⚡506)─1─屍を戦場に晒す肉体の本土決戦は回避されたが、心と精神を洗脳する思考と宗教の本土決戦が始まった。1945年9月〜No.1160No.1161No.1162/@       

キリスト教は戦争好きか キリスト教的思考入門 (朝日選書)

キリスト教は戦争好きか キリスト教的思考入門 (朝日選書)

旧題名・「ユダヤ民族と日本民族は同族か? 天皇の祖先はユダヤ人か?」
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 プロフィールに、6つのブログを立ち上げる。 ↗
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 日本は沖縄の犠牲によって救われ、北海道は広島・長崎の犠牲で救われた。
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 キリスト教徒とマルクス主義者は、祭祀王・天皇制度を廃絶する為に、靖国神社国家神道伊勢神宮皇室神道を破壊しようとした。
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 GHQによる、日本の精神的武装解除
 日本人は、マッカーサーを解放者として歓迎した。
 マッカーサーへの日本人の手紙「閣下の神の如きとうとき御慈悲によりまして我等全国民は軍国せん動者の不義の国民でありながら今日平和の国に繁栄する様に向ひまして誠に有り難き幸福であります」
 マッカーサー元帥への手紙は、占領開始から50年末までに50万通にも達した。
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 マッカーサー「一つの国民が終戦時の日本人ほど徹底的に屈服した事は歴史上前例を見ない」
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 ホーチミンは、旧日本軍兵士を独立戦争に利用する為に、殺さず保護するように命じた。
 旧日本人軍人は、白人植民地支配からアジアの解放を目指して、ベトナム人に日本軍式地下陣地ゲリラ戦戦法を教えた。
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 GHQは、皇室を最大の金融ギャングと認定し、私有財産を解体する為に徹底的に調べた。
 1945年の皇室財産は、約3億3,000万円(現代の300億円に相当)であった。
 有価証券以外の土地、建物、山林など裏資金まで入れると15億9,000万円と算出した。
 三井、三菱、住友などの財閥資本は、3〜5億円であった。
 皇室財産の多くは、世界の諸王家のように国民から搾取したものでもなければ他国と戦争をして略奪したものでもなかった。
 戦後の都市伝説的な、GHQが旧日本軍から接収したM資金、山下将軍の華僑から奪った山下資金、日本皇室の国民や占領地から搾取して隠匿した菊資金などの巨額な秘密資金は存在しない。
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 スターリンは、アジアを共産主義化して人民を圧政から救済するという大義から、日本列島の一部割譲を求める分割統治論を強く主張していた。
 反天皇反日の日本人マルクス主義者は、日本を共産主義化する為に日本の一部をソ連の占領統治下に入る事を切望していた。
 アッカーサーは、昭和天皇との約束から、日本を分割国家として崩壊させず、日本人を共産主義化させない為に、スターリンの要求を拒絶した。
 ソ連と妥協を図ろうとする他の軍司令官であったら、日本は共産主義化して、天皇制度は絶滅させられ、民族国家は消滅していた。
 日本がマッカーサーを評価すべき最大の功績は、日本を共産主義者の陰惨な魔の手から救ってくれた事である。
 もし。日本が共産主義化したら、共産主義者による世にも恐ろしい地獄のような大虐殺が起きていた。
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 9月 安倍能成文部大臣「神話と歴史は混同されてはならないが、神話もまた存在理由がある。どの国でも古代は神話に包まれているのが常であり、日本の国もまた、たとえ2600年でないまでも、非常に古い国である事は確かであろう。また皇室を常にその中心として来た事も、確かである。ゆえに、その意味で紀元節を記念し、さらに新しい日本の建設という意味で、この日を祝うべきである」
 日本の国会議員有志は、紀元節など皇室縁の宗教的祝日を廃止もしくは名称変更を命ずるGHQに、紀元節を残すように懇願した。
 「日本の歴史教科書は神武天皇から始まっており、子供の両親は、神武天皇の事が歴史教科書に書かれている事を知っている。どうして紀元節が削除されるかという議論が理解できないであろう」
 GHQは、日本をキリスト教化する為に日本神話縁の全ての廃絶を命じ、「解決は簡単だ。教科書を書き直せばよい」と門前払いした。
 民間情報教育局(CIE)のホール少佐は、日本のキリスト教化に最大の障害となっているのは民族言語であるとして、フィリピンで英語を公用語とした実績を参考にし、民族同一性の要である日本語を破壊するべくローマ字化を示唆した。
