⛩89)─1─海外の神社と宗教の寛容性、伊勢神宮系イタリア・サンマリノ神社。小泉八雲と神の国日本。~No.193No.194 ⑰ 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・{東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 伊勢貞丈(1717〜84年)「もし心が正直で正しい方向にあれば、たとえ神を崇拝しなくても神は守護したまう。多くの諺にある通り神は正直な人間の心に宿るのである」
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 「緑と水と光」の自然保護と心からの「絆とつながり」の地縁的祖先神・氏神信仰。
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 2011年 イタリア半島サンマリノ共和国に、ヨーロッパで最初のサンマリノ神社が建立された。
 御祭神は、伊勢神宮天照大神である。
 日本の神は、「kami」であって「ゴッド」ではない。
 Godは、「神」ではなく「天主」である。
 日本の神は、万能の神でもなく、天地創造の神でもなければ、唯一絶対神でもない。
 「kami」とは、日本民族日本人が、数千年前の縄文時代の自然崇拝を起源とした日本列島の土着の神である。
 「kami」へのお参りとは、信者となって信仰する事ではなく、自然の内に秘められた静と動のエネルギーへの敬意である。
 つまりは、自分が生きている、自分たちが生かされている、この自然を破壊せず穢し汚さず清々しいままに保護する事である。
 「kami」崇拝とは、自然生命を守り、自然を自然のままで後世の子孫に残す事である。
 故に、宗教宗派の始まりがなく、教祖はいないし、信者・教徒・門徒もなく、経典も聖典もなく、戒律も律法もない。
 一般人の賽銭や崇敬者による勧進はあっても、教会の財を貯める目的の贖罪府(しょくざいふ。免罪符)や寄進はなかった。
 あるがままの「自然」である。
 自然の活力である「kami」崇拝は、強要・強制されてイヤイヤおこなう事ではなく、自然に湧いてくる素直な心の趣きに委ねる事である。
 「kami」は「God」ではない。
 「kami」は、日本の自然から生まれた土着の神であって、日本以外には存在しなかった。
 が、日本民族日本人以外の誰でも、他の宗教を信仰していても、自由に崇拝できる。
 なぜなら、「kami」と自然は一体であるからである。
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 2016年9月11日 産経ニュース「【外交官が見たニッポン】サンマリノ共和国のカデロ大使はこう断じた…「カミカゼはテロリストではない」「日本人のユニークさの根源は神道だ」 
 サンマリノ共和国のマンリオ・カデロ駐日大使=8月26日、東京都港区元麻布(寺河内美奈撮影)
 イタリア半島中東部に位置するサンマリノ共和国に、欧州初の神社が建立された−。この夏、遅まきながらこんな情報を耳にした。神社の建立に尽力した一人が、同国のマンリオ・カデロ駐日大使だ。駐日大使全体の代表である「駐日外交団長」でもあるカデロ大使に、神社建立の経緯や外国人からみた日本の魅力や改善点などを聞いた。話題は、神道から日本・日本人論、神風特別攻撃隊にも及んだ。(原川貴郎)
 −−2020年には東京オリンピックパラリンピックがあります。まずは、長年、日本に住んでおられるカデロ大使からみて、日本はこんなところをもっと改善すべきだという点があれば教えてください
 「東京でのオリンピックの開催は非常に素晴らしいことです。日本は非常に進んでいて、安定している国なので、いろんな面で素晴らしく大会を組織されると思います。ですが、ご存じのようにオリンピックの期間はだいたい2週間。オリンピック、オリンピックとちょっと大げさ過ぎる気がします。世界中の人と友好やビジネス、いろんなことが生まれるかもしれないけれど、日本が国際的にもっとデベロップするには、オリンピックよりも、もっと大切なことが山ほどあります」
 −−といいますと
