🌈67)68)69)─1─日本民族の伝統美術は、縄文と弥生のハイブリッドである。~No.112No.113No.114No.115No.116No.117  ⑫ 

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 日本列島を上空から見ると、1,000メートルであれば現代が見え、5,000メートルであれば弥生が見え、10,000メートル以上であれば縄文が見える。
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 現代日本は、縄文を否定し破壊する事で豊かになってきた。
 日本人は、自然を愛し、自然を大事にし、自然を守る、はウソである。
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 2020年6月14日号 サンデー毎日「今こそ、読みたい
 工藤美代子
 縄文と弥生の『ハイブリッド』が振れ幅の広さであり魅力である
 『日本美術の底力 「縄文×弥生」で解き明かす』
 山下裕二 NHK出版新書
 今はどうなっているのかわからない。しかし1970年代後半における北米では、日本美術を学ぶ学生のほとんどが、まずは、『縄文か弥生か?』の問題を通過することになっていた。逆に言うと、それは日本美術の価値を自分で判定するためには非常に有効なツールだったのだ。そして、お約束のように議論の焦点となったのが、『タロー・オカモト』の存在。
 現代美術における縄文のエネルギーを復活させたのがオカモトだといわれても、私にはあまりピンと来なかった。70年に開催された大阪万博でアルバイトをした経験はあったが、太陽の塔はなんとも奇怪なシロモノに見えた。それが、実は画期的な仕事だったのだとあらためて本書を読んでわかった。
 いずれにしても、縄文と弥生の対比は日本人として気になる。どちらの美術が好きかと問われれば、間違いなく縄文と答えるのだが、どちらの美術品を買うかと聞かれたら、弥生だと思う。縄文土器やその流れを汲(く)む絵画や陶器を自宅に飾る勇気は備えていない。
 これも70年代に、北米の大学で出口王仁三郎の茶碗の展覧会があった。この時の学生たちの興奮はなかなかのものだった。『ジョーモンだ!』と騒ぐのである。これまた恥ずかしいことに、私にとって怪しい新興宗教の教祖が作ったド派手な茶碗くらいにしか見えなかった。しかし、本書を通読して、ようやく頭がキリリと整理された。なるほど、王仁三郎は縄文だったのだ。そして本書に登場する伊藤若冲石川雲蝶も。
 そんなことはオカモトが万博で世界を驚かせてから半世紀が経過しているのだから、当然誰でも知っているのかと思ったら、そうでもないらしい。本書の著者は、まさに縄文土器から現代美術に至るまで、日本という豊潤な国土が産出した芸術及び芸術家を、まことに手際よく紹介している。もちろん縄文に対する比較としての弥生にも、じゅうぶんな紙枚を割いてくれた。
 『幸い、縄文的美の復権は、かなり進みました。しかしそのせいか、今度はどうも縄文ばかり注目を集めて、弥生が割を食っている気もします。実は、それはそれで困ったことです。なぜなら、後で述べるように縄文と弥生の「ハイブリッド」であることが日本美術の特質であり、その振り幅が広いところに日本美術の豊かさがあるからです』
 ということで、それぞれの特徴や、深い地底で繋がる同質の血脈などを丁寧に簡潔に説明してくれている。それは日本における神道と仏教の不思議な融合を思い起こさせた。
 本書は美しいカラー写真を効果的に配置してあるため、著者の解説は強い説得力を持つ。お陰で縄文愛に目覚める読者は多いはずだ。弥生愛は、すでに私たちは、育つ過程である程度は身につけているような気がする。
 今は世界中が疫病に席巻され、社会は無力感に苛(さいな)まれている。こんな時代だからこそ縄文の熱量にやかりたいものだ。縄文土器は個人の自信を炸裂している。18世紀の曾我蕭白の『群仙図屏風』になると、現世をすべて巻き込みぶっ飛ばそうとする世界観がある。こうなると著者の縄文愛に特化した新書をぜひ書いてもらいたくなった」
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 縄文文化弥生文化・現代文化を貫く象徴が、途切れる事なく受け継がれてきた日本神道と日本天皇である。
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 日本の文明・文化の源流は、日本列島固有の縄文・弥生であって、中国大陸北部の黄河文明でも朝鮮半島の朝鮮文化ではない。
 日本と中国・朝鮮は、同種同根ではないし、一衣帯水の関係でもない。
 つまり、日本と中国・朝鮮は全く別の民族・人間である。
 日本文明・日本文化は、縄文に弥生が加わり発展した。
 琉球文化は、縄文に揚子江・台湾・東南アジアの影響を受け発展した。
 アイヌ文化は、縄文にシベリア・樺太北方領土四島・千島列島・カムチャッカ半島の影響を受け発展した。
 日本民族日本人は、アイヌ人・琉球人とは縄文人の子孫として同族であるが、大陸系漢族(現中国人)・韓国人・朝鮮人とは同族ではない。
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 日本文明は、揚子江長江文明の後継文明であって黄河文明の亜流文明ではない。
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 朝鮮文化は、黄河文明の亜流であった。
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 縄文文化圏は環日本海文化圏で、日本列島を中心に、南は琉球、北は北海道・北方領土四島・樺太・千島列島・カムチャッカ半島、西は朝鮮半島南部まで広がり、東シナ海日本海を手漕ぎ小舟で行き来して交易を行っていた。
 縄文人は、陸・地・山と海・川・湖で生きていた。
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 日本海日本海もしくは縄文海であつて、韓国が名称変更を求める東海ではない。
 が、東海という名称を受け入れようとしている日本人が少なからず存在する。
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 日本の現代アートは、昭和天皇御真影をバーナーで焼き、その灰を足で踏み付ける映像を芸術的表現としている。
 政府や地方自治体は、国際的な表現の自由を守る為に、そうした現代アートに公金を支出し保護している。
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 日本民族日本人は、特別優れた純血種ではなく、乱婚を繰り返して生まれた混血の雑種である。
 日本民族日本人とは、日本列島に住んでいるから日本人と言われるだけで、日本列島に住んでいなければ日本人とは言われない。
 つまり、日本民族日本人は日本列島で生まれたのであって、中国大陸や朝鮮半島あるいは東南アジアなどで生まれて日本列島に民族移動してきた人間ではない。
 日本列島に住む人間全てが日本民族日本人である。
 中国人であると、朝鮮人・韓国人であろうと、白人であろうと、アフリカ人であろうと、中東の人であろうと、日本列島で生活するようになると全員が日本人になる。
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 日本の民族主義は日本列島であり、日本のアイデンティティーも日本列島である。
 日本列島とは、日本の自然の事である。
 日本列島の甚大な自然災害や深刻な疫病蔓延の前には、人間が考え思いついて作った「頭でっかち」的な普遍宗教や主義主張・イデオロギーは無意味・無力である。
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