 日本に、キリスト教価値観に基ずく自由と民主主義を根付かせる為に、思想統制として戦前までの民族的思想の書物を発禁処分として焚書にし、民族重視の日本教育を廃止してキリスト教アメリカ式教育への大改革を断行した。
 日本の国際派学者は、日本語では日本を国際化できないとして、欧米語の公用語化を支持した。
 アーネスト・ゲルナー「正当な教育の独占は、正当な暴力の独占より重要」『民族とナショナリズム
 ハロルド・ヘンダーソン中佐「彼ら(日本人)は、キリスト教的指導も民主主義的方法も持たないが、これらを吸収する事は出来る」
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 アメリ国務省は、GHQに対して、「日本との関係は契約的基礎に立つのではなく、無条件降伏に基づくものである」との文書を送った。
 アメリカは、昭和天皇と日本政府がポツダム宣言を有条件で受け入れた事実を抹消した。
 GHQは、日本精神を破壊する為に教育に関する4つの解体指令を出した。
 世にいう、日本人を洗脳しマインドコントロールしたという「ウォー・ギルト・インフォメーション・プラグラム(WGIP)である。
 1,10月23日 日本教育制度に対する管理に関する覚書。
 2,10月30日 教育及び教育関係者の調査、除外、認可に関する覚書。
 3,12月15日 国家神道神社神道に対する政府の保証、支援、保全、監督並びに弘布の廃止に関する件。
 4,12月31日 修身、日本歴史及び地理停止に関する覚書。
 GHQは、戦前までの教育を破壊する為に、日本人マルクス主義者の協力を得て教育現場に昨日まで使っていた国語の教科書の大半を墨で塗りつぶさせた。
 子供達に教師を信用させない為に、教師達に子供の前で総括させる自己否定発言を命じた。
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 GHQは、日本をキリスト教化する為には日本神道は障害になるとして、神道思想を英文著書で海外に紹介した神道学者・加藤玄智を戦争犯罪容疑者と指名した。
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 9月2日 東京湾に停泊中の戦艦ミズーリの艦上で、降伏文書の調印式が行われた。
 連合国側の一部は天皇を戦犯として追及する事を要求し、強硬派は天皇を処刑し皇室を廃止して天皇制度なき完全な民主主義国家にすべきだと主張した。
 国際社会は、この日をもって「終戦日」とし、ソ連軍が軍事占領した日本領はソ連の支配地と認めている。
 世界史に於ける、正式な終戦記念日である。
 日本の終戦記念日・8月15日は、国際的なものではない。
 歴史とは、勝者が自分を正当化する為に自由に書くものである。
 敗者は、勝者が書いた歴史を正統な歴史として受け入れるのみであり、勝者の歴史に手を加える権利はなかった。
 つまり、未来永劫の戦争犯罪国家である日本には現代の世界史を書き換える自由はない。
 現代の日本史は、コップの中の歴史である。
 現代の日本人は、命を後生大事にするが故に昔の日本人ではなく、「志」と「まこと」を貫き「信念」の為に命を捨てる武士・サムライでもない。
 マッカーサー「(戦後の世界体制について)問題は基本的には神学的(キリスト教神学)なものであって、我々がおさめてきた科学、芸術、文学の殆ど比類のない進歩、さらには過去2000年のあらゆる物質的、文化的進歩と並行して、精神再復興(キリスト教精神による)と人類の性格改善(キリスト教信仰による)が行われなければならない。私達が肉体を救おうと思うなら、(キリスト教真理によって)まず精神から始めねばならないのだ」
 バーンズ国務長官「(日本人の)精神的武装解除は銃剣の行為や命令の通達によって行われるものではなく、過去において真理を閉ざしていた圧迫的な法律や政策の如き一切の障碍を除去して日本に民主主義の自由を育成する事にある」
 アメリカは、日本をキリスト教化する事を占領政策の重要な目的とした。
 マーク・ゲイン「神道は宗教人の発明したモノの中で、一番うす気味の悪い発明品である」「それは天皇の神格と、世界を支すべき日本人の『使命』に対する信念であり、神話に基ずく信仰、天皇の祖先天照大神をはじめ、少なくとも八百万の神々を抱擁する信仰である」「祖先崇拝、孝道、愛国主義の宗教であり、国家への忠誠と服従を確保するやや水増しされた儒教道徳の宗教」
 アンドルー・ロス「日本を侵略に駆り立てた天皇崇拝は戦争を鼓舞する点で、アーリア人種の優位性を説くナチスの教義をはるかに凌ぐものである」「日本のカルトである天皇崇拝は、兵士を戦場での戦死へという特別な信仰と結びつき、侵略を駆り立てる理想的な装置である」「天皇カルトは、冷酷な軍国主義の宗教である」
 クリスチャン・センチュリー誌「この機会を利用して、キリスト教の福音と教義を日本人に教える事は、日本人が常に我々の考えた通りに従うか確かめる事になる」「これは同時に、アメリカのキリスト教指導者や宣教師の能力を測る試金石」
 マッカーサー「日本の精神的空白を満たす為に、宗教(キリスト教)を回復させる事が神の兵士としての私の使命である」
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 GHQは、直接統治として軍政を敷く為に布告第一号を日本政府に伝えた。