 「私は、中国やベトナムなど、アジアの国々でよく講演をします。講演の後、学生や一般の方に質問するんです。『もし、時間とお金があれば、どこに一番行きたいですか?』。不思議なことに沢山の方が、『日本に行ってみたい』と言う。理由を聞くと、こんな答えが返ってきます。『日本は小さい国で、地震津波、戦争でものすごく苦しんだ。広島、長崎の経験がある国は日本しかなく、それ以上厳しい戦争の経験がある国は多分ないと思う。それでも、上手に立ち直って、分野によっては世界のナンバーワンになる。どうして同じアジアの国なのに、日本はどう違うのか、日本人はどういう生活をしているのか。自分の目で確かめたい』。この気持ちは私もよく分かります。ただ、問題がありますね」
 −−どんな問題ですか
 「アジアの人は日本への入国がすごく難しい。観光でも。日本人の知り合いやインビテーションレターがないと、なかなかビザがおりない。日本に留学する学生は、米国と違って、アルバイトは許される。この点は素晴らしいことですが、2年以内に日本語を覚えなければならない(※日本国内の日本語学校で学ぶ外国人留学生は、入国から2年間のうちに、大学進学などにより在留期間の更新を受けない限り、留学の在留資格を失う)。コンビニ、スーパーなどは留学生のアルバイトが今や大勢いますから、やめられると大混乱になります。ルールが非常にアンバランスです。私は7カ国語を話しますが、日本語は、ニュアンスが難しく、諺もたくさんあります。2年で覚えられたら天才ですよ。ノーベルプライズもらうべきですよ。2年間勉強して、覚えられなければ大学に入れない、専門学校にいけない、国に帰ってください、というのはちょっと厳し過ぎます」
 「フィリピンやベトナムの学生が日本に勉強に来ても、2年間で日本語が修得できないとビザが延長されない。それは非常にかわいそう。今まで一杯お金を使ったし、努力したのに、国に返しちゃう。これは中途半端になって、よくないと思います。フランスで2年間、フランス語を一生懸命勉強した後、『あなた、フランス語覚えていないので、国に帰ってください』というのはあり得ない。ヨーロッパどこでもありえない。言葉を勉強するのは音楽と似ている。ある人は音楽を1、2回聞いてすぐ覚える。カラオケも上手。でも、10回聞いても、私みたいに音痴な人もいるんです(笑)」
 −−ほかにもありますか
 「観光ビザも、もうちょっと簡単におりるようにすることが必要です。あと、ヨーロッパの人は気にしてないけど、アジアの人は指紋とるとか写真を撮られるの、好まないんですよ。日本人はわれわれのアジア人きらい、ルックダウンみたいね、と向こうは誤解しますよ。アジア国々の方が日本に来るのは、その人の国にとっても、日本にとってもメリットがある。日本に2、3週間滞在すると、『日本はやっぱり違う』と分かるんですよ。マナーやシステム、教育などいろいろなことが。自分の国に帰ったら、『日本はこういう素晴らしいことがある。われわれもまねるべき、勉強すべき、日本に負けないように頑張らないといけない』と考えるでしょう。中国人や韓国人も、日本に留学したことがある人はすごく日本が好きですよ」
 −−なるほど 
 「もう一つすばらしいことがある。日本人は、自分の文化だけ大事にするんじゃなくて、よその国の文化を大事にするんですよ。それ、私、びっくりしました。中国の場合は、自分の文化が一番で、世界の中心の文化と思っている。日本人は非常にバランスがよくとれていて、自分の文化だけ大事にするんじゃなく、よその国の文化もすごく大事にする。美術とかデザインとかファッションとか。美術品などは、ものによっては一番のコレクターはたぶん日本人。これは、他のアジアの国にほとんどないことです」
 −−他にも日本や日本人の独特な点はありますか
 「山ほどあります。一つの言葉でいいにくいけど、まず、日本人はすごく我慢強い。小さいことはせっかちかもしれないが、大きな問題だとものすごく理解があるし、我慢するんです。一番最近は、東北の地震津波。日本人はものすごく我慢強く、黙って頑張っている。文句いってもしようがない、と黙って我慢して仕事を頑張っている。素晴らしいと思います。私も仙台、福島に行きましたが、ものすごく(復興に)進歩があった。びっくりしました。他の国だと、政府がよくない、政治家が悪いと、文句ばかりで、なかなかこうはいきません」
 「もう一つ、日本人は何か新しいものつくっても、そんなに自慢しない。日本人がノーベルプライズもらっても、『いやー、信じられない、私がノーベル賞…』。すごく謙虚なんですね。これ、すごくおもしろい。日本人のノーベル賞受賞者の方の2、3人と会ったことがありますが、そんなに自慢してないのね。それもまた日本人のいいところ。モデスティ。謙虚さが非常にいいです」
