💍6)─2─女性天皇・女系天皇即位、女系宮家創設の容認論と現代の道鏡事件。~No.24No.25 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 現代日本人は、歴史力はなく、歴史が嫌いであり、歴史が理解できない。
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 日本の国会・政治家に道鏡支持派が増え始めている。
 女性天皇女系天皇即位と女系宮家創設の容認論に対する賛成派は、日本共産党などの野党と自民党公明党などの与党の中でも増えている。
 リベラル派・革新派そして一部の保守派にも賛成派が増えている。
 国会内における女性天皇女系天皇即位と女系宮家創設の容認論の、賛成派が多数派に、反対派が少数派になりつつある。
 つまり、現代において、道鏡事件が再発しようとしている。
 天皇・皇室が、伝統文化である宗教的家族制度から伝統文化崩壊による非宗教的政治制度への変貌である。
 それは、日本民族の祖先神・氏神の人神崇拝の消滅を意味し、戦後日本の日本国憲法が目指してきた「神殺し」の完成である。
 現代日本人は、縄文時代から受け継いできた宗教性を捨て、祖先を切り捨てる事である。
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 天皇位・皇室の正統性が特殊な血統・血筋と特別な一系男系の皇統でなくてもよければ、誰が即位しても憲法上・法律的には正当性が認められる。
 現代日本人が欲しい天皇制度は、特殊な血統・血筋と特別な一系男系の皇統による正統性ではなく、憲法・法律に基ずく正当性である。
 正統性とは、最高神である女性神天照大神を源流とする正しい特殊な血統・血筋と特別な一系男系の皇統である。
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 万世一系男系天皇のY遺伝子は、縄文時代の日本人に繋がっている。
 万世一系男系天皇のY遺伝子を遡れば、揚子江流域の長江文明に辿り着く。
 万世一系男系天皇のY遺伝子は、日本民族日本人の中にしか存在しない。
 女性天皇女系天皇即位、女系宮家創設とは、その縄文人日本民族日本人のY遺伝子を消し去る事を意味する。
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  2019年6月4日15:35 産経新聞「自民・加藤総務会長「皇位継承などの議論の場が必要」
 自民党加藤勝信総務会長は4日の記者会見で、安定的な皇位継承策に関する党内議論の場を設け、検討を進める必要があるとの認識を示した。「皇位継承女性宮家創設などの課題が具体的に提示されており、自民党の中でも議論すべきだ」と述べた。
 共産党志位和夫委員長が女性・女系天皇に賛成だと明言したことについては「それぞれの政党の見解に言及するのは控える」と述べるにとどめた。」
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 6月4日18:48 産経新聞「国民民主・玉木氏「愛子さまがつなぐこと考えるべき」 皇位継承
 国民民主党玉木雄一郎代表は2日、高松市で講演し、安定的な皇位継承策をめぐり「男系の女性天皇は認めるべきだ。(天皇陛下の長女)愛子さまが、悠仁さまにつなぐことを考えるべきではないか」と述べた。戦後に皇籍を離れた「旧宮家旧皇族)」の皇族復帰も検討課題に挙げた。
 皇室典範は、皇位継承資格者を「男系男子」に限定している。玉木氏は男系維持を強調した上で「旧宮家」の復帰について「どれだけ現実性があるか考えなければならない」と見解を示した。」
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 6月11日 産経新聞「立民が「女系天皇」容認 国民との違いが浮き彫りに
 (左から)立憲民主党枝野幸男代表、国民民主党玉木雄一郎代表