 「行政、司法、立法の三権を含む日本帝国政府の一切の権能は、本官(マッカーサー)の権力下に行使せらるるものとす。英語を公用語とす」
 日本政府は、英語が公用語となれば、2000年という年月を掛けて日本国語で育ててきた日本の文化・伝統・宗教・生活習慣全てが破壊され、ひいては天皇制度たる国體も崩壊し、日本民族・日本国家の消滅につながるとの恐怖感から、断固、布告の撤回を求める事に決した。
 重光葵外相も、布告を受け容れれば日本はアメリカの植民地化され、日本人が日本人ではなくなるとの危機感から、終戦連絡中央事務局長官の岡崎勝男を伴って、マッカーサーを訪れて直談判した。
 「占領軍による軍政は、日本の主権を認めたポツダム宣言を逸脱する」「ドイツと日本は違う。ドイツは政府が壊滅したが、日本には政府が存続する」とも抗議した。
 マッカーサーは、ポツダム宣言で約束した通り「連合国の意図は日本を破壊し奴隷化する事ではない」とその場しのぎで言い逃れしようとした。
 重光は、長年の国際外交で欧米列強から味あわされた苦い経験から、曖昧な言葉でその場を妥協しては禍根を残すと腹を決め、一歩も退かず、如何なる妥協も排除し、落としどころは国益を守るただ一点と定め、ポツダム宣言の忠実なる履行を強要した。
 守るべきは、日本国家の平和と日本民族の存続を切に望む昭和天皇の意思、それは国體護持であった。
 マッカーサーは、重光の気迫に負けて「貴下の主張は諒解した」として、直接統治の布告を取り下げ、以降は間接統治として日本政府に占領政策を伝えると確約した。
 重光葵「対外的に堂々と正論をもって強硬論をとなえ、または交渉するのは自分の歓迎するところである。自分は任を外に奉じ、未だかって弱腰で交渉した事はない。しかしながら、交渉は常に大所高所から見た理路整然として、国家の大局に益するものではなくてはならない」(回顧録重光葵手記』)
 敗戦国日本の外交は、GHQ・アメリカの要求を撥ね付け、英語の公用語化という日本を破壊する企てを阻止した。
 GHQは、アメリカに公然と楯突く重光葵を政府高官として放置しておく事は占領政策の邪魔になるとして、社会から葬り去る為にA級戦犯として起訴し、禁固7年の有罪判決を下した。
 同様に、ポツダム宣言を無視して占領政策を実行するには、ポツダム宣言に詳しい東郷茂徳も邪魔になるとしてA級戦犯に指名して有罪判決を下した。
 アメリカは、東郷茂徳の存在を完全否定する為に、祭神として祀られている靖国神社を否定している。
 GHQ内の共産主義者と日本人共産主義者は、天皇制度を廃絶し日本を根本から大改造する為に、皇室に忠誠を誓う外交交渉に長けた保守派外交官達を恐れた。
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 9月5日 ソ連軍は、歯舞諸島を占領したが、島々での日本軍の抵抗にあって北海道上陸は果たせなかった。
 戦時国際法は、日本が降伏文書に署名するまでのソ連軍の軍事行動を合法化している。
 ゆえに、国際常識は8月15日ではなく9月2日を終戦日としている。
 国際派日本人は、日本を国際化する為に、国際常識を無条件で受け入れるべきであると子供達に教えている。それが、戦前の日本を犯罪者とする戦後の反戦平和教育である。
 9月17日 東久邇宮首相は、占領軍に好印象を与えるべくキリスト教徒を閣僚に登用し、天皇周囲にもキリスト教徒を配置した。内閣参与の賀川豊彦は、「一億総懺悔運動」を全国で広め、天皇は皇太子としてロンドンを訪問した際にYMCAに入ったとの偽情報を流した。宮内庁は、GHQやキリスト教会への影響を考えて否定もせず、沈黙を守った。
 アメリカは、ソ連共産主義勢力に対抗する為に日本精神文化と宗教的支柱の天皇を利用した。
 前田多門(キリスト教徒)「荒廃した人心に、共感と理解を示す宣教師の来日を最も歓迎するべきである」
 ニューヨーク・カトリック教会のスペルマン大司教(翌年、枢機卿)は、GHQ本部でマッカーサーと会見し、日本をキリスト教化する為には多くの宣教師が必要である事に意見が一致し、「宣教師を含む全ドイツ人を本国に強制送還させる」というトルーマン指令を破棄する事に合意した。
 『キリスト教史(十)』「翌21年(1946年)、日本のカトリック教会復興と布教事業発展を目的として、アメリカから、オハラ、レディの両司教、オーストラリアからギルロイ枢機卿、マッケイブ司教らカトリック使節団が来日し、また全世界の各地から多くの宣教師、修道者達が派遣された」(上智大学中世思想研究所編訳)
 9月19日 マッカーサーは 自由と民主主義の大義から、神道的祭祀を廃止させる為に祭祀王・天皇制度を消滅させ、軍国日本を解体する為に日本精神・日本の心の破壊を命じた。
 日本民族の愚民化政策として、皇室を廃絶し祖先神・氏神信仰を破壊する反宗教無神論マルクス主義的言動を奨励し、教育現場から宗教的皇国史観による愛国教育を完全排除した。
 左翼・左派マルクス主義者は、祭祀王・昭和天皇の処分と皇室の解体を求める国際世論を受けて、天皇は人民を搾取する「悪」と断じて攻撃した。
 戦後教育を受けた一部の現代日本人は、財産を保たない皇室を税金で食わせている事に反対し、憲法第一条の国民主権から天皇制度の廃止を要求している。