 「例えば、私、天皇陛下も何度もお目にかかりました。私は、外交団長ですから、陛下が外国に訪問される際には、各国の大使を代表して、空港に、お見送り、お出迎えに行きます。だからしょっちゅうお会いしました。それでね、一番威張ってないのが陛下なんです。すごく謙虚な方。すばらしい。本当に哲学者みたいです。でも、ときどき、日本人でも外国人でもすごく威張っている人がいます。そんなときは、『失礼ですけど、天皇陛下が威張っていないのに、なんであなたが威張っているのですか?』と、言いたいぐらいです。けんかになっちゃうかもしれないから、言いませんけど(笑)」
 −−「謙虚さ」も日本人の特徴ですか
 「日本は世界の中でもユニークです。なぜか?その理由は神道にあると思います。神道は日本しかない。私は、神道は宗教だと思っていない。神道は哲学であり、日本人の考え方、ライフスタイル。神道のおかげで日本人は、ユニークな民族になったと思います」
 −−神道といえば、「サンマリノ神社」の建立にご尽力されたと聞いています
 「私だけじゃないんです。日本サンマリノ友好協会(加瀬英明会長)があって、日本とサンマリノの友好関係が50周年を迎えた2007年に、両国の友好のために、金貨をつくったんです。2枚あって、片一方のデザインが神武天皇サンマリノの国章、もう片一方が橿原神宮サンマリノの国章です。神社本庁とか宮内庁にちゃんと許可をもらって5000セットつくりました。この金貨の売り上げ、少し、利益がありました。その後、東日本大震災地震で多くの方が亡くなりました。この利益を少し東北に寄付して、残りのお金で、サンマリノが東北のことを忘れないように、何をすればいいかを考えました。日本の文化、一番のイメージはなんですか?富士山じゃない。芸者でもないし、京都でもないし。やっぱり神社ですよ。ヨーロッパに神社は一つもない。だから小さい神社、伊勢の職人さんにつくってもらい、バラバラにしてサンマリノに送りました。神社と鳥居と灯籠。これは震災で亡くなった方のための、日本、サンマリノのメモリアル神社。建立したのが2014年6月22日。それから毎年6月の終わり頃の土日に2日間、ニッポンまつりをやっているんです」
 −−神武天皇の肖像の金貨を発行されたとは知りませんでした
 「私、日本の学校などで講演をします。田舎で。仙台、東北も、九州も。ときどき、神武天皇は何者か、分からない学生がいます。非常におかしいね。神武天皇は、最初の天皇。『これ神話じゃないんですか?』という人もいます。でも、神話がその国の財産ですよ。例えば、ギリシャ。ヨーロッパで一番、古い文化的な国。ヨーロッパの文化の多くは、もとはギリシャなんですよ。それ財産ですよ。日本人が神話を財産と思っていない。でも神話、歴史は財産ですよ。それでそういうことを知らない人が、若い人がときどきいる。もったいない。日本人は、アメリカをオーバーエスティメイト、評価が高すぎ。映画や、ファッションも、ファストフードも。もちろん、アメリカのいいところもありますけれどね」
 「私、個人的に若い人にアンケートしたら、ハワイに行ったことがある人が90%ぐらい。でも、沖縄に行ったことがある人は、40−50%だった。非常におかしい。沖縄の海は、ハワイの100倍きれいです。ハワイはブランドですが、自然は沖縄の方がいい。西表島って行ったことあります?1回、チャンスあれば行ってみて。もうパラダイス、ラスト・パラダイスよ。私、海が大好きで、モルディブも、パラオも、パシフィック(太平洋)のきれいな海はどこでもいったんです。でも沖縄は負けないですよ。すばらしい」
 −−カデロ大使からすると、日本人が日本のよさに気づいていないということでしょうか。ところで大使は、初めて靖国神社で講演した駐日大使だと聞きました
 「講演が終わってから言われて、びっくりしました。靖国神社についても、私は山ほど言いたいことがある。靖国神社ね、みんなよくわかってないんですよ。日本人もよくわかってない。靖国神社は、国のために亡くなった人のためのメモリアル神社です。靖国神社は、世界中にあるんですよ。アメリカの靖国神社は、アーリントン国立墓地、靖国神社ですよ。フランスは凱旋(がいせん)門、イタリアはヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂。中国にもあるでしょう」