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 立憲民主党は11日、「安定的な皇位継承を確保するための論点整理」を取りまとめた。皇位継承資格を「女性・女系の皇族」に拡大し、126代に及ぶ男系継承の伝統を改める考えを打ち出した。「女性宮家」創設の必要性も強調した。一方、国民民主党皇位検討委員会」は同日、男系維持に主眼を置いた皇室典範改正案の概要を玉木雄一郎代表に提出。両党間で皇室観の違いが浮き彫りとなった。
 立憲民主党の「論点整理」は伝統的な男系継承について「偶然性に委ねる余地があまりに大きい」と指摘した。また、「現代における男女間の人格の根源的対等性を認める価値観は一過性ではない」などと明記した上で、女系天皇を容認すべきだと訴えた。皇位継承順位に関しては、男女の別を問わず、「長子優先の制度が望ましい」とした。
 男系を維持する手段として旧皇族を皇室に復帰させる案は明確に否定。「今上天皇との共通の祖先は約600年前までさかのぼる遠い血筋だ。国民からの自然な理解と支持、それに基づく敬愛を得ることは難しい」と断じた。
 また、皇族減少に歯止めをかけるため、女性皇族が結婚後、宮家を立てて皇室に残り皇族として活動する女性宮家の創設を訴えた。
 一方、国民民主党女系天皇を「時期尚早」として認めず、改正案も男系を維持する内容だ。ただ、過去に10代8人いた「男系の女性天皇」の皇位継承は認める。きょうだいの中では男子を優先した。
 皇統に関しては、共産党がすでに女性・女系天皇に賛成する立場を明らかにしている。3党は参院選の32ある改選1人区の全てで候補を一本化したが、最重要の皇室をめぐり、「立憲民主党共産党」と「国民民主党」の間で方向性の違いが表面化した。(内藤慎二)」
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 6月13日 産経新聞「「女性宮家」を容認 国民民主が参院選公約発表
 参院選の選挙公約を発表する国民民主党玉木雄一郎代表=13日午後、国会内(春名中撮影)
 国民民主党は13日、夏の参院選の公約「新しい答え 2019」を発表した。「家計第一の経済政策」を柱に据え、10月に予定される消費税率10%への引き上げ中止や児童手当の増額などの政策を掲げた。また、男系の女性天皇の容認に加えて、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」創設も盛り込んだ。
 児童手当の対象を現行の15歳から18歳に引き上げ、給付額を一律で月1万5千円とした。子育て支援の財源は「こども国債」を発行して確保する。低所得の年金生活者には月5千円を給付するほか、年収500万円以下の世帯に月1万円の家賃補助をする。
 女性宮家は前例のない女系天皇誕生への道を開く可能性がある。玉木雄一郎代表は「公務を分担して頂けるような新しい地位を設けることも含め女性宮家の創設を考えていきたい」と述べ、公務の負担軽減に主眼を置いていると説明した。」
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 12月26日 産経新聞皇位継承「女系だからダメの議論に賛同しない」 石破氏
 自民党石破茂元幹事長は26日、CS-TBS番組の収録で、皇位継承のあり方について「皇室が途絶えることは国の本質が変わることだ。女系だからダメだという議論には賛同していない」と述べ、「女系天皇」の容認を含めて議論すべきだとの考えを示した。
 石破氏は収録後、記者団に「男系、女系ということだけで(皇位継承を)決めることなのか。お生まれになったときから、天皇として国民統合としての務めを果たすため、常人の及ばざる努力をしてこられた方がふさわしい」とも語った。
 石破氏は平成29年1月、上皇さまの譲位をめぐる法整備に関し「男系男子による皇位継承を基本としつつ、女系天皇の可能性もあえて追求し、早急に解を求めるべきだ」とする書面を党本部に提出していた。」
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 産経WEST「眞子さまご婚約に増長する民進党女性宮家は皇統の「禁じ手」である
