が最も“格式”が高い。首相や大統領はその時代の国民に選ばれた代表であり、国王は王家を継いできた人ですが、エンペラーは国の文化や宗教などを含めたもの、つまり“文明の代表”という位置づけになる。
たしかに20世紀まではドイツやオーストリア、エチオピアなどの国でエンペラーを名乗ることがあったが、長い歴史の中でずっとエンペラーであり続けたのは日本の天皇だけ。今の世界の主要国の中で、エンペラーはたった1人、日本にしかいないのです」
皇室がこれほど長い歴史を保てたこと自体が国民から敬愛されてきた証だと、ギルバートさんは続ける。
「海外では、フランスやロシア、イランなど国民による革命によって王室が廃絶に追い込まれたケースも少なくない。日本も終戦後に皇室廃絶運動やクーデターが起きても不思議ではありませんでした。しかし、昭和天皇は戦争で焼け野原になった全国各地をすすんで巡幸され、国民はそれを大歓待しました。
戦争で苦しみ、指導者に対する恨みや憎悪が高まる国も多いですが、日本人は“普通の国”とはまったく違う反応をしたのです」
「普通ではない」反応を引き出したのは、昭和天皇の人柄だったという。
「昭和天皇は巡幸に際し、みすぼらしい庶民的な洋服をお召しでした。“国民は着るものに不自由しているのに、自分だけがいい服を着て国民の前に立てない”と配慮されたのです」(ギルバートさん)
そうした天皇の存在を、古来、日本人が敬愛し続けていること──そうした天皇と国民の関係が、世界の多くの国で敬意を持って受け入れられているのだという。
「諸外国にとって、天皇という存在は比較対象のない非常に特殊な存在です。しかし、その異質な存在を中心に日本の人々は精神的に充実した生活を送っている。奥深い伝統と神秘性を持つ日本の皇室が、これからどう続いていくのか、その転換点である即位の礼に立ち会いたいと考えるのはごく自然なことなのです」(ギルバートさん)」
※女性セブン2019年10月31日号
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