 「だからね、中国の人が、戦争の犯罪人の神社と言っているのはとんでもない。戦争のとき、勝った国も負けた国も、いい人、悪い人どこでもいたんですよ。おかしいと思いませんか。それなのに、靖国神社が、悪魔みたい、行っちゃいけないと言われるのは、とんでもない。どこの国も国のために亡くなった人のための施設があるんですよ。なんで靖国神社だけこんな差別と区別している?非常にナンセンスだと思います」
 −−日本政府も、しっかり諸外国に説明すべきですね
 「もっと説明すべき。簡単な一枚の小さいパンフレットでいいから、英語と中国語と韓国語で、靖国神社は国を守って亡くなった人のための神社。どこも悪くない。もちろん、戦争のとき、いい人、悪い人いるのは当たり前。ジェントルマンばかりいませんよ」
 「あともう一つ、説明しなきゃいけないことがあります。フランスでテロがありましたね。それでフランスでは、テロリストをよく、カミカゼカミカゼといっている。神風特攻隊はテロリストじゃないんですよ。彼らは軍人と戦ったんですよ。私、神風すごく偉いと思っているよ。なぜか、自分の命、国を守るために死んじゃったんですよ。一般人を殺したんじゃない。だからテロリスト=カミカゼは、やめてほしいですよ。これ強くやめてほしいですよ。神風がかわいそう。彼ら自分で飛行機のって死ぬのをしっていた。帰ることもできない。自分で十分、分かっていた。だから偉いと思います。ヒーローです。テロリストは無差別。非常に恐ろしい人間ですよ。だから比べちゃ神風、かわいそう。失礼ですよ。私は、そんなに力はないけど、日本の外務省かどこかが、いろんな国のニュースがね、テロリストをカミカゼと表現をするのを、お願いやめてくださいと、手紙で神風の説明書くべきですよ、テロリスト=カミカゼじゃないんですよ。とんでもない違いですよ」
 −−靖国神社には、神風特攻隊として散華した方々の英霊がまつられていますね。毎年、終戦の日が近づくと、一部メディアが閣僚に、靖国神社に参拝しますか、と質問するのが恒例になっています
 「オバマ大統領に他の国がアーリントン国立墓地に行っちゃいけないといえる?いえないでしょ。自分の国の政治家がどこにいこうと、自由ですよ。あんなばかなことないんですよ。行くべき。全閣僚が。逆にいかないのは恥ずかしい。みんな行くべき。国のために死んだ人みんなが犯罪人じゃないよ。ちゃんと立派な方いっぱいましたよ。神風とか。もちろん、戦争の中悪いことしている人どこにもいる。それはどこの国も同じですよ」
 −−日本の情報発信のあり方や改善の検討を要する点など、多岐にわたってご提言いただきありがとうございました
 「もっと豊かに、もっとフレンドリーに、本当の日本のおもてなし見せるべき。オリンピックに、力入れるのは、仕方ないけど、もっと大事なことが山ほどあるんですよ。イタリアの年間の観光客が5000万人以上、日本は2000万人ぐらい。非常に少ないです」
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マンリオ・カデロ氏
 イタリア・シエナ生まれ。イタリアで高校卒業後、パリのソルボンヌ大学に留学。1975年に来日し、東京に移住。ジャーナリストを経て、1989年、在日本サンマリノ共和国領事、2002年、同大使。11年5月、駐日大使全体の代表である「駐日外交団長」に就任。著書に『だから日本は世界から尊敬される』(小学館新書)『コスモポリタンになろう 人生もっとシンプルに』(三秀)など。
サンマリノ共和国 
 イタリア半島の中東部に位置する現存する世界最古の共和制国家。4世紀初め、カトリックの石工、マリノが、ローマ皇帝の迫害を逃れ、この地で形づくった共同体が起源とされる。世界で5番目に小さい国で、面積は世田谷区とほぼ同じ広さの61平方キロメートル。人口約3万6000人。公用語はイタリア語。
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 2019年7月号 WiLL「君主を戴くリーダー国
 駐日サンマリノ大使 マンリオ・カデロ
 私の母国サンマリノは、今年で建国1718年。世界で二番目に古い国です。
 では、世界一古い国はどこか。それはもちろん日本です。令和元年は、皇紀2679年に該当します。サンマリノより、約1000年も古いのです。
 神武天皇が即位してからこれだけの年月、一つの君主国として続いている。それは、とてつもないことです。でも、一般の日本人はあまりピンと来ないようです。世界で最も多くの世界遺産を持つイタリア人が、その有難さを分からないのと同じです。