 『竹田恒泰
 竹田恒泰(作家)
 眞子内親王殿下のご婚約が報ぜられると、民進党は、安倍政権を揺さぶる新しいネタを得たと思ったのだろう。彼らは早速、天皇陛下の譲位の特例法の付帯決議に「女性宮家の創設」を明記することを賛成の条件とした。
 そもそも女性宮家の話は、民主党政権下で野田総理が打ち上げたことだった。天皇陛下の心臓のバイパス手術の直後のことである。将来皇族が減少することで陛下のご公務が増えてしまうことは、陛下のご体調とお歳を鑑(かんが)みると問題であるとし、陛下のご負担軽減のために女性宮家を創設すべきと訴えたのは、野田総理その人である。
 もしその考えが正しければ、今回の特例法によって天皇陛下の譲位で若き新天皇が立った場合、ご負担軽減自体が不要になるため、そもそも女性宮家は不要ということになる。
 にもかかわらず、今般、女性宮家創設を約束しない限り、譲位特例法に賛成しないというのは、論理的に整合性が取れていない。
 また、民進党女性宮家を作ろうと躍起になっているのは、たとえば蓮舫代表であり、また参議院では白眞勲議員である。
 私の懇意にしている自民党参議院議員によると、白議員は、女性宮家を議論しない限り参議院憲法審査会は開催しないと述べているという。
 皇室を重んじる者が皇室を守るべく発言しているならまだよい。
 かたや二重国籍問題が未解決で、いずれの国にアイデンティティーがあるかどうかも不明な蓮舫代表、方や元朝鮮人で朝鮮日報の元東京支社長を務めた白議員が、一体どのような意図があって熱心に女性宮家を提案するのであろうか。彼らが本当に皇室のために意見を述べていると考えるのは、あまりに不自然であろう。
 白議員の話が事実であるなら、民進党は、憲法九条改正の審議をするのと引き換えに、女性宮家を作ろうとしていることが分かる。つまり、女性宮家創設は、彼らにとってそれほど重大な課題ということになろう。
 たしかに、将来的には皇族が減少し、皇位の安定的継承に問題が生じる可能性が高いことが危惧される。現在皇室には皇位を継承できる皇族男子は、若い世代には秋篠若宮殿下(悠仁親王殿下)のお一方のみである。
 しかも、今後皇族がご誕生になるのは、若宮のご結婚の先まで待つ必要があり、また、女性皇族のご結婚によって、今後皇族は激減することが確実である。皇族が極端に減少すると、天皇の外国ご訪問やご不例などで、天皇の国事行為や公的行為を代行する皇族が不在になる恐れがある。
 陛下のご不例の折には、皇太子殿下が国事行為の臨時代行者をお務めになり、また秋篠宮殿下が公的行為の一部をご名代としてお務めになったが、皇族の減少はそれを危うくする。
それだけではない。もし皇族が二人未満になると、皇室典範が規定する皇室会議が開けなくなる大問題が生じる可能性がある。
 皇室会議とは、摂政の設置、皇位継承順位の変更、皇族男子の婚姻などを決議する機関で、三権の長をはじめ、皇族二名を含む十名の議員をもって構成される。もし、これが開けなくなると、皇室に関する重大事が決議不能に陥る。ところで、天皇は皇族ではないことも付言しておきたい。
 ただし、火急といえども、若宮のご誕生により、皇統の危機は数十年遠のいたのであり、半年や一年程度で結論を必要とするものでもない。女性皇族は天皇の御公務を分担しているわけではないので、女性皇族の減少と、天皇陛下のご公務の増加は、基本的に関係はない。
 いくら皇族が減少するとはいえ、皇族を確保するためにいかなる手段を講じてもよいわけではない。
 皇室典範は、皇位は皇統に属する男系の男子が継承すると規定している。そのため、いくら女性宮家創設で皇族の頭数を確保しても、皇位を継承することが可能な「男系の男子」を確保したことにはならない。それでは何も解決していないに等しい。
 ならば、戦後にGHQの指示によって皇籍を離れた旧皇族一族を活用することが先であろう。旧皇族を一部復帰させるか、あるいは既存の宮家が旧皇族から養子を取ることができるように法整備すべきである。
