✨33}─1─1980年代以降の偏差値教育と自虐歴史教育はGHQのWGIPが原因。〜No.133 *  


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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   

 GHQは、日本政府にウォー・ギルト・インフォメーション・プロジェクト(WGIP)を命じた。

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 1980年代以降の教育から活力・根気・意地を奪った偏差値教育と自虐歴史教育はGHQのWGIPが原因であった。
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 2017年12月号 Voice「意地を忘れた日本
 いまの日本は政治家や財界、そして国民の思いが一つになっていかい
 安藤忠雄
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 ──安藤先生は大阪生まれの大阪育ちです。大阪の地域性が作品に与える影響も大きかったのではないでしょうか。
 安藤 幼いころ、中之島大阪市北区)にある大阪市中央公会堂や桜宮橋(さくらのみやばし:通称『銀橋』)、『ライオン橋』の愛称で知られる難波橋大阪府中之島図書館を眺めては、子供ながらに『大阪はすごい街だ』と感激していました。じつは大阪市中央公会堂をはじめ、大阪には個人の寄付によって建設された建物がいくつもあるのです。社会的に成功した人間が、地元に恩を返すかたちで貢献を行っている。篤志家のおかげで幼少期に立派な建築を間近で見られ、『やはり大阪はすごい』という誇りとともに、人生の財産となりました。だから、私も『生涯大阪発』で仕事をしたいと思っています。
 ──若き日の志と思いが、世界的建築家の基礎を形成した。安藤先生の目から見て、いまの若者はどう映っているのでしょう。
 安藤 いまの人たちに足りないのは『意地』だと思います。世間では『意地を張る』のはよくない、というイメージがあります。でも、私は意地を張らない人のほうが駄目だと思う。一度やると決めた仕事は何があっても貫徹し、若いときしかできないことを遠慮せずやったほうがいい。
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 創造性を殺す日本社会の影響が建築家にも 
 ──国民の気持ちをくみ取りながら、国政の舵取りを行なう政治家がなぜ少なくなったのでしょうか。
 安藤 いちばんの原因は、1980年代から広まった偏差値教育だと思います。偏差値の高い子供が東京大学京都大学などの一流大学などの一流大学に入り、卒業後に官僚や大企業に入る。豊かな感性やユニークな発想をもった人材が世の中に輩出せず、金太郎飴のように似かよったエリートによって治められた社会が、はたして健全といえるのでしょうか。
 ──それに比べて先の大戦を経験した日本人には、既成概念に囚(とら)われない傑人(けつじん)が多かった気がします。
 安藤 科学の分野では中間子理論を提唱した湯川秀樹、それに続いて量子電磁力学の朝永振一郎が立て続けにノーベル物理賞を受賞(1949年,65年)し、スポーツ界では『フジヤマのトビウオ』と呼ばれた水泳選手・古橋廣之進が次々と世界新記録を更新しました。特攻隊に志願しながら生還した裏千家の千玄室(第15代)のように、戦後『和敬静寂』という茶道精神を基に世界各国を歴訪し、お茶を通じて日本人の心を広めた文化人もいます。
 経済界でいえば、松下幸之助本田宗一郎(ホンダ創業者)、塚本幸一(ワコール創業者)など個性的な経営者が日本経済を牽引してきました。強い覚悟をもって何かを成し遂げようとする個性が、日本の高度成長を支えていたのです。しかし彼らがいなくなったあとの後継者を考えてこなかったのが、いま日本では裏目に出ているように思います。それどころか創造性を殺し、個性を摘もうという社会に変わってしまったのが残念でなりません。
 ──日本社会全体が、個性を重んじなくなってしまった背景には何があるのでしょうか。
 安藤 日本が平和になったことでしょうね。同時に、国外の経済環境の変化も大きく関係しています。いまベトナムインドネシアなど、東南アジア諸国の発展は目を見張るものがあります。反対に、近年の日本企業は中国に進出し、現地の雇用や物価が上がると今度はベトナム、次はバングラデシュというかたちで生産拠点を移し続けてきました。これでは技術力や優秀な人材が流出するばかりで、国内産業が強化されるはずがない。国内人材の金太郎飴化は加速し、日本企業の将来を考えるうえで危機的な転換期にあると思います。
 ──個性的で型破りなタイプの企業人が減り、日本企業が衰退すれば、建築業のにも影響があるのでしょうね。
 安藤 もちろんそうです。すでに若手の建築家が、自分の感性を面白いといってくれる人を求めて海外に流れています。
 自然と共生してきた日本文化の強さ
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 ──さらに安藤先生は子供の未来を見据えた建築にも力を入れており、子供向けの図書施設『こども本の森中之島(仮称)』の建設計画もその一つです(2019年完成予定)。