 日本人は『古事記』や『日本書紀』に書かれている神話も、『大したことはない』と思っている人が多い印象を受けます。でも神話は『文化』です。書かれていることが本当かどうかは重要ではありません。ヨーロッパの文化はギリシャ神話の影響を受けているのが多いのですが、誰も神話が事実かどうかは気にしません。もっと言えば、聖書のマリア・バージンやイエスの復活はあり得ない。それに比べれば、神武天皇は存在していてもおかしくありません。
 何はともあれ、日本の天皇陛下は神話の時代から続いている〝スピリチュアル・シンボル〟です。
 そのイメージは、日本人よりも外国人に強く伝わっています。もちろん、富士山、侍、忍者も人気です。しかしそれ以上に長い間、自分たちのアイデンティティを守っていることに畏敬の念を抱くのです。
 現在、世界で君主を戴く国は27ヵ国あります。もちろん、そのなかで日本の皇室が一番古く、リーダー的な存在です。他国の王室も、皇室には一目置いています。
 他国の王室は、出産、結婚、誕生日などで莫大なお金を使います。いかし、皇室はとても真面目です。無駄遣いをせず、質素な生活を送られている。
 各国大使を招いた宮中晩餐会に何度も出席していますが、実際に上皇陛下にお会いしてみても決して威張ることはないし、一つひとつのお仕事が非常に丁寧です。大使と話すのはとても体力を使うにもかかわず、いつも微笑みを絶やさない。むしろ、とても嬉しそうにされているのです。お年を召されているのに、本当にすごいです。さらに、強い口調で命令したりすることも一切ない。いい意味で『王様らしくない』のです。とても人間らしい方です。
 これは陛下だけでなく、日本人全般に言えることかもしれません。みんな謙虚で真面目で、アメリカ人のように自慢話ばかりしない。日本人精神に感銘を受け、自分の行いを正す外国人も多くいます。あるアジアの政治家にも見習ってほしいですね。
 日本人精神が素晴らしいので、治安も安定しているでしょう?先進国でここまで治安がいい国は日本とスイスくらいで、あとはモナコや母国サンマリノといった小国しか知りません。
 夜中に女性が一人で街に出られるのは、素晴らしい文明なんです。日本人はもっと誇っていいですよ。でも、『それは当たり前のことです』と謙遜するところも日本人らしいです。天皇陛下にも、晩餐会で何度もお目にかかったことがあります。紳士的で、我慢強い──お父様に負けず劣らず、素晴らしい人です。
 さらにお父様の姿を見て、よく勉強されています。お話しされている姿を見ると、お父様そっくりでしょう。それに外国のことも勉強されていて、英語もうまい。間違いなく、立派な天皇になるでしょう。
 実に、天皇陛下がオックスフォード大学に留学している時、サンマリノに一泊されたことがあります。令和時代にももう一度お越しいただけたらと思っています。
 少し残念なのは、日本人に天皇陛下や皇室について知らない人が多いことです。日本人から『普段、天皇陛下は何をされているんですか』と聞かれることがあるんです。なかには『贅沢をしている』『何もしていない』と思っている人さえいます。
 戦後、学校で神話や皇室について教えなくなったので無理もありませんが、日本人にはもっと自国のことを勉強してほしいです。外国人の方が詳しかったら、恥ずかしいですよ。勉強すれば、日本が天皇とともに存在してきたことがわかり、『皇室を守らなければ』と思うはずです。そう思い、行動した先人たちのおかげで、今日の日本があるのです。私はそんな日本に赴任できて、本当に幸せです。最後になりますが、サンマリノを代表し、日本のさらなる発展を祈念いたします」
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 不自然な奇跡・救済・恩寵・恵みがない「あいまいな神道」。
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 2019年1月号 正論「神道とは何か  平川祐弘、牧野陽子著 錦正社
 小泉八雲が日本を深く理解できた理由は・・・
 私たちは神社に参拝したとき、何に向かって手を合わせているのだろう。私たちは神道の信者なのか。そもそも神道は宗教といえるのか。改めて考えると次々とわいてくる疑問に、日本語と英語で答えてくれる本が出た。アイルランド出身の作家、ラフカディオ・ハーン帰化名 小泉八雲)の目を通して神道とは何かを探っていくと、見えてきたものは・・・。著者の一人、牧野陽子さんが解説する。
 外国人に神道を説明する