 女性宮家創設とは、すなわち民間出身の男子を皇族に迎え入れることである。もしこれが現実のものとなれば、皇室の歴史上、初めて民間出身の男性が皇族の身分を取得することになる。
 そして、その子や孫がなし崩し的に将来の天皇となった場合、男系継承の原則が崩され、初めて歴代天皇の男系の血筋を引かない天皇が誕生することになる。
 女性宮家創設というのは一般人の耳に優しく響くだろう。しかし、女系天皇を容認する国民的合意なくして、女性宮家について論じるのは適切ではない。女性宮家創設の皮をかぶった女系天皇論にほかならず、将に「禁じ手」というべきである。
 天皇の原理は、究極的には「血統」の原理である。天皇の基本原理が変更されたら、それは歴史的な天皇とは異なる原理の天皇に変化することを意味する。
 その様に成立した新しい原理の天皇は、ある一定の人は認めるかもしれないが、また別のある一定の人は認めないことになる。非の打ち所のない天皇が、非の打ち所のある天皇に変化してしまうことが、最大の問題といえる。
 人によっては認めあるいは認めないような天皇が、日本国の象徴、あるいは日本国民統合の象徴としての役割を全うすることは不可能であろう。
 女性宮家は「皇室の終わりの始まり」であることを知ってほしい。ゆえに、民進党が九条とバーターにしてでも女性宮家を実現させようとしているのである。甘い言葉に騙されてはいけない。
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 2015年3月20日 産経WEST「【歴史事件簿】道鏡の深謀遠慮 女帝と“ねんごろ”になり破格のスピード出世、一介の僧が「太政大臣」に上り詰める(第二部上)
 一介の僧侶から法皇になった道鏡護王神社の「御祭神絵巻」から)
 行幸(ぎょうこう)先の近江・保良宮(ほらみや)で病を患った奈良朝の女帝・孝謙(こうけん)上皇の前に一介の僧の道鏡(どうきょう)が出現したことで、朝廷は動揺する。誰も手がつけられない心の病を祈祷(きとう)で治し、上皇に気に入られた末、政権の中枢に躍り出てきたためだった。女帝は道鏡の政敵、恵美押勝(えみおしかつ)を倒して再び天皇に即位すると今度は押勝の後任として、道鏡太政大臣の就任を要請する。出会いからわずか4年。この異常なまでのスピード出世の背景にあったものは。
 生涯独身
 聖武天皇(後の上皇)と光明皇后(後の皇太后)の間に男の子が育たなかったことから娘の阿倍内親王(ないしんのう)が女性の皇太子となり、天平宝字2(749)年8月、天皇に即位する。これが孝謙天皇である。
 女性の天皇というと、これ以前にも持統(じとう)天皇元明(げんめい)天皇のように、天皇あるいは皇太子の妻が即位するケースはあったが、天皇の娘が皇太子となり即位する例は初めてだった。
 この場合、皇室の男系を維持するために孝謙天皇は後々にわざわいの種を残さないように独身を貫き、子供をもうけないなどの必要があり、本人も覚悟の上での即位だった。
 そんなとき、天皇の父・聖武上皇は死の直前の天平勝宝8(756)年、政界きっての実力者、藤原仲麻呂(なかまろ)(のちの恵美押勝)を呼ぶと、天皇の後継ぎである皇太子として道祖(ふなど)王をあてることを言い残して亡くなる。
 上皇も王位継承の問題を複雑化したくないため、娘はあくまでも中継ぎ天皇であり、長期政権を望んでいなかったのだ。
 ところが、上皇が亡くなった翌年の天平宝字元(757)年、喪が明けていないにもかかわらず、道祖王が自分に仕える少年と関係を持ったことが発覚。女帝は道祖王を廃し、代わりに大炊(おおい)王(後の淳仁(じゅんにん)天皇)を立てる。
 このとき女帝は、今回の経緯についてこう説明している。
 道祖王は夜な夜な住まいを出ては関係し、「皇太子の重責に耐えられない」と漏らす。女帝は忠告を重ねたが、癖はおさまらなかったのだという。
 その後に道鏡との関係が噂される女帝だが、当時はまだ潔癖さを求める余りの厳正な処分だったとも。
 女帝の孤独
 その一方で、道祖王の処分の背景には大納言・藤原仲麻呂の存在があったともいわれている。現に、道祖王の代わりに立てた大炊王を強力に推挙したのは仲麻呂だった。