 安藤 いちばんの目的は、子供の『活字離れ』を食い止めることです。まだ構想段階ですが、鉄筋コンクリート造の三階建てで、吹き抜けを設け壁一面に本棚を設置し、世界的な児童文学や絵本などを多数所蔵することを考えています。これも、多感なうちに読書の発見や歓びを味わってほしい、という願いからです。
 ──大阪を代表する文化施設になりそうですね。
 安藤 もともと大阪が文化の発信地で、元禄時代(1688〜1704年)には、上方の町人層が新しい都市文化の担い手となりました。歌舞伎や落語、文楽人形浄瑠璃)といった上方文化が形成され、江戸に移入されていたのです。当時、最高の娯楽とされた歌舞伎の観賞代は農民のひと月の労働賃金に値する高額でした。それでも歌舞伎を見ようと連日、庶民が列をなしたのです。『奥の細道』の松尾芭蕉は旅の道中、村に立ち寄ると食事から宿まで手厚いもてなしを受けました。芭蕉は俳句を詠むだけなのに、です。
 それだけ当時の日本人には娯楽を嗜(たしな)む余裕があり、芸術の美を受けとめる感度が高かったということです。
 ──音楽や絵画が王侯貴族の特権だったヨーロッパと比べて、日本では庶民が浮世絵を気楽に購入していた。こうした芸術的素養はなぜ育まれたのでしょうか。
 安藤 私たちの文化が自然と共生していたことが大きいでしょうね。日本人は古来より破壊と再生を繰り返してきました。時には厳しい気候と対峙しながら、自然と寄り添ってきたので豊かな感性が育まれ、隔世遺伝のごとく受け継がれることで各分野でノーベル賞をもたらすような国になったように思います。アジア人初のノーベル賞を受賞したラビンドラナート・タガールは生前何度も日本を訪れ、日本の伝統美を称賛したそうです。
 文化というものは、経済にない力強さを秘めています。現代の日本企業はとにかく売り上げと利益を追い求め、内部留保を重ねていますが、企業の本来の目的は人間が豊かに暮らすための社会づくりです。経済活動を支えているのも、究極的には人間の感性と創造力にほかなりません。
 ──『こども本の森 中之島』の運営や書籍代については市民だけでなく、企業にも寄付を募るそうですね。
 安藤 そうです。次の時代を担う子供たちのための建設ですから、企業にも協力を呼び掛けています。企業経営者の役割はきわめて大切です」
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 日本の文化・教養・芸能・芸術は、御上・武士・支配階級ではなく町衆・町人など下々の身分低い庶民の中から生まれて洗練され成熟していったが、完成する事なく、今以て進化の途上にある。
 日本の伝統美は、完成している様で未完成・不完全である。
 世界の文化・教養・芸能・芸術は上流階級の独占所有であったが、日本は町人や百姓など庶民の楽しみ憩いであった。
 日本とは、百姓や町人などの庶民が生き生きした社会であった。
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 日本の時代は絶対に来ないし、世界は日本などに期待はしていない。
 血を流し命を犠牲にして責任を果たさない、口先だけで正論を垂れ流して逃げ惑う者は「卑怯者」として信用される事は絶対にない。
 日本の衰退あるいは崩壊は加速度的に進んでいく。
 もし、世界が望む日本というものがあるとするなら、それは現代の日本ではなく、現代日本が捨て去った古い日本の中にあった日本である。
 世界は、現代の日本などには期待していない。
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 2017年における、衆議院総選挙の大根役者の様などたばた、世界的日本企業の利益・金儲け優先の偽装・改竄・捏造・不正、マスコミ・メディアの自己満足的な偏向報道、学校の責任回避もしくは責任放棄的なイジメ自殺・不祥事の隠蔽などなどの日本の悍ましい変質は、1980年代以降の「他人よりも私・個を優先する学校教育」から始まった。
 他人の幸せより自分の幸せ。
 他人より自分。
 自分が良ければ他人なんてかまう必要はない。
 金持ちも貧乏人も自己責任の自己決定による自己努力・自力で勝ち取った当然の結果。
 国・地域・社会の公益・国益・義務より自分一人の個益・私益・権利。
 利益・金儲け為には合法的に利用できるものは全て利用する。
 それの何処が悪い。
 人は一人で生まれてきて一人で生きて一人で死んでいく。
 死んだら全てがなくなる、生きていたこと存在していたことすらもなくなる。
 しょせん、自分は一人なのである。
 あてにし頼れるのは自分一人だけで、他人でもなく、社会でもなく、国でもない。
 利用できるものは他人でも社会でも国でも利用し尽くして踏み倒す。
 21世紀は弱肉強食のグローバルでボーダーレス世界である。
 現代日本は、薄っぺらな上に中身がない虚無・空虚である。
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 現代日本が理想的人間性として求めたのは、個性ではなく「私」であった。


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