 ──この本は明治神宮での外国人向け講演が元になっているそうですね。
 牧野 ラフカディオ・ハーンが育ったアイルランドの在日大使館と明治神宮とが共催した集会で、外国人の聴衆も多い中、平川先生と私が日本語で講演して英語に同時通訳されました。ハーンの目を通すことで神道とは何かが浮かび上がってくるのではないか、ということで講演したのですが、どうしても同時通訳では微妙なニュアンスが伝わらなかったところがありました。そこで改めて、きちんとした英語版も付けた本としてまとめたものです。もちろん外国の方に読んでいただきたいということもありますが、日本人が外国の人に向かって、神道がどのようなものかを説明するための参考にしてもらえればと願っています。そして私たち自身、ハーンという外国人の視点から神道を再発見できると思います。
 ──外国人にとって、神道を理解するのは難しいでしょう。そもそも宗教といえるのか、というところから問題になるのでは。
 牧野 そうです。明治時代に日本へやってきた外国人の多くも、自分たちの一神教の宗教観に照らし合わせると、神道にはきちんとした教義も経典もないし、どうも宗教に当てはまらない、と考えたわけです。
 ──その中でハーンが他の外国人と違って、神道を共感的に理解できたのは、なぜでしょう?
 牧野 そこにはハーンの背景、生い立ちが大きく関わっていると思われます。ハーンは父がアイルランド系イギリス人、母はギリシャ人で、2歳のころまでギリシャで育ち、その後はアイルランドで暮らしました。当然、ギリシャ神話に親しみ、アイルランドではケルト民族の伝承や民話を聞いて育ちました。つまり、キリスト教以前の神話世界を色濃く残している2つの文化がハーンの背後にあった。そしてギリシャアイルランドも、当時の欧州からすると辺境であった。中心から離れたところから、近代西洋を見ることができたわけです。だから、19世紀西洋の偏見に促われずに、異国の文化と宗教を理解することもできた、といえます。
 ──先生ご自身も、子供のころは海外暮らしをされていて、そこで神道について見てきたものはありますか。
 牧野 私は中学のころまで計8年、アメリカとドイツで暮らしました。ドイツの田舎の教会の雰囲気なども好きでしたが、やはり日本に帰国して神社にはお参りしたときは、社殿を包み込むような樹々のたたずまいに感動しました。欧米の教会は石づくりで、街の中心の広場に面していることが多いのです。その点、日本では神社の多くは、山や樹々、川や滝など、自然とともにあります。
 明治神宮は大正時代に創建されましたが、今みられる鬱蒼とした内苑の杜、元々原っぱだったところに、実は人工的に植樹されたものです。しかも、年月をへて自然林となるように設計されたわけです。明治天皇を祀る神社に自然の森が必要だと考えるところに、神社の本質の一つがあるといえるかもしれません。
 西洋と日本の大きな違い
 ──そして神社の建物は教会などと比べると非常に簡素ですね
 牧野 ですから明治時代の外国人たちは『神の像も、装飾も何も無い』『宗教建築らしくない』と評したのですが、ハーンは、逆に〝無い〟ことに意味を見出しました。神社に至る参道の自然が聖なる空間をなしていることに気づく一方で、社殿そのものは『精霊の出入りする家』と捉えました。神が、霊が、風となって、自由に出入りするというイメージを印象的に描いています。
 ハーンは、当時の外国人の神道観を十分にふまえた上で、時には反論の意味をこめて、日本の信仰のさまざまな場面について述べました。だから、ハーンを介在させてグローバルな視野で『神道とは何か』を考えるのは、とても有効なのです。本書の第一部では、平川先生が、明治から昭和にかけての、外国人による神道解説の変遷とその底流にある誤解の是非について分析しています。第二部では私が、神道における『祖先崇拝』と『自然崇拝』の関係と、『死後の霊のゆくえ』の問題についてハーンがどう解釈したかを、具体的な作品にそって示しています。ハーンの解釈はキリスト教以前のケルトや古代地中海世界とも通じ合う部分があるのが興味深く思われます。
 ──ところで日本で、神道と仏教とはどういう関係になっているのでしょうか。
 牧野 日本人の多くは神道と仏教の両方を大事にすることに疑問を持っていません。最近よく『宗教の寛容性』ということを言われますが、それは例えば同じ街の中でキリスト教徒とイスラム教徒が衝突せずに仲良く共存する、という意味で使われます。日本人の場合は、一人の心の中に神道と仏教が共存しているのが興味深いところです。