 彼らは、日本の文化や伝統は西洋に比べて未開であり、真の国際人になるには、神の裔・天皇を中心とした日本史と「言霊」の日本語を覚えるより、西洋中心の世界史を習い、優れた西洋語を身につけるべきだと訴えている。
 祖先神・氏神崇拝に根ざした精神的土壌を破壊する為に、7,000点に近い書籍の廃棄を厳命した。世に言う、「焚書図書」である。
 アメリカとキリスト教会は、異教徒の天皇制度を残す気はなかったが、ロシア革命辛亥革命のような手荒な手段を取らず、将来において日本国民が自主的に廃止するように仕向けた。
 国際連合占領政策の大半、実質的にはアメリカではあるが、ハーグ陸戦条約の「占領軍は占領地の法律を尊重しなければいけない。占領中に作られた法律は全て無効」
 現実の国際社会とは、いつの時代でも、現代でも、過去でも、そして未来においてもこうした欺瞞にすぎない。
 特に、中国はその最たる国である。
 アメリカの穀物資本は、日本にパン肉食習慣を定着させるべく、天皇による稲文化であるコメ魚介食文化を徹底的にお破壊するべく、子供達に洗脳教育を行った。
 親米派の知識人は、伝統的食文化の改造に協力した。
 「コメを食べる民族は、パンを食べる民族よりも劣る」
 アメリカの真の狙いは、日本を友好国として尊重するのではなく、従属国としてアメリカ基準に従わせる事であった。TPP交渉問題も、自国で国を守れない半人前の日本をアメリカが支配する為の経済連携協定に過ぎない。
 GHQは、マッカーサー指示として「日本に対するプレスコード」(連合国最高司令官33号指令)を発表して、情報統制と洗脳教育を始めた。
 現場での検閲に携わったのは、反天皇反日の日本人マルクス主義者であった。
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 9月20日 東久邇宮首相は、ローマ教皇使節代理ブルーノ・ビッテルら外国人宣教師達と会見して、日本は二度と過ちを繰り返さないと誓った。
 9月21日 GHQは、日本新聞遵則(プレス・コード)と日本放送遵則(ラジオ・コード)を発表し、29日には新聞と言論の自由に関する新措置を発令した。連合軍は、軍事力を持って日本の言論を統制し、占領政策に不都合な記事を封じた。
 日本のマスコミは、反天皇反軍部の共産主義者が主流となり、国家に対する忠誠義務から解放された。そして、天皇と軍部の戦争責任を追及した。
 9月22日 ダニエル・C・ホルトムは、アメリカに於ける神道研究の権威として「国家神道は宗教である」と断定した。GHQの依頼に対し、神道研究専門家の立場から、天皇制改革、神社改革、歴史教科書改訂、宗教教育改革など五項目の提言をしたためた手紙を送った。「天皇は、天照大神の子孫で現人神である事の否定」「神社参拝・神棚拝礼への強制的参加を禁止」「神社・神職に対する公的機関の支援の削減」「神祇院を廃止し、文部省宗教課が神社管理をする事」
 GHQは、ワシントンから「信教の自由」の原則に基づいた、日本人を選民的神話物語の拘束から解放する為に国家神道の廃止を含む宗教改革を行う様に命令されていた。
 OSS(戦略諜報局)は、42年6月頃に、日本の占領政策として、天皇制度を平和のシンボルとして無力な象徴的地位に置いて利用する事を提案した。
第21空軍爆撃部隊司令官ルメイ将軍は、ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙は、無差別爆撃によって日本は崩壊寸前にあり、原爆投下もソ連の参戦もなく二週間以内に日本は降伏したと発言した。
 太平洋艦隊司令長官ニミッツ提督は、真珠湾で記者会見して、日本は原爆投下やソ連参戦の前に敗北していたと発言した。
 9月25日 アメリカ議会の両院は、「天皇ヒロヒトを戦犯として裁判にかける事は、合衆国の方針である」との宣言を合同決議した。
 イギリス、オーストラリア、カナダなどの諸外国も、昭和天皇の戦争責任を認め、戦争犯罪者として裁く事を要求し、天皇制度の廃止を求めた。
 一部の国際世論は、リンチ的に、昭和天皇を絞首刑にする事を求めていた。
 特に。ユダヤ人は、ヒトラーと同盟を結んだ昭和天皇を許さず、厳罰を求めていた。
 9月27日 昭和天皇マッカーサーの初会見。ワシントンは、政治判断として、マッカーサー天皇の戦争責任を不問に付し、むしろ日本占領施策の為に政治利用すべきだとし命じた。
 マッカーサーの通訳は、ソ連のスパイであるハーバードー・ノーマンであった。
 ソ連は、昭和天皇を処刑して日本を共産主義化し、北海道の東半分をソ連領とする事に執着していた。
 重光葵A級戦犯)「日本流の媚態であり浅はかな企図であり、皇室の威厳と国家の権威を自ら放棄したに等しい」「日本の将来は魂なくして建設し得るのか。気魄を失っては第二のフィリピン人になるだけであろう」
 昭和天皇は、責任を回避する為に退位もせず、国家や民族を捨てて亡命もせずに、死を覚悟して責任を積極的に取ろうとした。
 伝統ある独立国家として、国家の尊厳と名誉と主権を「命」にかえても守りぬこうと決意された。
 敗者とはいえ、その気概は衰える事はなく、圧倒的な武力誇示して恫喝・脅迫・威嚇する大国に、怯えて卑屈な態度をとる事はなかった。ピストルや核ミサイルを向けられても恐怖に狼狽する事なく、如何なる強者にも媚諂う事を潔しとはしなかった。
 「死」を恐れない日本精神により、日本男子の意地を見せたのである。
 天皇は、日本で唯一帝王学を収めた見識ある高貴な紳士としてマッカーサーを訪れた。
