まんがキリスト教の歴史・日本篇 (Forest books)
- 作者:樋口雅一
- 発売日: 2014/12/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
世界常識から、敗戦をもたらした君主は、その責めで人民裁判にかけられ人民の前で処刑さ、敗戦革命が起きて王朝は滅ぼされた。
日本人共産主義者は、世界常識を信じ、塗炭の苦しみにおとされた怒れる人民が昭和天皇を人民裁判にかけて公開処刑する事を期待した。
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吉田茂「権力に左右されるような政治家は、また別の権力が現れた場合には、意気地なくこれになびくものだ。占領期間中に私は度々そうした光景を見せられた」
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7月23日(〜48年3月10日) 日本社会党党首片山哲が、首相に就任した。
日本に史上初めて、キリスト教徒の指導者が誕生した。
日本の政治史で、特定宗教の指導者が日本の政治を担当するのも珍しい。
日本人は、古代から、特定の宗教が政治を支配する事に嫌悪感を持ち、特定の宗教を政治の場から排除して来た。
マッカーサーは、日本のキリスト教化が前進されるとして歓迎した。
「完全なる宗教的寛容がいまや日本人の精神を支配し、完全な信仰の自由が日本にある」
片山首相は、マッカーサーの支持を得る為にキリスト教の隣人愛信仰に基づいた政治を行うと抱負を述べ、5人のクリスチャンを入閣させた。
「私は民主的政府はキリスト教の愛と人道主義の精神によって貫かれているものと信じている」「将来の日本政府はキリスト教的道徳観によって導かれているに違いないと信じている」
衆議院議長の松岡駒吉や第二代最高裁判所長官の田中耕太郎もクリスチャンであり、日本の政界に対するキリスト教会の影響力が増した。
1%にも満たない日本のキリスト教徒は、日本のキリスト教化への大いなる前進であると歓迎した
ジョセフ・C・トレイナー「トップに立つ人達でクリスチャンの比率が、こんなに法外だとは、我々には常に驚きでした」
マッカーサーは、長老派教会のクリスチャンである日本社会党党首片山哲が首相に就任した事実をもとに、アメリカ議会に対して「目下、日本国民の宗教改革を進めている」と報告した。そして、バワーズに「もうじきに日本がキリスト教国になる」と語った。
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8月 高森明勅「昭和22年の第1回開催当時、占領軍は靖国神社を軍国主義の拠点と見て廃絶も視野に入れていましたが、大勢の参拝客で賑わう様子は彼らへの無言の圧力になったはず。日本国民が見せた、婉曲な不服従の姿勢だったのではないでしょうか」
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9月2日 マッカーサーは、降伏二周年目の演説で、日本を世界に通用する国家とするには古い価値観を一掃しキリスト教精神の信仰と希望を受け入れる事が重要であると発言した。
「深淵で普遍的な価値観であるキリスト教の理想を建設する機会である」
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10月18日 11宮家は、GHQの皇籍離脱指示に従って皇籍を返上した。
昭和天皇は、皇室を離れる各宮家に一時賜金を支払った。
昭和天皇「これを最後に各宮家は皇室の経済的庇護を離れ、自己の能力と責任で今後の経済生活、社会生活を行う事とになった」
皇族解体の目的は二つあり、一つは将来的に日本皇室を消滅させる事と、皇族が所有する世界美術・芸術史的な文化財を奪う事であった。
GHQは、皇族や華族の所有する財産に対して最高税率90%を課税した。
皇族や華族は、高額な財産税及び相続税を払う為に、先祖伝来の国宝級などの重要文化財を二束三文に叩かれて売り払った。