 ちなみに一昔は、外国へ行って何かの書類を書くときに自分の宗教を記入する欄がありました。日本人はそこで何と書くべきか悩むわけですが、空白なのはよくないのです。欧米では人間であれば必ず何らかの宗教心を持っているものと考えられていますから、宗教がないとなると下手すれば危険人物視されかねません。そこで神道か仏教か、両方だろいう方はShinto−Buddhistとハイフンでつないで書いたっていいのです。
 ──神道に参拝するとき、私たちは何に祈っているのでしょう
 牧野 多くの方は、必ずしも祈られている神がどの神か、ということを意識してお参りするわけではないと思います。神様と自然とが渾然一体となった、人間を超越したものへの畏敬の念、感謝の念をもってお参りしているのではないでしょうか。そして参拝して、神様や自然の力に触れることができるのではないでしょうか。
 ところで、ハーンは来日したばかりのころに神社仏閣を回った印象を書き残していますが、信仰の場の明るさに強い印象を受けました。西洋の教会と日本の神社仏閣との違いは、子供の笑い声が聞こえてくるかどうかだ、日本では境内が子供たちの遊び場になっている、とハーンは述べています。イギリスの女性旅行家、イザベラ・バードなどは浅草寺で参拝客が賑やかにしているのを見て『敬虔さに欠ける』と眉をしかめましたが、ハーンは『暗さが無く、楽し気で結構ではないか』と感じるにです。そして、『「神」と人間が創り出したものなのだから、それを畏れすぎることのない彼らこそ幸いである』と、ハーンは述べています。
 宗教を多層的に受け入れ、教義を絶対視しない日本人の宗教性は『あいまいだ』とも評されてきましたが、その根底にあるのが神道の感性です。宗教によるテロがあいつぐ今の時代だからこそ、日本の宗教的風土の寛容性と気負いのなさは、世界に対して一つの示唆を与えるのではないかと思います。
 それだけに多くの人にこの本を手掛かりに、神道について考えていただければと願っています。
  (聞き手/本誌 溝上健良)」
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 日本民族日本人を日本民族日本人たらしめているのは、禅に基づいた武士道ではなく天孫神話・日本中心神話に基づいた神道である。
 明治後期になるまで、武士・サムライはいたが武士道はなかった。
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 日本神道には、皇室に近いという格式や由来や縁起による上下関係はあっても、優劣はなく、差別も、偏見も、対立も、排除も、排斥も、排他も何もかもが無いない。
 それ故に、狂信性はなく、偏狂的宗教テロは無縁で起きない。
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 日本神道とは、日本独自の宗教であるが、対象者は日本民族日本人だけではない。
 日本神道には、信仰する信者はいない。
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 日本民族日本人の日本神道は、古代神話であるギリシャローマ神話ゲルマン神話ケルト神話を内包する西洋人には何となく理解できるだろうが、中華儒教で古代神話を消滅させた中国や朝鮮・韓国では理解できない。
 日本神道は、古代神話であって近代宗教ではない。
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 日本神道には、辻褄があわらない不自然な奇跡・救済・恩寵・恵みはない。
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 反宗教無神論共産主義者マルクス主義者)は、絶対平和と完全なる平等に基づくイデオロギー理想社会を築く為に、魂・霊魂の安息を否定し、全ての宗教を破壊し、全ての神や仏を殺そうとしている。
 共産主義者は、人民の正義を実現する為ならば、平気でウソをつき、平然と騙し、人を貶める。
 イデオロギー理想社会とは、人間性を排除した喜怒哀楽という感情を消し去った無味乾燥の科学万能社会である。
 例えれば、AIが管理するロボット社会である。
 そのにあるのは、生命ではなく物質である。
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