 哀れな敗者として命乞いするのではなく、戦争の全責任を負うことお申し出て、貧苦にある全国民の救済を求めた。
 天皇のみが、日本で唯一人、古代から現代に至るまで国家と民族を代表していた。
 反天皇派は、戦犯訴追を逃れる為の見え透いた自己保身の狂言であると否定している。強者に諂い無法者に媚びる武士道精神無き日本人は、見苦しい自己弁護に明け暮れ、清らかで爽やかに身を処す天皇を抹殺するべく戦争責任があると告発してやまなかった。
『御製(ぎょせい)
 ・身はいかになるともいくさとどめけり ただたおれゆく民をおもいて
 ・爆撃にたおれゆく民の上おもい いくさとめけり身はいかならむとも』
 ─日本は、神代から「言霊」の国であり、伝統文化に生きる詩歌には神に通ずる霊力が有るとさ、 歌心には真摯に嘘をつかず偽らずひたすら「まごころ」を込めた。ゆえに、和歌は古代から滅びる事無く続いている。この御製天皇の偽らざる真情といえた。この和歌を素直に解さない日本人は、言霊を感受できないうえに民族の魂がないのである。だが、反天皇派日本人は、おぞましい自己弁護と否定している。─
 マッカーサー天皇を処刑する事は、イエス・キリストを十字架にかける事と同じだ」
 チャーチル「世界の歴史を振り返れば、勝敗を問わず、良く闘った民族だけが生き残っている」
 J・ボダン「主権は、すでに存在する制定法や習慣法をも超越する」
 アンドレ・マルロー「国が滅びる時は、その国が自国の歴史を否定した時である」
 蒋介石「日本の天皇が戦犯に問われることなく処刑を免れたのは、私のお陰だ。マッカーサーに、私自ら『日本統治の為には天皇が必要だ』と進言したからだ」
 中国人の言う事の多くは、政治的詭弁であり、個人的打算が含まれていて、真実を語る事は少ない。
 マッカーサー元帥は、賀川豊彦と会って意見を交わした。
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 10月 北アメリカ海外宣教会議は、日本基督教連盟総幹事長都田恒太郎の「日本のキリスト教は活発になり、アメリカ人宣教師の活動は日本のキリスト教連盟に計り知れない影響を及ぼすだろう」というラジオ放送を聞いて、日本に優秀な宣教師4名を送る事にした。
 マッカーサーは、基本的人権に関する宣言として「人権指令」を発した。
 治安維持法を廃止し、刑務所に収監されていた共産主義無政府主義政治犯439名を釈放した。
 釈放された政治犯は、言論の自由と結社・集会の自由を手にして左右両派とリベラルに分かれて活動を始めた。日本から天皇制度を消滅させ、日本の伝統や主教や文化や習慣といった民族主義を完全破壊し、日本をソ連の様な反宗教無神論共産主義国家にする為に、市民運動を組織した。こうして誕生した市民運動は、現代にも、人権運動や反戦平和運動の中心的組織となっている。
 マクマホン・ボール「マッカーサーは、個人的な意見として、日本に於いて民主主義が次第に高まるにつれて、天皇の地位は確実に弱められていくだろうと述べた。……日本人は自分達の手で天皇を政治的には無能な存在に貶め様としているからだ、と彼は結論した」(対日理事会の英連邦代表・オーストラリア)
 アメリカの民間情報教育局(CI&E)は、日本人の無力化、愚民化の洗脳政策を推進した。
 日本人に、アジアを侵略したという罪悪感を植え付け、アジア人に残虐行為を繰り返したとして民族の誇りと自尊心を奪い、古代から受け継いできた皇国史観神道的道徳観を人類の平和を妨げる害悪であるとして打ち砕いた。
 自由と民主主義を大義とした、『ウォー・ギルド・インフォメーション』である。
 マッカーサーは、トルーマンの親書を携えて来日してたアメリカ教会連合会議の使節団に、布教の絶好の機会であるとして1,000人の宣教師を送る様に要請した。
 「いま日本は精神的な真空状態にあります。皆さんによってキリスト教で満たされないと、日本は共産主義によって満たされてしまうでしょう」
 宣教師使節団は、天皇と会見して改宗を進めた。
 GHQは、宗教政策を行う為に民間情報教育局(CIE)内に宗教課を新設した。
 日本をキリスト教国に改宗する為に、まず昭和天皇と皇族へのキリスト教教育が開始された。
 信教の自由を保障した為に、多くの新興宗教が誕生し、狂信的や金儲けや奇跡で人を騙すといった怪しげな宗教もはびこって宗教界はむしろ混乱した。
 GHQは、キリスト教の教義以外は有害であるして、日本古来の民間信仰を不健全な迷信として禁止した。
 そして、キリストの誕生や奇跡や復活を真実として教える様に指導し、それを否定する教科書の著者と出版社を譴責処分にした。
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 スイス公使カミュ・ゴルジェは、マッカーサーを訪れ、自国の時計を日本に売り込む為に、「日本の時計工業を潰すよう」に頼んだ。
 さらに、永世中立国として交戦国ではないにもかかわらず、敗戦国日本から11億円の戦争賠償を獲得した。
 世界とは、所詮、道理や信義もない奪えるモノは何でも奪っていく貪欲なハゲタカの集まりに過ぎない。
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 教職追放。