マルクス主義的マスコミは、天皇制度打倒の為に、皇室の藩?である世襲の富裕層が資産を失って没落する事に歓迎した。
占領軍兵士には、日本文化への理解もなければ、日本の文化財への敬意もなく、唯金欲しさで日本全国で文化財の収奪を行っていた。
占領軍に媚を売る日本人は、文化財収奪に積極的に協力していた。
日本人が、古き良き伝統を大事にし、日本文化を愛し、文化財を大事にするというのは真っ赤の嘘である。
御上に諂う心卑しい日本人は、理不尽な命令に逆らわず、横暴な行為に抵抗せず、顔色を伺いひたすら媚びていた。
日本人の多くが、抵抗運動は起きないどころか、積極的に占領政策に協力した。
アメリカやイギリスの国際的美術商達は、日本のお宝を唯同然の安値で購入して、ボストン美術館や大英博物館など世界中の博物館に高値で売った。
戦勝国である連合国は、こうして合法的に日本の貴重な文化財を収奪した。
戦争に負けた日本は、各国との友好として収奪された日本の文化財を日本で展示する為に金を払って国内で特別展を開催している。
日本は、文化を愛おしく愛でる大和心で分別ある大人の態度として、歴史的経緯を素直に受け入れ、文化財返還の為の売却の申し入れがない限り、奪われた貴重な文化財の返還を求めない。
日本の柔軟な発想は、自国文化・文化財に固執する世界的考えとは異なる。
10月26日 片山首相の本音は、マルクス主義者として、全ての君主制を廃止する事であった。
法に於いて人は全て平等であるの原則から、祭祀王・天皇と皇室の権威を守る特定侮辱罪(不敬罪)を刑法から削除し、一般人同様に国民を規定する法律下に置いた。
天皇は、国家元首でありながら公的拒否権を認められず、政府・政党による政治利用されるだけの存在となった。
皇室は、一般人同様に法律に拘束され、如何なる法的保護も剥奪され、開かれた皇室としてプライベートが制限された。
左翼的な雑紙や新聞は、天皇の権威を貶めるべく、皇室のスキャンダルを存在しないにもかかわらず捏造した。ジョークといいながら、皇族を卑猥に馬鹿にし、愚劣に笑い話のネタにして金儲けしている。
現代において、天皇と皇室に対する敬意は存在しない。生活苦のない、お気楽な生活を続けている穀潰しと見なしている。
皇室の生活費を捏造してあげつらい、如何に世間離れした生活をしているかを、服装や邸宅や別荘や趣味や学術研究など公私に関係なく槍玉にあげている。
天皇や皇族などの報道は、「国民主権」の大義の下に悪意で歪曲され、国民に皇室への愛着を捨て去り憎悪のみを掻き立てる様に洗脳操作が施されている。
天皇には、戦前の様な、憲法で保証された「神聖不可侵」は存在しない。
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12月5日(〜8日) 昭和天皇は、広島を行幸し、護国神社跡の奉迎場で、被爆地に対する特別な配慮として初めて市民に向かってお言葉を述べられた。
「広島市民の復興の努力のあとを見て満足に思う。皆の受けた災禍は同情にたえないが、この犠牲を無駄にすることなく世界の平和に貢献しなければならない」
原爆ドームを背景に集まった約5万人の広島市民は、「天皇陛下万歳!」を繰り返した。<御製>「ああ広島平和の鐘も鳴りはじめたちなほる見えてうれしかりけり」
広島市長浜井信三氏「市中を展望していただくために、屋上へとご案内申し上げた。」
「陛下は市中のあちこちを眺めておられた。」
「『家が建ったね』。とポツンと一言おっしゃった。そして感慨深げに街の方へ目をやっておられた」
欧米のエリート達は、「君主制は敗戦に耐えられない」という世界史の常識から、戦争の惨禍と原爆の悲劇をもたらした昭和天皇への罵詈雑言が起きると予想したが、万歳三唱に驚いた。
GHQ民政局(GS)は、巡幸に反対していただけに全国巡幸を中断させました。
GHQの中のユダヤ人マルクス主義者は、「敗戦革命」を期待し日本の天皇制度は崩壊すると確信していただけ、日本人の反応が理解できなかった。
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- 作者:菊地 章太
- 発売日: 2015/05/08
- メディア: 新書