 藤原氏出身の光明皇太后の子の孝謙天皇と皇太后のおいの仲麻呂。この関係をうまく使い、仲麻呂道祖王を退けることで短命に終わるはずの天皇の座を延命させ、さらなる権力を握るといったことを考えたのかもしれない。
 道祖王の処分後、仲麻呂は政敵・橘奈良麻呂(たちばなのならまろ)が起こした政変を鎮め、奈良麻呂があげた天皇候補の中にいた道祖王を殺害すると同時に不満分子の一掃にも成功する。そして強大な力を手にした仲麻呂は、女帝との関係をさらに深いものとしていった。
 しかし、奈良麻呂の乱の翌年、孝謙天皇大炊王に譲位したところで仲麻呂の態度が大きく変わった。淳仁天皇はかつて皇太子に推してもらった礼もあり、仲麻呂恵美押勝という唐風の名とともに、律令制下の最高位である太師(たいし)(太政大臣)をプレゼントする。
 仲麻呂淳仁天皇を自分の邸宅に住まわせるなどして、天皇との関係を築いていくが、女帝から遠ざかっていった。
 しだいに孤立していった女帝。寂しさが募る中で母の光明皇太后の死がさらに追い打ちをかけた。子も夫もなく、母までもがこの世から消えたことで、孤立無援の存在になってしまったのだ。
 スピード出世
 そんな押勝に裏切られた女帝の心に深く入り込んできたのが、密教を操り不可思議な力を持った河内の僧の道鏡だった。
 平城宮の改修のために一時、都を保良宮に移した天平宝字5(761)年、女帝は病を患う。寂しさから来る精神的な病といわれている。
 病を扱う禅師として、そんな女帝に付き添った道鏡は祈祷と献身的な看病で治してしまう。このときの女帝は、突然、目の前に「待ち人が現れる」といった心境だったのだろう。
 女帝は40歳代半ばで老け込むには早い。一方、地方土豪の出身の道鏡は師に恵まれたとはいえ、宮中に出入りする一介の禅師に過ぎない。だが、道鏡の献身的な姿が上皇の病を癒し、2人が同世代ということも幸いした。
 健康を取り戻した女帝は押勝への復讐(ふくしゅう)を考える。2年後、道鏡を全国の僧を管理する少僧都(しょうそうず)に登用し、押勝も無視できない存在に成長させる。
 ここで起きることが予想されたのが、宮中の2極分裂。淳仁押勝天皇派vs孝謙道鏡上皇派という図式の中、天平宝字8年に起きた戦いで女帝は押勝を殺害すると、淳仁天皇も廃して自ら称徳(しょうとく)天皇として再び即位する。
 以後、女帝との関係をさらに深めていった道鏡は、破格のスピードで出世を重ねていく。このときすでに夫婦同然の関係といわれた2人は、押勝の乱の翌年の天平神護元(765)年に旅に出る。
 大和、紀伊、和泉をめぐって道鏡の故郷・河内に入るルートで、新婚旅行ともとれるこの旅の終盤に差しかかった10月29日、河内の弓削行宮(ゆげあんぐう)に入った女帝は弓削寺で太政大臣道鏡を任じることを仏に誓う。
 一度は道鏡が断った人事だったが、どうしても就いてもらいたい女帝は仏前に誓うかたちで就任を要請したのだ。こうなると道鏡も断れなかった。(園田和洋)
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 国民世論は、女性天皇女系天皇及び女系宮家に賛成している。
 女系天皇即位・女性宮家創設の反対する男系相続維持派日本人は、少数派である。
 国際世論は、女性天皇・女系宮家を阻止しようとする男系相続維持派日本人は女性蔑視の性差別主義者と見做して批判している。
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 女系天皇・女系宮家を認める事は、神話から続く血筋・血統に基ずく特定の家族・一族の身内という正統性は消える。
 女系天皇即位・女系宮家創設賛成派日本人は、宗教的建国神話を根拠とする神聖不可侵の正統性を放棄する事を認めた日本人達である。
 宗教的建国神話とは、最高神である女性神天照大神(皇室の祖先神)を根源とする民族の歴史物語である。
 つまり、女系天皇即位・女系宮家創設賛成派日本人とは、民族中心神話と天孫降臨神話を無価値として破棄する日本人達である。
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