 GHQは、サムライとして一人の大人であった日本人を未発達な12歳の子供とする為に、2000年近く継承されてきた伝統文化である天皇中心の国體を葬り去るべく、反共産主義の保守層を全ての公職から追放処分する事を検討した。
 その穴埋めとして、隠れマルクス主義者として体制内に潜んでいた革新官僚達や転向ジャーナリスト達に、敗戦国日本の再建を任せた。
 日本国内で、急速に左翼・左派のマルクス主義勢力が勢力を拡大し、ソ連中国共産党などの共産圏の利益を最優先として行動し始めた。
 彼らが手に入れようとしたのは、教育と報道であった。
 日本の洗脳教育を実行したのは、GHQ内の隠れマルクス主義者であるユダヤ人であった。
 思考力が停止した単純馬鹿な日本人は、犬か猿の様に、洗脳され、マインドコントロールされた。
 ユダヤ共産主義者達の目的は、天皇制度国家日本が、アジアを共産主義化しようとするソ連の国際戦略の障害にとならないように改造する為に、初期占領政策を実行した。
 日本の革新勢力である社会党共産党は、ソ連の意向で動いているユダヤ人達で組織された各種労働組合の支援で、国会や地方議会で議席を増やしていった。
 アメリカ政府もGHQも、彼らが描いた幻想的見せ掛けの日本の民主主義化計画に騙され、その事を知って保守派を復活させ日本の再軍備を実行しようとしたが失敗した。
 伝統的に、アメリカの外交戦略は近視眼的に今の利益しか考えず、中長期的な先の影響を考えない。
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 10月2日 軍事補佐官ボナー・F・フェラーズ准将は、上官のマッカーサーに対して、天皇は日本の文明・文化・宗教・伝統・道徳・習慣などあらゆる面での中核を成す重要な存在である以上、日本を国家として民族として存続させる為にも天皇制度を「象徴」として残すべきであるとの、第一の覚書を提出した。
 祭祀王・天皇は、古代から続く氏族社会に於いて、政治的軍事的指導力がなくとも、宗教的・精神的指導者として、日本独自の祖先神・氏神信仰に欠かさない霊的存在で或ると訴えた。
 フェラーズ覚書は、キリスト教徒の河合道と一色ゆりの助言を得て書かれたと言われている。
 河合道は、新渡戸稲造の知遇を得て、アメリカのクエーカー主義のブリマー女子大学で学んだ。
 一色ゆりは、河合の推薦で、クエーカー派のアーラム大学で学び、そこで日本に興味を持つ学生のフェラーズと知り合った。
 フェラーズ「河合道は、彼女の偉大な貢献を知る事なく亡くなった」「マッカーサー天皇観は、おそらく河合の影響を受けているだろう」
 10月4日 GHQは、政治的社会的宗教的自由を制限する全てを排除するとして人権指令を発し、治安維持法特高警察を廃止して、収監されている反天皇共産主義者を含む全ての政治犯を釈放する事にした。
 宗教政策を担当する民間情報教育局(CIE)は、日本政府に対して、統制色の強い宗教団体法を廃止する為に認可制を導入する事を命じた。
 GHQは、靖国神社と全国にある護国神社軍国主義の精神的支柱と見なして廃止を目論んでいた。
 岸本英夫「軍隊だけを解体しても、国家神道をそのままにして置けば、何時の日にか日本には軍国主義が復活して、連合国に対して復讐の刃を研ぐようになるだろうと、多くの欧米人は考えていた」
 宗教班長ウィリアム・バンスは、祖国を守る為に戦死した軍人を祀る靖国神社及び護国神社を廃止する事は、個人の信仰を保証した信教の自由に反する為に自己矛盾を招き判断を決めかねていた。
 10月5日 ニミッツ提督は、ワシントンでの講演で、海軍による海上封鎖と空爆で日本は抗戦意欲を失い、原爆の助けがなくても勝利していたと発言した。
 USニューズ誌は、原爆投下以前に実質的に戦争は決着していたし、その数週間前から日本は降伏を求める行動をとっていたと、報道した。
 10月7日 ワシントンの国務省極東部長ヴィンセントは、ラジオ放送のインタビューを受け、神道政策として国家神道を廃止すると答えた。
 国家宗教・国家神道は、軍国主義の温床であり侵略戦争を正当化した危険な思想で、ナチズムと同罪の悪であると公言した。そして、学校教育から国家指導の神道教育を排除するとの方針を示した。
 国際世論も、世界共通価値観の基本であるキリスト教価値観から、異教・神道の廃止を求めていた。
 10月8日 新聞は、アメリカは日本を平和国家に改造する為に神道の特権を廃止すると報道した。
 フェラーズ准将の第二の覚書。
「1、ソ連は日本に革命を起さんとの意図を有し、ワシントンも此に同調せんとしている。日本の革命は天皇を追放すれば可能である。更にワシントンは連合軍を文民委員会に変更せんとしている。
 2、ワシントンは天皇を戦犯として裁判に付せんとしている。
 3、天皇を戦犯として付すれば日本全国に暴動必至なり
  A 日本の予期せざる敗北は日本国民を侮辱せしめている。
  B 彼等の唯一の慰籍は精神的指導者たる天皇に頼る事である。
  C もし天皇を廃せば全国的暴動必至であって、特別警戒区以外白人の暗殺を免れず」
 10月9日 幣原喜重郎は、総理に就任した。
 マッカーサーは、日本を民主化する為にはマルクス主義勢力の育成が欠かせないとして、幣原首相に対して「労働組合の結成に力を入れる様に」と指示した。
 幣原喜重郎は、国家神道廃止を発表したヴィンセント放送に対し、「神道をハッキリ国教という事は出来ぬ、神道が西洋流のいわゆる宗教であるかどうかという事は前から疑問となっていたところだ」
 前田多聞文部大臣「(国家神道は)宗教というにはあまりに単純すぎる内容なもので、いわば一種の習慣」「英米あたりの国会が、国会の開会式のときには、一種の宗教の儀式をやるのと同じくらいに、一つの国の軽い意味においてのカルトとして、保存できるものではないだろうか」
 神祇院「日本には、国教たる神道は存在せず」
 日本は国家神道の儀式・儀礼・拝礼・参拝を、アメリカの新大統領が就任する際に左手を聖書に置き合衆国憲法を護ると宣誓する典礼と同じで、信仰の証しではないと認識していた。
 10月10日 GHQは、共産党員を解放し、同時に傷害致死などで服役していた刑事犯も政治犯として釈放した。
 極悪な犯罪人達が、焼け野原となって混乱している社会に解き放たれた。
 10月13日 バーンズ国務長官は、GHQからの問い合わせに対して、ラジオ放送に於けるヴィンセント発言を認め、政教分離の原則に従って「軍国主義的及び超国家主義イデオロギーの流布は、如何なる形であれ完全に抑圧され、日本政府は神道施設に対する財政的、その他の支援を停止するよう要求するであろう」と伝えた。
 GHQの民間情報教育局(CIE)宗教課は、アメリカの国教を作らないと言う大原則に従って、政治や社会や教育など公的場所から神道的宗教活動を完全排除する為に「神道指令」の作成に入った。
 同時に、神の裔・天皇から神聖を剥奪する為の「人間宣言」を昭和天皇に示唆した。
 精神的武装解除を大目標として、日本人の精神的空白を広げる為の宗教政策を断行した。
 10月14日 終戦連絡中央事務局は、宗教の面から国體を護持する為に神道神社問題対策に取り組む。「皇室と神宮との御連繋を確保し、国體を擁護し、併せて国民の信仰及び民族の美風を保存せんとす」
 10月中頃 GHQ首脳部は、伊勢神宮靖国神社侵略戦争を美化する軍国主義神社として廃止する事で意見が一致していた。
 プロテスタント教会や日本軍と戦った国のカトリック教会の多くも、靖国神社を悪の巣窟と見なして焼却処分を支持した。
 マッカーサーは、バチカンの駐日公使代理を務める上智学院院長のブルノー・ビッテル神父に意見を求めた。内心は、日本をキリスト教化するには必要な事であるから賛同してくれるものと期待していた。
 ビッテル神父は、バチカンは、「戦前から祖国を守る為に戦って戦死した無名の兵士を弔う事は生き残った者の責務である以上、日本人であるならばキリスト教を信じていても靖国神社を参拝すべきである」との立場を取ってきた経緯があるから、靖国神社を焼却・廃止する事には反対であると答えた。
 「自然法に基づいて考えると、いかなる国家も、その国の為に死んだ人々に対して、敬意を払う権利と義務があると言える。それは戦勝国か敗戦国かを問わず、平等の真理でなければならない。無名戦士の墓を想起すれば、以上の事は自然に理解できるはずである。
 もし靖国神社を焼き払ったとすれば、その行為はアメリカ軍の歴史にとって不名誉極まる汚点となって残る事であろう。歴史はその様な行為を理解しないに違いない。靖国神社の焼却、廃止はアメリカ軍の占領政策と相容れない犯罪行為である。
 靖国神社国家神道の中枢で、誤った国家主義の根本であるというなら、排すべきは国家神道という制度であり、靖国神社ではない。
 我々は、信仰の自由が完全に認められ、神道、仏教、キリスト教ユダヤ教など、如何なる宗教を信仰するものであろうともと、国家の為に死んだ者は、全て靖国神社にその霊を祀られてる様にする事を、進言するものである」
 民間情報教育局宗教課は、戦争で肉親を亡くした遺族の心情を考慮して靖国神社の存続を認めた。
 多くの連合国軍人や国際世論は、日本を精神的に屈服させる為には靖国神社の廃止は避けられないとして圧力をかけていた。
 だが、マッカーサー靖国神社の存続を認めた。
 現代に於いても、日本の反戦平和市民団体や中国と韓国・北朝鮮などのアジア諸国靖国神社の廃止を求めている。
 日本の一部の政治家は、国民の選挙で選ばれ国政を担当する責務があっても、個人的信条を民族的情念よりも優先して靖国神社への参拝を拒否し、周辺諸国に配慮して靖国神社を廃止すべきであると子供達に教えている。
 靖国神社を否定し廃止を求める日本国籍日本人には、祖先との縁は断たれ、民族的な絆も断絶している。
 当然。そうした人は、サムライ・武士や百姓でなければ、サムライ・武士や百姓の子孫でもない。
 靖国神社は、最高位の祖先神・氏神神社であり、氏子は全ての日本民族である。
 よって、靖国神社を否定する者は、日本民族の一員としての氏子ではない。
 日本民族とは、祖先を神として祀る氏族社会でありる。
 祖先神・氏神を否定する者は、日本民族ではない。
 日本の氏族は、中国や朝鮮の様な閉鎖的排他的血縁関係ではなく、開放的地縁関係である。
 仏教徒でも、氏神や祖先神を受け入れている者は日本民族とされてきた。
 キリスト教徒でも、イスラム教徒でも、他の如何なる宗教家でも、祖先神や氏神を信仰しなくても認め、敬意を払って礼節を以て儀式や儀礼を否定しなければ日本民族と言える。
 そして、日本民族のみがサムライ・武士である。
 現代日本では、サムライ・武士が急速に減っている。
 10月20日 日本共産党は、GHQから紙とインクの支援を受けて機関紙アカハタ(後の赤旗)を復刊した。
 復刊第一号に、「我々の目標は天皇制を打倒して、人民の総意に基づく人民共和政府の樹立にある」という「人民に訴ふ」という記事を掲載した。
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 1951年 ローマ教皇庁は、1936年の「祖国に対する信者のつとめ」訓令を再確認した。
 1975年 真言宗醍醐派品川寺僧侶仲田順和(のち醍醐寺第百三世座主)は、教皇パウロ6世に、東京裁判で戦犯となった者へのミサを行う事を依頼した。
 パウロ6世は、ミサを約束したが、1978年に死亡して約束を果たせなかった。
 1980年5月21日 教皇ヨハネ・パウロ2世は、パウロ6世の遺志を引き継ぎ、A級戦犯・B級C級戦犯として処刑された人々へのミサをサン・ピエトロ大聖堂で行われた。
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 神代から続く神の「血」・「心」・「魂」、そして「志」・「気概」・「品格」「品性」「品位」を受け継ぐ日本民族日本人(現代風に言うところの日本国籍取得者)は、「命」を賭け自己犠牲的に「国體(天皇制度)」を護持した。それが、「神風特攻」や「万歳突撃」と恐れられた「玉砕」戦法である。
 だが。それは、自暴自棄的な追い詰められた「発狂的自殺」ではないし、他者を憎悪しきった差別意識による「狂信的自爆」でもなく、他愛利他的な覚悟した「自己犠牲的自決」であった。お互いに助け合おうとする、補完共生の集団主義による犠牲的行動であった。
 その「死」は、「無駄死に」ではなく、「犬死に」でもない。苦悩の末に自分の全存在を武士道的「無」の境地に置いた、「命の尊厳」を持った「潔い清らかな死」であった。
 日本人は、失敗した時はもちろん、苦しい時や、きつい時や、辛い時などは、あえて、何もなかった様に感情を顔に出さず諦めの境地で清々しく痩せ我慢した。
 林尹夫「……たとえ現代日本が実に文化的に貧弱であろうとも、欺瞞と不明朗の塊であろうとも、我々日本人は、日本という島国を離れては、歴史的世界を持ち得ぬ人間であり、その地盤が悪かろうとも、それ以外に我々の地盤はない、いわば我々は、我々の土壌しか耕せぬ人間であると考える以上、俺は泣き言を言ってはならない」(学徒兵の遺言)
 宅島徳光「はっきり言う。俺はお前を愛している。しかし、俺の心の中には今ではお前よりもたいせつなものを蔵するようになった。それは、お前のように優しい乙女の住む国のことである。俺は、昨日、静かな黄昏の田畑の中で、まだ顔もよく見えない遠くから俺達に頭を下げてくれた子供達のいじらしさに強く胸を打たれたのである。もしそれがお前に対する愛よりも遥かに強いものというなら、お前は怒るだろうか。否、俺の心を理解してくれるだろう。ほんとうに、あのような可愛い子供達のためなら、生命も決して惜しくはない……」(学徒兵の遺言)
 学徒兵の多くは、「死に臨んで」、個人的な私心や我欲を捨て、狂信的殉教者の様な信仰の証しではなく、人として愛する家族や恋人に心からの悲痛な遺言を残した。
 ゆえに、彼等の魂は靖国神社や各地の護国神社の祭神として祀られた。
 だが。東アジア諸国は、それを侵略行為を正当化し美化する邪悪な宗教施設であると否定している。
 マウントバッテン卿「日本軍将兵は、その忠誠心、勇敢さ、規律の厳正さにおいて、世界史上類例のない精強な軍隊でした。このような素晴らしい軍隊は、今後いかなる国にも生まれる事はないでしょう」(76年のネパール国王即位式で、同席した皇太子時代の今上天皇に述べた)
 J・トーランド「敗北が分かりながらも、日本軍は攻撃の手を緩めなかった。玉砕という名の全滅を覚悟していた」
 モーリス・パンゲ「生きている事が美しかるべき年頃に、立派に死ぬ事にこれらの若者達は皆、心を用いた。その為に彼らは人に誤解された。彼らにふさわしい賞賛と共感を彼らに与えようではないか。彼らは確かに日本の為に死んだ。だが彼らを理解するのに日本人である必要はない。死を背負った人間であるだけでよい」(『自死の日本人』)
 ベルナール・ミロー「日本の兵士達は、かなりのインテリの者達でさえも、なお皇国の不敗不滅を信じていたという事は、驚くべき事だが事実なのである。そうしてほとんど絶対多数の者が、死ぬまで戦わされる事を納得していたのであった。信じがたい事と思われようが、この事は兵士達の無知ゆえによるものではなかった。むしろその正反対に、彼らは大真面目によく考えていたのである。……実際にこれらの兵器で、戦果をあげ得る前にあえなく散華した多くの純粋な日本の若者達は、彼らの驚嘆すべき祖国愛の高揚と、その比類ない勇気のゆえに、いっそういたましく、まことに胸えぐられる悲痛さを禁じ得ないものがある。しかしこれらの兵器が我々の眼にはいかに悪魔的と映り、それによってあたら命を捨てた若者達の冷たい勇気と決意のほどがいかに我々に畏怖せしめようとも、それでもなおかつこれら日本の若者達は、言葉の最も高貴な意味において英雄であり、未来永劫英雄として我々の心中に存在しつづける事は間違いない」(『神風』)

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天皇制と部落差別 権力と穢れ

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